第1号 令和5年11月1日(水曜日)
本国会召集日(令和五年十月二十日)(金曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。委員長 大西 英男君
理事 青柳陽一郎君 理事 稲富 修二君
理事 阿部 司君 理事 國重 徹君
赤澤 亮正君 井野 俊郎君
池田 佳隆君 泉田 裕彦君
大野敬太郎君 神田 潤一君
坂本 哲志君 杉田 水脈君
鈴木 英敬君 平 将明君
高木 啓君 土田 慎君
冨樫 博之君 中山 展宏君
西田 昭二君 鳩山 二郎君
平井 卓也君 平沼正二郎君
星野 剛士君 牧島かれん君
山本ともひろ君 中谷 一馬君
太 栄志君 本庄 知史君
馬淵 澄夫君 山岸 一生君
浦野 靖人君 住吉 寛紀君
堀場 幸子君 河西 宏一君
福重 隆浩君 浅野 哲君
塩川 鉄也君 緒方林太郎君
大石あきこ君
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十月二十日
大西英男君委員長辞任につき、その補欠として星野剛士君が議院において、委員長に選任された。
令和五年十一月一日(水曜日)
午後零時十分開議
出席委員
委員長 星野 剛士君
理事 坂本 哲志君 理事 冨樫 博之君
理事 中山 展宏君 理事 鳩山 二郎君
理事 青柳陽一郎君 理事 稲富 修二君
理事 阿部 司君 理事 堀場 幸子君
理事 庄子 賢一君
赤澤 亮正君 井野 俊郎君
池田 佳隆君 泉田 裕彦君
大西 英男君 大野敬太郎君
神田 潤一君 杉田 水脈君
鈴木 英敬君 平 将明君
高木 啓君 土田 慎君
西田 昭二君 平井 卓也君
平沼正二郎君 古川 直季君
牧島かれん君 中谷 一馬君
藤岡 隆雄君 本庄 知史君
馬淵 澄夫君 山岸 一生君
浦野 靖人君 住吉 寛紀君
河西 宏一君 吉田久美子君
浅野 哲君 塩川 鉄也君
緒方林太郎君 大石あきこ君
…………………………………
国務大臣
(内閣官房長官)
(沖縄基地負担軽減担当) 松野 博一君
国務大臣
(行政改革担当)
(国家公務員制度担当)
(規制改革担当) 河野 太郎君
国務大臣
(国家公安委員会委員長)
(領土問題担当)
(海洋政策担当) 松村 祥史君
国務大臣
(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当)
(女性活躍担当)
(共生社会担当)
(孤独・孤立対策担当) 加藤 鮎子君
国務大臣
(経済再生担当)
(新しい資本主義担当)
(スタートアップ担当)
(感染症危機管理担当)
(全世代型社会保障改革担当)
(経済財政政策担当) 新藤 義孝君
国務大臣
(経済安全保障担当)
(クールジャパン戦略担当)
(知的財産戦略担当)
(科学技術政策担当)
(宇宙政策担当) 高市 早苗君
国務大臣
(消費者及び食品安全担当)
(アイヌ施策担当)
(国際博覧会担当) 自見はなこ君
内閣官房副長官 村井 英樹君
内閣官房副長官 森屋 宏君
内閣府副大臣 井林 辰憲君
内閣府副大臣 工藤 彰三君
内閣府副大臣 堀井 学君
内閣府副大臣 石川 昭政君
内閣府副大臣 酒井 庸行君
内閣府大臣政務官 神田 潤一君
内閣府大臣政務官 古賀友一郎君
内閣府大臣政務官 平沼正二郎君
内閣府大臣政務官 土田 慎君
内閣府大臣政務官 石井 拓君
内閣委員会専門員 尾本 高広君
―――――――――――――
委員の異動
十月二十日
辞任 補欠選任
國重 徹君 庄子 賢一君
福重 隆浩君 吉田久美子君
十一月一日
辞任 補欠選任
山本ともひろ君 古川 直季君
太 栄志君 藤岡 隆雄君
同日
辞任 補欠選任
古川 直季君 山本ともひろ君
藤岡 隆雄君 太 栄志君
同日
理事神田憲次君九月十五日委員辞任につき、その補欠として冨樫博之君が理事に当選した。
同日
理事井上信治君、藤井比早之君及び宮路拓馬君十月十九日委員辞任につき、その補欠として中山展宏君、鳩山二郎君及び坂本哲志君が理事に当選した。
同日
理事國重徹君十月二十日委員辞任につき、その補欠として庄子賢一君が理事に当選した。
同日
理事阿部司君同日理事辞任につき、その補欠として堀場幸子君が理事に当選した。
―――――――――――――
十月二十日
新型コロナウイルス感染症等の影響を受けた低所得者に対する特別給付金の支給に関する法律案(中谷一馬君外十三名提出、第二百七回国会衆法第一〇号)
性暴力被害者の支援に関する法律案(阿部知子君外十一名提出、第二百八回国会衆法第五四号)
