衆議院

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第2号 令和4年3月8日(火曜日)

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令和四年三月八日(火曜日)

    午前九時開議

 出席委員

   委員長 長島 昭久君

   理事 江渡 聡徳君 理事 杉田 水脈君

   理事 中川 郁子君 理事 笠  浩史君

   理事 渡辺  周君 理事 美延 映夫君

   理事 竹内  譲君

      石橋林太郎君    江藤  拓君

      斎藤 洋明君    櫻田 義孝君

      高木  啓君    塚田 一郎君

      中谷 真一君    葉梨 康弘君

      藤井比早之君    梅谷  守君

      下条 みつ君    西村智奈美君

      三木 圭恵君    浜地 雅一君

      鈴木  敦君    笠井  亮君

    …………………………………

   外務大臣         林  芳正君

   国務大臣

   (拉致問題担当)     松野 博一君

   国務大臣

   (国家公安委員会委員長) 二之湯 智君

   内閣府副大臣       赤池 誠章君

   外務副大臣        小田原 潔君

   外務副大臣        鈴木 貴子君

   内閣府大臣政務官     宮路 拓馬君

   外務大臣政務官      上杉謙太郎君

   外務大臣政務官      本田 太郎君

   衆議院調査局北朝鮮による拉致問題等に関する特別調査室長          水野 真司君

    ―――――――――――――

委員の異動

三月八日

 辞任         補欠選任

  辻  清人君     石橋林太郎君

同日

 辞任         補欠選任

  石橋林太郎君     辻  清人君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 北朝鮮による拉致問題等に関する件


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     ――――◇―――――

長島委員長 これより会議を開きます。

 北朝鮮による拉致問題等に関する件について調査を進めます。

 この際、松野拉致問題担当大臣、林外務大臣及び二之湯国家公安委員会委員長から、それぞれ所信を聴取いたします。松野拉致問題担当大臣。

松野国務大臣 拉致問題担当大臣の松野博一でございます。

 拉致問題をめぐる現状について御報告申し上げます。

 北朝鮮による拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において主体的に取り組み、解決を目指すべき課題です。

 二〇〇二年に五名の拉致被害者が帰国して以来、一人の拉致被害者の帰国も実現しないまま、昨年には家族会前代表の飯塚繁雄さんがお亡くなりになられました。御存命中に田口八重子さんとの再会を実現できなかったことは痛恨の極みであり、誠に申し訳なく思っております。

 私自身、御家族の皆様と面会の機会などを通じて、長年にわたる苦しみと悲しみを直接お伺いをしています。もはや一刻の猶予もない、何としても結果を出してほしいという切実な思いを改めて胸に刻んで、問題解決に向けてあらゆるチャンスを逃さないとの決意で臨んでまいります。

 岸田総理は、本年一月に行われた日米首脳テレビ会談において、拉致問題の解決に向けて理解と協力を求め、バイデン大統領から力強い支持を得ました。また、その他の諸外国の首脳にも直接拉致問題に関して協力を求めるなどしてきています。私自身も、外国の要人の方と面談する機会には、拉致問題の解決に向けた理解と協力を直接求めております。

 拉致問題の解決に向け、引き続き国際社会と連携してまいりますが、同時に、我が国自身がこの問題に主体的に取り組むことが重要です。岸田総理自身、累次の機会において、条件をつけずに金正恩委員長と直接向き合う決意を述べています。

 その上で、日本国民が心を一つにして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示すことが、力強い後押しとなります。このため、政府としては、拉致問題に関する啓発活動にも力を入れて取り組んでおります。

 昨年十二月には、政府主催シンポジウムを開催し、内外の被害者御家族からの生の声を伺い、また、内外の有識者による国際連携に向けた様々な議論がなされました。映画の上映会、集会、舞台劇等の各種イベントについても、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、オンライン配信も活用しながら開催しています。

 また、これまで拉致問題に触れる機会の少なかった若い世代への啓発活動が重要な課題となっており、積極的に推進していく考えです。具体的には、教員を対象とした研修や、中学生、高校生を対象とした作文コンクール、大学との共同による授業の実践事業などの取組を行っております。昨年の政府主催シンポジウムの機会には、私も実践事業を受講した教育学部の学生との間で車座対話を行い、率直な意見を伺いました。

 これらの啓発活動と並行して、拉致被害者や北朝鮮の人々に向けてのラジオ放送も実施しております。今後とも、拉致被害者への激励や北朝鮮の人々に向けた情報発信の一層の拡充強化を図りたいと思います。また同時に、あらゆる事態への対応にも万全を期してまいります。

 拉致問題は、岸田内閣の最重要課題です。拉致被害者の方々、そして御家族の皆様が御高齢となる中、もはや一刻の猶予もありません。認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向け、あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で取り組んでまいります。

 長島委員長を始め、理事、委員の皆様の御理解、御協力を心よりお願いを申し上げます。

長島委員長 次に、林外務大臣。

林国務大臣 衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の開催に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、北朝鮮をめぐる最近の状況について御報告をいたします。

 我が国は、日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、日朝国交正常化の実現を目指します。

 拉致問題は、岸田内閣の最重要課題です。昨年十二月には飯塚繁雄さんが御逝去されました。飯塚繁雄さんの御存命の間に、妹の田口八重子さんを取り戻し、日本の地で再会を実現できなかったことは痛恨の極みです。拉致問題の解決には一刻の猶予もありません。被害者の帰国を待ち望んでいる御家族の皆様の思いを胸に刻み、政府一丸となって、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向けて、我が国自身が主体的に取り組むことが重要であり、岸田総理御自身、条件をつけずに金正恩委員長と直接向き合う決意です。

