衆議院

メインへスキップ



第3号 令和4年11月15日(火曜日)

会議録本文へ
令和四年十一月十五日(火曜日)

    午後二時五十分開議

 出席委員

   委員長 亀岡 偉民君

   理事 江渡 聡徳君 理事 斎藤 洋明君

   理事 中川 郁子君 理事 義家 弘介君

   理事 梅谷  守君 理事 松原  仁君

   理事 美延 映夫君 理事 浜地 雅一君

      池田 佳隆君    川崎ひでと君

      高村 正大君    佐々木 紀君

      櫻田 義孝君    辻  清人君

      穂坂  泰君    細田 健一君

      山口  壯君    重徳 和彦君

      西村智奈美君    太  栄志君

      高橋 英明君    中川 宏昌君

      鈴木  敦君    笠井  亮君

    …………………………………

   外務大臣         林  芳正君

   国務大臣

   (拉致問題担当)     松野 博一君

   国務大臣

   (国家公安委員会委員長) 谷  公一君

   内閣府副大臣       和田 義明君

   外務副大臣        武井 俊輔君

   外務副大臣        山田 賢司君

   内閣府大臣政務官     自見はなこ君

   外務大臣政務官      秋本 真利君

   外務大臣政務官      高木  啓君

   衆議院調査局北朝鮮による拉致問題等に関する特別調査室長          水野 真司君

    ―――――――――――――

委員の異動

十一月十五日

 辞任         補欠選任

  加藤 鮎子君     川崎ひでと君

  藤井比早之君     穂坂  泰君

同日

 辞任         補欠選任

  川崎ひでと君     加藤 鮎子君

  穂坂  泰君     藤井比早之君


このページのトップに戻る

     ――――◇―――――

亀岡委員長 これより会議を開きます。

 この際、松野拉致問題担当大臣、林外務大臣、谷国家公安委員会委員長、和田内閣府副大臣、山田外務副大臣、武井外務副大臣、自見内閣府大臣政務官、秋本外務大臣政務官及び高木外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。松野拉致問題担当大臣。

松野国務大臣 拉致問題担当大臣の松野博一でございます。

 拉致問題をめぐる現状について御報告申し上げます。

 北朝鮮による拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において主体的に取り組み、解決を目指すべき課題です。

 二〇〇二年に五名の拉致被害者が帰国してから、今年で二十年となります。以来、一人の拉致被害者の帰国も実現していないことは痛恨の極みであり、誠に申し訳なく思います。

 私自身、御家族の皆様との面会の機会などを通じて、長年にわたる苦しみと悲しみを直接お伺いしています。拉致被害者御家族も御高齢となる中で、拉致問題は時間的制約のある人道問題です。もはや一刻の猶予もない、何としても結果を出してほしいという御家族の皆様の切実な思いを改めて胸に刻んで、問題解決に向けて全力で果断に取り組んでまいります。

 岸田総理は、一昨日に行われた日米首脳会談において、拉致問題の解決に向けた米国の引き続きの理解と協力を求め、バイデン大統領から全面的な支持を得ました。また、各国の首脳にも直接拉致問題に関して理解と協力を求めるなどしてきています。私自身も、外国要人の方とお会いする機会には、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を直接求めております。さらに、本年五月には、岸田総理出席の下、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会メンバーが訪日中のバイデン米国大統領と面会を行いました。

 拉致問題の解決に向けては、米国を始めとする関係国と緊密に連携しつつ、我が国自身がこの問題に主体的に取り組むことが重要です。岸田総理自身、トップ同士の関係を構築していくことが極めて重要であるとの認識の下、累次の機会において、条件をつけずに金正恩委員長と直接向き合う決意を述べています。

 その上で、日本国民が心を一つにして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示すことが力強い後押しとなります。このため、政府としては、拉致問題に関する啓発活動にも力を入れて取り組んでおります。

 本年六月には、オンライン国連シンポジウムを開催し、日本及び諸外国の被害者御家族の方々の生の声を発信していただくとともに、欧州諸国の元駐北朝鮮大使をお招きし、拉致問題解決に向けたアプローチの在り方等について活発に御議論をいただきました。映画の上映会、集会、舞台劇等の各種イベントについても、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、オンライン配信も活用しながら開催しております。

