三笠宮妃百合子殿下には、本十五日午前六時三十二分薨去されました。
天皇皇后両陛下をはじめ御近親の方々のお悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます。
妃殿下には、終戦後間もない昭和二十三年から六十二年の長きにわたり、恩賜財団母子愛育会の総裁を務められ、母子の保健と福祉の向上に力を注いでこられました。また、つねに三笠宮殿下を扶けられ、殿下の御研究を支えられたほか、ともに欧州や中東諸国などを訪ねられ、国際親善にも積極的に努められました。
昭和、平成、令和と三つの時代を皇族として歩まれたお姿やそのお人柄に国民はひとしく敬慕の念を捧げ、一刻も早い御平癒をお祈りいたしておりましたが、今この訃報に接し、深い悲しみにつつまれております。妃殿下の薨去は、まことに痛惜の極みであります。
ここに衆議院を代表して衷心より哀悼の意を表します。
(令和6年11月15日) |