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衆議院議長のブルガリア共和国親善訪問


額賀議長は、ブルガリア共和国国民議会議長の招待により、同国を親善訪問しました。


1.現地時間9月9日(月)、額賀議長は、ラヤ・ナザリャン・ブルガリア国民議会議長、ルメン・ラデフ大統領及びディミタル・グラフチェフ首相と会談を行いました。それぞれの概要は次のとおりです。


(1) ナザリャン国民議会議長との会談

会談に先立ち、額賀議長は、ナザリャン議長の出迎えを受け、「無名戦士の碑」における献花の行事に臨みました。

ナザリャン議長との会談には、ロシッツァ・キロヴァ副議長、マリエタ・アラバジエヴァ駐日ブルガリア大使、ツォンチョ・ガネフ副議長及びトミスラフ・ドンチェフ対日友好議連会長が同席しました(日本側は道上尚史駐ブルガリア特命全権大使同席)。

冒頭、ナザリャン議長からは、歓迎の意とともに、日ブルガリアの交流開始115周年、外交関係樹立85周年、外交関係再開65周年の「3つの周年」である本年に、日本国国会との議会間交流が強化されていることをうれしく思う旨述べられました。額賀議長は、今回の招待に感謝の意を述べるとともに、議員間交流を引き続き発展させたいこと、両国が価値観を共有するパートナーとして地域の安定のために共に貢献できること、エネルギー、IT、研究開発などの分野での両国の協力の進展をうれしく思うこと、また、ブルガリアがEUの中で発展するための経済インフラ基盤に貢献するものづくり技術を我が国が提供すると同時に、我が国がブルガリアのIT人材を活用するなどして、両国の強みを相互の経済発展に結び付けることの重要性等を述べました。そのほか、両議長は、様々な分野での人材交流の強化、両国間の観光の一層の促進のための方策について議論を行いました。

会談後、額賀議長は、ナザリャン議長との共同記者発表に臨み、議会間交流を含め、二国間関係を一層強化していくことで一致した旨述べました。




(2) ラデフ大統領との会談

ラデフ大統領との会談には、キロヴァ副議長及びアラバジエヴァ駐日大使が同席しました(日本側は道上駐ブルガリア大使同席)。

冒頭、ラデフ大統領からは、日本は長くブルガリアを支援する同国にとって最高の友人であり、様々な分野での交流が将来のよりよい関係への基盤となるであろうこと、今回の訪問が二国間交流をさらに深めることを期待したいこと等を述べました。これに対し、額賀議長からは、同大統領によるブルガリアに進出している日本企業への支援策などの日ブルガリア経済関係の強化への貢献に謝意を述べるとともに、同大統領が2019年に即位の礼に際して訪日されたことに感謝していること、同大統領の訪日を含め首脳級の往来が続いていることをうれしく思うこと等を述べました。このほか、会談では、ブルガリア経済発展の今後の方向性と我が国の貢献の在り方などの議論が行われました。




(3) グラフチェフ首相との会談

グラフチェフ首相との会談には、キロヴァ副議長、ナイデン・トドロフ文化大臣、ペトコ・ニコロフ経済産業大臣、ヴラディミル・マリノフ・エネルギー大臣、エフティム・ミロシェフ観光大臣及びアラバジエヴァ駐日大使が同席しました(日本側は道上駐ブルガリア大使同席)。

冒頭、グラフチェフ首相から歓迎の意が表され、額賀議長からは、両国間関係の発展が、アジアや欧州の安定、ひいては世界の発展にもつながることへの期待とともに、同首相の長年の両国間関係への貢献に謝意を述べました。また、各大臣との議論の中で、日本企業の明治によるブルガリアLB社との共同研究所設立事業、今月齋藤経済産業大臣との間で締結されたエネルギートランジションに関する協力覚書とチャイラ水力発電所改修事業の進展、音楽の分野での留学を含めた人材交流、「佐渡島の金山」世界遺産登録へのブルガリアの協力、観光事業の活発化等、多岐にわたる最近の両国間関係進展の具体例が議論されました。




2.ブルガリア国民議会による招待日程は9月7日(土)から10日(火)までであり、額賀議長は、8日にはプラメン・パノフ・プロブディフ副市長の歓待を受けてプロブディフ市を視察したほか、10日には、ソフィア市内を視察しました。


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