細田衆議院議長は、令和4年11月13日に兵庫県明石市で行われた第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会〜御食国ひょうご〜で、大会会長として、次のとおり挨拶を述べ、稚魚の放流等を行いました。
天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、第四十一回全国豊かな海づくり大会兵庫大会が開催されるに当たり、主催者として一言御挨拶申し上げます。
天皇皇后両陛下におかれましては、新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても、全国各地へのオンラインによる行幸啓などを通じ、国民に寄り添われてこられました。本日は、三年ぶりに全国豊かな海づくり大会の会場への御臨席を賜り、まことにありがたく存じます。
今大会は「広げよう 碧く豊かな 海づくり」をテーマに、ここ兵庫県において開催されます。兵庫県での開催は昭和五十七年の第二回大会以来であり、二度目の開催は全国で初めてとなります。この間、平成七年一月に発生した阪神・淡路大震災では、県内の水産関係施設も大きな被害を受けましたが、復旧・復興が進んだ今、本大会がその経験と教訓、皆様からの支援に対する感謝を発信する機会となることを期待しております。
兵庫県は、古くは万葉集において、皇室や朝廷に海産物などの食料を献上する「御食国」と詠まれた淡路など、農林水産物の一大供給地として発展してまいりました。特に、北は日本海、南は瀬戸内海と紀伊水道に面する特性を生かした水産物は、全国的なブランドとして認知されている産品も多く、我が国有数の多彩さを誇ります。これからも四季折々の豊かな水産物を安定的に供給するため、兵庫県では、生物生息環境の保全・回復や次の世代を担う漁業者の育成と所得向上などに精力的に取り組んでいるとお聞きしております。
本日、栄えある表彰をお受けになる方々に対し、心より敬意を表しお慶びを申し上げます。また、お集まりの皆様には、次の世代へ豊かな海を継承するため、今後とも御尽力を賜りますよう切にお願いいたします。結びに、大会開催のため力を尽くしてこられた関係者の方々に厚く御礼を申し上げ、御挨拶といたします。
令和四年十一月十三日