性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案(大河原まさこ君外十名提出、第二百八回国会衆法第五五号)
多文化共生社会基本法案(中川正春君外七名提出、第二百八回国会衆法第五八号)
国葬儀法案(青柳仁士君外三名提出、第二百十回国会衆法第二号)
性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律の一部を改正する法律案(堀場幸子君外二名提出、第二百十回国会衆法第一四号)
国家公務員法の一部を改正する法律案(守島正君外十四名提出、第二百十一回国会衆法第二八号)
持続可能な開発の目標の達成に向けた諸施策の総合的かつ一体的な推進に関する法律案(櫻井周君外五名提出、第二百十一回国会衆法第三〇号)
公文書等の管理に関する法律の一部を改正する法律案(源馬謙太郎君外十五名提出、第二百十一回国会衆法第三一号)
公文書等の管理の適正化の推進に関する法律案(源馬謙太郎君外十五名提出、第二百十一回国会衆法第三二号)
国家公務員法等の一部を改正する法律案(大島敦君外十六名提出、第二百十一回国会衆法第四二号)
国家公務員の労働関係に関する法律案(大島敦君外十六名提出、第二百十一回国会衆法第四三号)
公務員庁設置法案(大島敦君外十六名提出、第二百十一回国会衆法第四四号)
我が国の総合的な安全保障の確保を図るための土地等の取得、利用及び管理の規制に関する施策の推進に関する法律案(青柳仁士君外三名提出、第二百十一回国会衆法第四七号)
は本委員会に付託された。
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本日の会議に付した案件
理事の辞任及び補欠選任
国政調査承認要求に関する件
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○星野委員長 これより会議を開きます。
この際、一言御挨拶申し上げます。
この度、内閣委員長を拝命しました星野剛士でございます。
当委員会は、経済財政政策を始めとする内閣の重要案件から、公務員制度、公式制度、女性が活躍できる男女共同参画社会の実現、国民生活の安定と向上を図るための政策の推進、治安対策等の警察に関する問題まで、幅広く所管をしております。
私は、当委員会が果たす役割の重要性をしっかりと認識し、委員各位の御指導と御協力を賜りまして、公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと考えております。
何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
――――◇―――――
○星野委員長 理事の辞任についてお諮りいたします。
理事阿部司君から、理事辞任の申出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○星野委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
引き続き、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
ただいまの理事辞任及び委員の異動に伴い、現在理事が六名欠員となっております。その補欠選任を行いたいと存じますが、先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○星野委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
それでは、理事に
坂本 哲志君 冨樫 博之君
中山 展宏君 鳩山 二郎君
堀場 幸子君 及び 庄子 賢一君
を指名いたします。
――――◇―――――
○星野委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
国政に関する調査を行うため、本会期中
内閣の重要政策に関する事項
公務員の制度及び給与並びに行政機構に関する事項
栄典及び公式制度に関する事項
男女共同参画社会の形成の促進に関する事項
国民生活の安定及び向上に関する事項
警察に関する事項
以上の各事項について、衆議院規則第九十四条の規定により、議長に対して承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○星野委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
――――◇―――――
