第216回国会の開会式は、11月29日、天皇陛下の御臨席のもとに参議院議場において行われました。
衆議院議長は、次の式辞を述べました。
天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第二百十六回国会の開会式を行うに当たり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。
今日、我が国をめぐる内外の諸情勢は、依然として厳しく、早急に対処すべき幾多の重要課題があります。
我々は、この現状を深く認識し、内政、外交のそれぞれにおいて、速やかに充実した審議を行い、必要な施策を講じ、もって国民生活の安定向上に万全を期するとともに、世界の平和と繁栄に寄与していかなければなりません。
ここに、開会式に当たり、我々に課せられた重大な使命に鑑み、日本国憲法の精神を体し、各々最善を尽くしてその任務を遂行し、国民の信託に応えようとするものであります。
次に、天皇陛下から次のおことばを賜りました。
本日、第二百十六回国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、私の深く喜びとするところであります。
ここに、国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。