第8号 令和6年3月1日(金曜日)
令和六年三月一日(金曜日)―――――――――――――
令和六年三月一日
午後一時 本会議
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○本日の会議に付した案件
予算委員長小野寺五典君解任決議案(山井和則君外九名提出)
財務大臣鈴木俊一君不信任決議案(奥野総一郎君外八名提出)
午後一時十二分開議
○議長(額賀福志郎君) これより会議を開きます。
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○井野俊郎君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。
山井和則君外九名提出、予算委員長小野寺五典君解任決議案は、提出者の要求のとおり、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。
○議長(額賀福志郎君) 井野俊郎君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(額賀福志郎君) 御異議なしと認めます。
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予算委員長小野寺五典君解任決議案(山井和則君外九名提出)
○議長(額賀福志郎君) 予算委員長小野寺五典君解任決議案を議題といたします。
提出者の趣旨弁明を許します。山井和則君。
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予算委員長小野寺五典君解任決議案
〔本号末尾に掲載〕
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〔山井和則君登壇〕
○山井和則君 立憲民主党の山井和則です。(拍手)
本日は、一月一日に発災した能登半島地震から、ちょうど二か月となります。お亡くなりになった方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。さらに、救命救助に携わった皆様、被災地を支援されている方々の御奮闘に心から敬意を表し、御礼を申し上げたいと思います。
さて、私は、立憲民主党・無所属を代表して、予算委員長小野寺五典君の解任決議案について趣旨を説明いたします。
まず、決議の案文を朗読いたします。
理由。
過去二番目の規模である令和六年度の総予算は、物価高に苦しむ国民のためにも、十分な質疑時間をもって慎重に審査すべきであります。
しかるに、予算委員長小野寺五典君は、審議が尽くされていないにもかかわらず、自らの職権で強行に質疑を打ち切る日程を決定いたしました。昨年の質疑時間にも大幅に満たない時点で質疑を終局させ、採決を強行する委員会運営は、前代未聞の暴挙です。
今般の予算審議において、自民党の裏金問題で当該議員が政治倫理審査会に出席するまでに、多くの質疑時間を費やさざるを得ませんでした。その反省もなく質疑を打ち切り、政倫審と同時刻に集中審議を開く委員会運営は、予算の審議を軽んじているだけではなく、裏金問題隠し、裏金問題幕引きとのそしりも免れません。
民主主義の基本である国会審議を身勝手に、裏金問題の幕引き、裏金問題隠しのために打ち切り、国民不在の委員会運営を強行する小野寺五典君は、予算委員長の任にあらず、即刻、解任すべきである。
以上が、本決議案を提出する理由であります。
私たちが求めておりますのは、例年どおり、当たり前に八十時間の審議をして、円満に採決する、そのことを求めている。極めて当たり前のことであります。
どうして自民党の方々は、そういう八十時間を待たずに、審議を強行し、打ち切るんでしょうか。八十時間をやればいいわけで、私たちは、元々から、野党の皆さんとともに、八十時間きっちり審議をして、そして、八十時間の審議を尽くして、円満に採決をしようと。私は、やはり国会というのは、被災者支援、防衛、外交も含め、対立するところは仕方ありませんけれども、できる限り円満に進めていく、かつ、ルールに基づいて、八十時間なら八十時間やる、それが当たり前の民主主義のルールではないでしょうか。
今回、私、予算委員会の筆頭理事をさせていただいて、我が党は言うまでもなく、野党の皆さんの質問、一つ一つ、勉強になり、かつ世の中のためになるすばらしい質問ばかりでした、野党の皆さんの質問は。(発言する者あり)与党の皆さんの質問の中にも、私は、さすがだな、勉強になるな、そういう与党の方々の質問もたくさんありました。
だからこそ、私は、特に今回の国会は、やはり能登の震災がありましたから、できるだけ円満にということで、加藤筆頭理事ともできる限り協力しながら、また、野党の皆さんと協力しながら、円満に円満に質疑を、審議を積み重ねてまいりました。
しかし、私も謎なんですよね。といいますのは、別に、一週間遅らせてくれとか、来年度予算を通さないと言っているわけじゃ全然ないんですよ。
あしたは土曜日ですけれども、卒業式のシーズンですよね。だから、大切な卒業式に出られる都合を立てておられる方、非常に多いと思いますよ。ここで、提案しますが、明日の審議とか採決とか、さすがにそれはやめませんか。いかがでしょうか。(発言する者あり)私、今、意外でした。何か私、変なことを言いましたか。土曜日、日曜日でしょう。
私たちが日々お世話になっている国会職員の方々、衛視さんも含め、本当に国会職員の皆さんのおかげで、私たちはこうやって仕事をさせていただいているんです。また、マスコミの方々も大変ですよ。やはり、ふだんから長時間労働で、せめて土日ぐらいは、ワーク・ライフ・バランスで、子供の卒業式は出たいと前々から思っておられる方は多いと思いますよ、マスコミの方でも。それと、政党職員の方々も、やはり私たち、各政党、無所属の方も含めてですけれども、そういう職員の方々のお支えによって仕事をさせてもらっています。(発言する者あり)今、早く終われとおっしゃるけれども、早く終われと言うけれども、土曜日に審議とか採決とかをすると言っているから、私はこうやって言わざるを得ないんじゃないですか。今、自民党議員の何人かはうなずいておられましたよ、山井の言うとおりだということで。そうでしょう。
働き方改革と言っているから、まさか土曜日に審議、採決するとか、そういうふうなことは私はあり得ないと思っておりますし、だから、円満に、八十時間ですからね。算数ですよ、算数。今、六十九時間。八十時間まで、あと十一時間ありますよね。分かりやすい。今日七時間やったら、残り四時間を、四日に四時間、円満にやって、採決、成立させたらいいんじゃないですか、自民党の皆さん。分かりやすいですよね。
かつ、別に、来年度予算、私たちは反対しますけれども、成立を阻止するとか、そういうふうなことを言っているわけじゃありませんよ。これは問題点とかがあるわけだからね。にもかかわらず、自然成立、自然成立といって、予備費とかを積んで被災者支援もやっていますし、何よりも、維新の皆さん、国民民主党の皆さん、また我が党も一緒に、共同提出で、生活再建支援法、この被災者支援の法案も初日に提案をさせていただきました。だから、やはり、そういう意味では、こういう被災者支援も与野党協力してやっていこうということで、正直言いまして、今年の予算委員会はすごく和やかな雰囲気だったんですよ。いや、本当に、本当に。質問した方は御存じだと思いますけれどもね。
だから謎なんですよ。何でここに来て、来週月曜日に普通に八十時間まで審議してやればそれで済む話を……(発言する者あり)今、何があったんだって、私もそこは考えましたよ。というのは、風向きが変わってきたんです。それまでは、与野党、まあ、ストレートに言いましょう、国対でうまくお互いの意見をぶつけ合って、円満に、できれば四日に円満に成立させるのが国民の皆さんにとっても被災者の皆さんにとってもいいんじゃないか、そういう話もしていました。
ところが、私もあれっと思ったのが、やはり岸田総理なんですね。というのは、おかしいと思いませんか。政倫審、五十一人、私たちは要求していたんです、五十一人。その中に岸田総理は入っていないんですよ。入っていないんですよ。これはやはり、皆さん、おかしいと思いませんか。要求していないんですよ、全然。かつ、皆さんもお分かりのように、岸田総理の考えは予算委員会で十分聞いているんですよ。
だから、そういう意味では、結局……(発言する者あり)今、小野寺さん関係ないとおっしゃったけれども、こういう状況で強行採決しますか。やはり世の中、円満が一番ですよ、円満が。政策では戦う、でも、国民の皆様の幸せのために、合意するところは合意する。やはり、これは本当に、私も国対をやって十三年ぐらいになりますけれども、対決するところは対決するけれども、合意するところは合意して、土曜日はやらない、そして、しっかり月曜日に、八十時間、ルールどおり審議する。
自民党の皆さんはいろいろやじをおっしゃっていますけれども、例年八十時間なんです、審議時間は。八十時間。その八十時間をやるのをおかしいと思われる自民党の議員の人はおられるんですか。おられるんですか。おられますか。おられますか、一人でも。いないでしょう。いないじゃないですか。私、難しいことを言っていますか。例年八十時間を、八十五時間にしてくれとか九十時間にしてくれと言っているんじゃないですよ。例年八十時間だから今年も八十時間審議しましょう、これは当たり前だと思われませんか。いかがですか。
だから、早くやめろとおっしゃるけれども、なぜ私が、私ははっきり言って国会質問したいですよ。八十時間やろうと言っていたのを六十九時間で打ち切ったから、私がこの演説をしているんじゃないんですか。どっちが悪いんですか。どっちが悪いんですか。
こういう状況で審議を打ち切る小野寺委員長は、やはり委員長にはふさわしくないと思いますが、いかがでしょうか。
本当に、自民党の方、一人でもおっしゃってください、八十時間やったら都合が悪い理由。やはり、それはルールでしょう。(発言する者あり)今、自民党の方がいいことをおっしゃった、八十時間やっても反対するんでしょうと。それは、八十時間やった上で、賛成、反対は私たち考えますよ。先ほどちょっと私の個人的意見を言いましたけれども、それは決めますよ。
でも、私が言っているのは国会のルールなんですよ、ルール。八十時間は審議して、激しい議論はするけれども、しっかり八十時間を審議して、結局、賛成、反対、結論する。極端なことを言えば、例年八十時間議論しているところを六十九時間しか審議できなかったら、もしかしたら、賛成、反対、決めかねている会派や政党もあるかもしれませんよ。そうでしょう。
だから、国会というのは、長年の伝統の下、予算案は八十時間議論しましょう、この法案だったら二週間かなといって、私たち、それで円満に議論しているじゃないですか。まだ最初からだったらいいですよ。最初から今年の予算案は六十九時間だというんだったら、こっちも考えようがあるかもしれませんけれども、そんなもん、最後の最後に急に、急にですよ、例年八十時間のものを六十九時間で強行採決というのは、これはやはり、こういうことをやっていたら国会が機能しなくなるんじゃないですか。いかがですか。
繰り返し言いますよ。八十時間のやつを八十五時間、九十時間、もっと言いましょう、八十一時間やってくれと言っているんじゃないんですよ。(発言する者あり)さっき聞いたって、全然分かっていないから、もう一回言わざるを得ないんじゃないんですか。全然分かっていないじゃないですか、言っていることが。
それと、だから、今回の、私は謎だと言っているのは、岸田総理が政倫審に出るとなってから、ちょっと自民党の空気も変わってきたんですよ。それまでは、八十時間、ルールを守って円満にやろうよと。予算案に賛成、反対はありますよ。でも、やはりルールどおりやろうよと。それは当たり前じゃないですか。それが急に、強行だと。びっくり仰天です、これ。
だから、そういう意味では、私は、岸田総理が政倫審に出てこられたのは、私たちは呼んでいないとはいえ、来られたことに関しては、まあそれは否定はしませんけれども、結局、もしかして岸田総理が、俺が出た以上は強行採決だというようなことをおっしゃっているとしたら、これはとんでもない話だと思いますよ。関係ないじゃないですか、御自分が政倫審に出られたのと強行採決が。(発言する者あり)今も、根拠があるのかと言って、多くの自民党の方々が私に教えてくださるんですよ。自民党国対とかいろいろな幹部は円満にやりたいと思っているけれども、岸田総理が固いんです、済みません、済みません、済みませんと謝っている人もいるんですよ。
私がこうやって演説している一つの理由は、自民党さんが全員一致結束して強行するんだということに納得されているんだったら、私もこんな演説しませんよ。でも、私は、やはり良識ある自民党の方々の多くも、何も強行採決する必要ないんちゃうかな、来週月曜日、円満にやったらええやんと思っているんじゃないかなと思うんですね。そうでしょう。(発言する者あり)今日やろうとおっしゃるけれども、そんなことを言い出したら、毎年いろいろな法案、ある日突然、審議時間半分で採決しましょうと言ったら、国会の審議や民主主義、それは成り立たなくなるんじゃないんですか。いいんですか、逆に、野党が、今まで八十時間だった審議を、ある日突然、百二十時間でないと納得しないとか言い出したら。それは成り立たないでしょう、やはり国会の審議というものが。
だから、今回みたいに、急に、八十時間審議すべきところを六十時間で打ち切ると、こんなことが当たり前にまかり通るんだったら、私たち、これから怖くて国会審議できないですよ。審議途中で、すぐ、はい、強行採決、強行採決といって。私、自民党は、そこまでひどい政党だとは思っていないんです。というのは、十四年間、国対で、良識ある国対の方々とも議論してきましたよ。ただ、今回、こだわりますけれども、多くの自民党の方々も、ここまでもめてまで、強行採決ですよ、強行採決をする必要があるのかと。繰り返し言いますよ。来週月曜日に八十時間まで審議して、円満に審議、採決でいいでしょう、自民党の皆さんも。何か不都合あるんですか。
だから、やはりそこは、残念ながら、岸田総理が、裏金疑惑、脱税疑惑の幕引きをしたい、とにかく自然成立を確実なものにして、早く審議を打ち切りたいと。やはりここは、残念ながら、多くの良識ある自民党の皆さんの思いとは裏腹に、岸田総理が間違ったリーダーシップを取っているんじゃないかと私は思いますが、いかがですか。
自民党にも裏金議員の方と裏金議員じゃない方と、意見は分かれているんですね。裏金議員じゃない方は徹底的に説明責任を果たせとおっしゃっているし、そういう方々と私も知り合いが多いですけれどもね。自民党の皆さんは、この裏金問題でどれだけ国民が怒っているか、怒っているかということをやはり理解されていないんじゃないかと思うんです。かつ、これは脱税問題でもありますから、五億七千万円の脱税問題。
そこで、少し……(発言する者あり)そこまでおっしゃるんであれば、いや、裏金問題、大したことないとおっしゃっているから。(発言する者あり)いや、今、大したことないと言っていないと言っていたから、大したことだと分かっている人もいるね、やはり自民党にも。(発言する者あり)何をですか。誰が何を言っているんでしょう。
一つ聞きたいことがあるんですけれども、ここに裏金議員のリストがありますよ。一つ聞きたいんですけれども、自民党の皆さん、今問題になっているのは裏金問題ですよね。何か、自民党議員の皆さん、裏金とおっしゃっていないんだけれども、裏金問題ですよね。それでいいんですよね。なぜ裏金と認められないんですか。この裏金問題を幕引きするから、小野寺委員長は解任に値するんじゃないんですか。
この原稿を読み上げますよ。これ、原稿ですからね。読み上げます。
まず、安倍派、青山周平議員、比例東海。岡崎市などの愛知十二区を地盤とする青山周平衆議院議員。比例東海。青山議員は、一八年から二二年で計二百三十万円が不記載。派閥事務局からの説明どおり記載していなかったとし、還流分は使用することなく現金で保管していたと釈明した。
これ、一人目ですけれども、自民党さん、大丈夫ですか。還流分は使用することなく現金で保管していた。これ、雑所得で税務申告しないと駄目なんじゃないんですか。国税庁の答弁は、使わず長期間保管していたら追徴課税の可能性があるということを、断定しませんよ、もちろん、これは私は断定しないけれども、でも、御本人がおっしゃっているじゃないですか、使用することなく現金で保管していたと。
やはり、こういうことって、皆さん、関係ない関係ないと手を振っているけれども、国民からしたら、これ、脱税の疑いがあると思いますよ、国民からすると。使用することなく現金で保管していた。ということは、政治活動に使っていないということでしょう、これ。今、自民党の方はうなずいてくださった、やはり。それはそうですよね。誰が考えたって。誰が考えたってね。
だから、これ、ちょっと青山さん、あいうえお順で最初だったから申し訳ないけれども、別に青山さんに恨みがあるわけじゃないんです、はっきり言いまして。やはり丁寧にこういうことは分析していかないとね。
だから、このお一人のケースを取っても、国民からすると、これ、大丈夫かと。それとも、自民党の皆さんは、こういう、使用することなく現金で保管していたというのは、民間人だったら駄目だけれども、国会議員だけは絶対税務調査は入らないと思っておられるんですか。(発言する者あり)ねえ、おかしいよね、それ。おかしいよね。やはり、納税の義務は一般国民も国会議員も同じ基準だと思われませんか。いかがですか。それはそうですよね。
今、確定申告の時期ですけれども、当たり前ですよね、国民、庶民はもう、インボイス、確定申告、めちゃくちゃ苦労しているんですよ。私も地元に帰ったら、私まで怒られるんですよ、国会議員だけ特権階級で、税金払え言うて。この間も、私、地元のお祭りに行ったら、領収書なしで、じゃ、自分たちも納税義務を逃れることはできるのかといって、地元でも怒られています。多分、ここにおられる方全員、そういう目に遭っておられると思うんですね。
だからこそ、こういう、脱税じゃないか、繰り返し言いますよ、Aさん、Bさん、誰がどうというんじゃなくて、今回、五億七千万円の裏金の中で、誰か分からないけれども、こういう、やはり納税の対象に当たる人がいるんじゃないかということであります。
では、急ぎます。
安倍派、稲田朋美衆議院議員、福井一区。稲田衆議院議員が収支報告書訂正へ。稲田朋美衆議院議員は、自身が代表を務める資金管理団体ともみ組の二〇二一年から二二年分の政治資金収支報告書を訂正した。清和政策研究会からの寄附やパーティー券収入の未精算分が二年間で百九十六万円あったとして、追加で記載した。稲田氏は、政治資金規正法の趣旨に鑑み、できる限り事実に即して訂正した、今後は緊張感を持って対応していきたいとコメント。早ければ来週にも、安倍派に全額を返還する意向を示している。今回の問題とは別に、二二年分の収支報告書の個人献金の部分でも記載漏れが見つかり、併せて訂正した。こう書いてあるんですね。
これも、繰り返し言いますよ、私、別にどの議員がどうだというんじゃなくて、例示ですからね、例示。
申し上げますが、じゃ、安倍派の議員の方々は、裏金が見つかって派閥に返せばそれで済むんですか。基本的には、派閥に返すというよりも、まず納税すべきじゃないんですか、政治活動に使っていないんだったら。見つかったから、政治資金でしたよって、そんなことが通用するはずないじゃないですか。使っていなかったわけですよね。
だから、これは、結局、安倍派の方々もどうされるのか分かりませんけれども、例えばですけれども、震災に寄附するとか納税するとか、何かいろいろやるやり方があるんじゃないかなと私は思うんです。
そして、次に、安倍派、井原巧衆議院議員、愛媛三区。井原氏は、二二年にノルマを超えて販売したパーティー券収入百六十八万円分を収支報告書に記載していなかったことを公表。井原氏は、ノルマ超過分の精算を二二年以降も派閥に求めてきたが、認められなかったと主張。
ああ、これは派閥が止めてきたんですね。でも、議員じゃない方々がここまで止めるとは思えない。やはりこれは議員からブレーキがかかったんじゃないんですか。止めた安倍派の幹部の議員は誰ですか。
当時派閥会長だった安倍晋三元首相が還流中止を指示した時期とも重なるとし、ノルマ以上の納入を避けたのではないかと推察、派閥幹部の責任は大きいが、私どもも遠慮し、強く迫れなかったと振り返った。
これは、井原議員がおっしゃっているように、派閥幹部の方の責任は重いんじゃないんですか。裏金議員にも二種類おられて、派閥の意向に従わざるを得なかった若手議員、新人議員もおられると思いますよ。やはりそれを、こういうふうに、記載したいと若手議員が言っても、記載するなと言った安倍派の幹部、誰ですか、これ。今、政倫審をやっていますけれども、そういうこともしっかり言ってもらわないと駄目ですよ。
昨日、岸田総理は、野田衆議院議員の質問に政倫審で答えて、処分を考えるということを答弁されましたけれども、処分はいつになるんですか、自民党の皆さん。全然、処分の話が出てこないじゃないですか。
もしかして岸田総理も……(発言する者あり)今、小野寺委員長の解任決議と裏金問題が関係ないんじゃないかと。大ありじゃないですか。こういうことは、今、山井、質問しろと言われたけれども、私は質問するつもりだったんですよ。その質問を打ち切ったのは、あなたたちじゃないですか。結局、こういう質問をされたら困るから強行採決するんじゃないんですか。小野寺委員長も、そんなことを振り払わないと駄目です。
○議長(額賀福志郎君) 山井君、演壇で物品を掲げる行為はおやめください。
○山井和則君(続) はい。そうしたら、ちらっといきますね、ちらっと。分かりました。
二人とも、政治の信頼回復のために政治資金の透明化や人事の在り方を見直す必要性を強調。井原氏は、秘書や会計責任者の責任で幕引きを図るようでは国民目線とずれている、改革が必要だと述べた。井原議員も言っているじゃないですか。井原氏は、秘書や会計責任者の責任で幕引きを図るようでは国民目線とずれている、改革が必要だと述べた。いいことを言っているじゃないですか。
だから、私が最初に言ったように、自民党の皆さん全体と私は別に戦っているわけじゃないんですよ。やはり、こういうことをきっちりと処分して、説明責任を果たさせる、その責任は岸田総理・総裁にあると思います。なのに、岸田総裁が先頭を切って今日の強行採決を決断して、幕引きを図っている。それは皆さんもおかしいと思われませんか。なぜならば、繰り返し言いますよ、井原議員も、このまま幕引きはおかしいとおっしゃっているわけですよ、国民目線とずれている、改革が必要だと。そういう意味では、私は別に、この裏金問題というのは自民党全員でもありませんから、党派の対決じゃないと思うんです。やはり、裏金を持った人たちは反省し、処分されるべき人は処分されるべきだと私は思います。
そう考えたときに、実は、一月からもう処分の話は出てきていましたよね。今日は三月一日ですか、一か月以上たっているけれども、自民党さん、いつになったら処分されるんですか。結局、しっかりと国会審議をしてこういうことを議論しないと、言っちゃ悪いけれども、自民党、自浄作用、全然ないじゃないですか。任せておいたら全然進まないじゃないですか。
次は、安倍派、上杉謙太郎衆議院議員、比例東北です。やはり同じですね。派閥から記載しないよう指示、違法性の認識はなかった。結局、これは、還流判明の安倍派の元県会議員の方もおっしゃっているということです。それで、上杉謙太郎衆議院議員は、還付金については派閥から収支報告書に記載する必要がないと聞いており、派閥で適正に処理されたものだとの認識だった、収支報告書に記載していなかった収入と支出を修正する、今回の事案で地元の皆様に対して大変申し訳なく思うと話したということなんですね。(発言する者あり)