○星野委員長 この際、松野内閣官房長官、沖縄基地負担軽減担当大臣、河野行政改革担当大臣、国家公務員制度担当大臣、内閣府特命担当大臣、松村国家公安委員会委員長、領土問題担当大臣、内閣府特命担当大臣、加藤内閣府特命担当大臣、女性活躍担当大臣、共生社会担当大臣、孤独・孤立対策担当大臣、新藤経済再生担当大臣、新しい資本主義担当大臣、スタートアップ担当大臣、感染症危機管理担当大臣、全世代型社会保障改革担当大臣、内閣府特命担当大臣、高市経済安全保障担当大臣、内閣府特命担当大臣及び自見内閣府特命担当大臣、国際博覧会担当大臣から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。松野国務大臣。
○松野国務大臣 内閣官房及び内閣府の事務を担当する国務大臣として、一言御挨拶を申し上げます。
今、我々は再び歴史的な転換点に立っています。変化の流れをつかみ取り、新しい時代にふさわしい経済、社会、外交をつくり上げなければなりません。岸田内閣は、そのための政策を力強く推進し、今後も、一人一人の国民の声に寄り添い、物価高を始め、国民が直面する先送りできない課題に一つ一つ正面から取り組んでまいります。
内閣官房及び内閣府は、内閣の重要政策に関する企画立案及び総合調整を図る役割を担っており、私は、内閣官房及び内閣府がその機能を十全に発揮するよう全力を尽くす決意であります。
まず、内閣官房におきましては、大規模自然災害を始め、北朝鮮による弾道ミサイルの発射など我が国の領域内外における各種の緊急事態、重大事故、テロ及びサイバー攻撃への危機管理対応、複雑多様化する国際情勢や依然として厳しい国際テロ情勢に対応するための情報収集・集約・分析機能の強化、情報保全の更なる徹底、自由で開かれたインド太平洋の実現のための質の高いインフラ整備の推進、「世界一安全な日本」創造戦略二〇二二等に基づいた総合的な犯罪対策の推進などに取り組んでまいります。
また、外交・安全保障政策については、昨年十二月に策定された新たな国家安全保障戦略等に基づき、国家安全保障会議を司令塔として、機動的、戦略的に遂行してまいります。
加えて、沖縄の基地負担軽減は、政府の大きな責任であり、担当大臣として、目に見える形で負担の軽減が図られるよう、全力で取り組みます。中でも、世界で最も危険と言われる普天間飛行場が固定化され、危険なまま置き去りにされることは絶対に避けなければならず、そのためにも、辺野古移設の工事を着実に進めてまいります。
さらに、それぞれの担当大臣が担う新しい資本主義の取組の加速、経済安全保障の推進、多様性が尊重される社会の実現など、現下の重要政策に各大臣と緊密な連携を図りつつ取り組んでまいります。
あわせて、岸田内閣が取り組む重要政策について、国民の皆様や国際社会に向けてしっかりと情報発信をしてまいります。
次に、内閣府におきましては、広範な重要政策に関し、経済財政諮問会議などを活用して英知を集め、総合的、戦略的な企画立案を行い、各般の施策を的確に推進するとともに、私の直接の担当分野である政府広報、栄典行政、国際平和協力業務などについても適切に推進してまいります。
なお、今後御審議をお願いすることを予定しております法案は、いずれも現下の重要政策を実現、推進するために必要なものであります。その内容につきましては逐次御説明をしてまいりますが、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
星野委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をお願いいたします。
○星野委員長 次に、河野国務大臣。
○河野国務大臣 行政改革担当大臣、国家公務員制度担当大臣、規制改革を担当する内閣府特命担当大臣として、一言御挨拶を申し上げます。
行政改革は、政策効果を向上させ、政府に対する国民の信頼を得るために重要な取組であり、行政事業レビューやEBPMの推進に引き続き取り組んでまいります。
国家公務員制度については、人事院勧告を踏まえた給与改定などを実施するための法律案を今国会に提出しています。
職員が意欲と能力を最大限に発揮できる環境の整備や優秀な人材の確保のため、働き方改革や人材育成などに取り組むとともに、効果的、効率的な体制づくりを進めます。立法府におかれましても、政府の働き方改革に御理解を賜りますようお願い申し上げます。
