森衆議院議長(国土緑化推進機構会長)は、令和8年5月17日に愛媛県松山市で行われた第76回全国植樹祭において、大会会長として次のとおり挨拶を述べ、記念植樹等を行いました。
天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、第七十六回全国植樹祭を開催するに当たり、主催者として御挨拶を申し上げます。
まず、岩手県大槌町をはじめ、全国各地で林野火災が相次いでおります。昨年三月には、愛媛県今治市でも、平成以降で県内最大規模の林野火災が発生いたしました。被災された方々に心からお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧・復興を強く願っております。
本大会は、「育てるけん 伊予の国から 緑の宝」を大会テーマに、霊峰石鎚山を頂点とする山々や多島美を誇る瀬戸内海など、美しく豊かな自然と穏やかな気候に恵まれたここ愛媛県で、六十年ぶりに開催されます。
愛媛県では、昭和四十一年の前回大会を契機に造林運動が積極的に推進され、現在では全森林の約六割がスギやヒノキなどの人工林で構成される、全国でも有数の林業県です。また、この豊富な森林資源を背景として、品質確かな愛媛ブランド材の生産や、新たな木質建材として期待されるCLTの生産が行われるなど、全国屈指の林産県でもあります。今、愛媛県では林業の成長産業化に向けて、林業を担う「人づくり」、林業で輝く「モノづくり」、林業を支える「地域づくり」を三つの柱として様々な施策に取り組んでおられると聞き及んでおり、この地で全国植樹祭が開催されますことは、まことに意義深いことであると存じます。
森林は、国土保全や水源の涵養はもとより、地球環境や生物多様性の保全など、私たちに様々な恩恵をもたらしてくれる人類共有の財産です。本大会を契機に、国民一人ひとりが自然との共生や森林の循環利用の重要性への理解を深め、将来にわたって健全な森林が守り育てられることを切に願っております。
折しも、来年、我が国において、花と緑にあふれる暮らしの実現、気候変動対策や生物多様性の確保などの社会的な課題解決を目指して、国際園芸博覧会「GREEN×EXPO2027」が開催されます。こうした国際的な取組とも相まって、国土緑化運動や森林資源の循環利用が一層推進され、持続可能な社会の実現につながっていくことを期待しています。
本日、栄えある表彰をお受けになる方々に対し、心から敬意を表しお慶びを申し上げますとともに、御参集の皆様には、今後とも緑化推進に一層のお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。
結びに、本大会開催のために御尽力いただいた愛媛県の皆様をはじめ関係者の方々に厚く御礼を申し上げ、御挨拶といたします。
令和八年五月十七日