衆議院

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第35号 令和7年6月18日(水曜日)

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令和七年六月十八日(水曜日)

    ―――――――――――――

 議事日程 第三十三号

  令和七年六月十八日

    午後一時開議

 第一 手話に関する施策の推進に関する法律案(参議院提出)

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本日の会議に付した案件

 財務金融委員長井林辰憲君解任決議案(笠浩史君外六名提出)

 財務金融委員長の選挙

 日程第一 手話に関する施策の推進に関する法律案(参議院提出)


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    午後一時二分開議

議長(額賀福志郎君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

鈴木隼人君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。

 笠浩史君外六名提出、財務金融委員長井林辰憲君解任決議案は、提出者の要求のとおり、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。

議長(額賀福志郎君) 鈴木隼人君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(額賀福志郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程第一に先立ち追加されました。

    ―――――――――――――

 財務金融委員長井林辰憲君解任決議案(笠浩史君外六名提出)

議長(額賀福志郎君) 財務金融委員長井林辰憲君解任決議案を議題といたします。

 提出者の趣旨弁明を許します。稲富修二君。

    ―――――――――――――

 財務金融委員長井林辰憲君解任決議案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔稲富修二君登壇〕

稲富修二君 立憲民主党・無所属の稲富修二です。

 私は、会派を代表して、立憲民主党・無所属、日本維新の会、国民民主党・無所属クラブ、参政党、日本保守党が提出した財務金融委員長井林辰憲君解任決議案について、提案の趣旨を説明いたします。(拍手)

 まず、決議の案文を朗読します。

  本院は、財務金融委員長井林辰憲君を解任する。

   右決議する。

    〔拍手〕

以上であります。

 現在、世界的な原材料、エネルギー高、円安などの影響により、国民生活は、米などの食料品を始めとして、かつてない物価高にさらされております。とりわけ、ガソリン価格の高騰は、車が必須の交通手段となっている地方在住の方々を始め、流通などの事業者の方々に対しても極めて深刻な影響を与えております。中東情勢の緊迫化によるガソリン価格の更なる高騰も懸念をされます。

 こうした苦境にあえぐ国民の声に真摯に耳を傾け、物価高から国民生活を守り抜くことが政治の使命であることは論をまちません。

 ガソリンの暫定税率は、一九七四年以降、道路財源の確保のための一時的な措置として、一リットル当たり二十五・一円上乗せされてきました。二〇〇九年に一般財源化されてからは、本来の役割を失いましたが、今日まで実に五十年以上にわたり国民に負担を求めてきました。特に、物価の高騰が続き、国民生活に大きな影響を与えている今、課税根拠を失った暫定税率は一刻も早く廃止しなければなりません。

 暫定税率廃止に向けて、日本維新の会や国民民主党など野党各党は働きかけをしてきました。我が党は、今年三月三日、国民民主党とともにガソリン暫定税率廃止に特化した所得税の修正案を提出し、質疑をいたしました。また、ガソリン暫定税率廃止法案を、今年四月十八日に衆議院に提出をしております。

 他方、与党も、ガソリン税の暫定税率廃止については表明をしております。国民生活への影響を考えれば緊急に対応する必要があるにもかかわらず、今に至るまで極めて消極的な姿勢を取り続けており、具体的な実施に向けた協議がなされているとは言い難い状況が続いております。廃止の具体的な時期について、明言を避けてきました。

 こうした状況を打破すべく、国民生活を守るという当然の使命を全うするため、去る六月十一日、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、日本共産党、参政党、日本保守党、社会民主党の七党共同により、暫定税率分を廃止すべく、いわゆるガソリン暫定税率廃止法案を提出するに至りました。そして、同日財務金融委員会に付託をされました。

 そのことを受け、十三日、理事懇談会において、与党に対し、財務金融委員会での質疑、採決を求めましたが、与党側は極めて後ろ向きな対応に終始をいたしました。拙速な進め方には応じられない、実務者協議での法案の説明が必要であるなどとして、委員会の開催を受け入れませんでした。同十三日には、翌週十六日月曜の与党実務者への説明と理事懇談会仮置きが決まりました。

 今週十六日、与党の求めに応じ、与党の実務者に対して、立憲、維新、国民三党の政調会長がガソリン暫定税率廃止法案の説明をいたしました。一時間以上にわたり質問にも丁寧に答えましたが、与党側の出席者は口頭の説明では不十分だから文書で提出してほしいなど、法案審議に進むどころか、会期末まで交渉を引き延ばすための時間稼ぎをしているとしか思えない態度に終始をいたしました。

 その後開催されるはずの理事懇談会は、与党側から拒否をされました。本来は、委員長が公正中立な立場から開催に向け努力すべきでしたが、理事懇すら開かれませんでした。まさに与党による審議拒否であります。

 与党側から、今回の法案提出は唐突だとの批判が聞かれます。しかし、これは言いがかりにすぎません。

 そもそも、昨年十二月十一日には、自民、公明、国民三党の幹事長合意で、いわゆるガソリンの暫定税率は廃止すると明確に確認をされておられます。この時点から、与党にもガソリンの暫定税率を廃止する責任が生じていたはずです。にもかかわらず、全く進展は見られませんでした。

 我々立憲民主党は、令和七年度予算及び税制改正法案の審議の際、修正案の形で暫定税率の廃止を政府・与党に迫りましたが、廃止に賛成しているはずの与党議員からは、なぜか否定的な質疑が相次ぎました。

 国民が物価高で苦しむ中、この半年間、暫定税率廃止のために与党は一体何をしてきたのでしょうか。自分たちで結論を先送りしておきながら、いざ野党が結束をし法案を提出し、可決が見込まれる状況になったら唐突などと言い始めるのは、ガソリン暫定税率廃止実現に向けて、むしろ、自らの怠慢を白日の下にさらしているようなものです。本当にやる気があるとは思えません。

 財源について一言申し上げます。ガソリン暫定税率廃止になると殊更に財源論を振りかざす与党に、強い違和感を持ちます。与党自身が財源なき減税を繰り返してきていることは、事実として指摘しておかなければなりません。

 例えば、令和七年度税制改正において行われた基礎控除、給与所得控除等の引上げ、つまり所得税減税については、約六千億円の減収が生じるにもかかわらず、与党の税制改正大綱の中で、特段の財源確保措置を要しないと整理されました。加えて、与党修正により追加された基礎控除の上乗せ特例により更に六千億円の減収が生じる見込みですが、この分の財源も現時点で確保できていません。

 また、賃上げ促進税制は、総務省の政策評価において最低の評価を受けているにもかかわらず、これまで数度にわたって拡充されてきており、直近、二〇二三年度の減収額は約七千三百億円に上りますが、特段の財源を求めなかったと主税局長が答弁しております。

 この間、累次にわたり行われてきた法人税減税についても、必ずしも減税分の財源を確保しているわけではないということが明らかになっています。特に、平成十一年度税制改正における恒久的減税の一環として実施された法人税率引下げに伴う一・七兆円の減収については、全く財源を確保していませんでした。