規制改革は、人口減少による人手不足など我が国で先送りできない社会課題を乗り越え、変化を力にする社会変革を起動していくために必要不可欠な取組です。特に、地方での社会課題の解決に資するという観点も踏まえつつ、スタートアップによる国内未実装の革新的なサービスの社会実装に取り組んでまいります。
サイバーセキュリティーについては、総合調整機能の強化を始め、サイバーセキュリティ戦略に掲げる施策を着実に実施してまいります。
また、サイバー安全保障分野での対応能力の向上に係る体制整備に向けて、国家安全保障戦略の趣旨を踏まえて取り組んでまいります。
星野委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、松村国務大臣。
○松村国務大臣 国家公安委員会委員長、領土問題担当大臣並びに海洋政策、日本学術会議及びカジノ管理委員会に関する事務を担当する内閣府特命担当大臣として、一言御挨拶を申し上げます。
良好な治安を確保することは政府の重要な責務であり、日本を世界一安全な国にするため、以下五点の諸施策を強力に推進します。
第一に、刑法犯認知件数の総数が二十年ぶりに前年より増加する中、SNS等を通じて実行犯を募集する形態の特殊詐欺や強盗等の社会に大きな不安を与える犯罪に対し、迅速に捜査を進め、被疑者の検挙を図るとともに、被害の未然防止に向けた取組を強力に推進するなど、市民の安全で平穏な生活を守ります。
また、暴力団や匿名・流動型犯罪グループに対する取締りを強化するほか、マネロン事犯の検挙や薬物の乱用防止に向けた取組を進めます。
第二に、我が国へのテロの脅威が継続する中、警戒警備、情報収集・分析、水際対策などの諸対策に万全を期します。
警護における主催者等との更なる連携や国民の理解と協力を得るための取組を進めるとともに、警護の実施状況や情勢の変化等を踏まえつつ、不断の見直しに努め、警護に万全を期します。
また、北朝鮮による拉致容疑事案等の捜査、調査に全力で取り組みます。
あわせて、東日本大震災など、様々な災害の教訓を踏まえた警察の災害対処能力の更なる向上に取り組むほか、経済安全保障の確保に向けた取組を進めます。
第三に、ストーカー、配偶者からの暴力、児童虐待といった人身安全関連事案について、被害者等の生命身体の安全の確保を最優先とした取組を推進します。
第四に、国境を越えて行われるサイバー攻撃が発生するなど、極めて深刻なサイバー空間の脅威に的確に対処するため、産学官の連携や外国治安機関等との協力を進め、警察の対処能力の強化等に努めます。
第五に、世界一安全な道路交通を実現するという目標の達成に向け、通学路対策や高齢運転者対策、悪質、危険な違反の取締り、自転車その他の小型モビリティー対策を強化するなど、総合的な交通事故防止対策を各界各層と連携して進めます。
このほか、第四次犯罪被害者等基本計画等を踏まえ、犯罪被害者等施策全体を取りまとめる司令塔として取組を強化してまいります。
また、本年十二月に開催されるG7茨城水戸内務・安全担当大臣会合の議長国として議論をリードします。
以上の諸施策を進めるに当たっては、警察における組織運営の合理性、効率性の向上や業務の高度化を推進し、高い規律と士気を有する組織を確立して、国民の期待と信頼に応えていきます。
次に、領土・主権対策については、北海道に属する北方領土の問題、島根県隠岐の島町に属する竹島の領土問題及び沖縄県石垣市に属する尖閣諸島をめぐる情勢に関して、国内外において我が国の立場についての正確な理解が浸透するよう、関係機関と連携を深めながら、領土・主権展示館を拠点とした内外発信を強化します。
次に、海洋政策については、本年四月に閣議決定された第四期海洋基本計画の下、海洋開発重点戦略の策定等により、総合的な海洋の安全保障と持続可能な海洋の構築を通じた海洋立国の実現に向け、関係省庁と連携しながら海洋政策を強力に推進していきます。
また、有人国境離島について、政府、地方が一体となり、地域社会の維持に関する施策を強力に進めます。
次に、日本学術会議の見直しについては、日本学術会議が、学術の進歩に寄与するとともに、国民から理解され信頼される存在であり続けるという観点から、経済財政運営と改革の基本方針二〇二三を踏まえ、日本学術会議に求められる機能及びそれにふさわしい組織形態の在り方について、日本学術会議と十分に対話をしながら、丁寧に検討を進めてまいります。
最後に、カジノ事業の健全な運営が確保されるよう、高い独立性を有するカジノ管理委員会が、カジノ事業免許の審査を含め、厳格なカジノ規制の実施に向けて取り組みます。
以上、私の所管行政について申し上げました。