もう一回言いますね。上杉氏は、還付金については、これは還付金というけれども裏金ですよね、裏金については派閥から収支報告書に記載する必要がないと聞いており、派閥で適正に処理されたものだとの認識だった、収支報告書に記載していなかった収入と支出を修正する、今回の事案で地元の皆様に対して大変申し訳なく思うと話したと。
やはり、こういう現状を見るがゆえにも、派閥の幹部というと、安倍派であれば政調会長や大臣や元大臣や、そういう内閣の要の方々も安倍派は出しておられるわけですよね。そういう安倍派の幹部がこういう脱税や政治資金収支報告書違反のことを教唆、アドバイスしたとしたら、これはやはり重大な問題です、重大な問題。今回、東京地検特捜部がその幹部の方々は立件はしなかったとはいえ、今回の政倫審や国会審議、あるいは参考人質疑、証人喚問を経て、これはやはり立件が必要だとなる可能性というのは十分にあるわけです。五億七千万ですからね。組織ぐるみですから。
次は、安倍派の衛藤征士郎衆議院議員、大分二区。予算委員会のメンバーであられまして、進んで政倫審に出たいということを発言されておられます。二〇一九年から二一年に計千七十万円の還流を受けたことを明らかにした。千七十万円。やはり聞いてみたいですよね、一千七十万円、何に使ったか。衛藤先生、政倫審に是非出てきていただければと思います。誤解なきように言いますが、御本人は、テレビでも、出席したいとおっしゃっているんです。ところが、漏れ聞くところ、自民党の上層部が、派閥の事務総長とか以外はもう出てくるなと何か止めているみたいなんですよね。
具体名は言いませんけれども、ほかにもおられましたよね。喜んで、身の潔白を証明するために政倫審に出ますよという方がおられましたよね、何人か。何で政倫審に出てこられないんですか。ということは、自民党の上層部が口封じをされているんですか。口封じをしているんですか。かつ、その大本は岸田総理ですか。
こういう質疑を予算委員会でやっていたじゃないですか。やっている最中ですよ。これは、上げませんけれども、予算委員会の議事録ですよ。この中には、こういう政治と金、脱税の議論を真面目にやらせていただきましたし、はっきり言いまして、公明党の皆さんも自民党の若手の皆さんも、このままでは駄目だ、改革すべきだ、真相究明すべきだ、説明責任を果たすべきだと、多くの皆さんがおっしゃっていたんです。にもかかわらず、衛藤征士郎衆議院議員が政倫審に出たいと言っても、自民党は出させない。自民党の皆さん、なぜなんですか。何か都合が悪いことがあるんですか。
衛藤征士郎議員は、安倍派から二〇一九年―二一年に計千七十万円の還流を受けたことを明らかにした。事務所の人件費や維持費などで使い、私的利用は否定した。離党や議員辞職、次期衆議院選挙の不出馬は今のところは考えていない。説明責任を果たし、政治改革に誠実に取り組むと語った。
衛藤氏の説明によると、内訳は、二〇一九年百万円、二〇二〇年三百五十万円、二〇二一年六百二十万円。派閥が政治資金収支報告書を訂正したのは二〇二〇年から二二年分で、衛藤氏は二〇年、二一年両年で計九百七十万円の不記載があった。事務所が一八年、一九年も調べ、新たに百万円が見つかったと。派閥パーティー券のノルマは七百五十万円だった。なかなかこれは大変ですね、ノルマ七百五十万円。派閥が振り込み専用の口座を設けており、そこに全額を振り込んでいたと説明し、一部を手元に置く中抜きは否定した。政治資金パーティーのノルマ超過分の還流を知ったのは二一年で、派閥事務所から超過金があると連絡を受けたという。秘書が現金を受け取っていた、政治資金収支報告書に記載がない形で行われていることは、昨年十二月に秘書から聞くまでは知らなかったと述べた。
ここに、私がこれから話をする原稿が詰まっていますので、この青いファイルの中には、私が話をする原稿が入っておりますので、もう少しお待ちをいただければと思います。
そうしましたら、安倍派、亀岡偉民、比例東北。この方も一緒ですね。
ここに、この青いファイルは、私がこれから話をする原稿が入っていますからね。もうちょっと待ってください。(発言する者あり)早く読めとおっしゃるけれども、順番がありますからね、順番が。もうちょっと待ってくださいね。もうちょっと待ってください。
予算委員会について重要な、子供、子育てから被災者支援から様々な議論、それを小野寺委員長は打ち切られたわけですよ。裏金問題だけじゃないんですよ。農業の問題、漁業の問題、酪農の問題、子育て支援、そういう、予算委員会というのは一番重要な議論をするところなんですよ。その一番重要な議論をするのを打ち切った、これは本当におかしいし、さらに、それが、事実上の裏金問題隠し、脱税問題隠しは許されるものではないし、本来なら、説明責任を果たす、そして真相究明をするとおっしゃっている岸田総理が先頭に立って、私が岸田総理だったらこう言いますね、今、国民の信頼を取り戻すには徹底した真相究明と国民への説明責任が必要だ、当然、例年どおり八十時間の予算委員会の審議は正々堂々とやるべきだと、私だったら言いますが、いかがですか。
逃げも隠れもしない、八十時間、例年どおりの審議を私はやるぞと岸田総理が言うんだったら分かるんだけれども、なぜ六十九時間で強行採決に、岸田総理は決断をされたんでしょうか。
順番に行きますね。そうしたら、次、ちょっとあいうえお順が狂うかもしれませんが、安倍派、大塚拓衆議院議員、埼玉九区。また、それに関連して、柴山衆議院議員も県連会長辞意という報道になっておりますが。大塚氏は計五百二十八万円、二一年、二二年と。大塚拓衆議院議員は、自らの公式サイトで、不記載は二〇二一年、二二年の二年分の計五百二十八万円だったと一月三十一日付で公表。当事務所では厳格処理を心がけてきたが、選挙管理委員会や派閥の指導により、結果的に記載漏れになった。これらのお金は実際には一円も使われていないことから、できるだけ速やかに対応して、改めて御報告します。
ここも書いてあるじゃないですか。これらのお金は実際には一円も使われていない。これは国税庁に聞いてみないと駄目ですけれども、長期間全く使わず保管していたんだったら、これは、雑所得で追徴課税、一歩間違うと脱税になりかねませんからね。もちろん分かりません。
だから、私は、言っているのは、私たちは予算委員会の審議で岸田総理に言ったんです。国税庁が税務調査に、国会議員に入るのがなかなかハードルが高いというのはおかしいよ、一般の国民と同レベルにしないと駄目ですよ、やはりそういう疑念を持たれないためにも、裏金議員の方々が自主的に税務申告をすべきじゃないですか、そのことを、岸田総理、指示してくださいと言ったんです。
自民党の皆さん、特に裏金をもらっていない方々は、今の私の考え方、正しいと思いませんか。
国民と同様に、今言ったように、自分で分かると思うんですね。政治活動に使っているといっても、長年手をつけていないと言っているんだから。長年手をつけていなくて、それが税務調査で雑所得と認定されたら、これは課税対象ですからね。それを申請しなかったら、これは脱税だし、こういう議論を経て、重い腰を国税庁が上げて税務調査に入ったら、これは悪質ということで、本当に追徴課税の額も上がってしまいますよ。
もしかしたら、自民党の皆さん方は、自分たちは国会議員だから税務調査なんかは入らないと、たかをくくっているんじゃないんですか。そういう考え方は駄目ですよ。国民の皆さんは、インボイスや確定申告で、一円単位、細かいお金まで申告して、大変な苦労を今確定申告でされているんですよ。まさか自民党の皆さんは、自分たちは、領収書がなしでも、使い道が不明でも、納税しなくていいと思っているんじゃないんですか。そんなことないですか。どうなんですか。よくないでしょう、そういう考え方は。
私も、実際、何人かの自民党議員からこの耳で聞きました。やはり、自分で、これは脱税の疑いがある雑所得だ、実際、政治活動に使っていないと心当たりがある人は、自民党議員でも、自主的に申告して納税した方がいいということを多数の自民党議員もおっしゃっていました。
こういう、税金を、脱税を見逃すか、納税をさせるかという大事な議論をしているのが予算委員会なんですよ。もしかして、このままやり続けたら脱税が見つかるから強行採決とか考えているんじゃないでしょうね。納税は国民の義務ですよ。払うべきものは払ってください。
こんなことを壇上から私が何で自民党議員に言わないと駄目なんですか。恥ずかしいですよ。中学生の教科書に書いてありますよ、納税は国民の義務。国会議員も含まれていますよ。
これは、まだ、もう持ち上げませんが、この中に五億七千万ですから、裏金。ここに五億七千万。自民党の皆さんに聞きたいですけれども、全員、本当に一円残らず政治活動ですか。(発言する者あり)ええっ、今、そうだよと言った。ちょっと待ってください。領収書がない人もいるんですよ。領収書がない場合は、どうやって政治活動と証明するんですか。
だから、ここに私、自民党のおごりがあると思うんですよ。国民はインボイス、確定申告、全て裏づけのある書類や領収書が必要だけれども、自民党の国会議員だったら領収書は要らないと思っているんじゃないんですか。そんな特権階級みたいなことを言ってちゃ駄目ですよ。(発言する者あり)今、重要な御指摘をいただきました。事実無根の指摘をするな。いや、事実無根とおっしゃるけれども、領収書がなくて、どうやって政治資金と証明できるんですか。
○議長(額賀福志郎君) 山井君に申し上げます。
やじに応酬してはなりません。
議場の諸君は、静粛にお願いをいたします。
○山井和則君(続) 申し訳ありません。冷静にさせていただきます。
衆議院議員大塚拓議員からは御挨拶文が裏金問題について出ておりますので、重要なコメントですので一部読み上げさせていただきます。
清和政策研究会が、政治資金パーティーの収支を一部不記載としたことで重大な政治不信を招いたことを、所属した一員として改めて深くおわびいたします。当事務所においては、清和研入会から令和二年分まで、清和研パーティーに関わる収支を全額収支報告に計上してまいりました。計上方法については、選挙管理委員会にも資金の流れを説明しながら指導を受け、毎年の収支報告を作成したところです。しかしながら、令和二年の収支報告提出後に、選挙管理委員会から、清和研パーティーに関わる収支は、事業主体でない個別の政治団体の収支には計上すべきではないとの従来と異なる見解が示されました。当事務所では対応に苦慮しましたが、清和研からは記載は不要である旨説明を受けたこともあり、令和三年分から会計処理を変更することになりました。
記載は不要であるということを清和研がアドバイスしたわけですから、これは誰なんですか。
それ以降、清和研パーティーに関わる収入は分別管理され、一切使用されていません。
やはりここでも使っていないじゃないですか。分別管理して、一切使用されていません。これも個別の方のことですから、私は、これがセーフ、アウトと言う資格は全くありませんよ。でも、やはり疑いとしては、国税庁が言っているところの、長期間保管していて使っていない政治家が持っているお金は雑所得として納税の対象になる可能性がある。可能性があるということですよね。
だから、私がお勧めしたいのは、誰か勇気ある議員が国税庁と話をして、これ、雑所得に当たるんだったら納税しますからと。国税庁を呼んだら、三十分ぐらいで事務所に来てくださると思いますよ。それで見てもらって、これはどうですかと。というのは、みんな同じパターンですから。裏金だと思って使っていないんですよ。分かりやすい話ですよ。
私たちがこれを予算委員会で質問すると、個別のケースはお答えできませんが一般論としてお答えしますということになるんだけれども、もうここまで来たら、個別の話じゃないですか、はっきり言って。
納税するのか、脱税するのか、二つに一つ。自民党の皆さん、納税するのか、脱税するのか、どっちにされるんですか。そろそろ腹を決めたらどうですか。
繰り返し言いますよ。五億七千万ですからね、九十人余り。全員が脱税だと言う気はありませんよ。でも、この中には、使途不明、領収書がないという方も含めて、やはり脱税の可能性の人、いるんじゃないんですか。
私、不信感を持っているのは、先日のアンケート調査で、自民党が、今回の調査した人全員は政治活動にお金を使っていました、大丈夫ですと言っていましたけれども、おかしくないですか。領収書がないんですよ、領収書がないのに、どうやって政治活動に使ったと裏を取れるのか。
私は、国会質問でも、私や同僚議員、また野党のすばらしい仲間の議員の方がおっしゃっていましたけれども、国税庁にすぐ税務調査に入れと言っているんじゃないんですよ。やはり、それだと事も荒立てることになるし、脱税ということが分かったら、これは一歩間違うと、本当に政治生命が危うくなりかねませんからね。
だから、そういうことじゃなくて、自分の方から自主申告をした方がいいし、私が演壇の上から言うのも僭越ですけれども、この九十数人おられる方の中で、パターンが似たようなパターンなんですよ。みんな、裏金を使っていなくて、保管しているんですよ。試しに、今日でもいいですよ、今日でも、この本会議の後でも、試しに国税庁の人を呼んで、自分のケースは税務申告する必要がありますかと聞いてもらえませんか。いかがですか。
自民党さんは多様性のある政党だと言われていますよ、そんな、上から言って物を聞くわけじゃないと。だから、そういう意味では、お一人お一人独立されているし、本当にすばらしい議員の方々、私も尊敬している議員がおられますよ。やはり、そういう意味では、一人でもいいですよ、一人でも、国税庁に、裏金をもらって怖くて使えなくて保管していたけれどもこれは雑所得に当たって納税する必要がありますかと、一人でもいいですから、私のこの話を聞いて、国税庁や税務署に相談してもらえませんか。いかがですか。
私は、だから今回の強行採決は怪しいと思っているんですよ。こういう審議をしていって、やはりこれは脱税だよねと明らかになったら、一人一人の脱税じゃなくて、派閥ぐるみの脱税、自民党ぐるみの脱税となったら、これは組織犯罪ですよ、個人の犯罪じゃないですよ。一歩間違うと、犯罪集団と認定されかねないですよ。納税は国民の義務ですからね、義務。
だから、私は難しいことを言っているんじゃなくて、皆さんも別にお金が欲しいわけじゃないんでしょう。例えば、裏金が五百万あって、さっきも言ったように、派閥に返すとおっしゃっているんだから、別にお金が欲しくないんだったら、この五百万って、国税庁に聞いてみてもらえませんか、今日のこの本会議が終わった後。その後、ちょっと、こっそり私に教えてください、その結果どうだったか。
これは自民党の幹部の方々にも申し上げたいんですけれども、私もこういう話をするのは僭越だと分かっているんですよ。何で山井から言われないと駄目なんだと思っておられるでしょうけれども、でも、やはり本来は、岸田総理なり自民党の幹部が、納税の義務は果たしてくださいよと言うべきじゃないんですか。私、何か難しいことを言っていますか。国民の義務として、税金を払ってくださいねと言っているだけですよ。
これも、何度も予算委員会で各野党の方々が、税金ぐらい、裏金議員、払ってくださいということを、各党のすばらしい野党の議員の方々が要求したんですよ。(発言する者あり)あっ、与党も言っていた。上野議員もおっしゃっていた。上野議員もおっしゃっていた。テレビ入り予算委員会で岸田首相に、やはり払うべき人は正直に納税させるべきじゃないですかと上野賢一郎議員がおっしゃっていました。私も拍手しましたよ、あのときは。
私、あの質問を聞いたときに、正直言って、一瞬、やったと思いました、自民党もこれで変わったなと。これで予算委員会も脱税だどうだともめずに、申告すべき人が申告したら、私らが何も国税庁の方を呼んで国会で議論しなくていいじゃないですか。だから、私は、上野議員もいい質問をされるなと思って、やったと思ったんですよ。
そうしたら、皆さん、岸田総理、どういう答弁をされたと思いますか。上野賢一郎議員が、裏金議員の中で、雑所得で、個人所得に当たって納税するともし御自分で思う人は自主的に税務申告するように岸田総理からも自民党議員に呼びかけられたらどうですかと言って、それで、もう野党の議員みんな拍手して、そうだみたいな感じで。そうしたら、岸田総理の答弁は実はなかったんですよ。無視。ほかの話をして、スルー。
これは、今、八十時間が一般の基準ですけれども、六十九時間なんですよ。あと十一時間あったら、もう一回予算委員会で岸田総理に、今みたいに、自民党議員に納税させるべきじゃないかという質問ができるんですよ、あと十一時間あれば。もう一回、上野議員も質問できますよね、十一時間あったら。
やはり、そういう意味では、今言ったように、野党だけじゃなくて、ああ、自民党議員でもみんな考えていることは一緒なんだな、そういうことを発見できるのも予算委員会のすばらしさなんですよ。だから、今回の予算委員会は、いいところはお互い与党も野党も褒め合って、悪いところは追及するということで、ある意味で円満にやってきたんですよ。本当に、自民党、公明党の与党の理事さんもすばらしい方が多かったですからね。だからこそ、私は残念だと言っているんです。
それで、申し訳ないです、大塚拓さんの御挨拶に戻ります。後半ね。
今般、清和政策研究会が全議員に一律寄附を計上する形で収支報告を訂正したことを受け、会計処理の整合を図るため、当方でも収支報告を一部訂正しました。令和三年、四年分について、清和研側が起こした寄附勘定に対応する寄附の受領勘定を立てましたが、資金の使用実績がないため、全額をそのまま翌年に繰越処理しています。
ここは重要ですよ。資金の使用実績がないため、全額をそのまま翌年に繰越処理をしています。これは、政治資金としてだとおっしゃいますけれども、使っていないわけですよ。お金に色はついていないですよね。そうしたら、結局、どこに、どういう形で、誰が保管していたのか。ある議員は、個人口座に入れたという人もいますからね、裏金を。
だから、国税庁の国会答弁では、そこは政治資金収支報告書に書いているということだけで納税義務がないというわけではなくて、やはり、政治資金収支報告書も含めて、実態、実態ですよ。つまり、何に使ったのか、使っていないのか、幾らなのか、事務所に置いていたのか、個人が持っていたのか、また、事務所の誰が管理していたのか、そういうことの実態に即して、税務対象になるかならないかが決まるわけです。ということは、正直言いまして、ケース・バイ・ケース。裏金議員の方の中でも、納税の義務がある人とない人と両方おられるかもしれません、それは。
でも、ここはやはり、全員が政治活動に使ったという証明は私は難しいと思いますよ。今言ったように、使っていないけれども政治活動に使うんだというのは、本当にそれで通用するんでしょうかね。やはり、国税庁の国会答弁では、長期間保管していたお金は雑所得に当たる可能性があると言っていますからね、国会答弁で。だから、自民党の皆さんも、特に裏金議員の方も、面白くないと思うんですけれども、何か脱税の疑惑をかけられて気分悪いわと思われるかもしれないですけれども、そうであったら、やはり税務署に相談された方がいいですよ。
改めて、岸田総理や自民党の幹部の方に申し上げますけれども、こういうのを一人一人の、安倍派の一人の若手が税務署に相談したらこれは納税になりましたといったら、やはり大騒ぎになりますよね。こういうのは、この場にいておられる派閥の幹部の方々や岸田総理、やはり率先垂範して、鈴木財務大臣も聞いてくださっていますけれども、やはり鈴木財務大臣も同じ思いだと思いますよ。自民党議員だけ納税に後ろ向きだったら、これはやはり説得力ないわけですから。
それで、結局、既に計上されている令和二年分については、計上項目を変更しましたが、収入額自体は不変であり、これに対応した支出、繰越残高とも従来どおりで変更ありません。なお、使途不明金や収支の不明額は一円もないことを併せて御報告をさせていただきます。これまで公的機関の指導に従い会計処理を行ってまいりましたが、結果的に収支報告の訂正を余儀なくされたことは誠に遺憾です。日頃御支援いただいている皆様に御心配、御迷惑をおかけしておりますことを、重ねておわび申し上げます。今後は一層気を引き締めて会計処理に当たるとともに、二度とこのようなことが起きないよう政治改革に尽力してまいる所存です。衆議院議員大塚拓ということでございます。
それでは、スピードアップいたします。
安倍派、小田原潔衆議院議員。新聞の見出しは、裏金か、六議員側へ三千八百万円、安倍派訂正、寄附で追加、二〇二〇年から二二年、東京都。小田原衆議院議員は、支部に計八百四十四万円の寄附があった。かなりの額ですね。三十一日から事務所に取材を申し込んだが、担当者が長期休暇のため回答できないという返答だったということですね。八百四十四万円です。
次に、安倍派、越智隆雄衆議院議員、比例東京。越智隆雄衆議院議員、比例東京が、政党支部の報告書を三年分訂正したということがここに出ております。金額は後で出てくると思います。
次は、安倍派、尾身朝子、比例北関東。尾身朝子議員は、事務所内で過去五年間の記載漏れの有無を調査したところ、一九年から二二年に還付金があり、不記載だった。受け取った還付金は政治活動に使用したという。尾身氏は、派閥側の指示とはいえ、確認を怠ったことを猛省する、このような事態が二度と起こらないように資金管理を徹底し、信頼回復に全力で努めていくとコメントをしました。
これはやはり、是非、安倍派の方々、派閥側の指示というのは、具体的に、派閥幹部の事務総長だったのか誰だったのか。今回、政倫審、昨日も今日もやっていますけれども、なぜか事務総長とか幹部しか出てこないんですね。やはりこういう生の、幹部じゃない方の、派閥から指示されたと、この方に来てもらったら話は簡単ですよね。具体的に、派閥側って誰から指示されたんですかといって聞いたら、話は簡単じゃないですか。でも、なぜか派閥の幹部以外政倫審に出席されないのは、自民党の皆さん、なぜなんですか。
これは、私が言っているだけじゃないんですよ。岸田総理も、志ある議員は政倫審で自ら説明してほしいと。志ある議員と岸田総理はおっしゃいましたからね、志ある議員。ということは、手を挙げない人は志がない議員だというふうに岸田総理はおっしゃっているわけですよね。岸田総理は、政倫審に出て説明責任を果たさない議員は志がない議員だとおっしゃっているわけですよ。これは私が言っているんじゃないですよ。自民党総裁の岸田総理が、志ある議員は政倫審で説明してくださいと言っているんですよ。
私の言うことは聞く必要ないですけれども、自民党の皆さん、岸田総裁の言うことも聞かないんですか。それとも、胸を張って、いや、俺、志ないしというのがやはり皆さんの一致した意見なんですか。志、そんなのないって、志、そんなの自民党議員ないない、安倍さんだけや、幹部だけやといって。
やはり皆さん、与党、野党関係なく、政治家たるもの、やはり志を持って、困っている人のために役立ちたい、あるいは納税者の声を届けたい、地方の声を届けたい、福祉現場の声を届けたい、日本の国を守りたいという志があるから、自民党の皆さんも国会議員になられたんじゃないんですか。志、あるんですよね。何かしいんとしていますね。繰り返し言いますよ、私が言っているんじゃないんですよ。岸田総理がおとついおっしゃったわけですから、志ある議員は政倫審で説明してくださいと。
だから、やはりこういうことも予算委員会で岸田総理からもう少し聞きたいじゃないですか。岸田総理がおっしゃる志ある議員というのはどういう議員のことなんですかとか、やはり聞きたいですよね。やはり聞きたいですよ。私も自民党には志ある議員が多いと思っていましたから、やはりそういう意味では、国会審議は重要なんです。というのは、個人的に岸田総理に聞いてもやはり意味ないんですよね。予算委員会の場で、集中審議などで岸田総理に、志ある議員……(発言する者あり)だから、それをやろうと思って今私やっているわけなんですけれども。