 また、政府・与党は、令和六年には、一度だけの国、地方合わせて約三・二兆円に及ぶ定額減税を、多大な事務負担をかけて実施しました。これからまた、所得制限なく一人二万円の現金給付を実施する予定とのことであります。効果も見極めることなく、一度だけならばらまいていいという意味が、私には到底理解できません。

 財源なき減税を繰り返し、一度であれば気前よくばらまく、しかし、他党の減税案に対しては財源論を振りかざす、このような一貫性のない御都合主義の財源論にくみするつもりはありません。我々に財源確保を求める前に、自らの過去の言動を顧みるべきではないでしょうか。

 そもそも、我が党は、令和七年度予算の修正案を提出した時点から、具体的に財源を示し続けてきています。財源の在り方についてもし反論あれば、財務金融委員会で議論しようではありませんか。

 今週十六日、野党三党の政調会長からの与党実務者への説明後、ガソリン暫定税率廃止法案について、委員会開催はおろか、与野党間で話し合う理事懇談会の開催すら与党は打ち切りました。全くの門前払いであり、与党の審議拒否であります。野党七党提出という重みを理解すれば、このような対応にはならなかったはずであります。

 拙速性にしても、財源論にしても、実現性にしても、与党が仮に疑問に思うならば、それは委員会で質疑を通じてただすべきことではありませんか。審議拒否をする理由にはなりません。仮に、納得できないことを理由に審議拒否をするならば、それは与党による事実上の事前審査です。野党提出法案の事前審査をする権限は、与党に与えられておりません。

 もし野党提出法案が駄目というならば、委員会において堂々と審議してはいかがでしょうか。そして、それを議事録に残してはいかがでしょうか。議論を通じ賛同者を増やし、委員会や本会議場において否決すればいいではありませんか。

 法案が委員会に付託されたにもかかわらず、また、定例日があるにもかかわらず、説明が足りない、唐突である、実現が難しいなど言い募って、問題点をあげつらえば法案審議にすら入れなくなるという悪例をつくり、議会史に大きな汚点を残すことになります。

 会期末時間切れを狙い、委員会の定例日を無視し、理事懇を開かない、委員会を開かない、このようなこそくな手段で法案審議から何としてでも逃げ切ろうとする与党には、残念ながら、言論の府を守ろうとする気概が感じられません。堂々の政策論議を望むものであります。

 十六日、審議拒否を続ける与党では委員会開会が期待できないことが明らかとなったため、衆議院規則六十七条にのっとり、井林委員長に対し、財務金融委員会の開会要求書を提出いたしました。同六十七条二項には、「委員の三分の一以上から要求があつたときは、委員長は、委員会を開かなければならない。」とあります。財務金融委員会の過半数を超える、野党全ての会派二十一名から要求をいたしました。

 委員長は、本来、公正中立の立場から、与野党の理事を中心に審議日程の調整を行い、委員会を開催し、同法案の審議ができるように最大限の努力をすべきでありました。衆議院規則に基づき、我々の要求に沿って定例日に委員会を開催すべきでした。しかしながら、委員長はそうした努力を怠り、結局のところ委員会を開催しませんでした。結果として、付託された法案を審議拒否する与党に加担をしたことになります。

 井林辰憲委員長の下では、野党七党提出のガソリン暫定税率廃止法案の審議入りすらできないことが明らかになった以上、財務金融委員長の任にあらずと言わざるを得ません。

 仮に本解任決議案が賛成多数となり、常任委員長が解任となれば、衆議院の憲政史上初めてのこととなります。昨年の衆議院選挙の結果、少数与党に転落したことに対する与党の現状認識の欠如は、極めて深刻と言わざるを得ません。

 財務金融委員長を選び直し、新たな委員長の下で暫定税率廃止の議論を進めるために、現委員長の解任に御賛同を賜らんことをお願いをして、提案理由の説明を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(額賀福志郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。深澤陽一君。

    〔深澤陽一君登壇〕

深澤陽一君 自由民主党・無所属の会の深澤陽一です。

 私は、自由民主党並びに公明党を代表し、ただいま議題となりました財務金融委員長井林辰憲君解任決議案に対し、反対の立場から討論をいたします。(拍手)

 野党による理由なき解任決議案提出は、自ら標榜した熟議の国会を自ら破壊する暴挙です。多数を取っても何も変わらない野党の姿に、国民はあきれ果てております。

 そして、何より申し上げたいのは、私たち自由民主党、公明党は、ガソリン暫定税率を明確に廃止する立場です。野党の皆さんと違うのは、選挙目当てのアピールではなく、パフォーマンスではなく、責任ある与党の立場で、ガソリン暫定税率を実際に廃止できるよう、来年の税制改正に向けて取り組んでいるところです。

 以下、解任決議案に反対する理由を申し述べます。

 野党六会派がいわゆるガソリン暫定税率廃止法案を提出したのは、六月十一日水曜日の夕方でした。十三日金曜日には、財務金融委員会の理事懇談会で法案の扱いを協議いたしました。この間、井林委員長は、与野党の協議を尊重して委員会を運営しました。そもそも、審議入りをめぐる協議の段階で、井林委員長に何の瑕疵があるのでしょうか。

 むしろ、非難されるべきは、十三日の理事懇談会で、十七日火曜日に法案の趣旨説明から質疑、採決まで一気に行うという、数の力に頼んだ横暴な審議日程を要求した野党の方ではありませんか。

 それ以上に許せないのは、野党のガソリン法案のずさんな内容と提出時期です。

 六月十六日月曜日の与野党の実務者協議で、野党は自分たちが出した法案について聞かれても、まともに答えられませんでした。挙げ句に、回答内容は国会の答弁で示すと逃げを打ち、答えがおぼつかないので書面での回答を求めると、国会で答弁すれば会議録に残るから、書面で回答したようなものだと煙に巻く。野党の実務者の皆さんは、この法案が欠陥だらけだと実は気づいているのではないでしょうか。

 私たちは、野党との三党協議に誠意を持って臨んできました。しかし、選挙が近くなった途端、協議をかなぐり捨て、唐突に法案が国会の閉会間近に提出されました。実務者協議で明らかになったように、欠陥だらけの野党のガソリン法案は、国会での審議に堪えられる代物ではありません。

 十分に審議もできないまま、約二週間後の七月一日から施行できると本気で思っていますか。こんな法案が通ったら、財源はどうするのですか、関係する事業者はどうなりますか。国民生活に混乱を来すことは必至です。数の力で欠陥だらけの予算関連法案を通したら、国を危うくしませんか。まさに究極のポピュリズム法案ではありませんか。

 少数だが与党である重たい責任を、私たちは担ってきました。無責任な野党の皆さんに振り回されて、本当に大変だった。でも、それは、昨年の総選挙での今の与党に過半数は与えられないという国民の審判の結果だと真摯に受け止めて、責任を全うしようと今日まで努力してきました。

 一方、野党の皆さんは、多数を担う責任と向き合っていますか。野党がまとまれば何でも通ると見えを切ったのにいつまでもまとまらず、最後にまとまったと思ったら、出してきたのがこのずさんなガソリン法案と道理のない解任決議。これが本当にやりたかったことですか。

 今の混沌とした国会は、迷走する野党を映す鏡のようです。国民の失望を満身の怒りに変え、本解任決議案に断固反対していただくようお願い申し上げ、私の討論とさせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)

