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令和6年沖縄全戦没者追悼式における額賀衆議院議長追悼の辞


額賀衆議院議長及び海江田衆議院副議長は、令和6年6月23日に平和祈念公園(沖縄県糸満市摩文仁)で行われた令和6年沖縄全戦没者追悼式に出席し、献花いたしました。

また、額賀衆議院議長は、次のとおり追悼の辞を述べました。



令和6年沖縄全戦没者追悼式における衆議院議長追悼の辞


令和六年沖縄全戦没者追悼式が挙行されるに当たり、衆議院を代表して、謹んで追悼の言葉を申し上げます。

先の大戦では、ここ沖縄において、凄惨な地上戦が繰り広げられました。美しい自然や首里城をはじめとする貴重な文化遺産が破壊され、県民の四人に一人が犠牲となるなど想像を絶する被害を受けられました。「平和の礎」に刻まれた二十万人以上の方々のお名前を前にし、その全ての方々が尊い生命を犠牲にしていったことに思いを致すとき、胸が張り裂ける思いであります。全ての戦没者の御霊に対し、心より御冥福をお祈りいたしますとともに、御遺族の皆様方に謹んでお見舞いを申し上げます。

終戦後の沖縄は、二十七年にわたり米国の施政権下に置かれ、土地の収用が行われました。米軍により軍用化された沖縄の土地は、時間をかけ一定の整理・縮小が進められているものの、未だ日本国内の米軍基地の約七割が沖縄に集中し、県民の皆様に過重な負担を迫っております。我々国会議員は、こうした沖縄の歴史の上に、現在の我が国が享受している平和と繁栄があることを忘れることがあってはなりません。また、沖縄戦から七十九年を迎え、県民の中で戦後生まれの方が約九割を占める中、戦争の体験と記憶が風化してしまうことが危惧されます。沖縄戦の悲劇を繰り返さないため、戦争の悲惨さや平和の尊さを次の世代にも伝承していくことが我々に課せられた責務です。

沖縄県民の皆様は、戦中・戦後の幾多の困難にもかかわらず、これまで沖縄の復興と発展のため、ひたむきに歩みを進めてこられました。戦争により荒廃した社会基盤の整備を行うとともに、観光産業や情報通信産業などを中心に経済の成長を図り、社会経済を着実に発展させてこられました。そして、現在も、沖縄の持つ地理的特性や独自の自然、歴史、文化を生かした振興策に取り組まれております。こうした沖縄の皆様方のたゆみないご努力に深く敬意を表します。沖縄は、多くの人々を惹きつける豊かな自然や多様な動植物を有するのはもちろん、成長著しいアジア諸国との接点であり、国際的なヒト・モノをつなぐ拠点としての大きなポテンシャル(可能性)を持っております。コロナ禍により減少していた観光客数は、国内観光客だけでなく、外国人観光客も急速に回復しつつあります。令和二年に供用が開始された那覇空港第二滑走路の一層の活用などを通じ、更なる地域経済の発展が期待されるところです。我々国会議員としても沖縄経済の自立的発展を後押しするべく引き続き力を尽くしてまいる所存です。沖縄には未来への夢があります。

結びに、戦没者の御霊の安らかならんことをお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様の御平安と御健勝を祈念して、追悼の言葉といたします。



令和六年六月二十三日

衆議院議長    額賀福志郎


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