衆議院

メインへスキップ

  • 音声読み上げ 音声読み上げアイコン
  • サイト内検索
  • 本会議・委員会等
  • 立法情報
  • 議員情報
  • 国会関係資料
  • 各種手続
  • English

国会議員政策担当秘書資格試験第1次試験(多肢選択式)の例題

  • 国会議員の政策担当秘書に相応した高度で幅広い内容を有する多肢選択式試験である。
  • 問題は全部で40問である。解答時間は2時間である。
  • 各問題には1から5までの5つの答えがあるが、正答はそのうちの1つである。


    • 実際の出題に際しては、例題の分野に限らず、社会科学、人文科学、自然科学、時事、 文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈の各分野からの出題となる。
    • 例題は、ある時点における社会状況を前提としたものであり、 現在の状況とは必ずしも一致しない。
    • 例題の転載等の利用は禁止する。


《例題1》

次の文は、対外政策の決定過程に関してG.T.アリソンの提示したモデルを説明したものである。 文中の下線部分ア〜エのうちには正しいものが二つあるが、それらはどれか。

G.T.アリソンはその著書の中で、1960年代前半に起きたキューバ危機におけるアメリカ政府 の政策決定に焦点を当て、合理行為者モデル、組織過程モデル、政府内政治モデルという三つの 分析枠組みを提示した。

第一モデルである合理行為者モデルは、政策決定にかかわる人々が、 国益の追求ではなく、世界平和を実現するという理想を追求することに注目する。キューバ危機に関して、アメリカ政府は世界平和という理想を掲げて行動したと考える

第二モデルである組織過程モデルは、国家の形成過程で確立された 外交方針に注目する。アメリカ合衆国は国家形成の過程で、国際情勢に対して距離を保とうとする孤立 主義を採用するようになった。キューバ危機に関しても、アメリカ政府は孤立主義に基づいて行動した と考える

第三モデルである政府内政治モデルは、政府中枢を構成する個々人 と、彼らの間で行われる駆け引きに注目する。このモデルでは、キューバ危機におけるアメリカ政府の 行動は完全に合理的な決定ではなく、駆け引きの結果として理解できると考える

アリソンはこれら三つの分析枠組みを示した上で、三つの分析枠 組みは相互補完的なものであり、対外政策の優れた分析は、三つの分析枠組みの諸要素をうまく説明 に織り込んだものであると述べた。

  1. ア、ウ
  2. ア、エ
  3. イ、ウ
  4. イ、エ
  5. ウ、エ

正答  5


《例題2》

最近の世界各国・地域の経済動向及び経済政策に関する次の記述ア〜オのうちには妥当なものが二つあるが、それらはどれか。

    ア.アメリカでは、雇用環境の改善が個人消費の増加に結び付き、景気は回復してきた。
         これを受けて、連邦準備制度理事会(FRB)は、2014年に量的緩和政策を終了したが、2014年中の政策金利の引上げ
         は見送った。
    イ.ユーロ圏では、消費者物価が伸び悩み、デフレに陥る懸念が高まったが、国債などの購入による量的緩和政策について
         は、財政規律を重んじる立場からドイツなどが強く反対しており、欧州中央銀行(ECB)は実施に踏み切っていない。
    ウ.ロシアでは、資源輸出に大きく依存した経済構造であることから、原油価格の下落や欧米諸国による経済制裁などの影
         響で、2014年後半には通貨ルーブルの価値が急落した。これに対し、政策金利の引上げや為替介入が行われた。
    エ.中国では不動産価格が下落し、2014年の実質経済成長率は5%台となって政府目標の10%を下回った。このため、中
         国政府は大型の財政出動策を実施するとともに、地方政府の債務を保証することで社会資本整備を促し、不動産投資の
         下支えを図った。
    オ.日本では、2014年の消費税率引上げ後の第2四半期(4〜6月)にはマイナス成長になったが、第3四半期(7〜9月)
         にはプラス成長に転じた。また、消費者物価上昇率は消費税率引上げの影響を除いても前年同月比で2%を超え、
         日本銀行は追加の金融緩和を見送った。

  1. ア、ウ
  2. ア、オ
  3. イ、ウ
  4. イ、エ
  5. エ、オ

正答  1


《例題3》

環境保全やエネルギーの有効利用のための新エネルギーの一つとして燃料電池が注目されている。 この燃料電池に関する次の記述のうち正しいのはどれか。

  1. 燃料電池では,正極に水素を,負極に酸素を供給して,電極間に介在する電解質 内で水が生成される反応が起きている。これは水の電気分解の逆反応であり,こ の反応エネルギーを機械的エネルギーに変換して発電している。
  2. 燃料電池の燃料となる水素ガスは,空気を低温にすることにより空気中の水素を 液化して抽出し,その場で発電に利用することができるため,燃料の輸送や貯蔵 を必ずしも必要としない。
  3. 燃料電池は,燃料として水素ガスのほかに天然ガスやメタノールなどの利用も可 能な上,大きさ・発電量ともに比較的自由に設計できるため,火力発電代替用大 型電池からモバイル機器用小型電池まで幅広い用途に対応できる。
  4. 燃料電池車は,ガソリン車よりも原理的にエネルギー変換効率が悪く,騒音も大 きいが,二酸化炭素が排出されないという点では環境負荷が小さく,地球温暖化 の対策として注目されている。
  5. 燃料電池は,家庭において電気と水の両方を作ることができる家庭用コージェネ レーション装置としても注目されている。現在,各家庭までの水素供給用配管が 試験的に作られはじめている。
  6. 正答  3


《例題4》

あるクラスで前日の帰宅後の過ごし方について調査したところ次のことが分かった。

  • 本を読まなかった者はテレビを見た。
  • 新聞を読んだ者はテレビを見なかった。
  • 新聞を読まなかった者は本も読まなかった。

以上から正しく言えるのはどれか。

  1. 新聞を読んだ者で本を読まなかった者がいる。
  2. 新聞と本を読んだ者でテレビを見た者はいない。
  3. テレビを見ず、本も読まなかった者で新聞を読んだ者がいる。
  4. テレビを見た者で本は読んだが新聞を読まなかった者がいる。
  5. 本を読んだ者でテレビを見なかった者はいない。

正答  2

衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.