 拉致問題は、国際社会共通の課題です。岸田総理はこれまで、各国首脳との会談等において、拉致問題について支持を働きかけ、引き続き緊密に連携していくことなどを確認してきています。今年一月の日米首脳テレビ会談でも、岸田総理から拉致問題の即時解決に向けて引き続き理解と協力を求め、バイデン大統領から力強い支持を得ました。

 私も、外務大臣として、あらゆる機会を捉え、拉致問題に関する日本の立場を説明し、多くの国から理解と支持を得てきています。例えば、今年の二月に行われた日米豪印外相会合や日米韓外相会合において、拉致問題の解決に向けて各国の理解と協力を求め、各国から支持を得ました。

 また、北朝鮮による核・ミサイル開発は断じて容認できません。これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、我が国と地域の平和と安全を脅かすものであり、我が国を含む国際社会全体にとって深刻な課題です。今後とも、日米、日米韓で緊密に連携するとともに、国際社会とも協力しながら、関連する国連安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の完全な非核化を目指します。

 今後とも、長島委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。

長島委員長 次に、二之湯国家公安委員会委員長。

二之湯国務大臣 国家公安委員会委員長として、拉致問題に関する警察の取組について御報告申し上げます。

 北朝鮮による拉致容疑事案は、我が国の主権を侵害し、国民の生命身体に危険を及ぼすとともに、被害者やその御家族に耐え難い苦痛を与える許し難い犯罪であり、治安上極めて重大な問題です。また、拉致被害者やその御家族も高齢となられ、昨年は家族会前代表の飯塚繁雄さんがお亡くなりになられました。もはや一刻の猶予もない状況にあると認識しております。

 現在、警察においては、日本人が被害者である拉致容疑事案及び朝鮮籍の姉弟が日本国内から拉致された事案、計十三件十九人を拉致容疑事案と判断するとともに、拉致の実行犯等として、北朝鮮工作員等、計十一人について、逮捕状の発付を得て国際手配をしているところでございます。

 また、これらの事案以外にも、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案があるとの認識の下、関係機関と緊密な連携を図りつつ、鋭意所要の捜査や調査を進めています。

 今後とも、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するため、拉致容疑事案等の全容解明に向けて徹底した捜査及び調査を推進します。

 また、我が国は、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決するため、国際社会との緊密な連携の下、関連する国連安保理決議を完全に履行するとの観点からも、我が国としての対北朝鮮措置を着実に実施しているところです。

 警察では、これまで対北朝鮮措置の実効性を確保するため、対北朝鮮措置に関係する違法行為の取締りを推進してきたところですが、引き続き、関係機関と緊密な連携を図りつつ、徹底した取締りを推進します。

 拉致問題は、岸田内閣の最重要課題であります。

 今後とも、拉致問題対策本部事務局や外務省等、関係機関と緊密に連携し、政府全体としての取組にしっかり貢献します。

 長島委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。

長島委員長 以上で各大臣の所信表明は終わりました。

 この際、赤池内閣府副大臣、小田原外務副大臣、鈴木外務副大臣、宮路内閣府大臣政務官、本田外務大臣政務官及び上杉外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。赤池内閣府副大臣。

赤池副大臣 内閣府副大臣の赤池誠章でございます。

 先ほど松野博一拉致問題担当大臣からお話がありましたとおり、拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において解決すべき喫緊の重要課題であります。全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、宮路政務官とともに松野大臣を補佐し、全力で取り組んでまいる所存です。

 長島委員長を始め、各理事、委員の方々の御指導をよろしくお願い申し上げます。

長島委員長 次に、小田原外務副大臣。

小田原副大臣 外務副大臣を拝命いたしました小田原潔であります。

 二〇〇二年に五名の拉致被害者の方々が帰国されて以来、一人も拉致被害者の帰国を実現をしていないこと、痛恨の極みであります。林大臣を補佐し、岸田内閣で拉致問題を必ず解決するとの強い決意で臨んでまいります。

 長島委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。

長島委員長 次に、鈴木外務副大臣。

鈴木副大臣 外務副大臣を拝命をしております鈴木貴子でございます。

 拉致被害者の御家族の皆様も御高齢となられる中、まさに時間との問題、一刻の猶予もありません。一日も早い解決が不可欠であります。林外務大臣を補佐し、全ての拉致被害者の皆様の帰国に向けて、私も全力を尽くさせていただきます。

 長島委員長を始め、理事の先生方、また委員の先生方の引き続きの御指導、御鞭撻、何とぞよろしくお願い申し上げます。

長島委員長 次に、宮路内閣府大臣政務官。

宮路大臣政務官 内閣府大臣政務官の宮路拓馬です。

 拉致問題の早期解決に向けて、長島委員長を始め、各理事、委員の方々の御指導、御鞭撻を賜りながら、松野大臣を赤池副大臣とともに補佐し、全力で取り組んでまいります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

長島委員長 次に、本田外務大臣政務官。

本田大臣政務官 外務大臣政務官を拝命いたしました本田太郎でございます。

 拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる岸田内閣の最重要課題です。林外務大臣を補佐し、一日も早い全ての拉致被害者の帰国実現に向けて最善を尽くす所存でございます。

 長島委員長を始め、理事、委員の先生方の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。

長島委員長 次に、上杉外務大臣政務官。

上杉大臣政務官 外務大臣政務官を拝命いたしました上杉謙太郎でございます。

 拉致問題は岸田内閣の最重要課題であり、拉致被害者の方々と御家族の皆様が再会する日まで、岸田内閣の使命は終わりません。林外務大臣を補佐し、御家族の積年の思いを胸に、拉致問題の即時解決に向けて全力を尽くしてまいります。

 長島委員長を始め、理事、委員の先生方の御指導、御支援、そして御協力を心からお願い申し上げます。

長島委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前九時十五分散会


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