議長(額賀福志郎君) 櫻井周君。

    〔櫻井周君登壇〕

櫻井周君 立憲民主党の櫻井周です。

 会派を代表して、議題となりました財務金融委員長井林辰憲君解任決議案に賛成の討論をいたします。(拍手)

 日本の物価は三年連続で二%を大きく上回っています。総務省が公表する消費者物価指数のうち、直近の四月は前年同月比で三・六%の上昇でした。中でも食料品とエネルギーの物価が上昇しており、家計を圧迫しております。

 立憲民主党は、国民の切実な声に応えるべく、ガソリン暫定税率廃止法案を野党七党共同で提出いたしました。

 今回、解任決議案を提出した理由は、衆議院規則六十七条二項に基づいて委員会の開会の要求があったにもかかわらず、財務金融委員長がこの法案の審議入りを拒否していることです。また、その背景として、自民党がこの法案の審議入りに対して消極的であることが挙げられます。

 自民党の森山裕幹事長は、記者会見で、余りにも唐突ではないかと発言しました。そもそも、昨年十二月十一日には、自民党、公明党、国民民主党の三党の幹事長が、いわゆるガソリンの暫定税率は廃止すると合意しました。今になって唐突と言われても、国民の方が唐突と感じるのではないでしょうか。

 私たち立憲民主党は、令和七年度予算及び税制改正法案の審議の際に、ガソリン暫定税率の廃止を修正案として提案し、同案は委員会において審議に付されております。したがって、決して唐突ではありません。

 唐突といえば、今年の予算審議の最終盤の二月二十八日金曜日になって、与党の自民党と公明党が所得税法一部改正法案の修正案を提出してきたことです。これこそ、唐突です。そして、週明けの三月四日に採決を求めてきましたが、与党修正案の質疑時間はたったの二十五分間でした。このような唐突でむちゃくちゃな委員会運営に対しても、我々立憲民主党会派は、年度末が迫っている状況に鑑み、審議に協力してまいりました。

 自民党からは、財源が確保できていないとの指摘がありました。

 私たち立憲民主党は、令和七年度予算案の修正案の中でも財源を示してまいりました。また、今回の法案提出でも財源は示しております。質問していただければしっかりと答弁いたしますので、是非とも委員会を開会しましょう。

 自民党からは、議員立法について、自民党が単独過半数を持っていても野党の了解を得ながら進めてきた、野党が過半数を持っているからと進めるのは乱暴との指摘がありました。

 ガソリン暫定税率廃止については自民党も合意していることでございますし、そして、今の反対討論でもガソリン暫定税率廃止と言っておられましたので、乱暴との指摘は当たりません。

 自民党からは、税制を大きく変更するものだから、まずは政党間協議で進めるべきとの指摘がありました。

 そもそも政策協議は、委員会において国民に公開される形で行うべきものです。税制を審議するための財務金融委員会ですから、開会して税制についてしっかりと協議をしましょう。

 国民が物価高で苦しむ中、この半年間、自民党の皆さんは一体何をしてきたのでしょうか。自民党は、ガソリン暫定税率廃止と言いながら、そして先ほども反対討論の中でそうおっしゃいました、しかし、その結論を先送りしてきました。いざ野党が結束して法案を提出し、可決が見込まれる状況になったら審議拒否。これでは与党の責任を全く果たせていません。

 私たち立憲民主党は、国民の生活を救うために、一刻も早い本法案の審議入りを強く求めます。財務金融委員長がその職責を放棄し、審議を妨害し続けるのであれば、国民の負託を受けた国会議員として、その責任を明確に問い、解任を求めることは当然です。そして、新たな委員長の下、国民のための政治を取り戻してまいります。

 結びになりますが、本日、こうして井林委員長の解任決議案に賛成の討論をすることに、実は一抹の寂しさがございます。というのも、井林委員長とは、同じ大学の出身であり、委員会などでも御一緒することが多く、この本会議場では隣同士の議席になったこともございました。そうした中で、井林委員長は飾らない人柄であり、物事の本質を率直に語られるということで、尊敬申し上げてまいりました。

 井林委員長におかれましては、自民党の審議拒否に加担するのではなく、自分の思いに忠実に財務金融委員会を運営していただきたかった、残念でならない、こういうことを申し上げて、断腸の思いでの賛成討論といたします。

 御清聴ありがとうございました。(拍手)

議長(額賀福志郎君) 村上智信君。

    〔村上智信君登壇〕

村上智信君 日本維新の会の村上智信でございます。

 会派を代表して、財務金融委員長井林辰憲君解任決議案に賛成の立場から討論いたします。(拍手)

 我が国は長引く物価高騰に苦しんできましたが、中でもガソリン価格の高止まりは極めて深刻な状況と言わざるを得ません。日常生活に自動車を用いる方々のみならず、物流業、農林水産業、さらには観光や介護など、人と物の移動を前提とする全ての産業がガソリン高騰によって疲弊しており、国民生活の隅々まで暗い影を落としています。それどころか、今月十三日のイスラエルによるイランに対する攻撃以降は中東情勢が一層緊迫しており、更なる原油価格の高騰も懸念されます。

 このような切迫した状況に鑑み、我々日本維新の会は、ガソリン暫定税率の廃止こそが国民負担を直ちに軽減する最も有効な手段の一つであると確信しています。

 今年の三月三日、我が党は、政府・与党による税制改正大綱への誠実な対応を条件とし、修正された今年度予算に賛成をしました。そして、政府の主張する来年度の実現を担保する法案を提出すると同時に、それを早めるため、今国会での法案提出による七月からの実施を目指しました。立憲民主党、国民民主党も含む五党に協議を呼びかけ、それに応じた自民党、公明党との間で、これまでの三か月間に六回にわたる真摯な協議を積み重ねてまいりました。

 この協議の中で、政府・与党は様々なできない理由を主張し続けました。例えば、政府・与党は地方税収への影響を主張しました。しかし、我々の提案は軽油引取税を対象としないため、地方自治体への影響を抑え、地方の公共サービス水準を落とすことなく国民負担の軽減を実現できます。本年七月から年度末までの減税であれば、その影響額は最大でも〇・八兆円にとどまります。この規模であれば、燃料油価格激変緩和事業の補助金廃止分や、外為特会の余剰金の一部を活用することで、十分に補填ができます。

 来年度以降の恒久的な予算については、つなぎ予算で減税を実現している間に事業の整理や行財政改革を進め、政府・与党の責任で措置することを求めました。これに対して、政府・与党の方も、年末までの自動車関係諸税の見直しに合わせて恒久財源を確保する旨の意向も繰り返し示していました。

 道路整備等への影響を懸念する声もありましたが、そもそも、道路特定財源制度は二〇〇九年に廃止されており、現在は全て一般財源です。そのため、税率を維持する理由とはなり得ません。必要なインフラ投資は、建設国債や一般会計から優先的に配分すれば十分に対応可能です。