星野委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、加藤国務大臣。
○加藤国務大臣 男女共同参画を担当する内閣府特命担当大臣、女性活躍担当大臣、共生社会担当大臣、孤独・孤立対策担当大臣として、一言御挨拶を申し上げます。
女性活躍、男女共同参画は、全ての人が生きがいを感じられる、多様性が尊重される社会の実現、我が国の経済社会の持続的発展において不可欠な要素であります。
女性活躍の機運醸成、キャリア形成を支える環境づくりを両輪で進めることにより、いわゆるL字カーブが象徴する諸課題を解消し、男女共に希望に応じてキャリア形成ができる社会を実現する必要があります。
こうした認識の下、岸田内閣におきましては、目玉政策である新しい資本主義の中核として女性の経済的自立を位置づけているところです。
本年六月に策定した女性版骨太の方針二〇二三に基づき、企業における女性登用の加速化や女性起業家の育成支援など、女性活躍と経済成長の好循環の実現、平時や育児を通じた多様で柔軟な働き方の推進や、女性デジタル人材の育成といったリスキリングの推進など、女性の所得向上、経済的自立に向けた取組の強化、DV対策や性犯罪、性暴力対策の強化など、女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現などを政府一体で推進してまいります。
来年四月に施行される改正障害者差別解消法では、事業者による合理的配慮の提供の義務化等がなされることから、改正法の円滑な施行に向け、周知啓発や相談体制の充実等に取り組んでまいります。
第十一次交通安全基本計画や、通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策に基づき、交通安全対策を着実に推進してまいります。
本年六月に施行された、性的指向及びジェンダーアイデンティティーの多様性に寛容な社会の実現に資することを目的とする理解増進法に基づき、多様性が尊重され、性的マイノリティーの方もマジョリティーの方も含めた全ての人々が、お互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を享受できる社会の実現に向け、しっかりと取り組んでまいります。
さきの通常国会で成立した孤独・孤立対策推進法について、来年四月の施行に向けて準備を進めるとともに、孤独・孤立対策の重点計画に沿って各種施策を着実に実施してまいります。
孤独、孤立に悩む人を誰一人として取り残さない社会を目指し、引き続き全力を尽くしてまいります。
このほか、共助の重要性が高まる中、休眠預金等に係る資金の活用やNPO法人の活動の促進、成果連動型民間委託契約方式の普及に関する施策、公益法人や公益信託を使いやすくすることにより民間公益活動を活性化するための制度改革等に取り組みます。
星野委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願いを申し上げます。
なお、訂正がございます。二ページです。
平時や育児と申し上げたところ、平時や育児期を通じた多様で柔軟な働き方の推進やと訂正をさせていただきます。
失礼しました。よろしくお願いいたします。
○星野委員長 次に、新藤国務大臣。
○新藤国務大臣 経済再生担当大臣、新しい資本主義担当大臣、スタートアップ担当大臣、感染症危機管理担当大臣、全世代型社会保障改革担当大臣、経済財政政策を担当する内閣府特命大臣として、一言御挨拶を申し上げます。
我が国経済は、コロナ禍で苦しかった三年間を乗り越え、改善しつつあります。三十年ぶりとなる高水準の賃上げや企業の高い投資意欲など、熱量あふれる新しい経済ステージへの移行に向けた新しい光が差しています。
この変革のチャンスを生かし、物価上昇を上回る構造的な賃上げを実現するとともに、経済社会を変革する新技術や新市場などのフロンティアの開拓、GXやDXなどの攻めの投資の拡大によって経済の好循環につなげていきます。
このため、新たな総合経済対策を取りまとめ、不安定な足下を固め、物価高を乗り越えるとともに、変革を力強く進める供給力の強化に取り組みます。新たなステージへの歴史的な転換に向けて、経済対策でスタートダッシュを図ります。
今後三年間の変革期間の中で、新しい資本主義の実行計画を早期に実行します。構造的賃上げ、労働市場改革、リスキリングなど人への投資を強化します。GX、AI、半導体、バイオ、量子など未来の成長分野において、官民連携での投資を促進します。加えて、スタートアップ育成など企業の参入、退出の円滑化等を推進します。
