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第1号 平成28年10月18日(火曜日)

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本国会召集日(平成二十八年九月二十六日)(月曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   委員長 小里 泰弘君

   理事 江藤  拓君 理事 小泉進次郎君

   理事 武部  新君 理事 宮腰 光寛君

   理事 簗  和生君 理事 岸本 周平君

   理事 小山 展弘君 理事 上田  勇君

      伊東 良孝君    伊藤信太郎君

      池田 道孝君    加藤 寛治君

      勝沼 栄明君    北村 茂男君

      斎藤 洋明君    笹川 博義君

      瀬戸 隆一君    中川 郁子君

      西川 公也君    福田 達夫君

      古川  康君    細田 健一君

      前川  恵君    宮路 拓馬君

      森山  裕君    山本  拓君

      渡辺 孝一君    井出 庸生君

      金子 恵美君    佐々木隆博君

      田島 一成君    村岡 敏英君

      横山 博幸君    稲津  久君

      佐藤 英道君    斉藤 和子君

      畠山 和也君    吉田 豊史君

      仲里 利信君

    ―――――――――――――

九月二十六日

 小里泰弘君委員長辞任につき、その補欠として北村茂男君が議院において、委員長に選任された。

平成二十八年十月十八日(火曜日)

    午後零時十分開議

 出席委員

   委員長 北村 茂男君

   理事 江藤  拓君 理事 小泉進次郎君

   理事 斎藤 洋明君 理事 武部  新君

   理事 福田 達夫君 理事 宮腰 光寛君

   理事 簗  和生君 理事 岸本 周平君

   理事 小山 展弘君 理事 稲津  久君

      伊東 良孝君    伊藤信太郎君

      池田 道孝君    小里 泰弘君

      加藤 寛治君    勝沼 栄明君

      笹川 博義君    瀬戸 隆一君

      中川 郁子君    西川 公也君

      古川  康君    細田 健一君

      前川  恵君    宮路 拓馬君

      山本  拓君    渡辺 孝一君

      岡本 充功君    金子 恵美君

      佐々木隆博君    重徳 和彦君

      宮崎 岳志君    村岡 敏英君

      中川 康洋君    真山 祐一君

      斉藤 和子君    畠山 和也君

      吉田 豊史君    仲里 利信君

    …………………………………

   農林水産大臣       山本 有二君

   農林水産副大臣      齋藤  健君

   農林水産副大臣      礒崎 陽輔君

   農林水産大臣政務官    細田 健一君

   農林水産大臣政務官    矢倉 克夫君

   農林水産委員会専門員   石上  智君

    ―――――――――――――

委員の異動

九月二十六日

 辞任         補欠選任

  井出 庸生君     岡本 充功君

  田島 一成君     重徳 和彦君

  横山 博幸君     宮崎 岳志君

  上田  勇君     中川 康洋君

  佐藤 英道君     真山 祐一君

十月十八日

 理事上田勇君九月二十六日委員辞任につき、その補欠として稲津久君が理事に当選した。

同日

 理事武部新君及び簗和生君同日理事辞任につき、その補欠として斎藤洋明君及び福田達夫君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

九月二十六日

 農業者戸別所得補償法案(岸本周平君外五名提出、第百八十九回国会衆法第一三号)

 農地・水等共同活動の促進に関する法律案(岸本周平君外五名提出、第百八十九回国会衆法第一四号)

 中山間地域その他の条件不利地域における農業生産活動の継続の促進に関する法律案(岸本周平君外五名提出、第百八十九回国会衆法第一五号)

 環境保全型農業の促進を図るための交付金の交付に関する法律案(岸本周平君外五名提出、第百八十九回国会衆法第一六号)

 国有林野事業に従事する職員の労働関係を円滑に調整するための行政執行法人の労働関係に関する法律の一部を改正する法律案(岸本周平君外五名提出、第百八十九回国会衆法第三二号)

 国有林野事業に従事する職員の給与等に関する特例法案(岸本周平君外五名提出、第百八十九回国会衆法第三三号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の辞任及び補欠選任

 国政調査承認要求に関する件


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     ――――◇―――――

北村委員長 これより会議を開きます。

 この際、一言御挨拶を申し上げます。

 このたび、農林水産委員長に就任をいたしました北村茂男でございます。

 農林水産業は、食料の安定供給はもちろん、国土や自然環境の保全など各般にわたり、国民生活の中でも大変重要な役割を担っております。

 しかしながら、今日、我が国の農林水産業を取り巻く諸情勢は極めて厳しく、数々の課題が山積をいたしております。

 特に、転換期にある国際的な貿易体制への対応を初め、担い手の経営所得の増大、強い農林水産業のための基盤づくり、農林水産業の輸出力強化などの課題については、的確かつ迅速に対応することが求められております。

