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全国戦没者追悼式における細田衆議院議長追悼の辞
(令和4年8月15日)


細田衆議院議長は、日本武道館で行われた全国戦没者追悼式で、次のとおり、追悼の辞を述べ、献花しました。


全国戦没者追悼式における議長追悼の辞


天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、全国戦没者追悼式が挙行されるに当たり、衆議院を代表して、謹んで追悼の言葉を申し述べます。

熾烈を極めた先の大戦では、国内外において、数多くの尊い命が失われました。戦場に斃れ、あるいは戦争による飢餓や窮乏、病気によって命を落とされた方々の無念に思いを致すとき、悲しみが尽きません。ここに、戦争の犠牲になられた方々に対し、心より哀悼の誠をささげます。また、かけがえのない家族を失われた御遺族に対しまして、深くお見舞いを申し上げます。

戦後、先人の懸命の御努力によって、我が国は戦争を経験することなく、戦災からの復興と経済発展を成し遂げることができました。また、我が国は戦後一貫して平和国家としての立場を堅持しつつ、国際協調の中でアジアと世界の平和と安定に貢献してまいりました。

しかし、現在においてもなお、武力衝突や紛争が各地で発生しているほか、ロシアによるウクライナ侵略などにより、多くの方々が犠牲となっております。また、我が国を取り巻く安全保障環境が複雑さを増す中、これまで以上に、我が国が国際社会の平和と安定のために果たすべき役割が高まっていると感じます。

終戦から長い年月を経る中で、戦争を実体験した世代が少なくなり、記憶の風化が危惧されております。衆議院においても、昨年の総選挙の結果、戦前生まれの議員は十名を数えるばかりとなりました。戦争のもたらした多くの犠牲や苦難、その教訓について、次の世代に語り継いでいくことは、戦争の惨禍を決して繰り返さないためにも、極めて重要であります。

我々国会議員は、改めて先の大戦に思いを致し、日本国憲法の精神を体して、恒久平和の実現に全力を尽くしてまいる所存です。

結びに、戦没者の御霊の安らかならんことを心からお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様の御平安と御健勝を切に祈念いたしまして、追悼の言葉といたします。


令和四年八月十五日


衆議院議長  細田 博之





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