 欧州のように環境税として税率を引き上げる動きがある中で、世界的な環境政策の動向に逆行するのではないかとの指摘もありました。しかし、ガソリンの暫定税率は、そもそも環境目的の税ではありません。気候変動対策については既に石油石炭税などで対応がなされているところであり、環境と生活支援を混同する議論は正確さを欠いています。環境政策は別枠で、GXなど中長期的な政策として検討すべきです。

 軽油引取税が下がると助成金がなくなり、運輸業者、農業関係者に影響が出るとの声もありますが、我々の提案はガソリン税に限ったものであり、軽油引取税には一切手をつけていないため、助成金制度に何ら支障は生じず、将来的な軽油引取税見直しの際に代替措置を検討すれば十分です。

 また、手持品控除による小売店への影響についても、本来、トリガー条項に関する法的措置が決まった際に制度的準備がなされていなければならない問題です。今更何か月も準備にかかるという政府・与党の姿勢には、疑問を抱かざるを得ません。また、デジタル技術の活用や短期的な融資支援など、円滑な経過措置を講じることも可能です。

 三月から今国会中の法案成立を求め、協議の中で五月末が現実的な締切りであることを幾度となく示し、これほどに誠実に議論を尽くしたにもかかわらず、我が党の最終提案に対する自民党、公明党の回答は完全な拒否でした。その上で、今年七月でなかったとしても、十二月でも、来年四月でも、いかなる条件をつけても、ガソリン暫定税率廃止の時期は明言できないという回答でした。要するに、最初からやる気がなかったとしか判断できず、それ以上協議を続ける意味は完全に失われました。

 そこで、我々日本維新の会は、自民党、公明党との協議終了を確認した上で、方向性を同じくするほかの野党と協力し、ガソリン暫定税率廃止法案の実現を目指すことにしました。野党七党が提出した法案は、与党との協議において七月実施が困難である原因とされた地方税への影響や庫出課税による小売店の損失など、政府・与党の挙げた課題に応えるものとなっており、極めて前向きかつ実行可能性の高い提案であります。

 それにもかかわらず、与党側からは、恒久財源がない限り実現は難しいなどと、いまだに審議を始めることすら拒まれています。

 そもそも、ガソリン暫定税率廃止に係る税制改正大綱の誠実な履行は、維新にとっては今年三月に参議院で修正された本予算賛成の条件であり、国民民主党にとっても、昨年十二月の補正予算に賛成する際の条件でした。既に実施は確定しており、あとは、いつやるかの問題であるはずです。財源についても、先ほど述べたとおり、これまでの協議の中で具体的な提案を行ってきたはずです。

 加えて言えば、自民党は、これまで財源にならないと言い続けてきた税収の上振れを、総額三兆円程度にも上る選挙前のばらまき給付に使うことを決定しました。税収の上振れは、数兆円単位で毎年恒常的に発生しています。これをばらまき給付に使えて減税に使えないのはダブルスタンダードです。なぜ政府・与党が決めた政策のときだけ、財源はどこからか降って湧いてくるのでしょうか。国民の誰もが納得できる説明は、これまで一度として示されていません。

 これまでるる申し上げてきたとおり、今回の野党七党の提案は、ガソリン暫定税率を廃止するという公党間の明確な合意に基づき、その後の数か月にわたる経緯と議論の末に出てきたものであり、内容も十分に実現可能なものです。

 自民党は、あたかも今初めて聞いた話であるかのように、唐突だ、実現不可能だと、国民に対して誠意を欠いたパフォーマンスをし、国会閉会の時間切れを狙った言い訳を繰り返すのではなく、限られた国会の貴重な会期の中で、委員会で正々堂々と議論し、国民の多くが求めるガソリン暫定税率廃止に対する自らの姿勢を示すべきです。

 にもかかわらず、財務金融委員長は、国会の会期末を見越して委員会の開催すら認めず、実質的にこの法案の審議入りを封殺し続けています。これは、国民の負託を受けた立法府の一員として、また委員長として、極めて中立性が求められる職責に当たる者として、到底看過できる行為ではありません。委員長としての責務を放棄し、党利党略の下にこの重要法案の審議を妨げるその姿勢は、断じて容認されるべきものではありません。

 国民の生活を守るための減税を求めるこの提案に対して、審議すら正々堂々と応じられないというのなら、それは、もはや、政治が本来の役割を見失い、機能不全に陥っていると断じざるを得ません。よって、我々は、井林辰憲財務金融委員長を即刻解任することを強く求め、本決議案への賛成討論といたします。

 ありがとうございました。(拍手)

議長(額賀福志郎君) 田中健君。

    〔田中健君登壇〕

田中健君 国民民主党の田中健です。

 私は、国民民主党・無所属クラブを代表して、財務金融委員長井林辰憲君解任決議案に賛成の立場から討論いたします。(拍手)

 本決議案は、ガソリン税の暫定税率を廃止するかどうかの政策論争ではありません。本質は、ただ一つ。衆議院財務金融委員長が、委員会開催という基本的責務を果たさなかったことに対する厳正な評価と対処を求めるものであります。

 今回、国民民主党を含む野党七会派が共同提出したガソリン暫定税率廃止法案は、二百十五人という衆議院の過半数に近い議席の賛同を得て提出をされました。にもかかわらず、委員会は一度も開かれず、法案は、事実上、たなざらしにされています。これはもはや、法案に反対という立場ではなく、国会の機能を意図的に停止させている状態にほかなりません。

 与党の皆さんは、急過ぎる、来月の施行は無理だ、混乱を招くと言います。ならば、その主張を委員会の場で正々堂々と述べて、反対すればいいんです。審議を拒否することと法案に反対することは、全く別物です。審議を拒否すれば、それは、立法府における民意の反映を拒む行為であり、民主主義の否定であります。

 この審議拒否の背景には、別の計算も透けて見えます。委員会で採決すれば、野党の賛成多数で可決される可能性がある、だからこそ委員会を開かせない。まさに政治的な打算で、民意の表明を封じようとしているのではありませんか。それがまかり通るならば、選挙でどれだけ民意を託されても、野党の議席は飾りにすぎないということになってしまいます。

 しかも、この暫定税率の問題は、今に始まった話ではありません。一九七四年に導入されてから、既に今年で五十一年が経過をしています。暫定の名の下に、本来の税率にリッター二十五円十銭が上乗せされた状態が半世紀以上続いているんです。

 そして、昨年の十二月十一日、自民党、公明党、国民民主党の三党幹事長で、いわゆるガソリンの暫定税率は廃止すると正式に合意したことは、改めて私はここに申し上げたいと思います。それにもかかわらず、半年が過ぎた今も政府・与党は何らの具体策も示さず、三党の合意は、事実上、ほごにされつつあります。これは、明らかに与党の政治的怠慢であり、国民との約束を軽んじるものです。

 私たち国民民主党は、この間、単なる主張ではなく、現実的かつ実行可能な制度設計を繰り返し提案してきました。

 減税と補助金をハイブリッドで組み合わせることで、小売や流通の混乱を回避しつつ、リッター二十五円十銭の引下げを可能とすること。税の還付申請に代わり、補助金による即時対応を行うことで、制度運用を簡素化すること。今年の財源は、既に計上されている補助金予算一兆円と税収上振れ三兆円によって十分に対応可能であること。来年度以降は、年末の自動車諸税の見直しの中で、安定財源を含めた議論を行っていくこと。そもそも、取って配るなら、最初から取らない方が効率的であること。会計検査院からも無駄だと指摘されたガソリン価格調査も要らなくなること。