結局、八十時間やるところが六十九時間で強行採決したわけですよ。ということは、志ある議員は出てきなさいとか、そういうふうな裏金の議論を国民公開の前でこれ以上やるのはもうつらいというふうに岸田総理も考えておられるのか、あるいは、自民党の方々も、もうこの裏金問題とか脱税問題を言われるのはかなわぬと思っているのか。
やはり、志ある議員の皆さん、政倫審は今日もお二人されますけれども、別にこれで締切りじゃありませんからね。やはり山井の話を聞いたら、志ある自分としては手を挙げたいという方は、是非手を挙げていただきたいんです。いかがですか。皆さん、横を見渡しているけれども、派閥はもうなくなったんでしょう。派閥がなくなったんだったら気にしなくていいじゃないですか。
次、急ぎます。
小野寺委員長の解任の理由はほかにもあるんですね。
これは、安倍派の加藤竜祥衆議院議員、長崎二区。加藤竜祥国土交通政務官、安倍派からのパーティー券収入の還流を自身の政治資金収支報告書に記載していなかったとして政務官を辞任した。小森氏は二〇二二年分で七十万円、そして、加藤氏は同年分で、二〇二二年分で十万円の不記載がそれぞれあったという。加藤氏は、派閥からの還付はないと認識していた、裏金をつくる意図があったわけではないとのコメントを発表した。
こういうことも、私が言うまでもなく、岸田総理がおっしゃるように、志ある議員の方々が政倫審に出てきていただいて、私が言うのも差し障りがありますからね、はっきり言って。本当はこういう説明を、やましいことはないですよということを御本人がされるのが私は一番だと思っております。
安倍派、亀岡偉民衆議院議員、比例東北。亀岡氏は、派閥から書くなと言われたが、自身からの借入金として収支報告書に記載しており、裏金との指摘は当たらない、借入金としていた金額のうち還付金の分を清和政策研究会からの寄附金として訂正する、収支は変わらないと説明した。
急ぎます。
安倍派、菅家一郎衆議院議員、比例東北。収支報告書に誤って個人名義で記載したことで迷惑をかけてしまったと謝罪する一方、収支の総額は同額で裏金は一切ないと釈明した。菅家議員によると、派閥から還流を受けていた千二百八十九万円について、政治資金収支報告書には、本来、寄附者である清和会の名義で記載するところ、自身の名を記載してしまったという。派閥から記載するなと言われたのが理由という。還流を受けた金は、全額、事務所経費に充てたとしている。これは虚偽記載に当たる危険性がありますよね。誤記載とおっしゃっていますけれども、虚偽記載の可能性がありますね。
そして、菅家議員は、派閥からの指示に従って清和政策研究会の名称を使えなかったが、還付金と自身の持ち出し金をまとめた形で、自身からの寄附金の名目で収支報告書に記載をしていたということです。
次は、安倍派、木村次郎衆議院議員、青森三区。派閥から、二〇一八年から二二年の五年間で計二百三十六万円のキックバックを受けていたことを明らかにした。木村氏の販売ノルマは、一八年百万円、一九年百十万円、二〇年から二二年が各六十万円。売上げは、秘書が派閥の口座に振り込んでいた。これに対し還流額は、一八年七十八万円、一九年十四万円、二〇年八十二万円、二一年ゼロ、二二年六十二万円。派閥からの連絡を受けて、秘書が現金を取りに行っていたということですね。
これについては、例えば、支持者の方々は、説明には納得した、変わらずに応援するというふうな声がある一方、政治家は金絡みで足をすくわれる、自分の事務所の金の流れはしっかり把握していてほしかったというふうな声も出ておりますが、やはり、説明がなぜ今なんだ、もっと早くすべきだった、分からない分からないばかりで通り一遍だった、納得していないと、不満げに語る支持者の方もおられたというふうな話であります。
このような説明責任を果たすためにも、わざわざ政倫審があるわけですから、岸田総理がおっしゃるように、志ある裏金議員の方々は、政倫審で是非説明をしていただきたいと思います。
安倍派、小森卓郎衆議院議員、石川一区。安倍派からのパーティー券収入のキックバックを自身の政治資金収支報告書に記載していなかったとして、政務官を辞任されました。小森氏は、二〇二二年分で七十万円ということでありました。
そして、やはり数が非常に多いんですよね。だから、本来は、こういうのは私が言うべきことではなくて、自民党内の自浄作用で、まさに岸田総理がおっしゃるように、志ある人は政倫審で説明をする、そういうふうなことをすれば、予算委員会での審議もほかのことに使えたと思うんですね。
野党の皆さんもおっしゃっていましたけれども、ただでさえ貴重な予算委員会の大切な大切な質問時間が、今回、不本意ながらも政治と金や裏金問題で使うことになって、十分な審議ができなかった、本当だったら例年並みの八十時間でも足りないぐらいだ、審議時間を増やしてほしいぐらいだということを野党の皆さんはおっしゃっていました。
そこを私たちは、やはり紳士的ですから、そんなむちゃなことは言えない、やはりルールを守ろうということで、本当は裏金問題に使った二十時間、三十時間を返してほしくて、百時間ぐらい審議をしたいところだったけれども、百歩譲って、千歩譲って、やはり仲よく円満に自民党さんともやりたい、そういう心の底からの願いで、私たちは、四日月曜日、八十時間に達したら円満に採決しようじゃないですか、賛否は別としてということを言ったにもかかわらず、残念ながら、やはりこの六十九時間で強行採決をする、それは非常に残念なことであります。
ですから、こう言ったらなんですけれども、もっと早い段階から、終盤になって政倫審に出てこられるんじゃなくて、極端な言い方をしたら、一か月前から自民党の皆さんが政倫審に出て説明していたら、もっとスムーズにいったんじゃなかったですか。そうしたら、わざわざ予算委員会で政治と金や裏金問題、脱税問題、私たちが予算委員会でやる必要はなくて、もっとしっかりと本来の予算の審議もできたんじゃないんですか。それがここまで遅くなったのは、やはり政倫審がスタートするのが遅過ぎたからじゃないですか。
私も二回、二十五分ずつ岸田総理と質問をさせていただきました。久しぶりに岸田総理と質疑できるから、子供の貧困とか年金とか、子育て支援とか農業の振興とか社会保障、私のライフワークの質問をしたいという気はしましたけれども、余りにも国民の皆さん方から、裏金の真相究明すべきだ、説明責任を果たさせるべきだ、脱税は許せないという国民の声が余りにも強いから、やはり、そこは私たちとしてもぐっとこらえて、この真相究明や裏金問題、脱税問題の質疑をせざるを得なかったわけですね。
繰り返し言いますけれども、本来は自浄作用で、説明責任は自民党の議員の皆さんが自主的に果たすべきものなんじゃないんですか。いかがですか。野党から言われたり、岸田総理から言われないと説明責任を果たさないんですか。
急ぎます。
安倍派、佐々木紀議員、石川二区。佐々木氏が、一八年から四年間で百八十四万、還流を認めたと。佐々木氏は責任痛感ということで、佐々木氏は、一八年が十四万円、一九年は四万円、二〇年は百八万円、二一年は五十八万円の還流を受けていた。お金のことは秘書に任せっ切りで一切知らなかった、監督責任、道義的責任を痛感していると述べられました。
やはり本当に、少額の方もおられるけれども、こういう意味では、別に、悪いことというよりも、派閥に入っていたら自動的にこうなってしまったという方も多いんじゃないかと思います。こういう本当に若手の議員の方々も、是非、政倫審に出てきていただきたいんです。
でも、皆さん、自民党の皆さんはおかしいと思われませんか。岸田総理が、志ある議員は出てきて説明責任を果たしてくださいと岸田総理までが言っていて、出てくるのは派閥の事務総長経験者とか幹部だけ。ということは、若手議員の皆さん方は、やはり説明責任を果たす意思というのはないんですか。というのは、自民党の多くの方々は、やましいことは何にもしていないとおっしゃっているんですよ。私もその言葉を信じたいです。やましいことは何にもしていないとおっしゃるのであれば、堂々と政倫審で説明されてはいかがかと思いますが、どうですか。いかがですか。
安倍派、塩谷立衆議院議員、比例東海。幹部の方でありますね。塩谷議員は、二百三十四万円で、元座長であります。派閥総会では、事実関係を慎重に調査、確認し、適切に対応するということを言っておられます。
結局、安倍派内では還流を問題視する声が上がり、二二年のパーティー開催前に、還流をしない方針が議員側に一旦は示されたものの、反発を招き、五月のパーティー開催後に還流、裏金が実施された、こういうことなんですね。
ということは、今日も政倫審が行われていますが、一旦は裏金をやめたにもかかわらず、裏金が再発した。このときの意思決定は、もちろん会計責任者や事務方だけでできるはずはないと思います。このときに決めた安倍派幹部というのは、一体誰なんですか。やはりこのことは、自民党の中の自浄作用として、はっきりさせるべきなんじゃないんでしょうか。
というのは、今後、処分も検討されると思いますが、誰も責任を取らない、誰も処分を受けないということでは、国民の皆様も私は納得しないのではないかと思います。そしてまた、自民党のアンケート調査の中でも、やはり若手の方々の中から、安倍派幹部はきっちり説明して責任を取るべきだという声が、自民党の安倍派の幹部の方からもたくさん出てきているわけですね。
そして、塩谷議員はこうおっしゃっています、脱税の意識はないと。政治資金パーティーをめぐる事件で、十九日に塩谷議員が開いた記者会見の主な内容として、塩谷座長は以下のようにおっしゃっておられます。
国民、自民党関係者の信頼を裏切ってしまい、深くおわび申し上げる。清和研を解散し、我々は職を辞する。長年、派閥の事務局長から各議員事務所に対して、パーティー券収入の還流分は政治資金収支報告書に記載しなくていいと伝えられ、事務所で継承されてきた。決して不正な使い方をしたわけではない。還流がいつ、どういう形で始まったのかは全く分かっていない。若手、中堅議員が活動資金を得るために還付が行われているという認識はあったが、不記載は今回の事件で初めて知った。脱税の意識はない。議員辞職の考えはないと。
これは、脱税の意識はない。それはそうですよね、国会議員ですから、脱税しているつもりは当然ないんだと思うんですけれども、先ほども言いましたように、これはやはり、脱税かどうかを判断するのは国税当局、税務署なんですね。やはり、是非、安倍派も人数が多いわけですから、全員とは言いませんが、何人かが国税当局と相談して、納税対象になるかどうか、確認をされた方がいいと思います。
急ぎます。
安倍派、柴山昌彦衆議院議員、埼玉八区。柴山氏は責任を取って県連会長辞意という報道が出ております。柴山氏は、派閥の政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分としてキックバックを受け、収支報告書への不記載があったのは計八百九十六万円とし、けじめを示す必要があると、県連会長を辞職する意向を示した。柴山氏によると、一四年頃、キックバックを収支報告書に計上しないよう秘書を通じて派閥事務局側から指示があり、記載せず事務所で保管していたということをコメントしておられます。後援会の方は、次期選挙について、気を引き締めねばというふうなコメントもされております。
柴山衆議院議員の記者会見で、このように発言しておられます。
柴山議員いわく、安倍派から還流された資金の扱いは。以前は、こちらの政治資金収支報告書に明確な記載をし、派閥側の収支報告書にもちゃんとした記載をしてもらっていた。
不記載になった経緯は。二〇一四年頃、安倍派の事務局から、柴山事務所だけ寄附金額が多いのは目立ってしまう、派閥パーティー券の販売ノルマ超過分は記載しないので、そちらも記載をやめてくださいと言われた。
指示を受けた後の対応は。おかしいと思い、再度確認した、法的に問題ないと説明を受けたので信じた。
説明に違和感を抱かなかったのか。違和感はあったが、派閥側も弁護士に相談していると思った、今となっては反省材料だ。
こういう非常に重要な証言を柴山議員もされておられます。柴山議員もたしか弁護士さんであったと思われますので、是非とも柴山議員にも政倫審に出てきていただいて、この辺りの経過をお話をいただければいいのではないかと思います。
繰り返し言いますけれども、別に、何かしゃべったからといって、東京地検特捜部から簡単に立件されるわけでもありませんし、かつ、何かしゃべったからといって、はい、あした脱税で捕まえますよとなるわけでもないので、やはりここは洗いざらい話をして、原因究明をして。ただ、先ほども言いましたように、やはり誰か、派閥の幹部、あるいはそういう重鎮の方は、処分を受けるなり責任を取る、そういうけじめをつける必要があるのではないでしょうか。
安倍派、杉田水脈衆議院議員、比例中国。(発言する者あり)納税がされないと予算は組めないですよね、やはり国民の皆さんに税金を払ってもらわないと。今、確定申告ボイコットというハッシュタグが増えているんですよ。国会議員と国会の重要な任務は、国民の皆様にしっかりと納税していただくことなんですよ。しっかりと納税していただくことによって、予算が執行できるんじゃないんですか。自民党の議員を見習って脱税する方が万が一増えたら、これは予算、欠損になっちゃいますよ。だから私たちは、与野党を超えて、国会議員もきっちり雑所得、個人所得は納税しましょう、そのことによって予算もきっちり執行できますねと言っているわけです。
さらに、予算の審議ですけれども、これは結局、自民党が政府・与党で、閣僚も自民党は出しておられるわけですよね。その自民党の方々が納税する気がないとか、脱税やりたい放題だったら、そんな自民党を中心とする政府が作った法律や予算、国民の皆さんは信用しないんじゃないんですか。だから、そういう意味では、裏金問題、脱税問題というのは予算問題と不可分なんです。
私、最初から言っているでしょう。別に、十時間、二十時間、予算審議をやれと言っているんじゃないんですよ。六十九時間来て、八十時間だけ、例年どおりの審議をやってくれと言っているのが、どこがおかしいんですか。いつもどおりの審議をやりましょうと言っているののどこがおかしいんですか。裏金隠し、脱税隠しもいいかげんにした方がいいんじゃないんですか。何で八十時間、例年どおりの審議時間を取らないんですか。何で強行採決するんですか。そんなことをするから、こういう演説も行われるんでしょう。
私も予算委員会のときにはめちゃくちゃ紳士的でしたよ、はっきり言って。円満、良好にやっていましたよ。加藤筆頭理事とも本当に円満にやっていたんですよ。小野寺委員長とも円満にやっていましたよ。でも、八十時間ある審議時間を十一時間もカットする、六十九時間で強行採決、それはあり得ないですよ。
安倍派、杉田水脈衆議院議員、比例中国。杉田氏は、一月二十一日、私の事務所においても不記載があったことが分かり、派閥の指示に従って、収支報告書の修正を行う予定とブログに掲載。選管によると、杉田氏が訂正した額は、一八年が三百四十万円、一九年が三百五十二万円、二〇年が三百十八万円、二二年が五百五十四万円ですね。ここに、私の事務所においても不記載があったことが分かり、派閥の指示に従って、収支報告書の修正を行う予定としておりますというふうにコメントをされているようであります。杉田水脈議員は、取材に対して、百貨店などで購入したお品代計百二十四万円というのを追加して、支出をされておられます。
また、このことに関して、脱税ではないか、脱税の疑いがあるのではないかということを私たちは予算委員会で議論させていただきました。
繰り返し言いますが、私たちは、月曜日まで八十時間、円満に審議すれば、別に、普通に採決に応じますよ、当たり前の話。それは予算に反対する可能性はありますけれども、採決には応じますよ。ですから、これは賛否両論あるけれども、私が今言っているのは、別に野党だから言っているんじゃないですよ、裏金はおかしい、脱税しているんじゃないかと国民の皆さんが不信感を持っているから言っているんです。
そろそろ、月曜日、審議、採決ということで岸田総理との話もつきましたでしょうか。(発言する者あり)いやいや、私はその連絡が来るかなと思って、そろそろ。まだですか。そうしたら、もう少しだけ続けさせていただきます。
やはり、本当に国対の方々というのは苦労されているんです、総理からいろいろむちゃなことを言われたりして。そこを、国民の幸せのため、被災者のために一番汗をかいてくださっているのは、浜田委員長を始めとする国対の方々なんですよ。そういう意味では、本当に私も頭が下がる思いです。是非とも円満に、月曜日、審議、採決、是非やろうじゃないですか。
安倍派、鈴木英敬衆議院議員、三重四区。鈴木議員は、二〇二二年に二百八十万円の還流を受けていたと報告。清和研事務局の指示に基づく事務処理だったが、訂正に至り、おわび申し上げますというふうに言っておられます。
次に、鈴木淳司、安倍派衆議院議員。鈴木淳司議員は報告を上げておられます。
このほど、私が所属をする安倍派事務局と私の東京事務所との間で、過去五年間の清和研パーティーに係る金銭のやり取りについて、清和研と我が事務所との相互の確認作業が終了しましたので、その結果を御報告申し上げますと。鈴木淳司議員の御報告を読んでおります。対象となる二〇一八年から二二年までの五年間の総額として、各年ごとのノルマ超過分として返金があったものの合計、いわゆる還流が六十万円。逆に、ノルマ達成に至らず、その不足を私の自己資金で清和研に寄附した金額の合計、いわゆる補填が百六十四万円でした。更に詳細を言えば、ある年のパーティーについて、派閥としての一通りの締めを終わった段階で、私が不足分としてその金銭を補填した後に、某支援企業からの清和研のパーティー口座への八万円の入金が確認されたため、結果的にその八万円も還流されておりましたというふうに報告をされておられます。
次に、安倍派、関芳弘衆議院議員、兵庫三区の方であります。関議員は、還流の違法性の認識はなかったと述べておられます。還流については、関氏は、秘書から聞いたことはあるが、違法性は認識していなかったと言っておられます。まあ、これは、秘書が秘書がということで、全部秘書の責任にされているわけかもしれません。
関氏の還流分の不記載額は、二〇一八年百万円、一九年二百十二万円、二〇年百二十万円、二一年三百二十二万円、二二年八十二万円の計八百三十六万円、兵庫県選出の同派議員で最多だった。還流金は使わず、口座などで保管していたと。やはりこの方も、使わずに保管をしておられたんですね。秘書から、派閥側からお金が戻ったが、派閥の指示で収支報告書には記載していないと聞いたと明かし、派閥側で何らかの法的処理をしていると思い込み、違法だとは思わなかった。
これは使っていなかったという方も多いですけれども、この問題が永遠に明らかにならなかったら、五年、十年使っていなかったんでしょうかね。これはどういうふうに理解をすればいいのかということを思わざるを得ません。
次は、安倍派、今日、政倫審で話をされます高木毅衆議院議員、福井二区であります。自民党の高木毅議員の資金管理団体、二十一世紀政策研究会は、二〇二〇年から二二年の政治資金収支報告書を訂正し、安倍派から計八百六十五万円の寄附収入を加えた。一方、追加した支出の項目に不明との記載が多く、総額が分からなくなっている。訂正内容は、派閥からの寄附として、二二年百十万円、二一年三百三十五万円、二〇年四百二十万円を計上、派閥側の訂正と同額となっている。支出として会合費、お品代、交通費を追記したが、金額や日付が不明とされており、支出総額なども不明となっている。高木氏は、既に、一八年から二二年の五年間で派閥から寄附収入千十九万円の不記載があったことを明らかにしているということなんですね。
だから、ここに書いてありますように、支出としてお品代、交通費と書いてあるんですけれども、金額がないんですね、金額が。金額がないんです。それと、日付がないんですね、日付が。だから、やはり一般の感覚で言うと、日付や金額がないと、政治活動に使ったといっても、それは本当なのかなという気がいたしますし、このことについては、恐らく、今日、政倫審で高木議員も正直に説明をされるのではないかと思います。それで、高木議員は、裏金と指摘されるような支出はなかったということをおっしゃっておられます。
次が、安倍派の衆議院議員、高鳥修一議員、比例北陸信越であります。高鳥氏の事務所によると、安倍派から計五百四十四万円の還流分を受け、うち二百四十七万円を、代表を務める政治団体に高鳥氏の名義などで寄附として入金、同会や自民党第六選挙区支部の事務所経費や人件費に充てた、残り三百万円は保管している。やはり三百万円は保管されているんですね。そして、高鳥氏は、私自身の関与は全くない、検察が……
○議長(額賀福志郎君) 山井君に申し上げます。
あなたは、委員長解任決議案の趣旨弁明をしておられるのですから、その範囲を超えないように、また、解任の理由を、解任の理由を……(発言する者あり)静粛にしてください。静粛にしてください。
その範囲を超えないように、また、解任の理由を明確にされるようにお願いをいたします。
○山井和則君(続) やはり自民党の皆さん方も、この裏金問題、脱税問題についての国民の不信感、怒りが分かっておられないから、こういう強行採決をされると思うんですよ。別に国民の皆さんも、衆議院で予算審議九十時間、百時間やってくれなんか言っていないんですよ。別に、普通にルールに基づいて、八十時間だったら八十時間やったらいいんじゃないんですかと、国民の皆さんもそれを普通に期待しているだけなんですよね。にもかかわらず、それを小野寺委員長が強行採決するから、裏金問題の幕引きじゃないか、脱税問題の幕引きじゃないか、そういうふうに言われてしまうんですよ。強行採決さえしなかったら、こういう議論にならずに、予算委員会で、政治と金だけじゃなくて、被災者支援や子育て支援、年金、外交、防衛とか、そういう議論ができるわけです。
やはりルールを破ると、本当に今後、国会が成り立たないですよ。じゃ、来年からどうするんですか。今年、八十時間だけれども、六十九時間に強行採決した。来年、六十九時間ですか。じゃ、どうするんですか、来年は六十九時間ですか。じゃ、再来年は五十時間ですか。強行採決するんですか。そんなことをしたら、国会は成り立たないでしょう。
やはり、民主主義というのは反対意見もじっくり聞く。ルールに従って、八十時間なら八十時間はやる。やはり、そのルールを守らせる責任者が、本来、小野寺委員長だったんじゃないんでしょうか。
岸田総理から、裏金を追及されたくないからもう採決してほしいと言われても、委員長というのは、本来、公平中立なんです。国権の最高機関、国会の衆議院の予算委員会、やはりそこでは、幾ら岸田総理から、裏金問題の幕引きをしてくれというふうな、そういう強行採決という指示がたとえ自民党の総裁から出てきても、岸田総理、来週月曜日まで待ったら円満に採決できるんですよ、あともう一日だけ我慢してくださいと言うのが、本来の小野寺委員長の役割だったんじゃないでしょうか。私が委員長だったらそうしますよ。
裏金問題や、子育て支援、年金、様々な問題で意見が対立することはあるんですよ。でも、やはり、毎年八十時間やっているんだったら、しっかりやりましょうよ、ルールに基づいて。
高鳥修一議員に移ります。先ほど言いましたように、高鳥修一議員は、安倍派から五百四十四万円の還流を受け、うち二百四十七万を、代表を務める政治団体への寄附として入金です。
今、議長からも御指導を受けましたので、小野寺委員長の解任理由がより分かりやすくするように、私も努めさせていただきます。
そして、高鳥議員も、一問一答でこのようにおっしゃっています。
というのは、これは一人一人微妙にケースが違ったり、微妙に同じパターンだったり、一人一人のケースを知ることで、裏金議員の本質というのがちょっとずつ分かってきたと思われませんか。
安倍派幹部、正直でない。これは私が言っているんじゃないですよ、高鳥修一議員の発言。安倍派幹部、正直でない、こうおっしゃっているんですよ。自民党のこういう方がおっしゃっていますよ、高鳥修一議員、記者会見で。でも、この方も是非、ここまでおっしゃるのであれば、政倫審に出てきていただきたいですよね。是非、出てきていただきたい、志があると思われるのであれば。
