予算委員長野呂田芳成君解任決議案(第一五一回国会、決議第一号)
本院は、予算委員長野呂田芳成君を解任する。
右決議する。
理 由
予算委員長野呂田芳成君は、就任の際、公正なる委員会運営を公約していた。
しかるに同君は、われわれが委員会開催にあたって強く求めていた「KSD問題」、「外務省機密費流用問題」についての真相究明のための証人喚問等について、全く応じない与党側に同調して、これを放置した。
また、同君は、二月九日衆議院第一委員室にて自由民主党林省之介議員が、社会民主党・市民連合の辻元清美議員を誹謗中傷する文書を頒布した行為について、迅速な対応をせず、二月十八日には、日本の戦争行為を正当化するかのような発言をし、さらなる混乱をもたらした。
挙句に同君は、二月十九日、民主党・無所属クラブ池田元久議員の質疑時間に、公聴会日程の強行採決をするという暴挙を行い、翌二十日には、理事会での合意もないままに、与党単独での委員会開会を強行するという暴挙を重ねたのである。
もとより、予算委員長たるもの、国会法に定めるように議事を整理し秩序を保持するべき立場であるにもかかわらず、このような不当かつ無責任な態度をとることは、極めて許し難い。
よって、ここに解任を強く求める。