 こうした提案を一顧だにせず拒否してきたのは与党側です。委員会の開催すら拒否する与党の姿勢こそ、まさに責任放棄ではないでしょうか。

 与党の皆さんは、何をもってこの提案を非現実的と切り捨てるのでしょうか。先ほど欠陥だらけとの発言がありましたが、何も考えていないのは与党側の方ではないでしょうか。反論があるのならば、堂々と委員会で議論をすればよいではありませんか。

 私たち国民民主党は、政策協議の場で信頼関係を築いてきたという認識を持っています。だからこそ、あの三党合意にも真摯に向き合い、実行に移そうとしてきました。

 しかし、今、委員会の開催すら拒否している現実を前に、国会での議席を預かる者として、立法府の一員として、このまま沈黙するわけにはいきません。

 井林委員長は、衆議院規則に基づいた正式な委員会開催の要求にも応じず、重い委員長の職務を放棄いたしました。このまま責任を問わず放置すれば、審議拒否が委員長の正当な権限だという誤った前例を残すことになってしまいませんか。だからこそ、我々は、今、責任を持って行動しなければならないのです。国会を言論の府として正常に機能させるために、そして、国民の声が正当に反映される国会を取り戻すために。

 我が国民民主党は、本解任決議案に賛成することを力強く表明して、皆さんの賛成を求め、討論を終わります。

 御清聴ありがとうございました。(拍手)

議長(額賀福志郎君) 高井崇志君。

    〔高井崇志君登壇〕

高井崇志君 れいわ新選組の高井崇志です。(拍手)

 井林委員長は、実に公正中立な委員会運営を行っておりました。特に、少数会派に対しては、短い質疑時間であることに配慮して、質疑時間の延長も柔軟に認めてくれました。国会質疑の本来の趣旨を考えれば、議席数のドントによる時間配分など意味がなく、少数会派が十分な質疑を行うことこそが、民主主義を体現する国会のあるべき姿です。数分間しか質疑時間を与えられない少数会派に数秒単位で時間を守らせることに何の意味があるのか、私には全く理解ができません。そんな委員長が公正中立だとは思えません。

 また、井林委員長は、どこかの委員長のように、質疑者が求めていない答弁者を指名することもありませんでした。質疑者の意思を無視して、政府の都合のよい答弁者を指名する委員長は、公正中立とは言えません。

 それだけに、井林委員長が、今回、法案が提出されたにもかかわらず、与党の意味不明な言い訳にあらがうことができず、委員会を開けなかったことは誠に残念です。与党は、議論すべき論点がたくさんあるなどという言い訳をしているようですが、政府・与党がこれまで提出してきた法案に、議論が尽くされた上で提出された法案など一つもありません。論点を議論する場こそが、まさに委員会です。

 一方、野党各党にも苦言を申し上げます。

 特に、立憲、維新、国民の三党は、もっと早くに法案を提出することができたにもかかわらず、それぞれが手柄争いに明け暮れ、ここまで提出が遅れました。

 三月の予算成立時に、私は、なぜ予算案とひもづけずに単独でガソリン暫定税率廃止法案を出さないのか、単独で出せばれいわ新選組は賛成できるのにと申し上げましたが、どの党も単独で法案は出しませんでした。

 あれから三か月も時間があったのに、なぜ、会期末が迫り、どう考えても法案成立ができないタイミングで提出するのですか。選挙目当てのパフォーマンスであることは明らかであり、まさに茶番と言わざるを得ません。

 私は、先日、この場で、消費税減税で全ての野党が一致しているのだから、野党第一党がリーダーシップを取って法案をまとめ提出すべきだと野田代表に迫りましたが、目をそらされてしまいました。消費税減税法案を衆議院で可決し、参議院で否決されたら、内閣不信任案を出して解散を迫る。消費税解散になれば、国民の七割が消費税廃止、減税を支持する今、政権交代は間違いなしです。なぜやらないのですか。

 百歩譲って、消費税でやらなくても、ガソリン暫定税率廃止でやらないのですか。内閣不信任案を出す覚悟はありますか。そんな覚悟もなく、参議院選の争点にしようという見え見えの魂胆で法案を出すことは、我々が再三指摘する茶番そのものです。

 誤解のないように申し上げますが、れいわ新選組はかねてよりガソリン税ゼロを公約に掲げ、ポスターにも掲げてきました。ガソリン暫定税率は即刻廃止すべきなのは言うまでもありません。

 れいわ新選組は、ガソリン税ゼロはもちろん、消費税廃止、季節ごとの現金給付、社会保険料引下げの三本柱により、三十年続く不況にコロナ、物価高の三重苦で苦しむ人々を救います。

 昨年の衆議院選で、ほぼ全ての野党が消費税減税を公約に掲げましたが、その後の国会では、どの党も、消費税のショの字も口にしませんでした。今回もまた、選挙が近くなったから言い出しているだけではありませんか。

 れいわ新選組は、結党以来、一貫して消費税廃止を訴えています。参議院選後の国会では、全ての政党は必ず参議院選の公約に掲げたことを議論し、実現する国会にすることを求めて、私の討論を終わります。

 御清聴ありがとうございました。(拍手)

議長(額賀福志郎君) これにて討論は終局いたしました。

    ―――――――――――――

議長(額賀福志郎君) 採決いたします。

 この採決は記名投票をもって行います。

 本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。

 氏名点呼を命じます。

    〔参事氏名を点呼〕

    〔各員投票〕

議長(額賀福志郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。――議場開鎖。

 投票を計算させます。

    〔参事投票を計算〕

議長(額賀福志郎君) 投票の結果を事務総長から報告させます。

    〔事務総長報告〕

 投票総数 四百五十八

  可とする者(白票)      二百三十七

  否とする者(青票)      二百二十一

議長(額賀福志郎君) 右の結果、財務金融委員長井林辰憲君解任決議案は可決いたしました。(拍手)

