森衆議院議長は、令和8年6月23日に平和祈念公園(沖縄県糸満市摩文仁)で行われた令和8年沖縄全戦没者追悼式に出席し、献花いたしました。
また、森衆議院議長は、次のとおり追悼の辞を述べました。
令和八年沖縄全戦没者追悼式が挙行されるに当たり、衆議院を代表して、謹んで追悼の言葉を申し上げます。
ここ沖縄では、先の大戦において、空襲や艦砲射撃などにより、鉄の暴風と形容されるほどのおびただしい砲弾が降り注ぎ、住民を巻き込んだ凄惨な地上戦が行われました。首里城をはじめとする貴重な文化遺産や、美しい自然が破壊され、軍民あわせて二十万余の尊い命が失われました。ここに、全ての戦没者の御霊に対し、心より御冥福をお祈りいたしますとともに、大切な方を亡くされた御遺族の皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。
終戦から八十年以上が経過し、沖縄戦を経験された方々からのお話は、大変貴重なものとなっております。思い出すのも辛い出来事を後世に引き継ぐため、懸命に言葉にされている体験者の皆様に、心から敬意を表します。また、物言わぬ語り部である戦争遺跡や慰霊碑の保存も、大変意義深い取組であると存じます。壮絶な地上戦の記憶を継承し、戦争の悲惨さや平和の尊さ、命の大切さを広く伝えていくことこそが、世界の平和構築の礎になるものと確信しております。
沖縄県民の皆様は、戦後二十七年にわたり米国の統治下に置かれ、苦難の道を歩みながらも、たゆみない努力により、沖縄の発展のため着実に歩みを進めてこられました。七年前に火災で焼失した首里城正殿も、皆様の情熱と努力により、いよいよ今年の秋に復元工事が完了し、一般公開されます。再生と未来の象徴として、末永く人々に愛されることを期待いたします。
ウクライナや中東をはじめ、世界では今なお戦火が絶えず、多くの住民の生活が脅かされています。平穏な日常を取り戻すためには、一刻も早く戦争を終結させる必要があります。多数の住民が巻き込まれた悲惨な沖縄戦の教訓を踏まえて、世界の安全と平和のために貢献することは、我が国の責務であると考えております。
我々国会議員は、沖縄が辿ってきた軌跡を改めて深く心に刻み、沖縄の一層の発展と世界の恒久平和の実現のために尽力してまいる所存です。
結びに、戦没者の御霊の安らかならんことをお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様の御平安と御健勝を祈念して、追悼の言葉といたします。
令和八年六月二十三日