厚生委員会

１委員名簿（40）

２議案審査

付託された法律案は、内閣提出法律案２件（継続審査）、参議院提出法律案１件（継続審査）であった。

内閣提出法律案のうち、総合的な感染症予防対策の推進を図るため、措置対象となる感染症について類型を設けて見直し、基本指針の策定、人権に配慮した入院手続の整備、動物輸入検疫制度の創設に関する事項等を定めるとともに、伝染病予防法、性病予防法及びエイズ予防法を廃止する感染症の予防及び医療に関する法案は、制定理念を宣明するために前文を加えること等を内容とする自民・民主・和・自由・社民共同提出の修正案のとおり、修正議決された。なお、共産提出の修正案は否決された。検疫対象疾病、隔離方法等を見直し、検疫対象に猫その他の動物を追加する検疫法及び狂犬病予防法改正案は、原案のとおり可決された。両案の主な質疑内容は、[1]過去の人権侵害事実への反省、[2]人権尊重を明記する必要性、[3]感染症類型の定義、[4]基本指針策定に当たる審議会に患者代表が参加する必要性、[5]性感染症対策、[6]予防接種対策、[7]保健所の機能強化、[8]ハンセン病国家賠償問題、[9]エイズ予防法の廃止理由等であった。なお、両案に対し、それぞれ附帯決議が付された。

参議院提出法律案の、精神薄弱者福祉法等における精神薄弱という用語を知的障害という用語に改める精神薄弱用語整理法案は、原案のとおり可決された。その主な質疑内容は、[1]精神薄弱という用語の問題点、[2]知的障害という用語を選択した理由、[3]用語の整理に当たって国民の意見を聴取する必要性等であった。

３国政調査

国政調査では、[1]年金制度改革、[2]医療保険制度改革、[3]介護保険制度導入に伴う諸問題、[4]社会福祉基礎構造改革、[5]臍帯血移植、[6]結核の発生動向、[7]薬害エイズの真相究明、[8]ヒト乾燥硬膜移植によるクロイツフェルトヤコブ病問題、[9]ＳＩＤＳ（乳幼児突然死症候群）、[10]少子化対策、[11]内分泌かく乱化学物質問題、[12]ダイオキシン問題等について、質疑を行った。

閉会中、11月24日から25日までの２日間の日程で、沖縄県に委員派遣を行った。

４請願審査

採択された請願

○ 遺伝子組換え食品の安全性についての情報公開に関する請願　51件（51通）

遺伝子組換え作物及びその加工食品の安全性についての資料、審議、許可決定の理由等について、情報公開されたい。　　

○ 小規模作業所等成人期障害者施策に関する請願　1件（1通）

1. 障害者プランを速やかに見直し、市区町村計画の策定が促進されるよう有効な手だてを講じること。
2. 複雑化した現行施設体系を再編し、重度障害者を対象とした通所型施設制度を創設すること。特に精神障害者関連施設を緊急に整備すること。
3. 小規模作業所に対する国庫補助金制度を根本的に改めること。また、法定施設への移行を容易にするために効果的な策を講じること。
4. グループホーム・福祉ホームなど生活の場への補助額を増やし、介護や権利擁護を含む総合的な地域生活支援システムを確立すること。

５付託議案審査一覧

閣法

参法