麻生内閣不信任決議(第一七一回、決議第八号)
本院は、 麻生内閣を信任せず。
右決議する。
理 由
民主党・日本共産党・社会民主党・国民新党の四党は、本日、麻生内閣不信任決議案を提出する。今や、麻生内閣に託された唯一の使命は速やかな解散・総選挙を断行し、国民の厳粛なる審判を仰ぐことである。麻生内閣は発足以来これまで延々と解散・総選挙を回避し、国民の信を得ぬまま、ひたすら延命策に終始してきた。
その間、数度にわたる景気対策を行ったが、二兆円の定額給付金の支給や漫画館の建設などに代表されるように景気対策とは程遠い、選挙目的のばらまき政策に終始した。この間、国内においては、派遣労働者の大量解雇など雇用不安が一段と深刻化し、企業倒産もかつてないほど増え、わが国経済は、未曾有の危機的状況に陥った。財政支出も総額で十三兆九千億円にものぼり、わが国の財政状況は一段と悪化している。さらに、麻生内閣は国民が強く望んでいる官僚の天下りの禁止などは放置したほか、年金問題の抜本的改革もその緒にすらついておらず、機能不全に陥った麻生内閣に対して、国民の不信は最早、頂点に達している。
このまま自民党・公明党に支えられた麻生内閣が続けば、わが国はこれまでにない国家的危機に直面することになる。ここに民主党・日本共産党・社会民主党・国民新党は、長年続いた自民党長期政権を終らせ、国民生活を守り、政治の信頼を取り戻すために麻生内閣不信任決議案を提出する。