第196回国会の開会式は、1月22日 天皇陛下の御臨席のもとに参議院議場において行われました。
衆議院議長は、次の式辞を述べました。
天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第百九十六回国会の開会式を行うに当たり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。
今日、我が国を取り巻く内外の諸情勢は誠に厳しく、直ちに対処すべき幾多の重要問題があります。
このときに当たり、我々は、我が国が置かれた現状を深く認識し、内政、外交の各般にわたり、充実した議論を行い、速やかに必要な施策を講ずることにより、国民生活の安定向上に万全を期することを求められています。また、国際社会の一員として、諸外国との相互理解と協力を一層深め、世界の繁栄と恒久平和の実現に貢献していかなければなりません。
ここに、開会式に当たり、我々に課せられた重大な使命に鑑み、日本国憲法の精神を体し、各々最善を尽くしてその任務を遂行し、もって国民の信託に応えようとするものであります。
次に、天皇陛下から次のおことばを賜りました。
本日、第百九十六回国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、私の深く喜びとするところであります。
国会が、国民生活の安定と向上、世界の平和と繁栄のため、永年にわたり、たゆみない努力を続けていることを、うれしく思います。
ここに、国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。