そして、やり取りは次のとおりです。
県連会長を辞任する理由は。なぜこういうことになったのか、安倍派幹部は正直に説明していない。そうですね。これでは本件における自民党の信頼はがた落ちだ、責任を取って辞任したい。
どういった責任を感じているのか。政治的に混乱を招いた。自分にも還流された金があることを確認した。私の監督不行き届きだった。
還流分の扱いはどうしていたのか。担当者に一任していた。派閥事務所に現金を取りに行っていたと聞いた。今回、説明を聞き、正直、額が意外と大きいことにびっくりした。
辞任を決断したのはいつか。先週末ぐらいには自分の中で腹は決めていた。前任の塚田議員に続いての不祥事で県連会長を辞任する。非常に残念。ただ、誰も責任を取らないことが国民の不信を招いている。けじめはしっかりとつけることが大切だ。
議員辞職は考えたのか。離党も議員辞職も考えなかった。支援者に進退を相談する中でもそういった話は出なかった。
党の信頼の取り戻し方はという質問に対しては、不透明な会計処理は根絶しなくてはならない、党員の声を吸い上げる制度改革が必要だと思っている、仕事をしっかりして、結果を出すことで信頼回復につなげたいということです。
是非とも、小野寺委員長は、強行採決をするというやり方ではなく、八十時間、しっかりと来週月曜日まで円満に審議をして、そして政倫審をやって、さらに今日のこの話を聞いていただいて、岸田総理がおっしゃるところの志ある議員が次々と来週も、若手議員の方を含めて政倫審に手を挙げて、高鳥議員もこうおっしゃっているわけですから、安倍派幹部が正直ではないということですから、是非説明責任を果たしていただきたいと思います。
次に、二階派、武田良太衆議院議員、福岡十一区。昨日、政倫審で発言をされました。額が大きいですね。二階派の事務総長を務める武田良太元総務大臣の資金管理団体が、おととしまでの三年間に、派閥側から収入として千百七十二万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが分かった。二階派側から新たに、二〇二〇年に三百三十八万円、二〇二一年に七百六万円、二〇二二年に七十八万円の収入があったと記載しましたということであります。
昨日も政倫審を聞かせていただきましたけれども、私たちは、今日も政倫審が行われますけれども、当たり前の話、政倫審の議論を聞いた上で政治と金の集中審議をやりたいと思っているんです。これも当たり前のことですよね。やはり政倫審で聞いた様々な問題点を予算委員会でも質疑する、これは当たり前のことです。
ところが、強行採決を今日されるのであれば、その政倫審を聞いた上での集中審議というのができないんですよね。ということは、このことも小野寺委員長の責任だと思いますが、委員長たるもの、しっかりと政倫審で自民党の幹部の説明を聞いた上で予算委員会の時間をセットする、そういう責任があるんじゃないんでしょうか。
さすがに、片や予算委員会、テレビ入りでやっている総理入りの集中審議、片や政倫審をテレビ中継でやっている、これは国民からして違和感を感じるんじゃないんですか。私たちは、予算委員会というのは国会の過去の伝統や歴史を背負っているんですね。そんな中で、同じテーマの政倫審と、同じテーマの政治と金の予算委員会の審議を、同時刻に並行してやった例なんか今までないんです。当たり前でしょう。政倫審の意見陳述を聞いた上で政治と金の集中審議をするというのが当たり前だと思われませんか。
でも、同時にやるということを小野寺委員長は職権でセットしたわけですよ。私は、ある意味で岸田総理にも失礼だと思いますよ。片や総理入りで、農業、外交、防衛、社会保障、賃上げ、様々な重要な議論をしている最中で、一方、かなり国民の関心が高い政倫審を同時刻にやる。単に時間の問題だけじゃなくて、やはり、これはおかしいと思われませんか、同時刻にやるというのはおかしいよね。マスコミの方々もそれは勘弁してくれとおっしゃっていました、はっきり言って、どっちかにしてくれと。国民の中でも政治と金に関心がある方はチャンネルを悩まれますよ、どっちを見たらいいんだと。
もっと言えば、私も予算委員会筆頭理事として仕事しながら、言ったら悪いけれども、ニュース速報が気になりますよね。ああ、高木毅さんがこんなことをおっしゃった、そうしたら、このことを岸田総理に質問してといってメモを入れたり、同時並行で新しい事実、今までと違う事実が出てくる可能性があるわけですから、当然、それを聞いて、現状認識が間違ったまま予算委員会で質問したら、時間がもったいないじゃないですか。
はっきり言って、自民党さんも、政倫審で正確な、高木議員や塩谷議員の説明を聞いた上で、予算委員会での質問を自民党の議員の方々もされたいと思うんじゃないんですか、普通。
だから、やはり、そういうことを考えても、小野寺委員長の、政倫審と総理入りの集中審議、それも政治と金に関するのが一つの大きなテーマとなっているというのを同時刻にセットする、これは前代未聞の暴挙で、小野寺委員長はやはり解任に値すると言わざるを得ないのではないでしょうか。
少しこれは言いづらいことなんですけれども、被災者支援に関するやはり岸田政権の、よくやっておられる部分もあるんですよ、でも、ちょっと、不十分さ、これも予算委員会の最大のテーマの一つですから、申し上げたいと思います。
一月二十六日、この通常国会の冒頭、維新の会の皆さん、国民民主党の皆さん、そして私たち立憲民主党、三党で、被災者生活支援法の改正の議員立法を提出させていただきました。これは、今まで、簡単に言いますと、上限が三百万だったんですね。でも、上限が三百万では全く足りないということで、私たち三党、一緒になって、初日に議員立法を提出いたしました。
これは、三百万のところを六百万に倍増させるためには、約、大ざっぱに言って一千億円ぐらいの予算がかかるんです。でも、これは、二十年間、一円も上がっていないんです。上限三百万円というのは、二〇〇三年以降、二十年間、一円も上がっていないんです。でも、皆さんも、この間、ガソリン代、建設コスト、物価も上がっていますから、やはり上げようよということで、三党、力を合わせて議員立法を提出させていただきました。
ここに、被災者生活再建支援法案というのを手元に持っておりますけれども、やはり、今まで全壊や解体、長期避難が百万円だったものを二百万にしていくということや、また、加算支援金も二百万から四百万に上げるとかということで、被災者生活再建支援金全体の最高額三百万円を六百万円にしようということを、私たち三党、力を合わせて提出をさせていただきました。
そして、そのことについて、筆頭提出者であった近藤和也議員が岸田総理にも予算委員会の日に質問をされたわけなんですね。それで、そのときのことをちょっとだけ申し上げますと、どういうやり取りが行われたのか。
御存じのように、近藤和也議員は、被災に遭われて、石川県選出、石川県在住で、もう初日から大変な御苦労をして、自分たちも被災されたにもかかわらず、救助活動、救援活動をされながら被災者の声を聞いて、この議員立法を、被災者生活再建支援法を中心となって作られて、三党一緒になって、一月二十六日、国会提出をされたわけですね。
それで、近藤和也議員は、このように岸田総理に要望をされました。
基礎支援金は現行で百万円ですが、二百万円に倍増させる、これが本当に大事だと思っています。御高齢の方が多いです。珠洲市であれば半分以上が六十五歳以上、七十五歳以上の方が二五%ぐらいいらっしゃいます。こういう状況の中で、家を建て直すことは諦めている。そこで、現実的な答えとすれば、家を建て直すのも諦める。そして、今の生活の中で、車が欲しいんです。三十戸の集落の中で、二十台、車を失った、もう生活手段も奪われています。こういった方々に車を手にしていただければ、買物にも行けるし、仕事も始めることもできるかもしれないし、地元の近くの仮設住宅から金沢ですとか氷見、高岡に車で行って、お風呂に入って、洗濯機で服を洗ってと、リフレッシュできる最大の手段が車なんです。この基礎支援金、全壊であれば百万円から二百万円、大規模半壊であれば倍増していく。そして、中規模半壊や半壊は今までありませんでしたので、何とかこちらも進めていただきたいと思いますと。
こういうふうに、生活再建支援金を、上限三百万円を六百万円に二十年ぶりに上げてほしい、倍増してほしいという議員立法を、私たち、他の野党と一緒に提出をさせていただきました。そのことを近藤和也議員が一月の予算委員会で質問をされたわけですね。
それに対する岸田総理の答弁を短く申し上げます。
災害が多い地域において、そもそも保険とか共済への加入、これも重要であるという観点、保険とか共済という話をされたわけですね。さらには、この被災者生活再建支援金、これは、災害による損失を補填するというものではなくして、被災者を側面的に支援するという性格のお金であるということ、過去の災害との公平性の観点から、どういう方策を用意するべきなのか、今検討しているところです。例えば、災害復興住宅融資あるいは税制上の特例対応、こういった制度と組み合わせることによって、住宅そして車等への支援、こういったものを考えていくことは重要であると思います。
簡単に言いますと、近藤議員や私たち野党は、給付金ですね、再建支援金、渡し切りの支援金を上限三百万から六百万に上げてくれと国会質問をしました。これは、維新の会や国民民主党さんや共産党さん、有志の会の方々、他の野党の方々も同じように要望をしておりましたけれども、しかし、岸田総理の答弁は、保険とか共済とか融資、税制上の特例対応でやるということだったんですね。
これに対して、近藤議員は短くこうおっしゃったわけですね。
被災された方に保険だとか共済だとか、酷な言葉ですよ。元々この被災者生活再建支援法は生活支援ということですよね。車はもう生活ですから、ここの位置づけをしっかりと持った上で進めていただきたいと思います。そして、融資という言葉も酷ですよ。七十歳、八十歳、九十歳の人、お金を借りられますか。無理ですよ。返せないですよ。そこは何とか被災者に思いを寄せていただきたいと思いますと。
この質問は、新潟の梅谷議員、そして米山議員、西村議員、菊田議員なども行われました。実際、富山県も新潟県も同じような被災を受けているわけなんです。この議論を最初にやったわけですね。私たちは、倍増してください、ところが、岸田総理は、融資や共済、保険、そういうものでお金は貸すけれども、交付金は出さないという話でした。
そして、北国新聞、地元の石川県の北国新聞も、「支援拡充に踏み込むとき」という社説を載せられまして、一月二十四日、岸田総理に近藤議員が質問されたその日です。
ちなみに、この数日前に私も被災地に行って、近藤議員と一緒に避難所に行って、避難所の方々から、先の生活の見通しが立たないから、何とかこの被災者生活再建支援金の増額をしてほしい、車と家の建て直し、買い直し、その支援をしてほしいという話を、近藤議員と私も一緒に能登の避難所に行って聞かせていただきました。
そういう中で、一月二十四日には、北国新聞の社説に、現金給付の増額、対象範囲の拡大など、制度拡充へ踏み込んだ議論を望みたい、さらに、全国知事会は、更に拡大し、全壊だけではなく半壊まで広く対象にする法改正をと訴えておられます。この法改正を、まさに私たち野党共同で提出させていただきました。地震や風水害などで被害を受けた自治体は、独自に現金を上乗せし、半壊や一部損壊も補助してきた経緯がある、こういう社説でありました。
実際、地方六団体も、被災者生活再建支援制度について、支給額増額、適用条件の緩和や国負担の強化など、更なる充実を検討することということを地方六団体も要望を出しております。
さらに、北海道東北地方知事会からの提言においても、東日本大震災がありましたから、そういうことも踏まえて、被災者生活再建支援金の支給額の増額や支給対象範囲を半壊世帯まで拡大するとともに、地方負担が増加しないよう国庫負担割合を拡大することということを要望しました。
実際、この増額がなかったがゆえに、昨年の能登の、昨年のですよ、今年じゃなくて、地震の際には、珠洲市が一部損壊にも支援金を出して、全壊に三百万円上乗せ、国の上乗せをして、つまり、足りない分を自治体が今まで補助していたんですね。それを国が補助してくれるような議員立法を、私たちは国会初日に提出したわけです。
それで、最初は、このように、岸田総理も保険、融資、貸付けというふうに後ろ向きでした。でも、やはり、予算委員会の審議というのは重要なんですよね。初日はこうでしたけれども、先週、週末、岸田総理は、能登に二回目の視察に行かれて、この生活支援金を、高齢者世帯と一部の子育て世帯を倍増させる、趣旨として、違う名目ですけれども、新しい交付金ということだけれども、金額的には高齢者世帯と子供世帯を倍増させるということを表明されました。これはすばらしいと思いませんか。皆さん、いかがですか。
やはり、予算委員会というのはすごいですよ。二十年間……(発言する者あり)近藤さんがすごいと。いやいや、これは本当に、自民党さんも公明党さんも、与党もすごい。やはり、超党派で議論すると被災者支援も進むんですよ。
だから、今、八十時間のところを六十九時間で強行採決で、もしかしたらですよ、そんな十一時間ぐらいええやないかと思う人はいるかもしれません。しかし、皆さん、今読み上げたように、近藤議員の三十分の質問、もちろんこれは、維新の会さん、国民民主党さん、共産党さん、有志の会さんや、みんなの野党の力も含めてですけれども、その結果、一千億の、この生活支援金の、被災者支援の予算が増えたじゃないですか。
近藤議員だけじゃないですよ。全ての野党の皆さんが質問をされ、私、今でも覚えていますよ。公明党の議員の方も質問をされて、その結果、岸田総理が、幅広く救済するというふうなことを公明党の議員の方の質問にも答えておられました。(発言する者あり)おっしゃるように、はっきり言いまして、加藤筆頭理事も質問されたんですよ。加藤筆頭理事も、やはりこれは幅広く給付すべきじゃないかと。
私は、今の姿を見ると、皆さん、対決だとか思われるかもしれませんけれども、本来、予算委員会というのは、国民の幸せのために与野党協力すべきところじゃないでしょうか。協力すべきところは協力する。被災者支援に与野党は関係ない。与党、野党、政府、力を合わせて被災者支援に力を入れる、これが予算委員会じゃないですか。
こういう、今、一例を挙げましたけれども、一例ですよ。これは言い出したら百個ぐらいありますからね、こういう例は。全部挙げませんけれども、一例。こういう被災者支援のこと一つ取っても、野党が議員立法を出して、国会質問をして、野党だけじゃなくて与党の方々もすばらしい質問をして、そして、岸田総理が二回目、能登に行って、大幅に進んでいるんですよ。
そういう意味では、私は、予算委員会の八十時間、六十九時間というのは、単なる時計の針ではなくて、この一分一秒ごとに国民の幸せを救う力が国会審議にはあると思います。皆さん、いかが思われますか。
だから、私がなぜ小野寺委員長の解任決議案を、今これを言っているかというと、十一時間の時間の話じゃないんです、本質は。その審議をすることによって救える国民の命と救える国民の生活があるんじゃないんでしょうか。これは言っておきますけれども、六十九時間から八十時間に十一時間延びたら、与党の質問時間も延びるんですよ。与党の皆さんも質問したいでしょう、それは。
繰り返し言いますけれども、九十時間、百時間じゃなくて、来週月曜日まで、いつもどおりやりましょうという当たり前のことを言っているだけなんですよね。
それで、少し今のことに関連して言いますと、これは申し上げにくいんですけれども、これ、本当に申し上げにくいのは、自民党さんも公明党さんも厚生労働省も頑張ってくださって、最初は上限三百万円ぽっきりだったのが、高齢世帯と子育て世帯、若年世帯も含めて、高齢世帯は全部、若年と子育て世帯も八割ぐらいはカバーできるというところまで、岸田総理や厚生労働省あるいは与党の方も頑張ってくださって、いっているんです。
でも、近藤議員がおっしゃっていました。先日、避難所に行ったけれども、やはりこれは、ローンの残高があるとか、大幅に収入が減った子育て家庭でないと、この交付金の対象、上限三百万にならないんですよ。この間、岸田総理が輪島市の被災地に行かれて、その場におられた五十代の被災者の方も、家が全くなくなっていたけれども、残念ながらその対象にはならないと。
やはり、ストレートに言いますと、子育て家庭や若年世帯の中でローンを借りられる人は三百万上限は無理よ、そして、ローンを借りられない人だけよと口で言うのは簡単ですけれども、この審査も大変ですよ。誰がやるんですか、こんなの。誰が。
これは、東日本大震災の経験も踏まえると、震災復興というのは、遅れたら被災地からどんどんどんどん人が去っていってしまうんですよ。スピードが勝負なんですよ。野党が提案して、野党が主張しているのは、もう被災者は全員被災者なんだから、みんな六百万に上限を上げようと言っているわけですよ。
ところが、残念ながらというか、いいところまでは政府・与党の皆さんも頑張っていただいて、私も大変感謝しています。でも、やはり、一部の、融資が受けられるような子育て家庭は対象外だと。
そうしたら、こう言っていましたね。それは、やはり三百万はでかいですよね、三百万もらえる、もらえないというのは。そうしたら、あなたはまだ給料が出ているから三百万の対象になりませんと言われても、その人は三か月後には工場がなくなっちゃう危険性があるわけですよね。そうしたら、高齢世帯や一部の子育て家庭、児童扶養手当受給家庭とか住民税非課税家庭とか離職家庭、失業家庭だけれども、やはりそうじゃない人もいますからね。
そうしたら、その方々は三百万の対象にならないとなったら、言いづらいですけれども、東日本大震災で一番被害を受けたのはお子さんたちなんですよ。被災した結果、大学進学を諦めたとか。これは、親から言われるんじゃないんですよ。親の、被災した家庭状況を見て、残念ながら、夢見ていた進学をお子さんたちが断念される。こういう姿を、本当に涙をのんで私たちも経験をしたわけです。
その経験を基に、これは与野党関係ないと思いますが、被災者の、特に、特に子供たちは守ろうではありませんか。子供に罪はないんだから。
今回の大震災、この能登半島地震がきっかけで進学を断念される、そういうお子さんをゼロにしたい。そういうことを考えたときに、やはり、繰り返し言いますよ、自民党さんや公明党さんや岸田総理がここまで、一千億円ぐらい被災者支援金の新たな予算をつけてくださったことは、私たちの提案を受け入れて、すばらしいと思うけれども、もう一歩。一応、政府の説明では、八割の世帯は上限三百万出ますと言うんですよ、八割。八割ですよ。裏返せば、二割の子育て家庭と若年家庭は出ないと言うんですよ。
これは、あと十一時間議論したら、この二割の子育て家庭、若年家庭に、全てに、交付金上限三百万出せる可能性があるんじゃないんですか。あと十一時間あれば。
やはり重要なんですよ。これは一歩間違うと、今回対象にならなかった、子育て家庭そして若年家庭の三百万の対象にならなかった方は、私は多分、かなりショックは大きいと思いますよ。家が全壊しているのに、たまたま隣の家はおじいちゃんと一緒に住んでいた、たまたま自分の家は、おじいちゃんもいたけれども老人ホームに入って世帯分離していたとかね。それとか、私が聞いた方では、六十四歳八か月の人とかいるわけですよ。六十四歳八か月の人もアウトですからね。
だから、やはりこれは、政府の皆さんも頑張っていただいて、この交付金、上限三百万円の世帯に入れるということで大体一千億ですから、これをあと二割増やすとしたら、大体、あと、本当に三百億、四百億円ぐらいなんですね。そんなものかな。もうちょっと、二百五十億ぐらいでいけるんじゃないかなと思うんですけれども。
だから、そういう意味では、八割で一千億だったら、これは粗い計算ですけれども、あと二割の人全員の、子育て世帯、若年世帯をカバーするには、大ざっぱに言うと二百五十億円あれば、はっきり言って、これは審査が要らなくなるんですよ、罹災証明だけで。自治体、めちゃくちゃ楽ですよね。私、自治体の職員だったら泣くと思いますよ。
こういう、あと十一時間あれば、子育て家庭の被災者の方々が救えるかもしれないのに、何でここで強行採決するのか。その小野寺委員長の責任は大きいと言わざるを得ません。
来週月曜日まで、来週月曜日まで、本当にあと一日ですよね。あと一日、審議をして、そして与野党合意して、今日の私の話も参考にしていただいて、あっ、そういうこと知らぬかったわ、あと二百五十億円ぐらい、岸田総理、つけましょうよという声、きっと心ある自民党や公明党の議員さんからも出てくると思いますので。そうして、被災した全被災者の方々にこの新しい交付金が出ることになれば、岸田総理ももっともっと評価、私は上がると思うんですよね。
だから、こういう被災者支援を更に充実させる、政治と金だけじゃなくて、被災者支援を充実させるためにこそ、あと十一時間、八十時間まで、自民党の皆さん、一緒に予算委員会、審議しませんか。いかがですか。被災者支援を充実させるため、いかがですか。与党も野党も関係ありませんよ。是非一緒になって、これ、二か月たったけれども、まだまだめどの立たない被災者の方は多いんですよ。そういう被災者の声を、心ある自民党の皆さん方も是非質問していただいて、公明党の皆さん方も被災者支援のすばらしい質問をされていましたので、是非、来週月曜日までもう少し充実した審議をすれば、被災者支援ももう一歩進むと思うんです。
いや、私、零点だと言っているんじゃないんですよ。八割の方の上限が三百万上がって、一千億ぐらい予算をつけていただいて、本当にかなりよくやってくださっていると私たちも感謝しているんです。でも、もう一息、あと一息。そのあと一息をやるのが残りの十一時間だと思いますが、皆さん、いかがですか。やはり、審議はラストが重要ですよね。これからの十一時間で、与野党協議して、知恵を絞って、完成させていく。
あと、それと、このことに関しても、私、非常に問題だと思っていることがありまして、実は、予算委員会で内灘町に視察に行ったわけですよね、内灘町。これは、内灘町は被害が大きいから行ったわけですよ。ところが、何と、この内灘町、今回の三百万円の新しい交付金の対象地域外なんですよ。こんなことってあり得ますか。予算委員会で視察に行っているんですよ。予算委員会で視察に行って、頑張ります、お声をお聞きしましたと言って、いざ、新しい交付金、六市町以外は、内灘町は対象外って。
これ、石川県の中でですよ。そうしたら、俺もよくいまだに理解できないんだけれども、何で石川県の中で内灘町は新しい交付金三百万の対象外なのか。私も、現地、穴水町とか輪島市のところも行かせていただきましたけれども、当たり前の話、隣同士ですから、内灘町も液状化で大変なんですよ。
○議長(額賀福志郎君) 山井和則君に重ねて申し上げます。
あなたは、今、解任決議案の趣旨弁明を行っております。決議案との関係及びその理由を明確にするよう、改めてお願いをいたします。
○山井和則君(続) 議長、分かりました。その趣旨を踏まえて話をさせていただきます。
ですから、一例ですよ、内灘町。隣の穴水町とかまでは対象になっているんですよ。なぜ内灘町は新しい三百万円の交付金の対象外になっているんですか。これ、誰か説明できる方はおられますか。
やはり、こういうことも、あと十一時間あれば審議できるんですよ。ちょうどその質問をしようと思っていたんですよ、私も。
この間、この問題を米山議員、梅谷議員、そして近藤議員が質問されて、岸田総理も答弁に詰まられたんです、先日のテレビ入りで。なぜ内灘町は対象になっていないんですかと。それで、はっきり言って、一応、持ち帰って検討しますというところまでいっているんですよ。あと一歩なんですよ。あと一歩。持ち帰っているんですよ、今。
ということは、次、質問したら、よかった、結論出しました、内灘町も対象に入れますと岸田総理がおっしゃる可能性はあるじゃないですか。やはり、国会審議というのは、私、そういうものだと思うんですね。