 このような状況のもと、本委員会に課せられた使命はまことに重大であり、改めてその職責の重さを痛感いたしております。

 微力ではございますが、公正かつ円満な委員会の運営に努めてまいりますので、委員各位の御支援と御協力を賜りますよう、何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)

     ――――◇―――――

北村委員長 理事辞任の件についてお諮りいたします。

 理事武部新君及び簗和生君から、理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

北村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 引き続き、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。

 ただいまの理事の辞任及び委員の異動に伴い、現在理事が三名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

北村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、理事に

      斎藤 洋明君    福田 達夫君

   及び 稲津  久君

を指名いたします。

     ――――◇―――――

北村委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 農林水産関係の基本施策に関する事項

 食料の安定供給に関する事項

 農林水産業の発展に関する事項

 農林漁業者の福祉に関する事項

 農山漁村の振興に関する事項

以上の各事項について、実情を調査し、その対策を樹立するため、本会期中調査をいたしたいと存じます。

 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

北村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

北村委員長 この際、農林水産大臣、農林水産副大臣及び農林水産大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。農林水産大臣山本有二君。

山本(有)国務大臣 農林水産委員会の開催に当たりまして、委員長のお許しをいただき、所管大臣として考え方の一端を申し述べます。

 まず、今般のたび重なる台風によりお亡くなりになった方々に心からお悔やみ申し上げるとともに、被災されました全ての方々にお見舞い申し上げます。被害に遭われた農林漁業者の皆様に寄り添って、農林水産省一丸となって、復旧に向けて全力を挙げてまいります。

 このたび、農林水産大臣を拝命させていただきました。農林水産業の成長産業化に向けて、夢と希望の持てる農政新時代の創造に全力で取り組んでまいる所存であります。

 以下、農林水産行政に関する主要な取り組みについて申し述べます。

 まず第一に、攻めの農政の展開でございます。

 TPPによる新たな国際環境のもと、総合的なTPP関連政策大綱を着実に実行するとともに、攻めの農林水産業への転換に向けた施策を加速させてまいります。

 農林漁業者の将来への不安を解消し、経営発展に向けた投資意欲を後押しするため、地域全体の収益力向上に向けた体質強化対策を集中的に講じるとともに、経営安定対策の充実等の措置を講じてまいります。

 TPP交渉におきましては、輸出について、米、牛肉を初めとする輸出拡大の重点品目の全てで相手国の関税撤廃を獲得いたしました。国内の食市場が縮小する一方、アジアを中心とした世界全体の食市場の拡大が見込まれる中、農林水産業が成長産業となるためには、海外市場への進出が不可欠です。

 このため、農林水産物、食品輸出額一兆円の目標を一年前倒しして平成三十一年に達成すべく、農林水産業の輸出力強化戦略の実践に取り組みます。国内外での輸出拠点の整備、輸出拡大のためのサポート体制の充実、輸出関連手続の改革や諸外国の輸入規制の緩和、撤廃など、政府が主体的に行う輸出環境の整備等に取り組みます。

 特に、日本産米のさらなる輸出拡大のため、オール・ジャパンでのプロモーションを推進するとともに、精米に加え、米の加工品の輸出も含めて、積極的に海外市場への進出拡大を図ってまいります。

 次に、農業者の皆様の所得向上を図るため、生産コストの削減と農産物の有利な条件での販売の実現に向けて、農業者の方々の努力では実現できない、生産資材価格の引き下げと農産物の流通、加工構造の改革に取り組みます。また、生乳の流通、加工の問題につきましても、生産者の所得の向上を旨として検討いたします。

 あわせて、農業者のセーフティーネットとしての収入保険制度の導入、農地中間管理機構と関連した土地改良制度の見直し、全ての加工食品への原料原産地表示の導入等について具体的内容を検討し、農林水産業競争力強化プログラムとして、年内を目途に取りまとめをいたします。

 農業を成長産業とするには、経営感覚にすぐれた担い手の育成や、新技術活用による生産現場のイノベーションが不可欠です。農地中間管理機構を通じた農地の確保や金融支援の充実、営農しながら体系的に経営ノウハウを学ぶ農業経営塾の各地への展開、農業女子プロジェクトの推進等に取り組みます。

 また、生産現場のイノベーションを促進していくため、人工知能等を活用した熟練農業者のノウハウの見える化、試験研究機関が持つ研究成果の見える化や、現場での利用を見据えた戦略的な技術開発に取り組みます。

