第2号 令和7年12月2日(火曜日)
令和七年十二月二日(火曜日)午前九時開議
出席委員
委員長 小宮山泰子君
理事 石橋林太郎君 理事 坂井 学君
理事 高木 啓君 理事 福田 達夫君
理事 下条 みつ君 理事 藤岡たかお君
理事 牧 義夫君 理事 東 徹君
理事 岸田 光広君
寺田 稔君 中曽根康隆君
西村 康稔君 福原 淳嗣君
松野 博一君 向山 淳君
若山 慎司君 有田 芳生君
源馬謙太郎君 西村智奈美君
平岡 秀夫君 阿部 司君
深作ヘスス君 中川 宏昌君
上村 英明君
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外務大臣 茂木 敏充君
国務大臣
(拉致問題担当) 木原 稔君
国務大臣
(国家公安委員会委員長) あかま二郎君
内閣府副大臣 鈴木 隼人君
外務副大臣 国光あやの君
内閣府大臣政務官 若山 慎司君
外務大臣政務官 英利アルフィヤ君
外務大臣政務官 大西 洋平君
外務大臣政務官 島田 智明君
衆議院調査局北朝鮮による拉致問題等に関する特別調査室長 大野雄一郎君
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委員の異動
十一月四日
辞任 補欠選任
大空 幸星君 高木 啓君
深澤 陽一君 坂井 学君
同月七日
辞任 補欠選任
星野 剛士君 中曽根康隆君
十二月二日
辞任 補欠選任
土田 慎君 向山 淳君
同日
辞任 補欠選任
向山 淳君 土田 慎君
同日
理事星野剛士君十一月七日委員辞任につき、その補欠として坂井学君が理事に当選した。
同日
理事石橋林太郎君同日理事辞任につき、その補欠として福田達夫君が理事に当選した。
同日
理事土田慎君同日委員辞任につき、その補欠として高木啓君が理事に当選した。
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本日の会議に付した案件
理事の辞任及び補欠選任
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○小宮山委員長 これより会議を開きます。
理事の辞任についてお諮りいたします。
理事石橋林太郎君から、理事辞任の申出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小宮山委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
引き続き、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
ただいまの理事辞任及び委員の異動に伴い、現在理事が三名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小宮山委員長 御異議なしと認めます。
それでは、理事に
坂井 学君 高木 啓君
及び 福田 達夫君
を指名いたします。
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○小宮山委員長 この際、木原拉致問題担当大臣、茂木外務大臣、あかま国家公安委員会委員長、鈴木内閣府副大臣、国光外務副大臣、若山内閣府大臣政務官、英利外務大臣政務官、島田外務大臣政務官及び大西外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。木原拉致問題担当大臣。
○木原国務大臣 おはようございます。拉致問題担当大臣の木原稔です。
拉致問題をめぐる現状について御報告申し上げます。
北朝鮮による拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において主体的に取り組み、解決を目指すべき課題です。
二〇〇二年に五名の拉致被害者の方々が帰国されて以来、一人の拉致被害者の御帰国も実現していないことは、誠に申し訳ない限りです。
拉致被害者やその御家族も御高齢となる中で、拉致問題は、人命そのものが懸かった人道問題であるとともに、国家主権の侵害であり、高市内閣の最重要課題です。もはや一刻の猶予もない、何としても結果を出してほしいという御家族の皆様の切迫した思いを改めて胸に刻んで、あらゆる手段を尽くして取り組んでまいります。
拉致問題の解決に向けては、我が国自身が主体的に取り組むことが重要です。高市総理自身、自らがリーダーシップを発揮して、具体的な成果に結びつけていきたいとし、金正恩委員長との首脳会談に臨む覚悟もできている旨を述べています。こうした高市総理の強い決意の下、北朝鮮に対して過去の政権が行ってきた様々なルートでの働きかけを踏まえつつ、何としても突破口を開くべく、取り組んでまいります。
また、国際社会との連携も不可欠です。十月二十八日の日米首脳会談では、拉致問題の即時解決について、高市総理から引き続きの理解と協力を求め、トランプ大統領から全面的な支持を得ました。大統領及びルビオ国務長官には、拉致被害者御家族とも面会いただきました。さらに、高市総理は就任直後からASEAN関連首脳会議やAPEC首脳会議の機会を捉え、各国首脳に対し理解と協力を求めています。
