衆議院議長による杉原千畝氏記念碑除幕式へのメッセージ

令和２年１０月１７日（土）、リトアニア共和国の都市カウナス市において、同市及びカウナス・日本友好協会主催の下、在カウナス日本国副領事であった杉原千畝氏による「命のビザ」発給８０周年及び杉原氏生誕１２０周年を記念する式典が開催されました。大島衆議院議長は、リトアニア側からの要請を受けて、同式典にメッセージを発出し、ナウセーダ同国大統領が出席する中、同メッセージを山崎史郎駐リトアニア日本国特命全権大使が代読しました。

メッセージにおいて、大島議長は、本年は杉原千畝氏がユダヤ系避難民に対して日本を通過するための査証を発給して６，０００人の命を救ってから８０周年の節目にあたり、リトアニア国会が本年を「スギハラ・イヤー」とすることを決議したことに触れ、現代に生きる日本とリトアニアの国民が杉原氏の人道的な行為を記憶に残し、ともに称えることができることは誠に意義深いと述べました。さらに、カウナスにおいて杉原氏を顕彰する記念碑が建立されたことは、両国が民主主義、法の支配、基本的人権の尊重といった普遍的価値を共有することを示すものであると述べました。

結びに、大島議長は、この良き機会を日本から共に祝い、杉原氏が貫いた人道主義を人々がこれからも記憶し続け、また、両国が相互理解に基づく関係を一層深めていくことを祈念すると述べました。

杉原千畝記念碑