第213回国会の開会式は、1月26日、天皇陛下の御臨席のもとに参議院議場において行われました。
衆議院議長は、次の式辞を述べました。
天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第二百十三回国会の開会式を行うに当たり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。
このたびの地震により、多くの尊い命が奪われ、甚大な被害をこうむりましたことは、まことに心痛に耐えないところであります。
我が国をめぐる内外の諸情勢は極めて厳しく、被災者の支援や被災地の復旧をはじめ、早急に対処すべき幾多の重要課題が山積しております。
我々は、国民の負託を受けた国会の責務を改めて認識し、内政、外交のそれぞれにおいて、速やかに必要な施策を講じ、 国民生活の安定向上を図らなければなりません。また、国際社会の一員として、諸外国との相互理解と協力を一層深め、世界の平和と繁栄に寄与していかなければなりません。
ここに、開会式に当たり、我々に課せられた重大な使命に鑑み、日本国憲法の精神を体し、各々最善を尽くしてその任務を遂行し、もって国民の信託に応えようとするものであります。
次に、天皇陛下から次のおことばを賜りました。
本日、第二百十三回国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、私の深く喜びとするところであります。
国会が、国民生活の安定と向上、世界の平和と繁栄のため、永年にわたり、たゆみない努力を続けていることを、うれしく思います。
ここに、国会が、国権の最高機関として、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。