私自身も、訪日する外国要人の方との面会等の機会を活用したいと思います。また、米国を始め国際社会において広く拉致問題についての関心と認識を深める取組も続けてまいります。
拉致問題は過去の歴史上の事件ではなく、今なお被害者が自由を奪われ、御帰国できない状態が続いている現在進行形の問題であり、日本国民が心を一つにして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示すことが、問題解決に向けた力強い後押しとなります。このような認識の下、政府としては、拉致問題に関する啓発活動にも力を入れて取り組んでおります。
本年度も、地方自治体との共催により国内各地で拉致問題を考える国民の集いを開催するほか、拉致問題に関する舞台劇や、映画等の上映会を全国各地で開催しています。
加えて、これまで拉致問題に触れる機会の少なかった若い世代への啓発活動を特に積極的に推進していく考えです。具体的には、教員等を対象としたセミナーや、中学生、高校生を対象とした作文コンクール、教員を目指す大学生に対する講座の開設などの取組を行っております。また、八月には、全国の中学生の参加を得て、拉致問題に関する中学生サミットを開催しました。本サミットに参加した中学生のアイデアを基にした広報動画も積極的に活用していきます。このほか、若い世代向けの動画等の素材を充実させてまいります。
これらの啓発活動と並行して、拉致被害者や北朝鮮の人々に向けたラジオ放送も、政府として実施しております。また、民間団体に委託した放送を行うとともに、ラジオの共同公開収録を本年度も四回実施する予定です。今後とも、拉致被害者や北朝鮮の人々に向けた情報発信を積極的に行ってまいります。
拉致問題は、高市内閣の最重要課題です。拉致被害者の方々、そして御家族の皆様が御高齢となる中、一刻も早く解決しなければなりません。認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国の実現に向けて、全力で果敢に取り組んでまいります。
小宮山委員長を始め、理事、委員の皆様の御理解、御協力を心よりお願い申し上げます。
○小宮山委員長 次に、茂木外務大臣。
○茂木国務大臣 おはようございます。外務大臣の茂木敏充です。
北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の開催に当たり、小宮山委員長を始め、理事、委員各位に御挨拶申し上げるとともに、北朝鮮をめぐる最近の状況について御報告いたします。
日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算し、日朝国交正常化を実現するとの方針に変わりはありません。
中でも、拉致被害者やその御家族も御高齢となる中で、人命に関わる拉致問題は、一刻も早く解決しなければならない人道問題であるとともに、国家主権の侵害であり、高市内閣の最重要課題です。
被害者の御帰国を待ち望んでおられる御家族の皆さんの思いを胸に、政府一丸となって、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現すべく、あらゆる手段を尽くして全力で取り組んでまいります。
拉致問題は、国際社会共通の課題です。高市総理は、各国首脳に対し、拉致問題についての支持を働きかけています。
十月に、トランプ米国大統領が訪日した際には、拉致被害者の御家族との面会も行われました。トランプ大統領、ルビオ国務長官には、拉致被害者の御家族の声に真摯に耳を傾けていただき、改めて、即時解決に向けた全面的な支持を得ました。
また、私からも、十月の日米、日韓外相会談や日米韓外相会合、そして先月のG7外相会合といった機会に、拉致問題の解決に向けた理解と協力を求め、改めて各国の支持を得ました。
引き続き、外務大臣として、あらゆる外交の場面において、拉致問題に関する日本の立場を説明し、理解と協力を求めてまいります。
また、北朝鮮による核・ミサイル開発は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できません。
今後とも、日米、日韓、日米韓で緊密に連携するとともに、国際社会と協力しながら、関連する国連安保理決議の完全な履行に向けた取組を進め、北朝鮮の核・弾道ミサイル計画の完全な廃棄を求めてまいります。
小宮山委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。
○小宮山委員長 次に、あかま国家公安委員会委員長。
○あかま国務大臣 おはようございます。
国家公安委員会委員長として、拉致問題に関する警察の取組について御報告申し上げます。
北朝鮮による拉致容疑事案は、我が国の主権を侵害し、国民の生命身体に危険を及ぼすとともに、被害者やその御家族に耐え難い苦痛を与える許し難い犯罪であり、治安上極めて重大な問題です。拉致被害者の方々、そして御家族の皆様が御高齢となる中で、もはや一刻の猶予もない状況にあると認識をしております。