こうした取組を通じて、我が国経済を民需主導の成長軌道に乗せていく中で、財政健全化に取り組みます。
CPTPP等の経済連携を通じ、自由貿易の推進に主導的な役割を果たすとともに、関連政策大綱に基づく施策を着実に実施します。また、CPTPPについて、英国の加入の早期実現に向けて取り組むとともに、その他の加入申請については、協定の高いレベルを満たす用意ができているか、引き続き見極めてまいります。
全世代型社会保障の構築に向けましては、喫緊の課題である少子化対策について、本年六月のこども未来戦略方針に基づき、スピード感を持って取組を実施しているところであり、引き続き、政府を挙げて取り組んでまいります。また、全世代型社会保障の構築の観点から、社会保障の改革工程を年末までに策定します。
本年九月一日に、感染症危機への対応に係る司令塔機能を強化し、次の感染症危機に迅速的確に対応できる体制を整えるために、内閣感染症危機管理統括庁を設置いたしました。政府行動計画の見直しと訓練の実施を通じ、平時からの準備に万全を期してまいります。
星野委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
○星野委員長 次に、高市国務大臣。
○高市国務大臣 経済安全保障担当大臣、また、経済安全保障、科学技術政策、宇宙政策、クールジャパン戦略、知的財産戦略を担当する内閣府特命担当大臣として、御挨拶を申し上げます。
経済安全保障分野については、安全保障の裾野が経済分野にも拡大する中、国家及び国民の安全を経済面から確保することは喫緊の課題です。
まずは、経済安全保障推進法の着実な実施に向け、特定重要物資について民間事業者に対する支援などを通じて安定供給確保を図るほか、引き続き先端重要技術の研究開発支援を進めてまいります。基幹インフラ役務の安定提供確保や特許出願の非公開の制度についても、関係者と緊密に連携し、運用開始に向けた準備を進めてまいります。
また、経済安全保障分野におけるセキュリティークリアランス制度については、本年六月の有識者会議において取りまとめていただいた中間論点整理を踏まえ、制度設計に向けた検討を進めてまいりました。先月再開した有識者会議で一層議論を深め、次期通常国会における法案の提出に向けた準備を進めてまいります。
さらに、国民の生活や経済活動を支える重要な産業が直面するリスクの継続的な点検などを実施した上で、措置の不断の見直しを行い、政府一体となって必要な取組を進めます。
重要土地等調査法については、これまで二百十九か所の区域指定を行いました。区域内の土地等利用状況調査などを着実に実施するとともに、今後も区域の指定を進め、安全保障上の重要施設などに対する機能阻害行為を防止すべく、万全を期してまいります。
先端科学技術の急速な進展や経済安全保障環境の激変などに直面する中、経済成長の原動力となる科学技術・イノベーションの重要性は一層高まっています。第六期科学技術・イノベーション基本計画に基づき、政府の研究開発投資約三十兆円、官民の総額約百二十兆円を目指すとともに、統合イノベーション戦略二〇二三を踏まえ、先端科学技術の戦略的推進、知の基盤と人材育成強化、イノベーションエコシステム形成などを推進していきます。
特に、AI、量子、バイオ、フュージョンエネルギーなどの分野における戦略強化、戦略的イノベーション創造プログラム、ムーンショット型研究開発制度、経済安全保障重要技術育成プログラムなどの戦略的な研究開発、大学ファンドの運用、地域中核大学などへの支援、日本版SBIR制度の実施などの重点施策を推進してまいります。
加えて、今年五月に開催されたG7仙台科学技術大臣会合における共同声明を踏まえ、オープンサイエンスの推進や研究インテグリティーに関する対応にも積極的に取り組んでまいります。
宇宙政策については、宇宙空間における活動を通じた経済や社会の変革が急速に進んでおり、安全保障の観点からも重要性を増しています。本年六月に策定した宇宙安全保障構想及び改定した宇宙基本計画を実現に移してまいります。
まず、我が国が開発すべき技術を見極め、宇宙技術戦略を策定します。
また、JAXAの戦略的かつ弾力的な資金供給機能を強化し、スタートアップを含めた民間企業や大学などを支援します。H3ロケットなど新たな基幹ロケットは、我が国の自立性確保と国際競争力強化に不可欠です。打ち上げ失敗の原因を究明し、対策を講じた上で、早期の打ち上げを目指します。さらに、デブリ対策など国際ルールの整備、我が国独自の小型衛星コンステレーションの構築、日本人宇宙飛行士の月面着陸の実現、準天頂衛星の七機体制の整備と十一機体制に向けた検討と開発への着手、衛星データの利用拡大などを推進します。