もう一つ、ちょっと、穴というか欠点があるんです。というのが、これは新潟県とか富山市も液状化が非常に進んでいるんです。進んだというか、被害が深刻なんですね、新潟県、富山の方は本当に。にもかかわらず、この三百万円の新しい交付金は、新潟県と富山県は対象外になっちゃっているんですね。これは新潟県の知事とかも、何でなんだと。通り一本隔てて、同じような家が壊れてしまっているわけでしょう。何で都道府県の境界で切らないと駄目なんですかね。
今日も政治と金の話もかなりしましたけれども、政治と金の話だけじゃなくて、このような、あともう一息で多くの被災者を救うことができる、そのための審議を、あと十一時間、何とかやらせていただけませんか。是非とも、是非ともやろうじゃありませんか。
私は、ただけんかをする質疑をやろうと言っているんじゃないんですよ。自民党さん、公明党さん、そして政府の皆さんのおかげで、今言ったように、新しい交付金も、二十年ぶりにですよ、今まで二十年間一円も上がっていなかったのが、今年、予算委員会をやったことによって、三百万円アップして、約一千億の予算がついたんですよ。やはり予算委員会というのは重要なんですよ。
与党さんは与党さんで思われることはあるけれども、野党は野党でいろいろなアイデアを持っているんですから、衆知を集めて。だから、何としても、あと十一時間やっていただきたいというふうに思います。そのことによって救える声が非常に多いんですね。
それと、もう一つ申し上げたいと思います。
先日、少子化ですね、出生数が過去最低になったというニュースがありました。これは与野党を超えて本当に深刻です。このニュースはつい数日前ですから、まさにこれから予算委員会で中心テーマとして議論しようと思っていた矢先なんですよ、この少子化対策。多分、自民党の皆さんも、まさか過去最低の出生数になるとは思っていなかったと思いますよ。想定外だったと思いますよ。予算審議が始まったときには、ここまで少子化が進むと思っていなかったんじゃないんですか。想定外のことが起こったわけですよ。そうしたら、この少子化対策もきっちり力を入れないと駄目なんじゃないでしょうか。
例えば、子ども・子育て支援金。これも、裏金問題、被災者支援とともに、子ども・子育て支援金も非常に関心が高いんですね。しかし、実際、このことに関しても、五百円ぐらいだというふうな試算が出ておりますけれども、実際、千円を上回るのではないかという試算も、日本総研の西沢和彦理事からも試算が出てきております。
これも、大体、協会けんぽで、中小企業の皆さんで、西沢先生の試算によると、月千円、年間一万二千円ぐらいの負担になるのではないか。月千円、年間一万二千円ぐらい。そしてまた、大企業、組合健保では、月千数百円、年間二万円弱、これを労使両方で負担することになるわけです。さらに、公務員の方々、共済健保は、これは二千円弱ですね。そうしたら、十二か月で二万円余りになるんですね。これについては、子供支援金ならぬ子供増税だという批判が出てきているんですよ。
私もおっしゃるとおりかなと思うのは、何でかというと、今回の子ども・子育て支援金、少子化対策加速化プランに対して、私も深刻だなと思うのは、子育て中のお母さん方からやめてほしいという声が出てきているんですよ。これは何でかというと、お母さん方がおっしゃるには、少子化対策で子供を産みやすくするというから、てっきり負担と、手取りを増やす改革をしてくれるのかなと思っていたというわけですよ、てっきり。ところが、年に中小企業で一万二、三千円、大企業で一万五、六千円、そして公務員の方々で二万円ぐらい。
これは、よく聞いてくださいよ、ワンコイン、五百円じゃないですよ、はっきり言って。負担、かなりですよ、年間一万二千円とか一万六千円とか二万円とか。これは共働きだったらその二倍ですよ。共働きだったら、これは、子ども・子育て支援金、年間の負担、労使両方の負担で二万円、三万円になりますよ。
自民党の皆さん、きょとんとされているけれども、このことも、早稲田議員、奥野議員、石川議員が、そしてほかの野党の皆さん方も質問したんですよ。ところが、岸田総理は、法案審議までに言うと言いながらも、額を言わないんですよ。本来は、こういう重要な少子化対策、子育て支援と言っているのに、子育て世帯に増税するの、えっ、そうしたら、それは幾ら。こういうことは、当然、予算委員会で審議すべきじゃないでしょうか。
やっと、来週月曜日ぐらいに、岸田総理も正直に、いや、実は負担は年に一万数千円、二万円ぐらいですよ、負担なしと言っていたけれども本当は負担があるんですよと言って、そろそろ岸田総理も正直に子供増税のことをお認めになって、国民の皆さんに、申し訳ない、子育て支援のためにこれこれお金がかかる、負担増になるけれども、何とか、何とかこらえてもらえませんかというような議論をまさにあと十一時間でやろうとしていたのに、それを強行に打ち切ったのが小野寺委員長です。このような日本の国家にとって重要な子育て支援の充実の議論、史上最低の出生数、まさにこれこそ予算委員会で議論しないと駄目なときに、何で強行採決するんですか。
私も、実は、以前、スウェーデンという国に二年間留学をしておりました。私は元々、大学で酵母菌の研究をして理系だったんですけれども、学生時代、虐待を受けた子供や福祉施設の子供の話を聞く中で、やはり、お金になりにくい、献金になりにくい、パーティー券になりにくいような問題も、福祉をやりたいということでこの世界に入りましたけれども、そういう意味でも、子供の貧困や子育て支援というのは、私だけじゃないと思いますが、多くの議員にとって一番の関心事なんです。教育の無償化とか子育て支援とか、児童手当の高三までの延長、めちゃくちゃ重要ですよ。まさにその議論をしようとするときに、なぜ強行採決しないと駄目なんですか。採決が今日でも来週月曜日でも、なぜルールを破ってまで強行採決するのか。
やはり、分かっているんですよ、自民党国対の方は本当にそんなことを考えていない、本当に。やはり岸田総理が無理を言っているのは僕らも分かっているんですよ、本当に。
だから、そもそも、政倫審に出ると言ったところからが話がややこしくなってきているんですよ。野田元総理もおっしゃっていましたよね。やはり、総理大臣というのはどっしり構えて、国会運営のことは国対に任せる、党のことは幹事長に任せる、やはりそれが総理大臣のあるべき姿で、私が岸田総理に期待したいのは、政倫審に出てきていただくことじゃなくて、今問題になっている少子化対策をどうするのか、今の子ども・子育て支援金では不十分だからもうちょっと充実させられないかとか、被災者支援も、頑張っているけれどももう一息できないかとか、そして、今深刻ですよ、株高と言われているけれども実質賃金は二年連続下がっているんですよ、どうしたら実質賃金を上げられるか、物価高対策をどうするのか、こういうことこそ岸田総理にやっていただきたいんです。
にもかかわらず、政倫審に自分が出た以上はもう今日、明日にでも強行採決しろというのは、それは、総理大臣が国会日程に口を出すというのは、やはり私は変じゃないかなと思うんですね。
私、民主党政権で、野田総理の下、与党の国対委員長をさせていただいていて、そのときの野党の国対委員長が浜田国対委員長だったんですよ。私、一緒に仕事をさせていただきましたけれども、すばらしい方ですよ、本当に。責任感が強いし、約束は守られるし、自民党のことばかりじゃなくて、党全体が円満にいくことを考えていられるし。御法川代理もすばらしいですよ、はっきり言って。
これは何か勘違いしてもらったら困るけれども、僕らは別になれ合いのことを言っているんじゃないんですよ。戦うときは戦う、政策はしっかり議論する。でも、やはり、国会で充実した、国民の幸せに結びつく、子供たちの幸せに結びつく、被災者の幸せに結びつく、その国会のルール作りをやるために国対というのがあるんですよ。
私も十三年間国対をやっていますけれども、褒められることはないですね、基本的には、苦情は来ますけれども、はっきり言って。ただ、でも、やはり、一人一人の議員の方々がいい質問をされて、国民の皆さんが幸せになって、また、けんかで衝突しそうなところを自民党と野党、公明党さんとで折り合って国会が進む、それによって国民の幸せが進む、そのために本当に働かせていただけるというのが国対の醍醐味で、何を言いたいのかというと、国対はそういう平和的精神なんですよ。そんな中で、なぜ小野寺委員長は強行採決をしたのかということなんですよ。今、浜田委員長がそうだとおっしゃっていましたからね。
これは、本当に、そういう意味では、やはり私も十四年やっていたので国対には一家言あるんですけれども、総理大臣は偉いですよ、立派ですよ、でも、やはり国会運営と総理大臣というのは、また役割分担なんですよね。総理は国民の幸せのことを考えていただいたらいいんですよ。その総理のやりたいことのお膳立てをするのが国対であったり幹事長室であったりするわけですよね、党を支える。
だから、やはり、そこを今まで平和裏に役割分担していたところに、申し上げにくいけれども、今回、急に、二、三日前に、岸田総理が政倫審に出ると言って政倫審に出たところから話がややこしくなってきているんです。
それで、この私の話を聞いていただいたら、与党野党関係なく、山井の言うとおりやなというふうに思ってくださる与党の方も多いと思いますし、もしかしたら、岸田総理も、どこかで私のこの話を聞いてくださっているんじゃないかなと思います。
岸田総理は厚生労働委員長でして、今から十数年前。私、野党の理事でして、岸田委員長とも一年間仕事をさせていただきましたし、医療、介護の視察のため、十日間海外に一緒に視察に行って、いろいろ、当時の岸田委員長からも勉強させていただきました。一言で言いますと、非常にいいお兄さんというか、本当にいい方なんです。人柄もすばらしい、優しい、ジェントルマンです。
だから、やはり、そういう岸田総理からすると、なぜこういう強行採決ということを小野寺委員長に指示されたのか、私はそこが本当に理解に苦しむんです。
一言申し上げますと、私も松下政経塾で、小野寺委員長とは一緒に松下政経塾で勉強した仲でありますけれども、本来、小野寺委員長もこういう強行的な運営をされる方じゃないんですね。ですから、是非とも、ここは皆さんと力を合わせて、平和裏に、円満に、来週月曜日、八十時間の審議を終えるようにする、そうしたいというのが私の願いであります。
今回、先ほどスウェーデンの話をしましたが、つまり、スウェーデンでは人口政策というのを国家の基本に据えておりまして、ミュルダールというノーベル経済学賞の学者がいまして、そして、人口政策こそが国家の基本であるということを、福祉国家と言われるスウェーデンは国是としておりました。
そういうところに私も二年間留学しておりましたから、やはり、今回、予算委員会で、是非とも、子育て支援の充実の議論、もう少しやらせていただきたいですし、先ほども言いましたように、被災者支援、かなり岸田総理も、与党の、政府の皆さんも、厚生労働省も内閣府も、頑張ってくださっております。ですから、あと一息、十一時間あれば、多くの子供たちあるいは被災者の方々のプラスになるというふうに私は思っております。
まだ、何というんですか、このリストはありますが、リストに行かずに、またちょっと、政治と金の話に少しだけ戻らせていただきます。
もしかしたらこの裏金問題はもう終わったと思っておられる方が中にはおられるかもしれませんが、昔、金丸自民党副総裁の事件というのがありました。
当時は、政治資金規正法違反の議論が金丸副総裁にあったわけですけれども、そこはおとがめなしだったわけですね。それに対して非常に国民の怒りが高まって、結局、金丸前副総裁を逮捕、一九九三年三月七日日曜日ということで、数億円の脱税容疑ということになりました。
「寝耳に衝撃、ドン逮捕」という、当時、一九九三年三月七日の新聞、「「幕引きムード」急転 「えっ」「なぜ今」政界絶句」、異例、土曜日の夜に会見というふうに、一九九三年ですから、今から三十一年前の話ですが、こういうふうに、政治資金規正法違反で問われなくても、その後、脱税で立件されるということはございます。
今日も長時間お話をさせていただいておりますけれども、まだ、今回の裏金問題というのは第一幕が終わりであって、今後、第二幕、政倫審を通じて、安倍派の幹部や二階元幹事長の関与はどうだったのか、今回の政倫審に出てきておられない方々についても、やはり、政倫審、あるいは参考人招致、証人喚問にも出てきていただく必要があるのではないかと思います。
そして、今回、今行われております政倫審で十分な全容解明が果たせないのであれば、やはり、そこについては今後も国会で議論をしていかねばならないと思っております。
やはり、国民の怒りは、秘書が秘書がということで議員は関与していないということでは納得できないということでありますし、先ほども言いましたように、やはり、納税すべきは納税をしないと、この状況のままでは、脱税で誰かが、税務調査が入る、あるいは悪質であれば立件されるという危険性もあるのではないかと思います。そういうふうなことをしっかりと、国会議員が特別扱いでなく、しっかりと納税をしていく、そのような国会にしていかねばならないと思っております。
八十時間の審議のところを十一時間残しておりますけれども、たかが十一時間と思われる人ももしかしたらいるかもしれませんが、十一時間、されど十一時間。この十一時間で、救われる子供たち、救われる被災者の方々、そして救われる様々な政策もあるわけです。
岸田総理を先頭に、是非とも、正々堂々と、ルールを守って、月曜日に円満にこの場で皆様と再会をしたいと私は切に願っております。
以上、小野寺五典君がいかに予算委員長の任に堪えないか、御説明申し上げさせていただきました。
議場内の皆様には、御清聴いただき、また声援をいただき、誠にありがとうございました。
改めて、最後の最後になりますが、やはり、国会は、けんかするときはけんかするけれども、仲よく円満に審議をして、それこそが被災者の方々の安心や国民の安心につながる、そういうめり張りの利いた姿を国民に見せねばと思いますので、そういう意味では、こういう不正常な形で、八十時間を六十九時間で打ち切る、八十時間に足らずに強行採決する、そういう汚点を残すようなことはしてほしくないと思います。そういうことをすれば、残念ながら、野党が言う言わないじゃなくて、国民の人たちからは、ああ、自民党はやましいことがあって、岸田総理はやましいことがあって、疑惑隠し、裏金問題隠し、脱税隠しで強行採決したんだなというふうに言われてしまうと思います。
本決議案に議員各位の御賛同をいただきますことを最後にお訴え申し上げまして、私の趣旨弁明とさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)
―――――――――――――
○議長(額賀福志郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。橋本岳君。
〔橋本岳君登壇〕
○橋本岳君 自由民主党・無所属の会の橋本岳であります。
私は、自由民主党並びに公明党を代表し、ただいま議題となりました予算委員長小野寺五典君解任決議案に対しまして、断固反対の立場からてきぱき討論を行います。(拍手)
まず冒頭、本年元日に発生した令和六年能登半島地震によって亡くなられた全ての方々の御冥福を心からお祈り申し上げます。また、被害に見舞われ、今なお厳しい生活を送っておられる被災者の方々に改めてお見舞いを申し上げます。
さて、我が国経済は、昨年三十年ぶりとなった高水準の賃上げの実現や、企業の意欲的な投資計画の策定など、前向きな動きが見られています。去る二月二十三日には、日経平均株価が三十四年ぶりに最高値を更新しました。こうした中、足下の物価高に対応しつつ、構造的な賃上げや、民需主導の持続的な成長を実現することが重要です。また、少子化対策や安全保障体制の充実など、令和六年度予算案は、時代の変化に応じた先送りできない課題に挑戦し、その成果をつかみ取るために必要不可欠な予算であります。
そして何より、この予算案には、能登半島地震で被災された方々の命を守り、生活、なりわいの再建を始め、被災地の復旧復興に対するための財政措置が講じられております。諸施策が切れ目なく一刻も早く実行できるよう、これを早期に成立させることが被災地から強く求められており、我々国会議員が国民から負託された責務であると考えます。
一方、我々自民党の派閥パーティーに関する政治資金不記載の、いわゆる裏金の問題では、昨年来、国民に対して政治への不信を招いてしまったことは誠に申し訳ないことであり、自民党の一員として、私からも深くおわびを申し上げます。
国民の信頼なくして政治の安定はありません。私の父、橋本龍太郎は、行革担当大臣として公務員人事制度の改革に取り組むに当たり、信賞必罰という言葉を説きました。今後、自民党が国民の信頼回復に取り組むに当たり、改めてこの言葉を自らのこととして臨むべきであると、この場をかりて申し上げます。
さて、このような中、今国会は異例の幕開けとなりました。通例では、政府四演説は国会の召集日に行い、その後各党からの代表質問という流れとなります。しかしながら、今国会は、四演説前に、予算委員会において政治資金問題等をテーマとする集中審議を行いました。国民の期待に応え、この委員会の開会を決められたのは、まさに小野寺委員長であります。
小野寺委員長は、昨年十月の予算委員会で、公正かつ円満な委員会運営を図る旨述べられました。その言葉どおり、令和六年度予算の委員会審査においても、各会派の意見や主張に耳を傾け、まさに公正かつ円満な委員会運営に真摯に御努力されました。野党からの資料要求や集中審議の開催についても、その実現に向けて、誠心誠意、尽力されました。
公聴会の開催日程についても、やはり異例の対応をされました。更に申し上げれば、本案提出者である山井和則野党筆頭理事の御要望と御協力により、理事会において緑茶の御提供があり、その結果、とても和やかな理事会運営が行われたことは感謝を申し上げますが、これを受け入れ、決定したのも小野寺委員長であります。
先ほど審議時間が足りないという御主張がございましたけれども、本日、本来は計七時間の審議を経て、計七十六時間の総質疑時間となり、国会召集前と後の予算委員会集中審議を加えると八十一時間三十分となる予定でありました。
そもそも、昨日の公聴会後、あるいは分科会後、与党は審議の提案をいたしましたが、それを断られたのは、山井筆頭、あなたではありませんか。
野党の審議時間だけを見ても、現時間では五十六時間を積み上げており、解任決議案が出されずに委員会が開催されていれば六十二時間となり、例年と変わらない審議時間となったはずではありませんか。これこそ小野寺委員長がいかに公平に委員会運営に取り組まれていたかの証左ではないか、このように思います。
何よりも、審査中、委員長席を一度も外すことなく、常に議論に耳を傾け、公平に運営に当たられた誠実なその姿を、野党の皆様もずっと御覧になってきたはずではありませんか。その小野寺委員長になぜ解任決議案が出されるのか、私には全く理解ができません。
昨日、残念ながら与野党の協議が調わない中、小野寺委員長は、予算成立に向けて、委員長の職権により委員会の開会を決定されました。これは、自らも十三年前の東日本大震災の被災者としてつらい体験をされたことも踏まえ、能登半島地震の被災者の方々の声を始めとする国民の期待に応じ、我が国喫緊の課題に対応するための予算案を預かる予算委員長として、その職責に忠実であっただけにすぎません。
にもかかわらず、提出された本決議案は、単なる国民不在の日程闘争と理解するほかなく、むしろ、国民に一部野党のだらしなさを印象づけるのみに終わるものであります。我々は、断じてこのような決議案を容認することはできません。
以上、小野寺五典委員長への根拠のない不当な解任決議案には断固反対であることを重ねて表明し、議場の皆様にはこぞって青票を投じていただくようお願い申し上げ、私の反対討論を終わります。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(額賀福志郎君) 小山展弘君。
〔小山展弘君登壇〕
○小山展弘君 立憲民主党の小山展弘です。
会派を代表して、ただいま議題となりました予算委員長小野寺五典君解任動議決議案に賛成の立場から討論を行います。(拍手)
まず冒頭、能登半島地震でお亡くなりになられた皆様に衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
さて、能登半島地震の復旧復興、物価高対策、子育て支援金や少子化対策、食料安全保障と農政改革、外交、防衛問題など、日本は国事多難なときであります。令和六年度総予算は過去二番目の規模となっており、十分に審議を尽くし、国会だけでなく、国民的な議論の深化が必要です。
にもかかわらず、小野寺委員長は、近年では八十時間をかけて行ってきた審議時間を、昨年の審議時間にも満たない僅か六十九時間の段階で打ち切り、自らの職権で強行に日程案を決定しました。このような委員会運営は、前代未聞の暴挙であり、到底容認できません。
しかも、与党自民党の中から、国会で作ったルールである政治資金規正法に著しく違反する、いわゆる裏金問題が発覚しました。自民党の聞き取り調査では、八十二名の議員、複数の派閥が関与していたことが明らかになっています。
国会で決めた私たち自身の法律について守れないのに、どうして国民に法律を守るように訴えることができるでしょうか。しっかりとけじめをつけ、襟を正さなければ、これは自民党さんだけの問題ではなく、国会や政治への信頼を回復することはできません。
ゆえに、野党は、裏金問題の実態解明を求めてまいりました。しかし、岸田総理や自民党からは納得できる説明はなく、自民党の聞き取り調査も不十分なもので、実態解明とは言えないものでした。
裏金を何に使ったのか、それは政治資金と言えるのか、個人の銀行口座に入金している場合など個人の雑所得とみなされないのか、脱税の疑いがあるのではないか、そもそも政治資金規正法は、第二十一条等で、派閥が議員個人にお金を渡すことも、議員がそれを受け取ることも禁止して、罰則まで科していますが、そこに該当しないのかなどなど、疑惑は深まるばかりです。
自民党は、裏金議員の政治資金収支報告書を修正することで問題の幕引きを図ろうとしましたが、その修正すら、ずさんなものでした。収支報告書には、不明、不明、不明と修正記載されています。
ここにいる、自民党さんも含めた全ての与野党の法律を守ってきた議員の皆様方に伺います。こんな修正、認めていいんですか。絶対に認めるべきではありません。
なお、このような政治資金収支報告書不記載、裏金疑惑は、国会のみならず、自民党の地方組織や地方議員も行っていたとの報道もあります。今後、それぞれの立場でしっかりと実態解明し、説明責任を果たすことを強く求めます。
岸田総理御自身の脱法的パーティー疑惑も明るみに出ました。二〇二二年六月に広島市で、会費一万円の岸田総理就任を祝う会が開かれました。この祝う会の発起人には岸田総理の後援会長も含まれ、当日の受付等の事務は全て岸田事務所が取り仕切っていたとのことです。
この祝う会の収益の一部の三百二十一万円余りが、岸田総理が代表を務める自民党支部に寄附されています。外形的には、どう見たって政治資金パーティーではないでしょうか。しかし、任意に開かれた会として、収支報告をしておりません。こんな脱法的な会合は、政治資金規正法の趣旨に著しく反するのではありませんか。
また、茂木幹事長、棚橋議員による新たな政治資金問題も明らかになりました。お二方の資金管理団体から、それぞれ茂木敏充後援会総連合会、棚橋泰文後援会連合会という、その他の政治団体に多額の寄附がなされ、一億三千五百万円以上のお金が使途不明になっています。その他の政治団体の使途公開基準が緩やかであることを利用したマネーロンダリングまがいのものであり、こちらも、法の趣旨と著しく反し、不適切極まりありません。