現在、警察においては、日本人が被害者である拉致容疑事案及び朝鮮籍の姉弟が日本国内から拉致された事案、計十三件十九人を拉致容疑事案と判断するとともに、拉致の実行犯等として、北朝鮮工作員等計十人について、逮捕状の発付を得て国際手配をしているところです。
また、これらの事案以外にも、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案があるとの認識の下、関係機関と緊密な連携を図りつつ、鋭意所要の捜査や調査を進めてまいります。
今後とも、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現するため、拉致容疑事案等の全容解明に向けて徹底した捜査及び調査を推進します。
また、我が国は、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決するため、国際社会との緊密な連携の下、関連する国連安保理決議を完全に履行するとの観点からも、我が国としての対北朝鮮措置を着実に実施しているところです。
警察では、これまで、対北朝鮮措置の実効性を確保するため、当該措置に関係する違法行為の取締りを推進してきたところですが、引き続き、関係機関と緊密な連携を図りつつ、厳正な取締りを徹底してまいります。
拉致問題は、人の命そのものが懸かった人道問題であるとともに、国家主権の侵害であり、高市内閣の最重要課題です。
今後とも、拉致問題対策本部事務局や外務省等、関係機関と緊密に連携し、政府全体としての取組にしっかりと貢献をいたします。
小宮山委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。
○小宮山委員長 次に、鈴木内閣府副大臣。
○鈴木副大臣 内閣府副大臣の鈴木隼人でございます。
先ほど木原稔拉致問題担当大臣からお話がありましたように、拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において主体的に取り組み、解決を目指すべき課題です。全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現すべく、若山政務官とともに木原大臣を補佐し、全力で取り組んでまいる所存です。
小宮山委員長を始め、各理事、委員の方々の御指導をよろしくお願い申し上げます。
○小宮山委員長 次に、国光外務副大臣。
○国光副大臣 外務副大臣を拝命いたしました国光あやのでございます。
二〇〇二年に五名の拉致被害者の方々が御帰国されて以来、一人の拉致被害者の御帰国も実現していないことは、まさに痛恨の極みでございます。茂木外務大臣を補佐し、高市政権で拉致問題を必ず解決するとの強い決意で臨んでまいります。
小宮山委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願いを申し上げます。
○小宮山委員長 次に、若山内閣府大臣政務官。
○若山大臣政務官 内閣府大臣政務官の若山慎司でございます。
拉致問題の即時解決に向けて、小宮山委員長を始め、各理事、委員の方々の御指導、御鞭撻を賜りながら、木原大臣を鈴木副大臣とともに補佐し、全力で取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いを申し上げます。
○小宮山委員長 次に、英利外務大臣政務官。
○英利大臣政務官 外務大臣政務官を拝命いたしました英利アルフィヤでございます。
拉致問題の解決には、国際社会との緊密な連携が不可欠です。茂木外務大臣を補佐し、あらゆる機会を捉えて拉致問題に関する国際社会の理解と協力を求め、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国の実現に向けて最善を尽くす所存です。
小宮山委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
○小宮山委員長 次に、島田外務大臣政務官。
○島田大臣政務官 外務大臣政務官を拝命いたしました島田智明でございます。
拉致問題は、一刻も早く解決しなければならない人道問題であるとともに、国家主権の侵害です。茂木外務大臣を補佐し、拉致問題の即時解決に向けて全力を尽くしてまいります。
小宮山委員長を始め、理事、委員の皆様の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
○小宮山委員長 次に、大西外務大臣政務官。
○大西大臣政務官 外務大臣政務官を拝命いたしました大西洋平でございます。
拉致問題の解決のためには、我が国としての主体的な取組はもちろんのこと、米国を始めとする国際社会との緊密な連携が不可決です。茂木外務大臣を補佐し、各国に対して理解と支持を求め、拉致問題の即時解決に向け、全力で取り組んでまいります。
小宮山委員長を始め、理事、委員の皆様の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
○小宮山委員長 次回は、来る五日金曜日午前十時二十分理事会、午前十時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午前九時十五分散会