知的財産戦略については、日本のイノベーションを活性化し、国際競争力を強化するため、標準の戦略的活用、デジタル時代のコンテンツ戦略、生成AIの普及に伴う知的財産の在り方の検討などを推進するとともに、新たなクールジャパン戦略についても検討を推進してまいります。
医療分野の研究開発については、超高齢化社会を迎えている我が国において重要な政策課題となっている認知症について、治療薬の開発、脳科学に関する研究開発に果敢に取り組んでまいります。また、今後の感染症危機に備えた国産ワクチンや治療薬の開発、生産体制の強化、再生・細胞医療、遺伝子治療など、健康・医療戦略を推進してまいります。
このほか、「原子力利用に関する基本的考え方」に基づく原子力政策、遺棄化学兵器処理を推進するとともに、特定秘密の保護に関する制度を適切に運用してまいります。
星野委員長を始め理事、委員の皆様の御協力と御指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、自見国務大臣。
○自見国務大臣 食品安全、アイヌ施策を担当する内閣府特命担当大臣、また、国際博覧会担当大臣として、一言御挨拶申し上げます。
食品安全については、国民の健康の保護を最優先に、食品の安全性の確保のため、科学的知見に基づき、客観的かつ中立公正に食品健康影響評価を行います。また、評価結果等についてリスクコミュニケーションを実施してまいります。
アイヌ施策については、先住民族であるアイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するため、令和二年に開業した民族共生象徴空間、ウポポイの展示等の更なる充実や広報活動等の取組、交付金を活用したアイヌ施策の推進、アイヌの人々の御遺骨の返還や尊厳ある慰霊の取組など、未来志向の政策を総合的に推進してまいります。
大阪・関西万博の開幕まで残り一年半を切りました。一段と準備を加速していく必要があります。
海外パビリオンを始めとする会場及び周辺インフラの整備については、関係省庁、博覧会協会、大阪府市、経済界など関係者と緊密に連携して取組の加速化を図ってまいります。
十一月末にはチケット販売が開始されます。万博交流イニシアチブの推進等を通じた全国的な機運醸成を進めるとともに、アクションプランの具体化等により、万博コンテンツの充実を図ってまいります。
大阪・関西万博には、ポストコロナの未来社会を世界に提示する大きな意義があります。「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマの下、未来を担う子供や若者たちが万博に参画して夢と希望を感じ、万博での経験がレガシーとなるようなすばらしい万博をつくり上げていくべく、オール・ジャパンで取り組んでまいります。
官報の電子化については、関連法案を今国会に提出しており、我が国のデジタル化にとって象徴的な取組を進めてまいります。
PPP及びPFIについては、持続可能で活力ある地域社会や地域経済を実現するために重要な取組です。令和十三年度までに三十兆の事業規模を達成するという目標の実現に向けて、水分野において民間の力を公的サービスに有効活用するウォーターPPPを推進するなど、PFI事業の質と量の両面からの充実を図ってまいります。
このほか、ギャンブル等依存症対策、公正な公文書管理などの政策を推進します。
星野委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。
失礼いたしました。読み直しを一部させていただきます。
このほか、ギャンブル等依存症対策、適正な公文書管理などの、こういうことで、適正なということで読み直しをさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
○星野委員長 次に、村井内閣官房副長官、森屋内閣官房副長官、石川内閣府副大臣、井林内閣府副大臣、工藤内閣府副大臣、堀井内閣府副大臣、酒井内閣府副大臣、土田内閣府大臣政務官、神田内閣府大臣政務官、古賀内閣府大臣政務官、平沼内閣府大臣政務官及び石井内閣府大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。村井内閣官房副長官。