政策活動費の問題も明らかになりました。自民党の二階元幹事長は、五年間で五十億円以上、一年間で十億円にも上る政策活動費を自らに支出しています。一体、五十億円ものお金をどうやって一年間で使い切るのでしょうか。使い残しがあって、それが仮に雑所得と判断されて納税を怠っていたならば、かつての金丸信自民党元副総裁が脱税で逮捕されたケースに類似し、脱税の疑いがあると言わざるを得ません。
また、選挙の年に政策活動費の支出が増えています。河井克行元法務大臣による買収事件もございましたが、一体何に使ったのでしょうか。選挙関係の資金であれば選挙の費目に記載すればよく、疑惑は深まるばかりです。
党派を問わず、党員の皆様方が自らの身銭を切って納めた党費や、国民の税金が原資となっている政党助成金などによって成り立っている政党の公金において、使途不明の使い方はあってはならないはずであります。これを機に、政策活動費は改革すべきです。
現在、多くの国民は確定申告の時期を迎えています。昨年十月から消費税のインボイス制度が開始され、これによって廃業を迫られた事業者も出てきています。また、物価高による増税効果や、将来に予想される防衛増税も控え、多くの国民は、自民は脱税、国民には増税と怒っています。なぜ、我々は、納税をしっかり行い、疑いがあると税務調査に入られるのに、国会議員には入らないのか。国民の怒りの矛先は税務署員の皆様に向けられ、対応に苦慮しています。本来、国民に説明責任を果たすべきは、裏金や脱法的行為を行った自民党議員ではないでしょうか。
野党は一致して、裏金疑惑について自民党さん自身が公表している全ての議員の政倫審への出席を求めてまいりました。しかし、自民党はこれに応じませんでした。
裏金問題は、政治資金規正法違反を主導した安倍派などの派閥の問題だけではなく、個々の議員の問題でもあります。それを象徴している一つが中抜きと言われるものです。中抜きを公表している自民党議員もおりますが、彼らは資金を派閥にすら納めずに、自らの手元に置いておりました。中抜きの実態は個々の議員によって様々であり、派閥の幹部が政倫審に出席したからといって解明されません。個々の議員が説明責任を果たすべきであるにもかかわらず、派閥に全ての責任を転嫁して疑惑から逃れようとする姿勢は、ひきょうで、こそくであります。なおかつ、出席した議員の政倫審での説明は実態解明にほど遠く、国民の理解を全く得られておりません。
過去に政治資金問題が発生した際には、自民党の中からも、後藤田正晴議員や伊東正義議員、また当時の若手議員が危機感を持って臨み、一九八九年には政治改革大綱をまとめました。その当時と比べて、残念ながら、僭越ながら、自民党さんは劣化したんじゃないですか。執行部や派閥のボスたちのイエスマンとなり、自分の信念や考えを持たない議員が増え、また、そのような人を自民党さんも公認するような傾向があったのではないでしょうか。
政治改革大綱をまとめ、政治改革のために小選挙区比例代表並立制を導入した先輩議員に申し訳ないと思いませんか。しっかりと襟を正し、自浄作用を発揮すべきです。それができないのであれば、自民党さんは直ちに下野し、あるいは衆議院を解散し、政権交代すべきであります。
ところで、これまでの予算審議を通じて、能登の復興については、住宅再建支援のための新たな交付金制度が年齢や地域によって支給の可否が変わるなどの条件がつけられており、被災者に寄り添ったものではないことが明らかになりました。また、子ども・子育て支援金については、月額五百円という極めて粗い試算を御披露されましたが、加藤大臣も認めていらっしゃるとおり、人によっては月額千円、年額にして一万円を超えるような新たな負担が生じることになり、事実上の子育て増税として、子供を育てる現役世代を直撃します。食料・農業・農村基本法改正を控え、農政の抜本的改革を行うとのかけ声にもかかわらず、農水の当初予算は、二階元幹事長の一年間に受け取った政策活動費十億円にも満たない、僅か三億円の増加にとどまっています。外交、防衛についても、リアリズム外交といいながら、リアリズムの定義も中身も説明できないなど、多くの問題、課題について審議は全く尽くされておりません。
小野寺五典君を委員長から解任し、新たな委員長の下で引き続き予算案についての十分な審議を行うべきであることを申し上げ、賛成討論といたします。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(額賀福志郎君) 宮本徹君。
〔宮本徹君登壇〕
○宮本徹君 日本共産党を代表して、小野寺五典予算委員長解任決議案に賛成の討論を行います。(拍手)
自民党派閥ぐるみの裏金事件に、国民の政治不信は頂点に達しています。裏金事件の真相を徹底究明し、全てのうみを出し切り、金権腐敗を一掃することは、政治への信頼を回復する上で、今国会に課せられた最大の使命であります。自民党の調査結果が予算委員会理事会に提出されましたが、一体誰が何の目的で裏金づくりを始めたのか、一旦やめようとしたものが誰の判断で継続されたのか、裏金の使途は何なのか、裏金の総額は幾らなのか、全く明らかにされておりません。
我が党は、裏金議員全員が国会の場で説明責任を果たすことを求めてまいりました。昨日、政治倫理審査会で岸田自民党総裁が弁明されましたが、先日の自民党の聞き取り報告書をなぞるだけで、自ら先頭に立って真相を究明する姿勢が全く見られません。裏金システムをつくった経緯、理由を、なぜ、森元首相や当時の会計担当者らに聞かないのか。岸田総理は真相解明から逃げていると言わなければなりません。
本日午前は、政治倫理審査会で安倍派事務総長経験者お二人が弁明を行いましたが、裏金システムが誰の判断で継続したのか、明らかにされておりません。
先日、下村議員は記者会見で、二〇二二年八月、還付について幹部で協議し、還付については個人の資金集めパーティーのところに上乗せして、収支報告書で合法的な形で出すということもあるのではないかという案があったと述べております。合法的な形で出すとの発言があったということは、その協議に参加した幹部は全員、裏金の違法性を認識していたということになるではありませんか。ところが、本日の政治倫理審査会では、下村議員の発言と食い違う弁明が行われ、疑惑は深まるばかりであります。
政治倫理審査会を踏まえ、予算委員会で真相究明を進めるために、更なる質疑が必要です。森元首相、下村議員、安倍派幹部の皆さんの証人喚問が必要であることがいよいよ明らかになっております。
ところが、岸田総理は、昨日の政治倫理審査会の弁明で、わざわざ、来年度予算が期日どおりに成立しないことはあってはなりませんと述べ、質疑を打ち切り、予算案の採決を迫る姿勢を見せました。岸田総理の姿勢は、真相究明に背を向け、裏金事件の幕引きを狙う言語道断の姿勢と言わなければなりません。
岸田総理は震災復興を質疑打切りの口実にしますが、予算案には予備費しか計上されていません。被災者再建支援金の六百万円への引上げや対象拡充も入っていません。被災者支援を予算案強行の口実にするのは、被災者を愚弄するものではありませんか。
しかるに、小野寺五典予算委員長は、昨日、岸田総理に歩調を合わせ、政治倫理審査会と並行してまで集中審議、締めくくり質疑を行い、質疑時間が例年より短い七十六時間程度で予算案を採決することを職権で決めたのであります。裏金事件の真相究明を進める予算委員会の責任を投げ捨て、裏金事件の幕引きを狙うものであり、許し難い暴挙と言わなければなりません。
加えて指摘したいのは、中央公聴会の翌日の予算採決など、前代未聞、公述人にも失礼千万だということです。予算審議で中央公聴会が義務づけられているのは、予算審議に国民の声を反映させるためであります。予算委員会に求められることは、中央公聴会での国民の声を踏まえて、審議の充実を図ることであります。
昨日の中央公聴会でも、多くの公述人から、子育て支援金の制度設計などについて重要な指摘がありました。大軍拡、賃上げ、気候変動対策、農業などなど、重要な問題の審議は全く尽くされておりません。予算委員会で更なる審議が必要なことは明らかです。
○議長(額賀福志郎君) 宮本徹君、申合せの時間が過ぎましたから、簡単にお願いします。
○宮本徹君(続) 国会が国民の負託に応えるためには、裏金事件の真相究明、政策論議を予算委員会で尽くすことが求められます。
予算委員会での質疑打切りなど、断じて許されません。更なる徹底審議を求めて、小野寺五典予算委員長解任決議案への賛成討論といたします。(拍手)
○議長(額賀福志郎君) これにて討論は終局いたしました。
―――――――――――――
○議長(額賀福志郎君) 採決いたします。
この採決は記名投票をもって行います。
本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。
氏名点呼を命じます。
〔参事氏名を点呼〕
〔各員投票〕
○議長(額賀福志郎君) 投票漏れはありませんか。――速やかに投票してください。――改めて、速やかに投票してください。
ただいまから一分以内に投票されるように望みます。その時間内に投票されない方は棄権とみなします。――いまだ投票されない方は、速やかに、時間内に投票されるように望みます。
制限の時間が参りましたので、投票箱の閉鎖を命じます。開票。――議場開鎖。
投票を計算させます。
〔参事投票を計算〕
○議長(額賀福志郎君) 既に投票箱は閉鎖しております。壇上の議員は速やかに降壇をしてください。
投票の結果を事務総長から報告させます。
〔事務総長報告〕
投票総数 四百四十七
可とする者(白票) 百十五
否とする者(青票) 三百三十二
○議長(額賀福志郎君) 右の結果、予算委員長小野寺五典君解任決議案は否決されました。(拍手)
―――――――――――――
山井和則君外九名提出予算委員長小野寺五典君解任決議案を可とする議員の氏名
安住 淳君 阿部 知子君 青柳 陽一郎君 青山 大人君
荒井 優君 新垣 邦男君 井坂 信彦君 伊藤 俊輔君
石川 香織君 泉 健太君 稲富 修二君 梅谷 守君
江田 憲司君 枝野 幸男君 おおつき紅葉君 小川 淳也君
小熊 慎司君 小沢 一郎君 大河原まさこ君 大串 博志君
大島 敦君 大西 健介君 逢坂 誠二君 岡田 克也君
岡本 あき子君 奥野 総一郎君 落合 貴之君 金子 恵美君
鎌田 さゆり君 神谷 裕君 菅 直人君 城井 崇君
菊田 真紀子君 玄葉 光一郎君 源馬 謙太郎君 小宮山 泰子君
小山 展弘君 後藤 祐一君 神津 たけし君 近藤 和也君
近藤 昭一君 佐藤 公治君 坂本 祐之輔君 櫻井 周君
重徳 和彦君 階 猛君 篠原 豪君 篠原 孝君
下条 みつ君 白石 洋一君 末松 義規君 鈴木 庸介君
田嶋 要君 堤 かなめ君 手塚 仁雄君 寺田 学君
中川 正春君 中島 克仁君 中谷 一馬君 中村 喜四郎君
長妻 昭君 西村 智奈美君 野田 佳彦君 野間 健君
馬場 雄基君 原口 一博君 伴野 豊君 福田 昭夫君
藤岡 隆雄君 太 栄志君 本庄 知史君 馬淵 澄夫君
牧 義夫君 松木けんこう君 松原 仁君 道下 大樹君
緑川 貴士君 森田 俊和君 森山 浩行君 谷田川 元君
屋良 朝博君 山岡 達丸君 山岸 一生君 山崎 誠君
山田 勝彦君 山井 和則君 柚木 道義君 湯原 俊二君
吉川 元君 吉田 統彦君 吉田 はるみ君 米山 隆一君
笠 浩史君 早稲田 ゆき君 渡辺 周君 渡辺 創君
赤嶺 政賢君 笠井 亮君 穀田 恵二君 志位 和夫君
塩川 鉄也君 田村 貴昭君 高橋 千鶴子君 宮本 岳志君
宮本 徹君 本村 伸子君 浅野 哲君 鈴木 義弘君
田中 健君 玉木 雄一郎君 長友 慎治君 西岡 秀子君
古川 元久君 海江田 万里君 吉田 豊史君
否とする議員の氏名
あかま 二郎君 あべ 俊子君 逢沢 一郎君 青山 周平君
赤澤 亮正君 秋葉 賢也君 東 国幹君 畦元 将吾君
麻生 太郎君 甘利 明君 五十嵐 清君 井出 庸生君
井野 俊郎君 井上 信治君 井上 貴博君 井林 辰憲君
井原 巧君 伊東 良孝君 伊藤 信太郎君 伊藤 忠彦君
伊藤 達也君 石井 拓君 石川 昭政君 石田 真敏君
石破 茂君 石橋 林太郎君 石原 宏高君 石原 正敬君
泉田 裕彦君 稲田 朋美君 今枝 宗一郎君 今村 雅弘君
岩田 和親君 岩屋 毅君 上杉 謙太郎君 上田 英俊君
上野 賢一郎君 江崎 鐵磨君 江渡 聡徳君 江藤 拓君
英利アルフィヤ君 衛藤 征士郎君 遠藤 利明君 小倉 將信君
小里 泰弘君 小田原 潔君 小野寺 五典君 小渕 優子君
尾崎 正直君 尾身 朝子君 越智 隆雄君 大岡 敏孝君
大串 正樹君 大塚 拓君 大西 英男君 大野 敬太郎君
奥野 信亮君 鬼木 誠君 加藤 鮎子君 加藤 勝信君
加藤 竜祥君 梶山 弘志君 勝俣 孝明君 勝目 康君
金子 俊平君 金子 恭之君 金子 容三君 金田 勝年君
上川 陽子君 亀岡 偉民君 川崎 ひでと君 神田 憲次君
神田 潤一君 菅家 一郎君 木原 誠二君 木原 稔君
木村 次郎君 城内 実君 黄川田 仁志君 岸 信千世君
岸田 文雄君 工藤 彰三君 国定 勇人君 国光 あやの君
熊田 裕通君 小泉 進次郎君 小泉 龍司君 小島 敏文君
小寺 裕雄君 小林 茂樹君 小林 鷹之君 小林 史明君
小森 卓郎君 後藤 茂之君 河野 太郎君 高村 正大君
國場 幸之助君 佐々木 紀君 佐藤 勉君 齋藤 健君
斎藤 洋明君 坂井 学君 坂本 哲志君 櫻田 義孝君
笹川 博義君 塩崎 彰久君 塩谷 立君 柴山 昌彦君
島尻 安伊子君 下村 博文君 新谷 正義君 新藤 義孝君
菅 義偉君 杉田 水脈君 鈴木 英敬君 鈴木 馨祐君
鈴木 俊一君 鈴木 淳司君 鈴木 貴子君 鈴木 憲和君
鈴木 隼人君 瀬戸 隆一君 関 芳弘君 田所 嘉徳君
田中 和徳君 田中 英之君 田中 良生君 田野瀬 太道君
田畑 裕明君 田村 憲久君 平 将明君 高市 早苗君
高階 恵美子君 高木 啓君 高木 毅君 高木 宏壽君
高鳥 修一君 高見 康裕君 武井 俊輔君 武田 良太君
武部 新君 武村 展英君 橘 慶一郎君 谷 公一君
谷川 とむ君 津島 淳君 塚田 一郎君 辻 清人君
土田 慎君 土屋 品子君 寺田 稔君 冨樫 博之君
渡海 紀三朗君 土井 亨君 中川 貴元君 中川 郁子君
中曽根 康隆君 中谷 元君 中谷 真一君 中西 健治君
中根 一幸君 中野 英幸君 中村 裕之君 中山 展宏君
永岡 桂子君 長坂 康正君 長島 昭久君 二階 俊博君
丹羽 秀樹君 仁木 博文君 西田 昭二君 西野 太亮君
西村 明宏君 西村 康稔君 西銘 恒三郎君 根本 匠君
根本 幸典君 野田 聖子君 野中 厚君 葉梨 康弘君
萩生田 光一君 橋本 岳君 長谷川 淳二君 鳩山 二郎君
浜田 靖一君 林 幹雄君 林 芳正君 平井 卓也君
平口 洋君 平沢 勝栄君 平沼 正二郎君 深澤 陽一君
福田 達夫君 藤井 比早之君 藤丸 敏君 藤原 崇君
船田 元君 古川 直季君 古川 康君 古川 禎久君
古屋 圭司君 穂坂 泰君 星野 剛士君 細田 健一君
細野 豪志君 堀井 学君 堀内 詔子君 本田 太郎君
牧島 かれん君 牧原 秀樹君 松島 みどり君 松野 博一君
松本 剛明君 松本 尚君 松本 洋平君 三反園 訓君
三谷 英弘君 三ッ林 裕巳君 御法川 信英君 宮内 秀樹君
宮崎 政久君 宮澤 博行君 宮路 拓馬君 宮下 一郎君
武藤 容治君 務台 俊介君 宗清 皇一君 村井 英樹君
村上 誠一郎君 茂木 敏充君 盛山 正仁君 森 英介君
森山 裕君 八木 哲也君 保岡 宏武君 簗 和生君
柳本 顕君 山際 大志郎君 山口 俊一君 山口 晋君
山口 壯君 山下 貴司君 山田 賢司君 山田 美樹君
山本 左近君 山本ともひろ君 山本 有二君 吉田 真次君
義家 弘介君 和田 義明君 若林 健太君 若宮 健嗣君
鷲尾 英一郎君 渡辺 孝一君 渡辺 博道君 足立 康史君
阿部 司君 阿部 弘樹君 青柳 仁士君 赤木 正幸君
浅川 義治君 井上 英孝君 伊東 信久君 池下 卓君
池畑 浩太朗君 一谷 勇一郎君 市村 浩一郎君 岩谷 良平君
浦野 靖人君 漆間 譲司君 遠藤 敬君 遠藤 良太君
小野 泰輔君 奥下 剛光君 金村 龍那君 斎藤アレックス君
沢田 良君 杉本 和巳君 鈴木 敦君 住吉 寛紀君
空本 誠喜君 高橋 英明君 徳永 久志君 中嶋 秀樹君
中司 宏君 馬場 伸幸君 早坂 敦君 林 佑美君
藤田 文武君 藤巻 健太君 堀場 幸子君 掘井 健智君
前原 誠司君 三木 圭恵君 美延 映夫君 岬 麻紀君
守島 正君 山本 剛正君 吉田 とも代君 和田 有一朗君
赤羽 一嘉君 伊佐 進一君 伊藤 渉君 石井 啓一君
稲津 久君 浮島 智子君 大口 善徳君 岡本 三成君
河西 宏一君 北側 一雄君 金城 泰邦君 日下 正喜君
國重 徹君 輿水 恵一君 佐藤 茂樹君 佐藤 英道君
斉藤 鉄夫君 庄子 賢一君 高木 陽介君 竹内 譲君
角田 秀穂君 中川 宏昌君 中川 康洋君 中野 洋昌君
浜地 雅一君 平林 晃君 福重 隆浩君 古屋 範子君
山崎 正恭君 吉田 久美子君 吉田 宣弘君 鰐淵 洋子君
――――◇―――――
○議長(額賀福志郎君) この際、暫時休憩いたします。
午後四時五十九分休憩
――――◇―――――
午後十時二分開議
○議長(額賀福志郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
――――◇―――――
○井野俊郎君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。
奥野総一郎君外八名提出、財務大臣鈴木俊一君不信任決議案は、提出者の要求のとおり、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。
○議長(額賀福志郎君) 井野俊郎君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(額賀福志郎君) 御異議なしと認めます。
―――――――――――――
財務大臣鈴木俊一君不信任決議案(奥野総一郎君外八名提出)
○議長(額賀福志郎君) 財務大臣鈴木俊一君不信任決議案を議題といたします。
提出者の趣旨弁明を許します。奥野総一郎君。
―――――――――――――
財務大臣鈴木俊一君不信任決議案
〔本号末尾に掲載〕
―――――――――――――
〔奥野総一郎君登壇〕
○奥野総一郎君 立憲民主党、奥野総一郎でございます。
私は、立憲民主党・無所属を代表し、ただいま議題となりました財務大臣鈴木俊一君不信任決議について、その趣旨弁明を行います。(拍手)
まず、読ませていただきます。
不信任決議。
本院は、財務大臣鈴木俊一君を信任せず。
右決議する。
〔拍手〕
続きまして、その理由について読み上げさせていただきます。
自民党派閥の政治資金パーティーの裏金が、議員個人の所得であるにもかかわらず納税されていない問題に対して、財務大臣鈴木俊一君は、令和六年度総予算の質疑において、納税するかどうかは疑義を持たれた政治家が判断されるべきとの答弁をした。
この発言は、政治家だけが納税するか個人の判断でできると納税者から受け止められ、国民の批判は大きく広がり、納税の現場も混乱をした。
日本国憲法に、国民は納税の義務を負うと明記されている。徴税を所管する財務大臣が、憲法に反して政治家の特権を認めた責任は非常に重く、発言を修正したとしても国民の憤りは容易におさまらない。
早急に、納税に対する国民の信頼を取り戻し、立憲主義を守るために、鈴木俊一君は直ちに財務大臣を辞さなければならない。さもなければ、鈴木俊一君を任命した岸田総理が速やかに更迭すべきである。
以上が本決議案を提出する理由である。
鈴木財務大臣は、私は非常に温厚な人格者だと思っております。予算委員会でも、私の席から正面にお座りになっていて、いつも目を合わせて、トイレに行くときも、丁寧に会釈をされて出ていかれる。また、戻ってこられたときも、非常に丁寧におじぎをされて戻られる。非常に人格者で、すばらしい方だと思っております。
私は党の税調の役員をやっておりまして、財務大臣にも、去年の暮れかな、我が党の税調報告を持ってまいりましたけれども、きちんと聞いていただきました。私の持論である給付つき税額控除についても、しっかりと受け止めていただいたと記憶しております。非常に政策的にも一致するすばらしい方だと思っていますが、しかし、今回は、本当に私としては心苦しいんですけれども、不信任決議を出さざるを得ません。
それは、やはり、ここで、この審議時間で、この審議内容で予算を強行採決するというのは、私は本当にひどい話だと思います。国民がこれだけ怒っているときに、強行採決して何事もなかったように蓋をしてしまう、国家の根幹を揺るがす私は大事だと思うんですよ。誰も納税しなくなるわけです。
そういう意味において、本当に財務大臣の役目は私は大事だと思うんですよね。財務大臣がしっかりしていただいて、きちんと税務調査をする、あるいは修正申告をきっちり促していただく、その要の役職でありますから、しっかりしていただきたいという思いも込めて、あえて不信任という手段を選んだわけであります。言うなれば、大先輩に恐縮ですけれども、愛のむち、本当に失礼なことだと思いますが、そういう思いでやらせていただいているところでございます。
今も申し上げましたけれども、この六十九時間という数字は本当に少ないんですよね。過去四年間は少なくとも八十時間、八十時間で審議を進めてまいりました。そして、集中審議も、多いときは四回やってきたわけであります。しかも、この政治と金について究明しなきゃいけないときに、六十九時間で打ち切って、今日三時間やりましたから七十二時間、それでも届かないわけでありますよ。
なぜ、この時間に私がこういうことをしなきゃいけないんでしょうか。ゆっくりやればいいんですよ、ゆっくりやれば。いや、だって、皆さん、今日は三月一日ですよね。年度内といったら三月三十一日、あと三十一日もあるんですよ。あと三十一日、ゆっくり議論すればいいじゃないですか。何であと一か月先のことを心配しているんでしょう。私は、ここでいいかげんなことをして、国民がもう税を納めない、こういうことになるのは本当に大変なことだ、国家を揺るがす大事だと思っているんですよ。
ですから、ここの一日、二日は大したことないんですよ、国家のことを考えたら。ここの一日、二日延ばして、土日は皆さんゆっくり英気を養っていただいて、地元で卒業式に出たり、この時期いろいろな、自治会の総会とか、場合によっては、うちの地元だと河津桜祭りとかありますから、地元で英気を養っていただいて、そして月曜日にしっかりとした議論を私はすればいいと思うし、そして、衆議院を通過したら参議院が待っているわけですから、参議院の方もゆっくり、まだ一か月あるわけですよ。なぜそれができないんですか。
そうすれば、自民党さんもきちんと説明責任を果たして、汚名を晴らして、また国政で支持率がひょっとしたら上がるかもしれないじゃないですか。なぜそうされないんでしょうか。
ちょっと長くなっていますが、とにかく、本当は心苦しい、心苦しい気持ちでいっぱいでありますが、あえて鈴木財務大臣の不信任を出させていただいたということでありまして、巡り合わせで私が趣旨弁明をすることになっているところでございます。
そして、その理由、久しぶりの登壇で物すごく緊張して喉が渇くんですけれども、お許しいただければと思います。理由の第一でありますが、まずは、二月二十二日の予算委員会で、政治資金収支報告書に記載されていなかった収入の税務上の扱い、まあ、我々は裏金、皆さんは裏金とは言いませんが、裏金について、税務上の取扱いについて大臣は答弁されたわけですよ。政治活動に使わず残った所得で、控除し切れない部分があると議員自らが判断した場合、納税することはもちろん可能性としてある、疑義を、ここがポイントなんですけれども、疑義を持たれた政治家が政治責任を果たすという観点から判断されるべきだ、こういう答弁をされたんですね。
