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第16号 平成28年12月6日(火曜日)

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平成二十八年十二月六日(火曜日)

    正午開議

 出席委員

   委員長 佐藤  勉君

   理事 高木  毅君 理事 長島 忠美君

   理事 大塚 高司君 理事 木原 誠二君

   理事 牧原 秀樹君 理事 井上 貴博君

   理事 泉  健太君 理事 山尾志桜里君

   理事 遠山 清彦君

      大隈 和英君    鬼木  誠君

      古賀  篤君    笹川 博義君

      橋本 英教君    藤丸  敏君

      牧島かれん君    宮内 秀樹君

      渡辺 孝一君    小山 展弘君

      宮崎 岳志君    本村賢太郎君

      吉田 宣弘君    塩川 鉄也君

      遠藤  敬君

    …………………………………

   議長           大島 理森君

   副議長          川端 達夫君

   事務総長         向大野新治君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 本日の本会議の議事等に関する件


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     ――――◇―――――

佐藤委員長 これより会議を開きます。

 この際、本日の議事日程第二について発言を求められておりますので、順次これを許します。泉健太君。

泉委員 本日、本会議で採決予定のIR法案につきましては、まず、議員立法でありながら、各党の合意がない中で法案が強硬に審議入りをされたこと、これが非常に遺憾であるということを表明したいと思います。

 また第二に、審議入りをしたのであれば、せめて各党に法案審査手続の時間を確保するべきということを考えるわけですが、それもなく、短時間に、かつ拙速に委員会審議、採決が進められ、本日の本会議に至るということは極めて遺憾であり、以上のことから強く抗議をさせていただきたいと思います。

 以上です。

佐藤委員長 塩川鉄也君。

塩川委員 日本共産党は、IR法案、すなわちカジノ解禁推進法案を本会議に上程することに断固反対を表明するものです。

 本法案は三年前に提出され、一度の審議のみで廃案になり、一部修正の上再提出されたものです。三年たっても国会審議をまともに進めることができないのは、法案そのものが刑法で禁じられた賭博を合法化するものであり、民間事業者が営利目的で賭博場を開く民営賭博を初めて認めるという極めて重大な内容であるからであり、国民多数が反対の声を上げているからです。

 それなのに、会期延長になった途端、議院運営委員会で採決してまで内閣委員会に法案を付託し、わずか五時間余りの審議時間で採決を強行したことは断じて容認できません。野党第一党、第二党の同意なく、議員立法、委員長職権で強行するなど前代未聞の事態です。

 TPP、年金カット法案に続き三度目となる政府・与党の強行採決に強く抗議するものです。本法案は、本会議に上程せず、引き続き内閣委員会で徹底した審議を行うべきです。

 国民の声を聞けと言いたい。参考人質疑を行い、法案に関係する官房、経産、国交、法務、厚労、国家公安委員長出席の質疑を行うことを求めます。

 世論調査で明らかなように、国民多数が反対しているのは、この法案に重大な懸念を持っているからです。

 厚労省はギャンブル依存症が疑われる成人が全体の五%、五百三十六万人いると指摘していますが、本法案は、世界でも最も深刻なギャンブル依存症をさらに拡大するものです。

 カジノの収益による納付金でカジノ依存症対策を講じるなど本末転倒。依存症を拡大するカジノ解禁こそやめるべきです。

 カジノ解禁が、ギャンブル依存症の拡大にとどまらず、多重債務、暴力団関与、マネーロンダリング、周辺地域の治安の悪化、青少年への悪影響などをもたらすことは、法案提出者も認めざるを得ません。しかし、本法案では、具体的な対策は何ら示されず、政府に丸投げするだけとなっています。

 法案提出者は経済効果を強調しますが、シンガポールの事例などを繰り返すだけで、具体的な根拠は示せませんでした。IR方式の施設の破綻は世界各地で起きており、周辺の商業施設が衰退し、地域振興策としては失敗しています。

 そもそも、安倍政権がカジノ推進役を果たしていることこそ問われます。安倍総理は、成長戦略の目玉になり得ると述べ、日本再興戦略にカジノを成長戦略の一つとして位置づけています。これに対しては、読売の社説でも、他人の不幸や不運を踏み台にするような成長戦略は極めて不健全、人の不幸を踏み台にするのかと厳しく批判したとおりです。

 日本共産党は、カジノ解禁推進法案について、徹底審議の上、廃案を目指し全力を挙げることを申し述べ、発言を終わります。

    ―――――――――――――

佐藤委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。

向大野事務総長 まず最初に、日程第一及び第二につきましては、議長から、後回しとすることをお諮りいたします。

 次に、日程第三ないし第五は委員長提出の議案でありますので、議長から委員会の審査を省略することをお諮りいたします。次いで西銘国土交通委員長の趣旨弁明がございます。三案を一括して採決いたしまして、全会一致でございます。

 次に、後回しとなりました日程第一及び第二につき、秋元内閣委員長の報告がございます。採決は二回になります。一回目は日程第一で、全会一致でございます。二回目は日程第二で、採決は、起立採決をもって行います。

 本日の議事は、以上でございます。

    ―――――――――――――

 議事日程 第十五号

  平成二十八年十二月六日

    午後一時開議

 第一 ストーカー行為等の規制等に関する法律の一部を改正する法律案(参議院提出)

 第二 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案(第百八十九回国会、細田博之君外七名提出)

 第三 無電柱化の推進に関する法律案(国土交通委員長提出)

 第四 自転車活用推進法案(国土交通委員長提出)

 第五 道路運送法及び貨物自動車運送事業法の一部を改正する法律案(国土交通委員長提出)

    ―――――――――――――

佐藤委員長 それでは、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。

    ―――――――――――――

佐藤委員長 次に、次回の本会議及び委員会は、追って公報をもってお知らせいたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時四分散会


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