○村井内閣官房副長官 内閣官房副長官の村井英樹でございます。
星野委員長を始め理事、委員の先生方の御指導、御鞭撻を賜りながら、松野官房長官を補佐してまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、森屋内閣官房副長官。
○森屋内閣官房副長官 内閣官房副長官森屋宏でございます。
星野委員長を始め理事、委員の皆様方の、先生方の御指導、御鞭撻を賜りながら、松野官房長官を補佐してまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、石川内閣府副大臣。
○石川副大臣 内閣府副大臣の石川昭政でございます。
行政改革、規制改革等を担当いたしております。
河野大臣を支え、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、星野委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、井林内閣府副大臣。
○井林副大臣 内閣府副大臣の井林でございます。
新しい資本主義、感染症危機管理、経済財政政策等を担当させていただきます。
新藤大臣の御指示を仰ぎながら、力を尽くしてまいりたいと思いますので、星野委員長を始め理事、委員の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、工藤内閣府副大臣。
○工藤副大臣 内閣府副大臣の工藤彰三でございます。
共生社会、女性活躍、孤独・孤立対策等を担当いたしております。
官房長官を始め関係大臣を支え、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、星野委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
○星野委員長 次に、堀井内閣府副大臣。
○堀井(学)副大臣 内閣府副大臣の堀井学でございます。
経済安全保障、科学技術政策、領土問題等を担当いたしております。
関係大臣を支え、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、星野委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、酒井内閣府副大臣。
○酒井副大臣 内閣府副大臣の酒井庸行でございます。
国際博覧会を担当してまいります。
自見大臣を支え、力を尽くしてまいりたいと存じますので、星野委員長を始め理事、委員各位の御指導、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、土田内閣府大臣政務官。
○土田大臣政務官 内閣府大臣政務官の土田慎でございます。
行政改革、規制改革等を担当いたしております。
星野委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、神田内閣府大臣政務官。
○神田大臣政務官 内閣府大臣政務官の神田潤一でございます。
新しい資本主義、感染症危機管理、経済財政政策等を担当しております。
新藤大臣の下、井林副大臣とともに、職務を全力で全うしてまいります。
星野委員長を始め理事の皆様、委員の皆様各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、古賀内閣府大臣政務官。
○古賀大臣政務官 内閣府大臣政務官の古賀友一郎でございます。
共生社会、女性活躍、孤独・孤立対策等を担当いたしております。
星野委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次に、平沼内閣府大臣政務官。
○平沼大臣政務官 内閣府大臣政務官の平沼正二郎でございます。
経済安全保障、科学技術政策、領土問題等を担当いたしております。
星野委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願いを申し上げます。
○星野委員長 次に、石井内閣府大臣政務官。
○石井大臣政務官 内閣府大臣政務官の石井拓です。
国際博覧会を担当いたしております。
自見大臣、酒井副大臣を支え、星野委員長を始め理事、委員各位の御指導、御協力をよろしくお願い申し上げます。
○星野委員長 次回は、来る八日水曜日午前八時五十分理事会、午前九時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後零時四十八分散会