政治家個人に任せると言っているんですが、本当にそうなんでしょうか。納税義務が国民には課されているわけですよね。だから、きちんと、使い切れなかったお金については納税義務があるわけですよ。それは個人に委ねられる判断ではなくて、義務が発生しているわけですから、きちんとそこは修正申告を促していく、それでも駄目だったら税務調査が入っていくというのが、私は財務大臣が発言すべきことだというふうに思います。いかがですか、皆さん。
本人は否定されていますけれども、現にそういう報道になってしまって、国民は怒ったわけですよ。だから、不用意な発言、不用意な発言というのは、私は、鈴木大臣は本当に温厚でお優しい方ですから、お仲間に忖度されたんじゃないかと思うんです。清和会の皆さん、ほかの皆さんに忖度されて、そういう優しい、仲間を思った言葉を言われたのかもしれない。ですが、それは駄目なんですよ。財務大臣はみんなの財務大臣、国民の財務大臣ですから、そういうことじゃ駄目なんですね。仲間を見るんじゃなくて、やはり国民の方を向いて発言していただかなきゃいけない。どうですか、皆さん、そうじゃありませんか。
これは、本当に税収が落ちたりしたら、国家の一大事ですよ。(発言する者あり)こういう顔なんです。とにかく、きちんと財務大臣として国民に求めていただきたいんですね。
その点、星屋次長は立派であります。財務省の星屋次長。毎回、国会に出てこられて答弁をされています。的確な答弁をきちんと、昔から、私、星屋さんをよく知っているんですが、本当に熱血漢で、一生懸命頑張る方であります。今回も、ひるまず、きちんと国税当局としての説明責任を星屋さんは果たしておられるわけであります。星屋さんの答弁ですけれども、毎回毎回出てこられて、財務大臣に代わって、財務大臣の盾となって頑張っています。適切な答弁をいつも欠かさないということでありますね。
毎回、星屋さん、こういうことをおっしゃっていますが、政治資金については、それが政治団体に帰属するのか政治家個人に帰属するのかによって課税関係が異なるということでございますが、これにつきましては、事実関係に即して個別に判断するということでございます、その判断に当たりましては、収支状況の報告書、状況のみならず、その管理の状況とか、あるいは支出がどうなったかとか、それらを総合的に判断するということでございますということで答弁して、明確な答弁です。
だから、政治資金だと皆さんが収支報告書に書けば、皆さんが主張すれば、自動的に無税じゃないということなんですよ。その使い方の態様によっては、収支報告書に書いても課税されることがあるということを明確に答弁しているわけですね。
そして、実質課税と今申し上げましたが、実質的にその資金が誰が管理をしていたか、実態に即して判断をするということでございます、こういう答弁になっています。
そして、個別のことは、いつも、お答えを差し控えさせていただきます、こう述べた上で、政治家個人に帰属する政治資金が、仮に、それがその政治活動に使われず残額がある場合は、その分については雑所得として課税関係が生じるということでございます、こういうふうに明快に答弁しているわけですね。
ということは、裏金を使わずに持っていた、あるいは、政治資金として収支報告書に書いたとしても、使わずに持っていたという場合は、残額がある場合には、その内容によっては雑所得として課税関係が生じるということを明快に次長も答弁されているわけです。これは、判断の余地はないんですね。だから、政治家個人として判断の余地があるわけじゃなく、きちんと納税義務が発生するということなんですよ。それをやはり大臣としてしっかり答弁していただきたかったというふうに思います。税務を預かる大臣としては、私は、極めて無責任な発言と言わざるを得ません。
政治家が政治責任を果たすという観点から判断と言われましたけれども、むしろ、国民の一人として納税義務を果たすという観点から、きちんと修正申告をしていただきたい、政治活動に使わずに残った所得で、控除し切れない部分があるという場合には、きちんと正直に修正申告をしていただきたい。それを促すのが、私は、国民の財務大臣、自民党の財務大臣ではなくて国民の財務大臣のなすべき仕事だと思います。
繰り返しになりますが、なぜ政治家個人の判断と取れるような発言をされたのでしょうか。さっきも申し上げましたけれども、お優しい方だから、仲間の忖度をされたのかもしれない。派閥の幹部への忖度でしょうか。あるいは、岸田総理への忖度なんでしょうか。
もう一度言いますが、税務を所管する大臣であれば、裏金議員に自ら修正申告を促し、必要があれば税務調査を行うべきであります。日本国憲法に、さっき理由も述べましたけれども、日本国憲法第三十条は、「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」と明確に国民の納税義務を定めています。これは、政治家も何も関係ありません。政治家も、国民の一人として納税義務を負うということでございます。
というか、むしろ政治家だからこそ、より厳しく襟を正して、自らを律して、国民の模範となるように、きちんと納税しなければならないはずなんですね。裏金議員などと言われていては、本当に国民の信を失ってしまうということであります。信なくば立たずと、よく総理おっしゃいますけれども、本当に信を失ってしまいます。
国税庁のホームページに、次のような一節があります。「代表なくして課税なし」。これは、よく皆さん聞きますよね。私は英語が苦手なんですが、ノー・タクセーション・ウィズアウト・リプレゼンテーション、こういうふうな英語までついて。いいことが書いてあるんですね、国税庁のホームページは。さすが大臣の国税庁と思います。
そこに、こういうふうに書かれています。そのまま読むと、「十八世紀後半のアメリカ独立戦争は、母国イギリスが行った不当な課税に納得できないということで始まりました。 この不当な課税に対する反対運動の中で、パトリック・ヘンリーらの「代表なくして課税なし」という言葉が生まれました。 この言葉にこめられた、当時のアメリカの人々の「強い意識」がきっかけとなり、やがて、一七七六年のアメリカ独立宣言につながります。」こう書いてあります。
これは何の関係があるかというと、そのアメリカ人の強い意識というのに注があって、どういう意識かというと、「自分たちの代表者がいないところで決められた税は、納める必要がない。」、そして、「自分たちの国を支えるためには、自分たち一人ひとりが税を納めなければいけない。」。いいことが書いてあるわけですよ。
この話のポイントは、代表者がいないところで決められた税は納める必要がないということなんですね。(発言する者あり)そのままじゃなくて、要は、皆さんが代表者ときちんと思ってもらえるか、こういうことなんですよ。選挙に受かっているから代表者だとおっしゃりたいのかもしれませんが、形式的にはそうですけれども、国民の中で、この人は我々の代表者だ、我々の代弁をしてくれる代表者だ、我々の声を国会で反映してくれて、我々のためにきちんと働いてくれる代表者だと思ってもらわないと駄目だ、そういう人に課税を決めてもらわなきゃならない、私利私欲のために国権を使っちゃいけないということになります。
今はどうでしょうか。本当に皆さん、信用されるでしょうか。中にはきちんとやっている方はおられる、全員じゃないと思いますが、裏金議員と言われ、脱税の疑いをかけられ、そういうことを言われながら、本当に国民の信を得られるということなんでしょうか。国会議員だけが特別扱いで、領収書なしで支出が認められるとなったらどうでしょうか。誰もが税金を納めなくなってしまうということであります。我々国会議員は、国民の代表者として自覚を持ち、襟を正さなければならない、こういうことであります。
やはり、いいことを言っているんですよね。だから、我々もきちんと襟を正して、納税をしていく。今からでも、皆さん、遅くありませんよ。きちんと納税をして、国民に範を示していくということであります。そして、その一番の範を示すのは財務大臣。財務大臣がしっかりしていれば、こういうこともなくなっていく。ですから、財務大臣、しっかり頑張っていただきたいと思います。
繰り返しになりますが、ところが、その模範となるべき国会議員が、国民は増税、自民は脱税、こういうふうに言われている始末なんですよ。確定申告の最中に、この真っただ中、この不条理。納税者である国民は本当に怒りを覚えていますよ。世論調査を見たってさんざんです。納税を担当する大臣としては、本当にこの事態は問題だとは思われませんか。いかがですか、大臣。
今、国民に本当に負担を求めなきゃいけないんですね。例えば、皆さん、地元を回っていると、どうですか。インボイス制度、結構皆さん、苦情があるんじゃないですか、インボイス。これは実質的には徴税強化ですからね。徴税を強化して、国民の皆さんから税をいただく。一兆円、二兆円、徴税を強化する話なんですよ。
昨年十月から始まっていますが、これはいよいよ今年は本格化していますよね。懸念されたとおり、廃業を迫られたという事業者も出てきているところなんですよ。本当に国民は今、税で苦しい思いをしているんですよ。その中で、政治家はきちんと税を納めなきゃ駄目じゃないですか。政治家が脱税なんて言われちゃ本当に駄目なんですよ。国家の崩壊です。そして、インボイスもあります。
また、結局、今回も実施時期の決定は見送られましたけれども、防衛増税、岸田総理に対して私はこの予算委員会でも質問しましたが、これはいつやるんですか、必ずやるんですかということに対して、総理は必ずやると断言されました。防衛増税一兆円実施も間もなく控えています。
そして、さらに、昨今では、その一兆円の前提となる防衛費四十三兆円について、四十三兆円ありきではなく、円安や資材高騰などがあるなど、柔軟に考えるべきだという声が防衛省の有識者会議でも上がっています。四十三兆円じゃ収まらない、こういうことなんですよ。
大臣、覚えておられるかどうか分かりませんが、昨年の予算委員会の一般質疑で私、鈴木大臣にこんな話も伺ったんですね。四十三兆円で必ず収まると言い切れますかと伺ったんですが、大臣は明言されなかったんですね。やはりそうなんですよ。四十三兆円じゃ収まるかどうか分からないんですね。しかも、いろいろな積立金とかそういうところから財源を持ってきていますから、そういうものが枯渇すると、おのずと税に頼らざるを得ません。じゃ、財源は一体どうするんでしょうか。本当に増税額が一兆円に収まるのか、極めて疑問なんですね。
私は、やはり財務大臣たるもの、そこはきちんと国民に説明すべきだと思うんですよ。私は、防衛は大事だと思います。でも、気持ちよく皆さんに納税していただくためには、うそをついちゃ駄目ですよ。防衛費にこれだけ必要なんだから、こう言ったけれども、これから増えるかもしれないときちんと説明責任を果たして、どこかの国の総理みたいに、負担は増えませんと言うんじゃなくて、財務大臣は日本国の良心として、きちんと、この防衛費一兆円について国民に今後の見通しも含めて私は説明していただきたいと思うんですね。一兆円からびた一文増えませんと言うんじゃなくて、これから増えるかもしれない、日本のために皆さんと言って、きちんと、私は、必要があると思うのであれば財務大臣自ら御説明いただきたいと思うんです。
財務大臣も、やはり岸田内閣の一員として、なかなかそういう本当のことは言えないのかもしれませんけれども、是非、岸田内閣の私は良心と思っている鈴木財務大臣に頑張っていただきたいというふうに思います。(発言する者あり)頑張っていただきたいというのは、うそをつかないでくださいということですよ。うそをついたら、それはもう駄目です。今は、ちゃんと本当のことを言っていないから不信任を出しているということであります。
そして、子ども・子育て支援金……(発言する者あり)まだまだ頑張ります。
そして、次は子ども・子育て支援金について。
これについては、総理が月額五百円という極めて粗い試算を御披露されましたが、加藤大臣が二転三転、千円超えも認めるということであります。(発言する者あり)ちょっと静かにしていただけますか。
そして、人によっては月額千円、そして年額にして一万円を超えるような新たな負担も生じかねないということであります。実質的な負担増は生じないと答弁をされています。これは詭弁にすぎないということであります。
ここも、私は、きちんと、負担が増えないんじゃなくて、負担を求めるべきだと思うんですね。総理に聞くと、訳の分からないことをいっぱいおっしゃるわけですよ。最初は、国民負担率が増えません、こう言うわけですね。国民負担率が増えないというのは、何で増えないんですかと言うと、分母の国民所得が増えるからだ、賃金が増えるから分母の国民所得が増えるからいいんだ、そう言うんですが、賃金が上がることイコール国民所得が増えることにはつながらないんですよね。
例えば、労働分配率が上がるだけでも賃金は上がるわけですよ。経済全体が膨らんでいなくても賃金が上がることはあるわけですよね。今の日本の状況を見ると、残念ながら潜在成長力は横ばいのままですから、成長率は低いままなんですよ。長い目で見たときに、本当に国民所得、分母が増えていくのかというのは極めて疑問であります。
それをあたかも、ごまかしているわけで、レトリックを使って、賃金が増えるから所得が増えるだろうと。言葉遊びですよ。賃金が増えるから所得が増える、そうかなと思うじゃないですか。でも、賃金が増えることイコール国民所得が増えるわけではありません。分母が増えるわけでは必ずしもないんですね。
そして、分子のところは、国民負担は租税と社会保険料の合計でありますから、さっき言ったように、租税については増税もあります。これから増税を、多分、恐らく国家としてはしていかなきゃならないんですかね。だから、言い方を変えたんですよ。途中から、社会保険料負担率が変わるというふうに言い換えています。これはひょっとすると、将来のいろいろな増税のことも考えて言い換えたのかもしれませんね。
社会保険料負担率が下がる、これは同じで、分母は、国民負担なんですが、分子は今度、社会保険料の負担なんです。じゃ、本当にこの社会保険料が料率が上がらないかというと、上がるんですよね、これ。子育て支援金というのは、料率を上げるから、余分に取るわけでしょう、料率は上がるんですよ。社会保険料負担が上がる、分子も増えるんですよ。分母は必ずしも増えるかどうかは分からない。分子が増えたら、結局のところ、国民負担率も上がっていく、社会保険料負担も上がっていくということじゃないですか。
それを、何か詭弁を弄して、要は、僕の理解はこういうことだと思います。本来だったら、もっと上がる、社会保険料がもっと上がるところを、今、効率化によって上がり具合を抑えているんだと。だから、本当だったら千円負担が増えるところが五百円しか増えていない、こういう詭弁を使っているだけなんですよ。
だから、増えないわけじゃないんですね。増えることが前提の話を、本当だったらもっと増えるのに増えなくしたんだといって、それを、成果だと、こうおっしゃっているわけですね。本当にひどいごまかしだと思います。
財務大臣も、これは社会保険料負担だから厚労省とおっしゃるかもしれませんが、つまり、社会保険料と税というのは似通っていますね。強制的に徴収するところも似通っています。実際、社会保険税というのもありますね。自治体によっては社会保険税というものもありますから、社会保険料だから税は関係ないというわけじゃない。
しかも……(発言する者あり)今は、でも、自動で録音するんでしょう。(発言する者あり)済みません。
それで、やはり大臣に伺いたいのは、そこはしっかり見ていただきたい。国の財政の責任者として、そこはしっかり見ていただきたいというふうに思います。
ということで、これは実質は子育て増税なんですよね。話を戻しますが、負担率は上がらないと言っていますが、これは、国会でやっていると、予算委員会でやると、加藤大臣に質問して、加藤大臣が困った顔をすると、すぐ新藤大臣が出てこられるんですよ。新藤大臣は私は憲法で非常にお世話になっていて、尊敬しておる方でありますが、出てきて、そういう話をされて、結局、訳が分からなくなってしまうということであります。
私は何度も申し上げていますが、実質的に一兆円、国民から負担をいただくわけですよね。子育て支援金というのは、一兆円、国民からお金をいただくわけですよ。そこは否定できないでしょう。それで何で、負担が増えない、こうおっしゃるのかがよく分からないというふうに申し上げているわけであります。
話を戻しますが、防衛増税一兆円、ひょっとして、これは一兆円で終わらないかもしれない。そして、子育て増税とあえて言いますが、これが一兆円。合わせて二兆円なんですよ。二兆円強、この数字というのは、おおむね消費税一%分に相当する数字なんですね。消費税を今一%上げるといったら、大変なことになりますよ。皆さん、選挙のことを考えてください。消費税一%公約で戦ったら、とても大変でしょう。それは、与野党、分かりますよね。
だから、私は、総理はごまかしているんだと思うんですよ。そんなことは断じて認められません。本当に子育て支援が必要だと思うなら、本当に日本の国防に必要だと思うなら、私は、正直に、もっと丁寧に、国民にその負担の内容を説明すべきだと思うんですね。負担が増えないと国民を、私は、欺いているというふうに思います。
消費税の話だったらこれじゃ済まないですよ。本当にもっと丁寧に丁寧に、それこそキャラバンを率いて国民に説明すると思うんですが、税じゃない、支援金だということですよね。防衛増税については、復興税を減税しているから、減らしているからと言って、詭弁なんですが、結局、これは期間を延ばしていますから、増税と一緒なんですよ。取られる額はやはり増えているんですよね。しかも、被災地の皆さんは、東北の皆さんは不安になる。こんなこと、禁じ手を使って、しかもごまかして増税をする。本当に私はひどいというふうに思います。
これを率先してやっているのは岸田総理だと思いますが、財務大臣はやはり税の所管もしています、財政の所管もしています。財務大臣としても、この実質二兆円増税について説明責任があるんじゃないですか。この点も、私は大臣に申し上げたいところであるんですよ。さっき、すばらしいと申し上げましたが、鈴木財務大臣らしくもない。きちんと本当のことを私は国民に言うべきだと思います。これが、不信任の理由の大きな一因でもあるんですね。
インボイス、そして二兆円の実質増税についてなど、負担を課すことばかりであります。ごまかさずに、しっかりと国民に負担をお願いすべき、説明すべきじゃないですか。それができないんだったら、私は負担を求めるべきじゃないと思います。今、まして、政治が裏金問題で国民の疑念を帯びているときに、負担を本当にお願いできるんでしょうか。
そしてもう一点、負担ばかりではない、定額減税もあるではないかと言われるかもしれません。定額減税については、五兆円規模の所得減税と給付金の給付でありますが、減税はたったの一回きり。一度限りの減税では、消費増につながるか、そもそも疑問視されていました。
サインが出ましたので、もうちょっとやりますね、もうちょっと。
ここからは速くしますが、この定額減税については、先日、二月九日、国際通貨基金から、対日経済審査終了後の声明の中で、日本政府が六月に実施する所得税と住民税の定額減税について、成長に及ぼす影響は限定的と予想される、岸田文雄首相が打ち出した所得減税は債務状況を悪化させると、IMFが対日審査終了後の声明の中で言っているわけですよ。効果がないと言っている。つまり、一回きりの減税では、借金ばかりが増えて効果がない、こういうふうに言われているわけであります。
とすれば、この減税分の財源を防衛や子育ての財源に回せば、当面、増税を避けられたんじゃないでしょうか。これは政権の、私は、判断の誤りだというふうに思います。とりわけ財務大臣の責任は重いと言わざるを得ません。
もうちょっと。これは是非とも言いたい話があって、皆さん、朝三暮四という中国の故事は御存じでしょうか。昔、宋の国にたくさんの猿をかわいがっている狙公という人がいました。急に貧しくなったので、お猿さんに与える御飯のドングリを減らすことにしたんですけれども、猿たちが自分に懐かなくなってしまうのではないかと心配して、まず、猿たちをごまかして言ったんですね。ドングリを上げるけれども、朝は三つで夜は四つにします、これでいいかと言ったら、お猿さんはみんな怒り出した。そこで、言い換えて、じゃ、朝は四つで夜は三つにしようと言ったら、みんな喜んだというんですね。これが朝三暮四です。
この定額減税もそういう話じゃないですか。増税をすると言ったら、防衛増税をすると言ったら、国民が増税眼鏡と言って怒り出したので、まず減税をしよう、増税はそれからだと言い出した。まさに朝三暮四であります。違うのは、日本国民はごまかされなかったという点であります。減税は一回きり、負担増は毎年二兆円になります。
そして、これは国民の負担が増えるという話ですが、本来、ここからが本題なんですが、国民については増税ということであります。
この間の質疑で私もやったんですが、聞き取り調査に関する報告書ですが、これは本当に中立性を欠いています。まず、聞き取りをしたのが議員の皆さん。弁護士は、これは参加しているだけなんですね。そして、この聞き取りのメンバーも、総理に聞いたんですが、総理は対象じゃないんですね。ここ、中にはきちんと、派閥の、グループの代表者又は事務総長から聞き取りと書かれていますが、であれば、宏池会の総理も当然聞き取りの対象者になっていいはずなんですが、なっていません。こういう代物であります。そして、中身も、例えば領収書、違法な支出はなかったということを書いてありますが、じゃ、本当に領収書を提出させてヒアリングをしたのかということに対しては、総理は、そういうことはしていないと明言されているわけであります。
ですから、おかしいですよ。だから、きちんと調べていないんですね。本来だったら、ここで、きちんと皆さんの疑惑を晴らすべき報告書でありますが、そうなっていない。きちんと領収書に遡って支出も調べていなければ、お金をどう管理して、お金が残っていたか、使い切ったかどうかも全く調べていないということであります。
二階幹事長についても、五十億近い政策活動費について、使い切ったかどうかということについては聞くまでもないとおっしゃった上で、当然、党勢拡大のために使われているんだろうと、聞き取りすら行っていないわけであります。
また、萩生田さんについても……(発言する者あり)これはやはり納税に関わることですから。収支報告書に不明、不明と書いてあることについて、きちんと、いつ正すかということについて聞き取りをしたのか、なぜ不明なのか聞き取りしたのかということについても、全く聞き取りをしていないということであります。
そして、この裏金の経緯、過去に遡ってきちんと調べたのか、森元総理に聞いたのか、こういったことも一切やっておられないということでありまして、極めていいかげんな報告書であります。
総理はこの間ずっと、報告書に何々と、報告書が出てくるからそこで解明しますとずっと国会で言ってきたわけであります。ところが、出てきて、詰められて、内容がないということを認めると、今度は、政倫審で報告します、こう言ってきたわけです。
ところが、どうでしたか、この政倫審の内容。皆さん、これできちんと説明責任を果たしたと思われますでしょうか。まだまだこの問題は終わっていないんですよ。まだまだ蓋をしちゃいけないんです。
だからこそ、ここで審議を打ち切るんじゃなくて、衆議院もしっかり審議を尽くしていく。そして、年度内、年度内成立は私は否定はしませんが、まずは、少なくともまだ一か月もあるわけですよ。だから、今ここで区切ってしまうんじゃなくて、この一か月きちんと審議をして、国民に向けて、皆さん、いろいろな方がいらっしゃると思うんですよ、疑惑を晴らしたい方は、ここは政倫審にもう一回出てきて、疑惑を晴らされたらどうですか。
