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24 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会

【第161回国会】

(1)委員名簿(25人)

委員長赤城 徳彦君自民
理事近藤 基彦君自民理事佐藤 剛男君自民
理事宮路 和明君自民理事渡辺 博道君自民
理事長島 昭久君民主理事松原 仁君民主
理事渡辺 周君民主理事池坊 保子君公明
小野寺 五典君自民上川 陽子君自民
笹川 堯君自民西銘 恒三郎君自民
根本 匠君自民平沢 勝栄君自民
水野 賢一君自民宮下 一郎君自民
菊田 まきこ君民主田中 慶秋君民主
中井 洽君民主中川 正春君民主
西村 真悟君民主笠 浩史君民主
漆原 良夫君公明赤嶺 政賢君共産

(2)設置の目的

北朝鮮による拉致等に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため

(3)議案審査

付託された議案はなかった。

(4)国政調査

国政調査では、質疑及び決議が行われた。主な質疑内容は、次のとおりである。

○ 主な質疑内容

(閉会中審査)

(5)決議

決議は1件で、その内容は次のとおりである。

北朝鮮による日本人拉致問題の解決促進に関する件(平成16.12.10)

本年11月に開催された第3回日朝実務者協議において横田めぐみさんのものとして北朝鮮側から提出された遺骨が、今般、我が国捜査機関の鑑定により別人のものであることが明らかとなった。

この北朝鮮の不誠実な対応は、我が国の尊厳を著しく損なうとともに、拉致被害者の心情を弄ぶもので、強い憤りを禁じ得ない。

平成14年9月の小泉総理訪朝に際し、我が国の主権及び我が国民の基本的自由と人権に対する重大かつ明白な侵害である日本人の拉致という忌まわしい国家的犯罪行為の実行を北朝鮮が認めてから既に2年の歳月が経過した。この間、5人の拉致被害者とその家族の帰国が実現したが、先の実務者協議における安否不明者に関する北朝鮮側の説明は、我が国民の疑問に応えるものとはなっていないことが今回の鑑定結果により明らかとなり、著しく誠実を欠いた同国の姿勢は強く糾弾されなければならない。

政府は、この際、拉致問題の解決なくして国交正常化はあり得ないとの不動の立場を堅持しつつ、次の諸点に留意し、その抜本的解決の促進に遺漏なきを期すべきである。

1 改正外為法や特定船舶入港禁止法等現行の国内法制上とり得る効果的制裁措置の積極的発動を検討すること

2 いわゆる対北朝鮮人道支援については、北朝鮮側からの誠意ある回答が得られるまでの間凍結すること

3 今回の実務者協議の後、我が国に持ち帰った資料については、真相究明に寄与するよう、可及的速やかな科学的鑑定・分析を進めること

4 朝銀系信組に対する監督を一層厳格に執行すること

5 北朝鮮による拉致問題関係者の厳正な処罰と具体的再発防止策並びに拉致被害者に対する補償の確実な履行を求めること

6 政府認定に係る拉致被害者以外で拉致の疑いのある事案についてもその真相究明に積極的に取り組むこと

7 本年4月に国連人権委員会が採択した決議は、北朝鮮に対し拉致問題を明確に透明性をもって緊急に解決することを求めているが、かかる国際社会の支持と協力をより強固なものとするため、6カ国協議を始めとするあらゆる機会を捉え、外交的努力を引き続き強化すること

右決議する。

 


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