横路孝弘元衆議院議長の訃報に接し、誠に哀悼痛惜の念に堪えません。
横路元議長は、昭和44年に28歳の若さで衆議院議員に初当選されて以来、当選を重ねられ、当時「社会党のプリンス」と呼ばれ、当時の政府の問題を追及するなど、活躍されました。
昭和58年からは北海道知事を3期務められ、北海道の経済強化や道民福祉の向上などに力を尽くされました。
平成8年に国政に復帰されると、平成17年から衆議院副議長を務められた後、平成21年には第73代衆議院議長に就任され、平成24年まで通算2,558日の長きにわたり衆議院の運営に当たられました。平成23年の東日本大震災発生時には、多くの震災関連法を成立に導くなど、被災地の復旧・復興を推進されました。また、衆議院議長として、多くの国を訪問され、議会間の交流を深められました。
横路元議長は、永年の政治経験を持ち、幅広い政治分野に精通されていることから、与野党を問わず多くの議員から信頼され、尊敬された政治家でありました。平成29年の政界引退後も、平和と民主主義の大切さを次世代に伝える活動に尽力されていたとお聞きしており、その御功績は誠に大きいと存じます。
御生前の憲政への御貢献に敬意を表し、謹んで御冥福をお祈りいたします。
(令和5年2月6日) |