 また、これまで拉致問題に触れる機会の少なかった若い世代への啓発活動が重要な課題となっており、積極的に推進していく考えです。具体的には、教員等を対象とした研修や、中学生、高校生を対象とした作文コンクール、大学との共催による模擬授業の実施などの取組を行っております。さらに、本年度は新たに学校現場を対象に電子書籍を無料で貸し出す取組を開始するとともに、若年層向け動画広告を作成し、SNS上での配信を行いました。私自身も、先月、拉致問題に関する中学生への授業を視察し、同授業を受けた生徒との車座対話及び同問題を扱う授業に取り組んでいる教員等との車座対話を行いました。

 これらの啓発活動と並行して、拉致被害者や北朝鮮の人々に向けてのラジオ放送も政府として実施しております。また、民間団体への委託放送を拡充するとともに、共同公開収録も実施しております。今後とも、拉致被害者への激励や北朝鮮の人々に向けた情報発信の一層の拡充強化を図る考えです。

 拉致問題は、重大な人権侵害であり、岸田内閣の最重要課題です。拉致被害者の方々、そして御家族の皆様が御高齢となる中、一刻の猶予もありません。認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向け、全力で取り組んでまいります。

 亀岡委員長を始め、理事、委員の皆様の御理解、御協力を心よりお願い申し上げます。

亀岡委員長 次に、林外務大臣。

林国務大臣 引き続き外務大臣を務めさせていただくことになりました林芳正です。

 衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の開催に当たり、亀岡委員長を始め、理事、委員各位に御挨拶を申し上げるとともに、北朝鮮をめぐる最近の状況について御報告いたします。

 本年は、小泉総理と金正日国防委員長が署名した日朝平壌宣言から二十年です。同宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指す方針は不変です。

 拉致問題は、岸田内閣の最重要課題です。拉致被害者の御家族も御高齢となる中、拉致問題の解決には一刻の猶予もありません。被害者の帰国を待ち望んでいる御家族の皆様の思いを胸に刻み、政府一丸となって、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向けて、我が国自身が主体的に取り組むことが重要であり、岸田総理自身、条件をつけずに金正恩委員長と直接向き合う決意です。

 拉致問題は、国際社会共通の課題です。岸田総理はこれまで、各国首脳との会談等において、拉致問題について支持を働きかけ、引き続き緊密に連携していくことなどを確認してきています。今月十三日に行われた日米首脳会談でも、岸田総理から拉致問題の即時解決に向けた引き続きの理解と協力を求め、バイデン大統領から全面的な支持を得ました。

 私も、外務大臣として、あらゆる機会を捉え、拉致問題に関する日本の立場を説明し、多くの国から理解と支持を得てきております。例えば、先般のG7外相会合やその機会に実施したバイ会談、本年九月に行われた日米豪印外相会合や日米韓外相会合において、拉致問題の解決に向けて各国の理解と協力を求め、支持を得ました。

 また、北朝鮮による核・ミサイル活動が活発化しています。十月四日の我が国上空を越える弾道ミサイル発射や、十一月三日のICBMの可能性があるものを含めた複数の弾道ミサイルの発射のほか、核実験に向けた動きもあります。これらの一連の行為は、日本の安全保障への脅威のみならず、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦です。北朝鮮が繰り返す弾道ミサイルの発射等は断じて許されません。今後とも、日米、日米韓で緊密に連携するとともに、国際社会とも協力しながら、関連する国連安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の完全な非核化を目指します。

 今後とも、亀岡委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をお願いを申し上げます。

亀岡委員長 次に、谷国家公安委員会委員長。

谷国務大臣 国家公安委員会委員長として、拉致問題に関する警察の取組について御報告申し上げます。

 北朝鮮による拉致容疑事案は、我が国の主権を侵害し、国民の生命身体に危険を及ぼすとともに、被害者やその御家族に耐え難い苦痛を与える許し難い犯罪であり、治安上極めて重大な問題です。また、二〇〇二年に五名の拉致被害者が帰国してから、今年で二十年となります。以来、一人の拉致被害者の帰国も実現しない中、被害者やその御家族も高齢となられ、肉親との再会がかなわぬまま亡くなられた御家族もいらっしゃるなど、もはや一刻の猶予もない状況にあると認識しております。