総理は、御自分で希望されて出ているわけです。このことの意味、このことの先例は、希望すれば出ていいということなんです。総理自ら範を示しているわけです。だから、我はと思う方は是非出席していただきたいというふうに思います。政倫審、是非、出て疑惑を晴らしていただきたいと私からも申し上げます。
何を言いたいかといいますと、二つ目のもの、一つ目は、財務大臣がきちんと率先して納税を促すべきだ、憲法上の義務の納税義務を果たしてもらうように国民を促すべきだ、そして自民党の政治家の皆さんを促すべきだ、必要があればきちんと税務調査をすべきだ、その大臣の責務を果たしていないという意味で、不信任という意味でありました。
そしてもう一つは、内閣全体として、この政治と金の問題についての説明責任を果たしていない、いわば連帯責任でありますけれども、それについて財務大臣も責任があるんじゃないかということなんです。とりわけ税務を所管している大臣、そして財政全般を所管している財務大臣の責任は、私は重いと思うんですね。ですから、それを果たしていないことについての不信任ということで、不信任案を出させていただいた次第であります。
今、内閣支持率も下がってきています。これは国民が、皆さんが説明責任を果たしていない、派閥の領袖が説明責任を果たしていない、そして、納税義務を果たしていないというふうに国民が思っているからであります。
ですから、この一か月、そして更にその先も、しっかりと説明責任を本当に果たしていただきたいと思います。
○議長(額賀福志郎君) 奥野総一郎君に申し上げます。
あなたは不信任決議案の趣旨弁明をしておられます。その趣旨、範囲を超えないように、また、不信任の理由を明確にされますようにお願いをいたします。(発言する者あり)
議場の諸君は静かにしてください。
○奥野総一郎君(続) 今、最後に明確に趣旨を二つ御説明したところでございます。
以上、財務大臣の不信任決議趣旨弁明をさせていただきました。ちょうど四十分になりますので、終わらせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)
―――――――――――――
○議長(額賀福志郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。大野敬太郎君。
〔大野敬太郎君登壇〕
○大野敬太郎君 自由民主党・無所属の会の大野敬太郎です。
私は、自由民主党・無所属の会及び公明党を代表して、ただいま議題となりました財務大臣鈴木俊一君不信任決議案に対しまして、断固反対の立場から討論を行います。(拍手)
鈴木財務大臣は、御着任以来、新型コロナ、ロシアによるウクライナ侵攻、物価高騰などに対応しながら、我が国の財政運営を的確に行ってこられました。昨年には、G7財務大臣・中央銀行総裁会議において議長国として各国の意見を取りまとめられるなど、国際的にも高い指導力を発揮されてきたところであります。さらには、能登半島地震発災直後から非常災害対策本部に連日参加され、被災者の税制上の特別措置を講ずる法案の成立にも尽力をしてこられました。
数々の解決困難な政策課題に対応して明るい未来を切り開くこと、そして何より、切れ目のない能登半島地震からの復旧復興を実現するためにも、鈴木大臣に引き続き任を務めていただくことが必要不可欠であると確信をしております。
本日提出された不信任案は、これまでの御功績を正当に評価しないばかりか、鈴木大臣の真意とは異なる形で広まってしまった発言の揚げ足を取り続け、何ら建設的な姿勢を見せない不毛な批判であることを申し上げ、以下、財務大臣鈴木俊一君不信任決議案に対する反対討論を申し上げます。
不信任案では、鈴木大臣は、納税するかどうかは疑義を持たれた政治家が判断されるべきとの答弁をしたとされています。
皆さんには、二十二日の予算委員会のやり取りをもう一度お聞きになっていただければ、御質問が、収支報告に記載せず使途不明となっている派閥からのキックバック分について、追加納税をする可能性があり得るのかというのに対して、大臣は、政治が国民の信頼の下で成り立っていることに鑑み、政治責任を果たす意味で、各議員が自ら課税関係をしっかり確認して法令等に沿った判断をするということで疑義を晴らしていただきたいという趣旨の御説明をされたことは、誰が聞いても明らかであると思います。
残念ながら、その真意とは異なる形で国民の皆様に伝わってしまったことから、二十八日の財務金融委員会でも、大臣はその趣旨をより明確に述べられました。
鈴木大臣は、最初から一貫して同じ趣旨の御説明をされていたのであり、発言の修正には当たりませんし、ましてや、憲法に反して政治家の特権を認めたという事実は一切ありません。
鈴木大臣から説明の真意を聞いておきながら、いまだに憲法に反して政治家の特権を認めたとする野党の姿勢は、常々、皆さんがおっしゃる円満な審議というお言葉からはかけ離れた態度ではないでしょうか。もし、皆さんが、納税の現場の混乱が収まり、国民の信頼や納税意欲の回復を真に願ってくださるのであれば、鈴木大臣の御説明が本意でない形で伝わってしまったことの揚げ足を取り続けることはやめ、国民の皆様の誤解を解くように、国民の皆さんに正しい趣旨の発信をされてはいかがでしょうか。
以上、本不信任決議案は、日本社会のための建設的な行動を全くせず、揚げ足取りのみをし続けているものであることを重ねて申し上げ、断固反対されることを強く訴えて、私の反対討論を終わります。(拍手)
○議長(額賀福志郎君) 早稲田ゆき君。
〔早稲田ゆき君登壇〕
○早稲田ゆき君 立憲民主党の早稲田ゆきです。
立憲民主党・無所属会派を代表して、ただいま議題となりました財務大臣鈴木俊一君不信任決議案に賛成の立場から討論いたします。(拍手)
以下、その理由を申し上げます。
鈴木俊一財務大臣、あなたは、財務省設置法の第三条を御存じですよね。釈迦に説法とは思いますが、以下、読み上げさせていただきます。
財務省設置法第三条。財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適切な運営、国庫の適切な管理、通貨に関する信頼の維持及び外国為替の安定の確保並びに貨幣事業及び印刷事業の健全な運営を図ることを任務とする。
鈴木大臣、あなたの所掌事務である適正かつ公平な課税の実現、実現できていますか。
今、令和五年分の確定申告の時期です。二月十六日から三月十五日まで、個人事業主やフリーランスの方に、期間内に正しく確定申告しましょうと財務大臣は国民にお願いをしているんですよね。
そんな真っ最中の二月二十二日、予算委員会で、自民党の裏金議員による、政治資金収支報告書に記載されていなかった収入の税務上の扱いについて、我が党の大西健介議員が、政治活動に使わなかった残額を個人の雑所得として確定申告、さらに納税するかと聞いたところ、何と大臣は、自らが使い残しがある、雑所得で、控除で引き切れない部分があるという判断の中で、納税をするという方が、それはもちろん可能性としてあると思います、それは疑義が持たれた政治家が政治責任を果たす、そういう観点から判断されるべきと。つまり、納税するかどうかは各議員の判断だということです。
これには驚きました。若い起業家、コロナ禍で苦しんだ俳優業の方々、ヨガやスイミングなどのインストラクターなど、確定申告を一円の領収書をつけてやっていらっしゃいます。納税しましょうと呼びかけている真っ最中にですよ。お父様の鈴木善幸元総理が泣きます、こんなことでは。憲法上の義務である納税義務をないがしろにする発言を、断じて認めるわけにはまいりません。
政党が政治家に支出し、使途を明らかにしなくてもよい政策活動について、立憲民主党は廃止を求めています。
二〇二二年の政治資金収支報告書によれば、自民党全体で十四億千六百三十万円を計上。支出先は、茂木敏充幹事長に九億七千百五十万円、渡辺博道経理局長に一億三千二百五十万円、遠藤利明選対委員長、総務会長には七千百万円、麻生太郎副総裁には六千万円などです。
歴代最長五年にわたって自民党幹事長を務められた二階俊博衆議院議員は、派閥のパーティーを利用して裏金をつくる一方で、約五十億円もの政策活動費を党から受け取っていました。困難な問題を抱える女性支援推進事業の来年度の予算、これは二十六億円です。何と、それの二倍にもわたる五十億円を個人として受け取っていた。与党の大幹事長とはいえ、一個人が使い切るには、庶民には想像もできないほど巨額で、鈴木大臣、これは使い残しがあって当然、雑所得として申告、納税する義務が発生しているのではないですか。
ちまたでは、納税は国民の判断で、してもしなくてもいいと自民党大臣は言っている、自由民主党は自由納税党と改名を、国民からは強制的に徴税するのに政治家の納税は任意、納税額も不問、国民は増税、自民は脱税といった怒りと不満が渦巻いており、私も、選挙区で有権者に会うたびにお叱りをいただきます。
徴税を所管し、適正かつ公平な課税を実現することを所掌事務とする財務大臣。国民に納税を呼びかける前に、なぜ、自ら所属する政党の裏金議員に対して、自ら修正申告を下し、必要があれば税務調査を行うぞと言わないんでしょうか。
十月から消費税のインボイス制度の義務化が強行されましたが、我々立憲民主党がかねてより指摘して、警鐘を鳴らしてきたとおり、これにより廃業を迫られてきた事業者が出ています。
さらには、いつ実施するか、決定が見送られているものの、岸田政権、財務省が実施を決めた防衛増税も目の前に迫っているではないですか。
さらに、子育て増税です。
子ども・子育て支援金制度における具体的な国民負担額について、年額、世帯で、労使折半でいえば三万円、四万円ともなるのではないかとただしたところ、岸田総理は、初めて一人月五百円弱の負担だと粗い試算額を明らかにし、税ではなく保険料で、加入する医療保険の種類や収入に応じて負担していただくが、その詳細は国会審議までに明らかにするとだけ答弁されました。
その後、岸田政権は、この支援法を閣議決定、国会に出しました。でも、法案の柱であるこの支援金の国民負担を明らかにしないまま、法案に財務大臣はオーケーしたのですか。了承したのですか。国民軽視、国会軽視、納税者軽視ではないですか。
そして、さらに、我が党の石川香織議員が質問した際には、加藤大臣は、支援金の負担が千円超にもなるということも明らかにしました。たった二週間で五百円から千円になるという、大変、もうめちゃくちゃなことであります。
岸田総理が度々述べてこられた、実質的な負担増は生じないとの答弁は詭弁です。事実上の子育て増税、増税隠し、そして、子供を育てる現役世代を直撃する負担増であります。
そして、最後の理由は、本日の令和六年度予算の採決の強行です。
立憲民主党は、能登半島地震を始めとする来年度予算の成立を阻止するつもりは全くありません。被災地が地元の我が党の近藤和也議員も、予算の早期成立に尽力しています。私たちは、これまで審議にも真摯に応じてまいりました。政倫審を行う裏で同時に予算委員会を開くことは、国民も困ります。来週月曜日に朝から締めくくり総括質疑を行っても、本会議で採決し、粛々と参議院に送ればよいのです。参議院でも例年どおり十分な審議時間は取れます。
それにもかかわらず、自民党の裏金議員の脱税疑惑をこれ以上追及されないように、予算の自然成立のためにこのような強行採決をするとは、裏金問題隠し、裏金疑惑の幕引きにほかなりません。
政府・与党として、裏金、キックバックが始まった真相解明、裏金議員の脱税疑惑について十分な説明責任も果たさないまま予算の採決を強行することについて、当然ながら、鈴木財務大臣も政権の一員として、予算を取りまとめた大きな説明責任があります。
うそ、ごまかし、詭弁、はぐらかしの政権運営で、ついに国民から見放された自民党に代わり、私たち立憲民主党は、国民に正直で、誠実で、真っ当な政権を他の各党と連携して一日も早く樹立すべく、政権交代することをお誓い申し上げ、賛成討論といたします。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(額賀福志郎君) 田村貴昭君。
〔田村貴昭君登壇〕
○田村貴昭君 私は、日本共産党を代表して、鈴木俊一財務大臣不信任決議案に賛成の討論を行います。(拍手)
今、多くの納税者が、領収書や帳簿を見比べながら、一円の間違いもないよう、確定申告を行っています。ところが、自民党議員は、裏金の存在が明らかになっても、数千万円、数百万円をいつから、何に使ったか、一切明らかにしていません。そして、六億円を超える裏金が発覚しても、政治資金収支報告書の記載を使途不明と修正し、領収書がなくても許されることに、国民の怒りが沸騰しています。この自民党の底知れない裏金問題に、もう納税するのがばからしくなった等、怒りの声が広がっています。税務職員が窓口で大変つらい思いをしています。にもかかわらず、裏金事件の真相解明に背を向けている鈴木大臣に、財務大臣を続ける資格はありません。
岸田首相は、昨日、政治倫理審査会に自民党総裁として出席し、弁明しましたが、自民党の聞き取り報告書をなぞるだけで、自ら先頭に立って真相を究明する姿勢が全く見られませんでした。今日の安倍派の幹部の弁明でも、一体誰が何の目的で裏金づくりを始めたのか、一旦やめようとしたものが誰の判断で継続されたのか、裏金の使途は何なのか、全く明らかにされていません。
裏金事件の真相解明と、その政治的、道義的責任を明らかにすることなしに、国民の政治に対する信頼を得ることは到底できません。
岸田首相と鈴木財務大臣は、震災対策を予算案の年度内成立の理由としていますが、予算案には予備費しか計上されておらず、被災者生活再建支援金の六百万円への引上げや対象拡充は入っていません。被災者支援を予算案強行の口実にするのは、余りに国民を愚弄するものと言わなければなりません。
そもそも、経団連を始め、財界や大企業がこぞって自民党に献金し、自民党派閥の政治資金パーティー券を大量購入するのは、見返りを求め、自らに都合のいい政治を期待するからであります。事実、鈴木財務大臣が国会に提出した所得税法等改正案は、まさに大企業に対する減税のオンパレードです。
与党税制改正大綱では、近年の累次の法人税改革は意図した成果を上げてこなかったと、法人税率の引下げにより期待された投資拡大や賃上げが実現しなかったことを認めています。にもかかわらず、最も減税額が大きい研究開発減税を温存し、戦略分野国内生産促進税制やイノベーションボックス税制の創設などで、法人税は総額五千六百八十億円もの減税となるのであります。
一方、物価高騰に国民が望む消費税の減税にかたくなに背を向けています。更に重大なことは、昨年十月、多くの国民の反対を押し切ってインボイスを導入したことであります。二〇二四年度で、年所得百五十万円の事業者が年間十三万円もの消費税を納税することになります。また、フリーランスの事業者からは、取引が排除された、収入がなくなり死に行くだけなど、悲痛の声が上がっています。それにもかかわらず、この弱い者いじめの制度を何ら改めようとしない鈴木大臣が財務大臣の職にとどまることは、到底許されません。
以上、鈴木財務大臣不信任決議案への賛成討論を終わります。(拍手)
○議長(額賀福志郎君) これにて討論は終局いたしました。
―――――――――――――
○議長(額賀福志郎君) 採決いたします。
この採決は記名投票をもって行います。
本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。
氏名点呼を命じます。
〔参事氏名を点呼〕
〔各員投票〕
○議長(額賀福志郎君) 投票漏れはありませんか。――速やかに投票してください。――改めて、速やかに投票してください。
ただいまから一分以内に投票されるように望みます。その時間内に投票されない方は棄権とみなします。――いまだ投票されない方は、速やかに、時間内に投票されるよう望みます。
〔投票継続〕
○議長(額賀福志郎君) 制限の時間が参りましたので、投票箱の閉鎖を命じます。開票。――議場開鎖。
投票を計算させます。
〔参事投票を計算〕
○議長(額賀福志郎君) 既に投票箱は閉鎖しております。壇上の議員は速やかに降壇をしてください。
投票の結果を事務総長から報告させます。
〔事務総長報告〕
投票総数 四百四十九
可とする者(白票) 百七
否とする者(青票) 三百四十二
○議長(額賀福志郎君) 右の結果、財務大臣鈴木俊一君不信任決議案は否決されました。(拍手)
―――――――――――――
奥野総一郎君外八名提出財務大臣鈴木俊一君不信任決議案を可とする議員の氏名
安住 淳君 阿部 知子君 青柳 陽一郎君 青山 大人君
荒井 優君 新垣 邦男君 井坂 信彦君 伊藤 俊輔君
石川 香織君 泉 健太君 稲富 修二君 梅谷 守君
江田 憲司君 枝野 幸男君 おおつき紅葉君 小川 淳也君
小熊 慎司君 大河原まさこ君 大串 博志君 大島 敦君
大西 健介君 逢坂 誠二君 岡田 克也君 岡本 あき子君
奥野 総一郎君 落合 貴之君 金子 恵美君 鎌田 さゆり君
神谷 裕君 菅 直人君 城井 崇君 菊田 真紀子君
玄葉 光一郎君 源馬 謙太郎君 小宮山 泰子君 小山 展弘君
後藤 祐一君 神津 たけし君 近藤 和也君 近藤 昭一君
佐藤 公治君 坂本 祐之輔君 櫻井 周君 重徳 和彦君
階 猛君 篠原 豪君 篠原 孝君 下条 みつ君
白石 洋一君 末松 義規君 鈴木 庸介君 田嶋 要君
堤 かなめ君 手塚 仁雄君 寺田 学君 中川 正春君
中島 克仁君 中谷 一馬君 長妻 昭君 西村 智奈美君
野田 佳彦君 野間 健君 馬場 雄基君 原口 一博君
伴野 豊君 福田 昭夫君 藤岡 隆雄君 太 栄志君
本庄 知史君 馬淵 澄夫君 牧 義夫君 松木けんこう君
松原 仁君 道下 大樹君 緑川 貴士君 森田 俊和君
森山 浩行君 谷田川 元君 屋良 朝博君 山岡 達丸君
山岸 一生君 山崎 誠君 山田 勝彦君 山井 和則君
柚木 道義君 湯原 俊二君 吉川 元君 吉田 統彦君
吉田 はるみ君 米山 隆一君 笠 浩史君 早稲田 ゆき君
渡辺 周君 渡辺 創君 赤嶺 政賢君 笠井 亮君
穀田 恵二君 志位 和夫君 塩川 鉄也君 田村 貴昭君
高橋 千鶴子君 宮本 岳志君 宮本 徹君 本村 伸子君
櫛渕 万里君 海江田 万里君 吉田 豊史君
否とする議員の氏名
あかま 二郎君 あべ 俊子君 逢沢 一郎君 青山 周平君
赤澤 亮正君 秋葉 賢也君 東 国幹君 畦元 将吾君
麻生 太郎君 甘利 明君 五十嵐 清君 井出 庸生君
井野 俊郎君 井上 信治君 井上 貴博君 井林 辰憲君
井原 巧君 伊東 良孝君 伊藤 信太郎君 伊藤 忠彦君
伊藤 達也君 石井 拓君 石川 昭政君 石田 真敏君
石破 茂君 石橋 林太郎君 石原 宏高君 石原 正敬君
泉田 裕彦君 稲田 朋美君 今枝 宗一郎君 今村 雅弘君
岩田 和親君 岩屋 毅君 上杉 謙太郎君 上田 英俊君
上野 賢一郎君 江崎 鐵磨君 江渡 聡徳君 江藤 拓君
英利アルフィヤ君 衛藤 征士郎君 遠藤 利明君 小倉 將信君
小里 泰弘君 小田原 潔君 小野寺 五典君 小渕 優子君
尾崎 正直君 尾身 朝子君 越智 隆雄君 大岡 敏孝君
大串 正樹君 大塚 拓君 大西 英男君 大野 敬太郎君
奥野 信亮君 鬼木 誠君 加藤 鮎子君 加藤 勝信君
加藤 竜祥君 梶山 弘志君 勝俣 孝明君 勝目 康君
金子 俊平君 金子 恭之君 金子 容三君 金田 勝年君
上川 陽子君 亀岡 偉民君 川崎 ひでと君 神田 憲次君
神田 潤一君 菅家 一郎君 木原 誠二君 木原 稔君
木村 次郎君 城内 実君 黄川田 仁志君 岸 信千世君
岸田 文雄君 工藤 彰三君 国定 勇人君 国光 あやの君
熊田 裕通君 小泉 進次郎君 小泉 龍司君 小島 敏文君
小寺 裕雄君 小林 茂樹君 小林 鷹之君 小林 史明君
小森 卓郎君 後藤 茂之君 河野 太郎君 高村 正大君
國場 幸之助君 佐々木 紀君 佐藤 勉君 齋藤 健君
斎藤 洋明君 坂井 学君 坂本 哲志君 櫻田 義孝君
笹川 博義君 塩崎 彰久君 塩谷 立君 柴山 昌彦君
島尻 安伊子君 下村 博文君 新谷 正義君 新藤 義孝君
菅 義偉君 杉田 水脈君 鈴木 英敬君 鈴木 馨祐君
鈴木 俊一君 鈴木 淳司君 鈴木 貴子君 鈴木 憲和君
鈴木 隼人君 瀬戸 隆一君 関 芳弘君 田所 嘉徳君
田中 和徳君 田中 英之君 田中 良生君 田野瀬 太道君
田畑 裕明君 田村 憲久君 平 将明君 高市 早苗君
高階 恵美子君 高木 啓君 高木 毅君 高木 宏壽君
高鳥 修一君 高見 康裕君 武井 俊輔君 武田 良太君
武部 新君 武村 展英君 橘 慶一郎君 谷 公一君
谷川 とむ君 津島 淳君 塚田 一郎君 辻 清人君
土田 慎君 土屋 品子君 寺田 稔君 冨樫 博之君
渡海 紀三朗君 土井 亨君 中川 貴元君 中川 郁子君
中曽根 康隆君 中谷 元君 中谷 真一君 中西 健治君
中根 一幸君 中野 英幸君 中村 裕之君 中山 展宏君
永岡 桂子君 長坂 康正君 長島 昭久君 二階 俊博君
丹羽 秀樹君 仁木 博文君 西田 昭二君 西野 太亮君
西村 明宏君 西村 康稔君 西銘 恒三郎君 根本 匠君
根本 幸典君 野田 聖子君 野中 厚君 葉梨 康弘君
萩生田 光一君 橋本 岳君 長谷川 淳二君 鳩山 二郎君
浜田 靖一君 林 幹雄君 林 芳正君 平井 卓也君
平口 洋君 平沢 勝栄君 平沼 正二郎君 深澤 陽一君
福田 達夫君 藤井 比早之君 藤丸 敏君 藤原 崇君
船田 元君 古川 直季君 古川 康君 古川 禎久君
古屋 圭司君 穂坂 泰君 星野 剛士君 細田 健一君
細野 豪志君 堀井 学君 堀内 詔子君 本田 太郎君
牧島 かれん君 牧原 秀樹君 松島 みどり君 松野 博一君
松本 剛明君 松本 尚君 松本 洋平君 三反園 訓君
三谷 英弘君 三ッ林 裕巳君 御法川 信英君 宮内 秀樹君
宮崎 政久君 宮澤 博行君 宮路 拓馬君 宮下 一郎君
武藤 容治君 務台 俊介君 宗清 皇一君 村井 英樹君
村上 誠一郎君 茂木 敏充君 盛山 正仁君 森 英介君
森山 裕君 八木 哲也君 保岡 宏武君 簗 和生君
柳本 顕君 山際 大志郎君 山口 俊一君 山口 晋君
山口 壯君 山下 貴司君 山田 賢司君 山田 美樹君
山本 左近君 山本ともひろ君 山本 有二君 吉田 真次君
義家 弘介君 和田 義明君 若林 健太君 若宮 健嗣君
鷲尾 英一郎君 渡辺 孝一君 渡辺 博道君 足立 康史君
阿部 司君 阿部 弘樹君 青柳 仁士君 赤木 正幸君
浅川 義治君 井上 英孝君 伊東 信久君 池下 卓君
池畑 浩太朗君 一谷 勇一郎君 市村 浩一郎君 岩谷 良平君
浦野 靖人君 漆間 譲司君 遠藤 敬君 遠藤 良太君
小野 泰輔君 奥下 剛光君 金村 龍那君 斎藤アレックス君
沢田 良君 杉本 和巳君 鈴木 敦君 住吉 寛紀君
空本 誠喜君 高橋 英明君 徳永 久志君 中嶋 秀樹君
中司 宏君 馬場 伸幸君 早坂 敦君 林 佑美君
藤田 文武君 藤巻 健太君 堀場 幸子君 掘井 健智君
前原 誠司君 三木 圭恵君 美延 映夫君 岬 麻紀君
守島 正君 山本 剛正君 吉田 とも代君 和田 有一朗君
赤羽 一嘉君 伊佐 進一君 石井 啓一君 稲津 久君
浮島 智子君 大口 善徳君 岡本 三成君 河西 宏一君
北側 一雄君 金城 泰邦君 日下 正喜君 國重 徹君
輿水 恵一君 佐藤 茂樹君 佐藤 英道君 斉藤 鉄夫君
庄子 賢一君 高木 陽介君 竹内 譲君 角田 秀穂君
中川 宏昌君 中川 康洋君 中野 洋昌君 浜地 雅一君
平林 晃君 福重 隆浩君 古屋 範子君 山崎 正恭君
吉田 久美子君 吉田 宣弘君 鰐淵 洋子君 浅野 哲君
鈴木 義弘君 田中 健君 玉木 雄一郎君 長友 慎治君
西岡 秀子君 古川 元久君 緒方 林太郎君 吉良 州司君
北神 圭朗君 福島 伸享君
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○議長(額賀福志郎君) 本日は、これにて散会いたします。
午後十一時二十六分散会
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出席国務大臣
財務大臣 鈴木 俊一君