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   米国における同時多発テロ事件に関する決議案(第一五三回国会、決議第二号)


 九月十一日に米国で起こった同時多発テロは、命の尊さを全く顧みない卑劣かつ残虐な行為であり、かかるテロリストの暴挙は、ひとり米国民のみならず、平和を希求し自由と民主主義を尊ぶ人類すべてに対する許し難い挑戦である。
 本院は、不幸にもテロの犠牲になられた多数の方々に対し、心からの哀悼の意を表するとともに、ご家族や関係者みなさまの深い悲しみと激しい怒りを分かち合うものである。
 いま重要なことは、国連憲章と国際法にもとづいて、今回のテロ犯罪の容疑者、犯罪行為を組織、支援した者を逮捕し、法に照らして厳正に裁くことである。
 そのため日本は、国際社会と協力し、あらゆる努力をつくさなければならない。
 ただし、国際紛争を解決するための武力行使にかかわる自衛隊の派遣は、国連の決議(安保理又は総会)により、その武力行使が容認された場合のみに限られるべきである。
 右決議する。

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