    ―――――――――――――

笠浩史君外六名提出財務金融委員長井林辰憲君解任決議案を可とする議員の氏名

青柳 陽一郎君   青山  大人君   阿久津 幸彦君   東   克哉君

安住   淳君   阿部  知子君   阿部 祐美子君   荒井   優君

新垣  邦男君   有田  芳生君   安藤じゅん子君   五十嵐 えり君

池田  真紀君   井坂  信彦君   石川  香織君   泉   健太君

市來  伴子君   伊藤  俊輔君   稲富  修二君   今井  雅人君

梅谷   守君   江田  憲司君   枝野  幸男君   大河原まさこ君

大串  博志君   逢坂  誠二君   大島   敦君   おおたけりえ君

大塚 小百合君   おおつき紅葉君   大西  健介君   岡島  一正君

岡田  克也君   岡田   悟君   岡田  華子君   岡本 あき子君

岡本  充功君   小川  淳也君   奥野 総一郎君   小熊  慎司君

小沢  一郎君   落合  貴之君   尾辻 かな子君   海江田 万里君

金子  恵美君   鎌田 さゆり君   神谷   裕君   亀井 亜紀子君

川内  博史君   川原田 英世君   城井   崇君   菊田 真紀子君

黒岩  宇洋君   源馬 謙太郎君   神津 たけし君   後藤  祐一君

小宮山 泰子君   小山  千帆君   小山  展弘君   近藤  和也君

近藤  昭一君   齋藤  裕喜君   酒井 なつみ君   坂本 祐之輔君

櫻井   周君   佐々木ナオミ君   佐藤  公治君   重徳  和彦君

階    猛君   篠田 奈保子君   篠原   豪君   篠原   孝君

柴田  勝之君   下条  みつ君   下野  幸助君   白石  洋一君

末松  義規君   杉村  慎治君   鈴木  岳幸君   鈴木  庸介君

宗野   創君   高橋   永君   高松  智之君   竹内  千春君

武正  公一君   田嶋   要君   辻   英之君   堤  かなめ君

津村  啓介君   手塚  仁雄君   寺田   学君   中島  克仁君

中谷  一馬君   長妻   昭君   長友よしひろ君   西川  厚志君

西川  将人君   西村 智奈美君   野田  佳彦君   野間   健君

橋本  慧悟君   長谷川 嘉一君   波多野  翼君   馬場  雄基君

伴野   豊君   平岡  秀夫君   福田  昭夫君   福田  淳太君

福森 和歌子君   藤岡 たかお君   藤原  規眞君   太   栄志君

本庄  知史君   牧   義夫君   升田 世喜男君   松尾  明弘君

松木けんこう君   松下  玲子君   松田   功君   眞野   哲君

馬淵  澄夫君   水沼  秀幸君   三角  創太君   道下  大樹君

緑川  貴士君   宮川   伸君   森田  俊和君   森山  浩行君

矢崎 堅太郎君   谷田川  元君   柳沢   剛君   山  登志浩君

山岡  達丸君   山岸  一生君   山崎   誠君   山田  勝彦君

山井  和則君   山花  郁夫君   屋良  朝博君   柚木  道義君

吉川   元君   吉田 はるみ君   米山  隆一君   笠   浩史君

早稲田 ゆき君   渡辺   周君   渡辺   創君   青柳  仁士君

東    徹君   阿部  圭史君   阿部   司君   阿部  弘樹君

池下   卓君   池畑 浩太朗君   市村 浩一郎君   伊東  信久君

井上  英孝君   猪口  幸子君   岩谷  良平君   梅村   聡君

浦野  靖人君   うるま 譲司君   奥下  剛光君   金村  龍那君

黒田  征樹君   斉木  武志君   斎藤アレックス君   杉本  和巳君

空本  誠喜君   高橋  英明君   中司   宏君   西田   薫君

萩原   佳君   馬場  伸幸君   林   佑美君   藤田  文武君

藤巻  健太君   前原  誠司君   三木  圭恵君   美延  映夫君

村上  智信君   守島   正君   和田 有一朗君   浅野   哲君

石井  智恵君   臼木  秀剛君   岡野  純子君   小竹   凱君

菊池 大二郎君   岸田  光広君   許斐 亮太郎君   鈴木  義弘君

仙田  晃宏君   田中   健君   玉木 雄一郎君   丹野 みどり君

長友  慎治君   西岡  秀子君   西岡  義高君   橋本  幹彦君

鳩山 紀一郎君   日野 紗里亜君   深作 ヘスス君   福田   徹君

福田   玄君   古川  元久君   円  より子君   向山  好一君

村岡  敏英君   森 ようすけ君   上村  英明君   大石 あきこ君

櫛渕  万里君   阪口  直人君   佐原  若子君   高井  崇志君

たがや  亮君   八幡   愛君   山川   仁君   赤嶺  政賢君

志位  和夫君   塩川  鉄也君   辰巳 孝太郎君   田村  貴昭君

田村  智子君   堀川 あきこ君   本村  伸子君   北野  裕子君

鈴木   敦君   吉川  里奈君   河村 たかし君   島田  洋一君

竹上  裕子君   玄葉 光一郎君   中村 はやと君   平岩  征樹君

松原   仁君

否とする議員の氏名

逢沢  一郎君   あかま 二郎君   東   国幹君   麻生  太郎君

あべ  俊子君   安藤 たかお君   五十嵐  清君   石田  真敏君

石橋 林太郎君   石原  宏高君   井出  庸生君   伊藤  忠彦君

伊藤  達也君   伊東  良孝君   稲田  朋美君   井野  俊郎君

井上  信治君   井上  貴博君   井林  辰憲君   今枝 宗一郎君

岩田  和親君   岩屋   毅君   上田  英俊君   上野 賢一郎君

江渡  聡徳君   江藤   拓君   英利アルフィヤ君   遠藤  利明君

大岡  敏孝君   大串  正樹君   大空  幸星君   大西  洋平君

大野 敬太郎君   尾崎  正直君   鬼木   誠君   小野寺 五典君

小渕  優子君   梶山  弘志君   勝俣  孝明君   勝目   康君

加藤  鮎子君   加藤  勝信君   加藤  竜祥君   金子  恭之君

金子  容三君   上川  陽子君   川崎 ひでと君   神田  潤一君

城内   実君   黄川田 仁志君   岸  信千世君   岸田  文雄君

木原  誠二君   木原   稔君   草間   剛君   工藤  彰三君

国定  勇人君   国光 あやの君   栗原   渉君   小池  正昭君

小泉 進次郎君   小泉  龍司君   河野  太郎君   高村  正大君

古賀   篤君   國場 幸之助君   小寺  裕雄君   後藤  茂之君

小林  茂樹君   小林  鷹之君   小林  史明君   小森  卓郎君

齋藤   健君   斎藤  洋明君   坂井   学君   坂本  哲志君

坂本 竜太郎君   笹川  博義君   佐々木  紀君   佐藤   勉君

塩崎  彰久君   柴山  昌彦君   島尻 安伊子君   島田  智明君

新谷  正義君   新藤  義孝君   菅   義偉君   鈴木  英敬君

鈴木  馨祐君   鈴木  俊一君   鈴木  貴子君   鈴木  憲和君

鈴木  隼人君   関   芳弘君   世耕  弘成君   瀬戸  隆一君

平   将明君   高市  早苗君   高木   啓君   高見  康裕君

武部   新君   武村  展英君   田所  嘉徳君   田中  和徳君

田中  良生君   棚橋  泰文君   谷   公一君   田野瀬 太道君

田畑  裕明君   田村  憲久君   辻   清人君   津島   淳君

土田   慎君   土屋  品子君   寺田   稔君   渡海 紀三朗君

冨樫  博之君   永岡  桂子君   長坂  康正君   長島  昭久君

中曽根 康隆君   中谷   元君   中谷  真一君   中西  健治君

中野  英幸君   中村  裕之君   仁木  博文君   西田  昭二君

西野  太亮君   西村  康稔君   西銘 恒三郎君   丹羽  秀樹君

根本   拓君   根本  幸典君   野田  聖子君   野中   厚君

萩生田 光一君   長谷川 淳二君   鳩山  二郎君   葉梨  康弘君

浜田  靖一君   林   芳正君   平井  卓也君   平口   洋君

平沢  勝栄君   平沼 正二郎君   広瀬   建君   深澤  陽一君

福田 かおる君   福田  達夫君   福原  淳嗣君   藤井 比早之君

藤丸   敏君   船田   元君   古川  直季君   古川   康君

古川  禎久君   古屋  圭司君   穂坂   泰君   星野  剛士君

細野  豪志君   堀内  詔子君   本田  太郎君   牧島 かれん君

松島 みどり君   松野  博一君   松本  剛明君   松本   尚君

松本  洋平君   三反園  訓君   三谷  英弘君   御法川 信英君

宮内  秀樹君   宮崎  政久君   宮路  拓馬君   宮下  一郎君

向山   淳君   武藤  容治君   村井  英樹君   村上 誠一郎君

茂木  敏充君   森   英介君   森下  千里君   森山   裕君

簗   和生君   山際 大志郎君   山口  俊一君   山口   壯君

山下  貴司君   山田  賢司君   山本  大地君   吉田  真次君

若山  慎司君   赤羽  一嘉君   浮島  智子君   大森 江里子君

岡本  三成君   河西  宏一君   金城  泰邦君   輿水  恵一君

斉藤  鉄夫君   佐藤  英道君   庄子  賢一君   竹内   譲君

角田  秀穂君   中川  宏昌君   中川  康洋君   中野  洋昌君

西園  勝秀君   沼崎  満子君   浜地  雅一君   平林   晃君

福重  隆浩君   山口  良治君   山崎  正恭君   吉田  宣弘君

鰐淵  洋子君   緒方 林太郎君   北神  圭朗君   吉良  州司君

福島  伸享君

    ―――――――――――――

議長(額賀福志郎君) ただいま欠員となりました財務金融委員長の選挙を行わなければなりませんが、この際、暫時休憩いたします。

    午後二時十九分休憩

     ――――◇―――――

    午後五時二分開議

議長(額賀福志郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

     ――――◇―――――

 財務金融委員長の選挙

議長(額賀福志郎君) これより財務金融委員長の選挙を行います。

 選挙の手続につきましては、議長の選挙の例によることとなっております。なお、念のため申し上げますと、投票は無名投票であります。お手元に配付の投票用紙に、議席にございます財務金融委員名簿のうちから被選人の氏名を記載し、木札の名刺とともに持参されることを望みます。

