衆議院議長によるタイ王国国会開設９０周年記念行事へのビデオメッセージ

日本国衆議院議長の細田博之です。衆議院を代表し、タイ王国国会開設９０周年の記念すべき節目を迎えられたことを、心よりお慶び申し上げます。国会の民主的な発展に尽力されてきた歴代の議長及び国会議員の皆様に深く敬意を表します。

日本とタイは６００年にわたる豊かな交流の歴史を持ち、本年、外交関係樹立１３５周年を迎えます。政治、経済、文化等、幅広い分野において、重層的で活発な交流が行われ、両国の関係は、戦略的パートナーシップへと発展してきました。

両国国会は、１９８７年のチュアン・リークパイ下院議長の衆議院招待による訪日をはじめ、委員会間で意見を交換し、国際会議の場でも協力するなど、良好な関係にあります。

私は、３０年以上前に政府の仕事でバンコクを訪問したことがあり、活気あふれるタイの人々や街並みを鮮明に覚えています。タイは、目覚ましい成長を遂げ、現在では約６千社の日本企業が進出し、８万人以上の日本人が暮らす、我が国の東南アジアにおける最大の拠点となっています。

国際情勢が複雑さを増す中、日本とタイの協力は、両国が平和、自由及び繁栄の維持に貢献し、共に発展を続けるために、ますます重要になってまいります。両国関係及び地域協力を一層強化するため、議会間の対話も活発化してまいりたいと思います。

最後に、チュアン下院議長及び議員の皆様の御健勝と御多幸、並びに貴国の更なる発展と繁栄をお祈り申し上げます。