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森衆議院議長談話(河野元議長の逝去について)



河野洋平元衆議院議長の突然の訃報に接し、誠に哀悼痛惜の念に堪えません。

河野元議長は、昭和42年に衆議院議員に初当選されて以来、14回の当選を重ねられ、平成3年には衆議院から永年在職議員表彰を受けられました。

河野元議長は科学技術庁長官、内閣官房長官、自由民主党総裁、副総理・外務大臣等を歴任された後、平成15年から第71代、続いて平成17年から平成21年まで第72代の衆議院議長を務められました。

議長在任中は、野党の意見にも十分配慮しながら、与野党間の合意形成に努められ、公正な議会運営の実現に尽力されました。特に、平成19年に、衆参で第一党が異なる、いわゆる「ねじれ」国会が生じた際には、自ら参議院議長との協議に当たり、粘り強く、与野党間の調整や事態の打開に努められるなど、国会運営の安定と議会政治の発展に多大な貢献をされました。

また、河野元議長は、「日中議会交流」や「日米議会交流」をはじめ、議会外交に尽力されました。平成20年、我が国で開催されたG8下院議長会議においては、テーマを「平和と軍縮」、場所を「広島」と決定され、会議において「私たちが目指すのは核のない世界」であることを言明されるなど、核廃絶に向けた国際的な機運の醸成に努められました。また、米国のペローシ下院議長の広島訪問の実現により、その後のオバマ米国大統領の広島訪問に繋げるとともに、自らも衆議院議長として初めて真珠湾を訪問し、アリゾナ記念館で献花されるなど、日米間の相互理解と友好の増進に大きな役割を果たされました。

河野元議長は、ハト派、護憲の論客として、平和と民主主義を重んじる信念の下、常に対話と協調を大切にされ、その寛容で温厚な人柄により、与野党を問わず数多くの議員から深い信頼と尊敬を集められた稀代の保守政治家でありました。議員引退後も、米中をはじめ海外の数多くの政治指導者と親交を深められるとともに、我が国の進むべき道について提言されるなど、精力的に活動され、重きをなしていました。

なお、私事にわたりますが、私は、平成2年の初当選以来、長きにわたって、河野洋平先生率いる河野グループの一員でした。河野洋平先生を師と仰ぎ、政治行動を共にしてまいりました。先生の思い出は尽きず、私自身、今、深い悲しみに暮れております。

御生前の憲政への御貢献に敬意を表し、謹んで御冥福をお祈りいたします。

(令和8年6月11日)




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