 これより点呼を命じます。

    〔参事氏名を点呼〕

    〔各員投票〕

議長(額賀福志郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。

 これより名刺及び投票の計算並びに投票の点検を命じます。

    〔参事名刺及び投票を計算、投票を点検〕

議長(額賀福志郎君) 投票の結果を御報告いたします。

 投票総数四百六十。名刺の数もこれと符合しております。

 本投票の過半数は二百三十一であります。

 投票中、白票が四票あります。これは当然無効であります。

 得票数を事務総長から報告させます。

    〔事務総長報告〕

          阿久津幸彦君 二百三十八

          小林 鷹之君  二百十八

           ほかに無効     四

議長(額賀福志郎君) 右の結果、阿久津幸彦君が財務金融委員長に当選されました。

    〔拍手〕

    ―――――――――――――

財務金融委員長選挙投票者の氏名

逢沢  一郎君   あかま 二郎君   東   国幹君   麻生  太郎君

あべ  俊子君   安藤 たかお君   五十嵐  清君   石田  真敏君

石橋 林太郎君   石原  宏高君   井出  庸生君   伊藤  忠彦君

伊藤  達也君   伊東  良孝君   稲田  朋美君   井野  俊郎君

井上  信治君   井上  貴博君   井林  辰憲君   今枝 宗一郎君

岩田  和親君   岩屋   毅君   上田  英俊君   上野 賢一郎君

江渡  聡徳君   江藤   拓君   英利アルフィヤ君   遠藤  利明君

大岡  敏孝君   大串  正樹君   大空  幸星君   大西  洋平君

大野 敬太郎君   尾崎  正直君   鬼木   誠君   小野寺 五典君

小渕  優子君   梶山  弘志君   勝俣  孝明君   勝目   康君

加藤  鮎子君   加藤  勝信君   加藤  竜祥君   金子  恭之君

金子  容三君   上川  陽子君   川崎 ひでと君   神田  潤一君

城内   実君   黄川田 仁志君   岸  信千世君   岸田  文雄君

木原  誠二君   木原   稔君   草間   剛君   工藤  彰三君

国定  勇人君   国光 あやの君   栗原   渉君   小池  正昭君

小泉 進次郎君   小泉  龍司君   河野  太郎君   高村  正大君

古賀   篤君   國場 幸之助君   小寺  裕雄君   後藤  茂之君

小林  茂樹君   小林  鷹之君   小林  史明君   小森  卓郎君

齋藤   健君   斎藤  洋明君   坂井   学君   坂本  哲志君

坂本 竜太郎君   笹川  博義君   佐々木  紀君   佐藤   勉君

塩崎  彰久君   柴山  昌彦君   島尻 安伊子君   島田  智明君

新谷  正義君   新藤  義孝君   菅   義偉君   鈴木  英敬君

鈴木  馨祐君   鈴木  俊一君   鈴木  貴子君   鈴木  憲和君

鈴木  隼人君   関   芳弘君   世耕  弘成君   瀬戸  隆一君

平   将明君   高市  早苗君   高木   啓君   高見  康裕君

武部   新君   武村  展英君   田所  嘉徳君   田中  和徳君

田中  良生君   棚橋  泰文君   谷   公一君   田野瀬 太道君

田畑  裕明君   田村  憲久君   辻   清人君   津島   淳君

土田   慎君   土屋  品子君   寺田   稔君   渡海 紀三朗君

冨樫  博之君   永岡  桂子君   長坂  康正君   長島  昭久君

中曽根 康隆君   中谷   元君   中谷  真一君   中西  健治君

中野  英幸君   中村  裕之君   仁木  博文君   西田  昭二君

西野  太亮君   西村  康稔君   西銘 恒三郎君   丹羽  秀樹君

根本   拓君   根本  幸典君   野田  聖子君   野中   厚君

萩生田 光一君   長谷川 淳二君   鳩山  二郎君   葉梨  康弘君

浜田  靖一君   林   芳正君   平井  卓也君   平口   洋君

平沢  勝栄君   平沼 正二郎君   広瀬   建君   深澤  陽一君

福田 かおる君   福田  達夫君   福原  淳嗣君   藤井 比早之君

藤丸   敏君   船田   元君   古川  直季君   古川   康君

古川  禎久君   古屋  圭司君   穂坂   泰君   星野  剛士君

細野  豪志君   堀内  詔子君   本田  太郎君   牧島 かれん君

松島 みどり君   松野  博一君   松本  剛明君   松本   尚君

松本  洋平君   三反園  訓君   三谷  英弘君   御法川 信英君

宮内  秀樹君   宮崎  政久君   宮路  拓馬君   宮下  一郎君

向山   淳君   武藤  容治君   村井  英樹君   村上 誠一郎君

茂木  敏充君   森   英介君   森下  千里君   森山   裕君

簗   和生君   山際 大志郎君   山口  俊一君   山口   壯君

山下  貴司君   山田  賢司君   山本  大地君   吉田  真次君

若山  慎司君   青柳 陽一郎君   青山  大人君   阿久津 幸彦君

東   克哉君   安住   淳君   阿部  知子君   阿部 祐美子君

荒井   優君   新垣  邦男君   有田  芳生君   安藤じゅん子君

五十嵐 えり君   池田  真紀君   井坂  信彦君   石川  香織君

泉   健太君   市來  伴子君   伊藤  俊輔君   稲富  修二君

今井  雅人君   梅谷   守君   江田  憲司君   枝野  幸男君

大河原まさこ君   大串  博志君   逢坂  誠二君   大島   敦君

おおたけりえ君   大塚 小百合君   おおつき紅葉君   大西  健介君

岡島  一正君   岡田  克也君   岡田   悟君   岡田  華子君

岡本 あき子君   岡本  充功君   小川  淳也君   奥野 総一郎君

小熊  慎司君   落合  貴之君   尾辻 かな子君   海江田 万里君

金子  恵美君   鎌田 さゆり君   神谷   裕君   亀井 亜紀子君

川内  博史君   川原田 英世君   城井   崇君   菊田 真紀子君

黒岩  宇洋君   源馬 謙太郎君   神津 たけし君   後藤  祐一君

小宮山 泰子君   小山  千帆君   小山  展弘君   近藤  和也君

近藤  昭一君   齋藤  裕喜君   酒井 なつみ君   坂本 祐之輔君