 米政策改革については、ことしの秋が行政による最後の配分となります。各産地において、一層主体的に需要に応じた生産が図られますように環境整備に取り組むことといたしまして、需要に応じた多様な米の安定的な生産や、飼料用米等の戦略作物の本作化、需給に関する産地銘柄ごとのきめ細かい情報提供を進めます。

 中山間地域の農業振興に向けては、地域に合った収益性の高い農産物を見きわめ、その生産、販売等に本格的に取り組む方針を固めた地域に対して総合的な支援を行います。

 農山漁村地域の振興に当たっては、観光も重要な柱でございます。地域資源の活用、農泊の推進、インバウンド需要の取り込みを図ってまいります。また、魅力ある農家住宅など、現に農業を営んでいる方々のみならず、若者、女性が住みたくなるような生活環境の整備を進めてまいります。

 さらに、我が国の食文化の魅力を国内外に発信するとともに、引き続き、科学的知見に基づく食の安全と消費者の信頼確保に努めてまいります。

 第二に、林業の成長産業化でございます。

 戦後造成されました人工林が本格的な利用期を迎えていることを踏まえ、本年五月に策定した新たな森林・林業基本計画に基づき、川上から川下までをつなぐ原木供給体制の構築、木材加工、流通体制の整備等を通じた国産材の安定供給体制を確立いたします。また、CLT等の新たな木材製品の開発や普及、公共建築物や商業施設等における木材利用の促進等により、新たな木材需要の創出に取り組むほか、地域経済の発展に資する木質バイオマスの効率的な利用を推進いたします。これらの取り組みとあわせ間伐や主伐後の再造林対策を強化することにより、林業の成長産業化を実現してまいります。

 第三に、水産日本の復活です。

 漁村地域ごとに収入向上及びコスト削減に取り組む浜の活力再生プラン、漁村地域が連携し、浜の機能再編や担い手確保を図る広域浜プランの策定を推進し、持続可能な収益性の高い操業体制へ転換を図ります。

 また、HACCPに対応した流通加工施設の整備等の輸出に向けた取り組みを推進いたします。さらに、国際的な資源管理の強化にリーダーシップをとって対応するとともに、新たな調査計画に基づく鯨類捕獲調査を進め、商業捕鯨の再開を目指してまいります。

 これらによりまして、かつて世界一を誇った水産日本の復活を実現してまいります。

 第四に、災害からの復旧復興です。

 本年四月に発災しました熊本地震や、今般の台風により、重要な農林水産業地域が被害を受けました。農林水産省といたしましても、一日も早い経営再開、復興に向けて、迅速かつ的確に支援してまいります。

 東日本大震災につきましては、農林水産業の再開支援、科学的根拠を持った風評被害対策、輸入規制の緩和、撤廃への働きかけ等を引き続き講じてまいります。

 以上、農林水産行政に関する基本的な考え方を申し上げました。

 現場の皆様の声に耳を傾け、将来を見据えながら、農林漁業者の皆様の所得の向上、農林水産業の成長産業化に取り組んでまいります。

 北村委員長を初め委員各位の一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます。

 以上でございます。(拍手)

北村委員長 次に、農林水産副大臣礒崎陽輔君。

礒崎副大臣 このたび農林水産副大臣を拝命いたしました礒崎陽輔でございます。

 山本大臣のもと、他の副大臣、政務官とともに、農林水産業の振興に一層努力してまいりますので、委員会の委員長そして委員の皆様、引き続き御指導、御鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)

北村委員長 次に、農林水産副大臣齋藤健君。

齋藤副大臣 引き続き農林水産副大臣を務めさせていただくこととなりました齋藤健でございます。

 山本大臣のもとで、礒崎副大臣、細田政務官、矢倉政務官とともに、農政新時代の創造に全力を尽くしてまいります。

 委員長初め委員各位の一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)

北村委員長 次に、農林水産大臣政務官細田健一君。

細田大臣政務官 このたび農林水産大臣政務官を拝命いたしました細田健一でございます。

 山本大臣のもと、礒崎副大臣、齋藤副大臣、矢倉政務官と一体となって、農家の所得をふやすための構造改革などについて誠心誠意努力してまいります。

 委員長を初め委員各位の一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう、心からお願いを申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

北村委員長 次に、農林水産大臣政務官矢倉克夫君。

矢倉大臣政務官 このたび農林水産大臣政務官を拝命いたしました矢倉克夫でございます。

 山本大臣のもと、礒崎副大臣、齋藤副大臣、細田政務官と一体となり、農林水産業の成長産業化、生産者の所得向上に向け、精いっぱい力を尽くしてまいります。

 北村委員長を初め委員各位の一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

北村委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後零時二十五分散会


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