北朝鮮によるミサイル発射に抗議する決議案(第一四三回国会、決議第一号)
本院は、八月三十一日に北朝鮮が我が国を射程に含むようなミサイルの発射を強行したことに強く抗議する。
今回のミサイル発射は、我が国の安全保障に直結する重大な問題である。それは北東アジアの平和と安定に深刻な影響を及ぼすものであると同時に、大量破壊兵器及びミサイルの拡散防止に向けた国際的努力に対する重大な挑戦である。我が国としては、このような非友好的、かつ無謀な暴挙を絶対に容認することはできない。
本院はここに、北朝鮮のミサイル発射に厳重に抗議し、北朝鮮が直ちにミサイル開発を放棄し、このような発射を二度と行わないことを強く求めるものである。
政府は、本院の趣旨を体し、米韓両国をはじめとする関係国とも連携しつつ、北朝鮮に対して直ちにあらゆるレベルで遺憾の意を伝えて厳重抗議し説明を求め、ミサイルの開発・輸出の中止を求めるとともに、必要かつ適切な断固たる措置を講ずるべきである。また、政府は我が国国民の安全確保のためのあらゆる措置をとるとともに、アジア太平洋地域の安定と信頼醸成に努め、国際社会が結束して大量破壊兵器及びミサイルの拡散に対して断固として立ち向かうよう一層努力すべきである。
右決議する。