櫻井   周君   佐々木ナオミ君   佐藤  公治君   重徳  和彦君

階    猛君   篠田 奈保子君   篠原   豪君   篠原   孝君

柴田  勝之君   下条  みつ君   下野  幸助君   白石  洋一君

末松  義規君   杉村  慎治君   鈴木  岳幸君   鈴木  庸介君

宗野   創君   高橋   永君   高松  智之君   竹内  千春君

武正  公一君   田嶋   要君   辻   英之君   堤  かなめ君

津村  啓介君   手塚  仁雄君   寺田   学君   中島  克仁君

中谷  一馬君   長妻   昭君   長友よしひろ君   西川  厚志君

西川  将人君   西村 智奈美君   野田  佳彦君   野間   健君

橋本  慧悟君   長谷川 嘉一君   波多野  翼君   馬場  雄基君

伴野   豊君   平岡  秀夫君   福田  昭夫君   福田  淳太君

福森 和歌子君   藤岡 たかお君   藤原  規眞君   太   栄志君

本庄  知史君   牧   義夫君   升田 世喜男君   松尾  明弘君

松木けんこう君   松下  玲子君   松田   功君   眞野   哲君

馬淵  澄夫君   水沼  秀幸君   三角  創太君   道下  大樹君

緑川  貴士君   宮川   伸君   森田  俊和君   森山  浩行君

矢崎 堅太郎君   谷田川  元君   柳沢   剛君   山  登志浩君

山岡  達丸君   山岸  一生君   山崎   誠君   山田  勝彦君

山井  和則君   山花  郁夫君   屋良  朝博君   柚木  道義君

吉川   元君   吉田 はるみ君   米山  隆一君   笠   浩史君

早稲田 ゆき君   渡辺   周君   渡辺   創君   青柳  仁士君

東    徹君   阿部  圭史君   阿部   司君   阿部  弘樹君

池下   卓君   池畑 浩太朗君   市村 浩一郎君   伊東  信久君

井上  英孝君   猪口  幸子君   岩谷  良平君   梅村   聡君

浦野  靖人君   うるま 譲司君   遠藤   敬君   奥下  剛光君

金村  龍那君   黒田  征樹君   斉木  武志君   斎藤アレックス君

杉本  和巳君   空本  誠喜君   高橋  英明君   徳安  淳子君

中司   宏君   西田   薫君   萩原   佳君   馬場  伸幸君

林   佑美君   藤田  文武君   藤巻  健太君   前原  誠司君

三木  圭恵君   美延  映夫君   村上  智信君   守島   正君

和田 有一朗君   浅野   哲君   石井  智恵君   臼木  秀剛君

岡野  純子君   小竹   凱君   菊池 大二郎君   岸田  光広君

許斐 亮太郎君   鈴木  義弘君   仙田  晃宏君   田中   健君

玉木 雄一郎君   丹野 みどり君   長友  慎治君   西岡  秀子君

西岡  義高君   橋本  幹彦君   鳩山 紀一郎君   日野 紗里亜君

深作 ヘスス君   福田   徹君   福田   玄君   古川  元久君

円  より子君   向山  好一君   村岡  敏英君   森 ようすけ君

赤羽  一嘉君   浮島  智子君   大森 江里子君   岡本  三成君

河西  宏一君   金城  泰邦君   輿水  恵一君   斉藤  鉄夫君

佐藤  英道君   庄子  賢一君   竹内   譲君   角田  秀穂君

中川  宏昌君   中川  康洋君   中野  洋昌君   西園  勝秀君

沼崎  満子君   浜地  雅一君   平林   晃君   福重  隆浩君

山口  良治君   山崎  正恭君   吉田  宣弘君   鰐淵  洋子君

上村  英明君   大石 あきこ君   櫛渕  万里君   阪口  直人君

佐原  若子君   高井  崇志君   たがや  亮君   八幡   愛君

山川   仁君   赤嶺  政賢君   志位  和夫君   塩川  鉄也君

辰巳 孝太郎君   田村  貴昭君   田村  智子君   堀川 あきこ君

本村  伸子君   緒方 林太郎君   北神  圭朗君   吉良  州司君

福島  伸享君   北野  裕子君   鈴木   敦君   吉川  里奈君

河村 たかし君   島田  洋一君   竹上  裕子君   玄葉 光一郎君

中村 はやと君   額賀 福志郎君   平岩  征樹君   松原   仁君

     ――――◇―――――

 日程第一 手話に関する施策の推進に関する法律案(参議院提出)

議長(額賀福志郎君) 日程第一、手話に関する施策の推進に関する法律案を議題といたします。

 委員長の報告を求めます。内閣委員長大岡敏孝君。

    ―――――――――――――

 手話に関する施策の推進に関する法律案及び同報告書

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔大岡敏孝君登壇〕

大岡敏孝君 ただいま議題となりました法律案につきまして、内閣委員会における審査の経過及び結果を御報告します。

 本案は、手話がこれを使用する者にとって日常生活及び社会生活を営む上で言語その他の重要な意思疎通のための手段であることに鑑み、手話に関する施策を総合的に推進するため、手話に関する施策に関し、基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、手話に関する施策の基本となる事項を定めるものです。

 本案は、参議院提出に係るもので、去る六月十三日本委員会に付託をされ、同日、参議院内閣委員長代理者参議院議員山本博司君から趣旨の説明を聴取した後、直ちに採決しましたところ、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、御報告します。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(額賀福志郎君) 採決いたします。

 本案の委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(額賀福志郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。

     ――――◇―――――

議長(額賀福志郎君) 本日は、これにて散会いたします。

    午後五時三十九分散会

     ――――◇―――――

 出席国務大臣

       国務大臣 三原じゅん子君


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