 現在、警察においては、日本人が被害者である拉致容疑事案及び朝鮮籍の姉弟が日本国内から拉致された事案、計十三件十九人を拉致容疑事案と判断するとともに、拉致の実行犯等として、北朝鮮工作員等計十一人について、逮捕状の発付を得て国際手配しているところです。

 また、これらの事案以外にも、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案があるとの認識の下、関係機関と緊密な連携を図りつつ、鋭意所要の捜査や調査を進めています。

 今後とも、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するため、拉致容疑事案等の全容解明に向けて徹底した捜査及び調査を推進します。

 また、北朝鮮による拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決するため、引き続き、国際社会との緊密な連携の下、関連する国連安保理決議を完全に履行するとの観点からも、我が国としての対北朝鮮措置を着実に実施しているところです。

 警察では、これまでに、対北朝鮮措置の実効性を確保するため、対北朝鮮措置に関係する違法行為の取締りを推進してきたところですが、引き続き、関係機関と緊密な連携を図りつつ、徹底した取締りを推進します。

 拉致問題は、岸田内閣の最重要課題であります。

 今後とも、拉致問題対策本部事務局や外務省等、関係機関と緊密に連携し、政府全体としての取組にしっかり貢献します。

 亀岡委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。

亀岡委員長 次に、和田内閣府副大臣。

和田副大臣 内閣府副大臣の和田義明でございます。

 先ほど松野博一拉致問題担当大臣からお話がありましたように、拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において主体的に取り組み、解決を目指すべき課題です。全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、自見政務官とともに松野大臣を補佐し、全力で取り組んでまいる所存です。

 亀岡委員長を始め、各理事、委員の方々の御指導をよろしくお願いいたします。

亀岡委員長 次に、山田外務副大臣。

山田(賢)副大臣 外務副大臣を拝命いたしました山田賢司でございます。

 二〇〇二年に五名の拉致被害者の方々が帰国されて以来、一人の拉致被害者の帰国も実現していないことは痛恨の極みでございます。林外務大臣を補佐し、岸田政権で拉致問題を必ず解決するとの強い決意で臨んでまいります。

 亀岡委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。

亀岡委員長 次に、武井外務副大臣。

武井副大臣 外務副大臣を拝命いたしました武井俊輔でございます。

 拉致被害者の御家族の皆様も御高齢となる中、もはや一刻の猶予もないところであります。拉致問題の一日も早い解決が不可欠であります。林外務大臣を補佐し、全ての拉致被害者の帰国に向けてあらゆる努力を傾注いたしてまいります。

 亀岡委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。

亀岡委員長 次に、自見内閣府大臣政務官。

自見大臣政務官 内閣府大臣政務官の自見はなこでございます。

 拉致問題の早期解決に向けて、亀岡委員長を始め、各理事、各委員の先生方の御指導、御鞭撻を賜りながら、松野大臣を和田副大臣とともに補佐し、全力で取り組んでまいります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

亀岡委員長 次に、秋本外務大臣政務官。

秋本大臣政務官 外務大臣政務官の秋本真利でございます。

 拉致問題は岸田内閣の最重要課題であり、拉致被害者の方々と御家族の皆様が再会する日まで、岸田内閣の使命は終わりません。林外務大臣を補佐し、御家族の積年の思いを胸に、拉致問題の即時解決に向けて全力を尽くしてまいります。

 亀岡委員長を始め、理事、委員各位の御協力を心からお願い申し上げます。

亀岡委員長 次に、高木外務大臣政務官。

高木大臣政務官 外務大臣政務官を拝命いたしました高木啓でございます。

 拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる岸田内閣の最重要課題であります。林外務大臣を補佐し、一日も早い全ての拉致被害者の帰国実現に向けて最善を尽くす所存です。

 亀岡委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。

亀岡委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後三時六分散会


このページのトップに戻る
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.