衆議院

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第2号 令和4年3月4日(金曜日)

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令和四年三月四日(金曜日)

    午後零時十分開議

 出席委員

   委員長 伊藤 忠彦君

   理事 亀岡 偉民君 理事 菅家 一郎君

   理事 坂井  学君 理事 野中  厚君

   理事 金子 恵美君 理事 神谷  裕君

   理事 早坂  敦君 理事 國重  徹君

      青山 周平君    秋本 真利君

      井出 庸生君    大西 英男君

      金子 俊平君    国光あやの君

      小林 茂樹君    鈴木 隼人君

      高階恵美子君    高木  啓君

      谷川 とむ君    土田  慎君

      西田 昭二君    西野 太亮君

      平沢 勝栄君    古川 直季君

      細野 豪志君    宗清 皇一君

      八木 哲也君    山本 左近君

      若林 健太君    荒井  優君

      小熊 慎司君    岡本あき子君

      鎌田さゆり君    玄葉光一郎君

      馬場 雄基君    山田 勝彦君

      池畑浩太朗君    一谷勇一郎君

      小野 泰輔君    浮島 智子君

      庄子 賢一君    岸本 周平君

      高橋千鶴子君    福島 伸享君

    …………………………………

   国務大臣

   (復興大臣)       西銘恒三郎君

   復興副大臣        冨樫 博之君

   復興副大臣        新妻 秀規君

   復興副大臣        渡辺 猛之君

   復興大臣政務官      宗清 皇一君

   復興大臣政務官      高橋はるみ君

   復興大臣政務官      岩田 和親君

   復興大臣政務官      泉田 裕彦君

   衆議院調査局東日本大震災復興特別調査室長     吉田はるみ君

    ―――――――――――――

委員の異動

三月四日

 辞任         補欠選任

  伊藤信太郎君     土田  慎君

  三谷 英弘君     古川 直季君

  階   猛君     山田 勝彦君

同日

 辞任         補欠選任

  土田  慎君     伊藤信太郎君

  古川 直季君     三谷 英弘君

  山田 勝彦君     階   猛君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 東日本大震災復興の総合的対策に関する件


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     ――――◇―――――

伊藤委員長 それでは、これより会議を開きます。

 議事に入るに先立ちまして、委員会を代表して一言申し上げたいと存じます。

 来る十一日をもちまして、東日本大震災の発生から十一年を迎えます。改めて、お亡くなりになられました方々とその御遺族に対しまして、深く哀悼の意を表しますとともに、被災地の復興を心から御祈念をいたすところでございます。

 これより、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、黙祷を皆様とささげたいと存じます。

 全員の御起立をお願いをいたします。――黙祷。

    〔総員起立、黙祷〕

伊藤委員長 黙祷を終わります。ありがとうございました。御着席をください。

     ――――◇―――――

伊藤委員長 それでは、東日本大震災復興の総合的対策に関する件について調査を進めます。

 この際、復興大臣から所信を聴取いたします。復興大臣西銘恒三郎さん。

西銘国務大臣 復興大臣及び福島原発事故再生総括担当大臣を拝命しております西銘恒三郎です。

 東日本大震災の発災、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故から、三月十一日で十一年となります。

 震災によって亡くなられた方々に改めて心から哀悼の意を表しますとともに、御遺族の方々や被害に遭われた全ての方々に心からお見舞いを申し上げます。

 東日本大震災復興特別委員会の開催に当たり、復興大臣として所信を申し上げます。

 この十一年間、被災地の方々の御努力や関係者の御尽力により、復興は着実に進んでいる一方で、地域によって状況は様々であり、いまだ避難生活を送られている方を始め、様々な困難に直面している方々もいらっしゃいます。

 住まいの再建やインフラ整備などがおおむね完了する中で、心のケア等の残された課題について、被災者に寄り添いながら、きめ細かく対応していきます。

 また、福島における原子力災害被災地域では、本格的な復興再生に向けて、今後も中長期的に対応していく必要があります。

 こうした状況を踏まえ、第二期復興・創生期間の二年目に向けて、次の取組を着実に進めてまいります。

 被災地に共通の残された課題として、まずは、被災者支援について、見守りや相談支援、心身のケア、生きがいづくり、コミュニティー形成など、生活再建のステージに応じた切れ目のない支援を行ってまいります。

 また、防災集団移転促進事業の移転元地等の活用について、地域の個別の課題にきめ細かく対応し、被災者自治体の取組を引き続き後押しします。

 さらに、産業、なりわいの再生に向けて、企業立地や商業施設の整備等に引き続き取り組み、特に、被災地における中核産業である水産加工業については、販路の回復、開拓、加工原料の転換等の取組を引き続き支援してまいります。

 このほか、残されたインフラの整備についても着実に進めてまいります。

 福島の原子力災害からの復興再生に向けて、まずは、避難指示が解除された地域において、医療、介護、買物環境、教育等の生活環境整備を進めるとともに、事業再開の支援、営農再開の加速化、森林・林業の再生、漁業の本格的な操業再開等、産業、なりわいの再生を図ります。

 また、新たな活力を呼び込めるよう、地方公共団体の自主性に基づく事業への支援や、移住、起業する方に対する個人支援等、新たな住民の移住、定住の促進にも取り組んでまいります。

 帰還困難区域においては、たとえ長い年月を要するとしても、将来的に帰還困難区域の全てを避難指示解除し、復興再生に責任を持って取り組むとの決意の下、まずは、特定復興再生拠点区域について、本年春以降の大熊町、双葉町、葛尾村の避難指示解除、そして来年春頃の富岡町、浪江町、飯舘村の避難指示解除に向けて、引き続き除染やインフラ整備等を着実に進めてまいります。

 また、拠点区域外については、昨年八月に策定された基本的方針に基づき、二〇二〇年代をかけて帰還意向のある住民が帰還できるよう、被災地の御意見を丁寧に伺い、関係省庁と連携して、避難指示解除に向けた取組を進めてまいります。

 さらに、除染に伴い発生した除去土壌等の中間貯蔵に係る事業を引き続き進めてまいります。

 次に、浜通り地域等において新たな産業基盤の構築を目指す福島イノベーション・コースト構想について、引き続き、地域における開発実証の支援、地元企業との連携促進や、起業、創業を目指す方への支援等を推進してまいります。

 この構想を更に発展させ、福島を始め東北の復興を実現するための夢や希望となるとともに、我が国の科学技術力、産業競争力の強化に貢献する福島国際研究教育機構の整備に向けて、私が中心となって関係大臣と連携しながら、政府一丸となって取り組んでまいります。

 引き続き、研究内容の具体化や、研究開発成果の産業化、人材育成の在り方などについて検討を進め、この機構の具体的な姿をお示しできるよう、本年度内に基本構想を取りまとめてまいります。

 今国会に、この機構を設置するための福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律案を提出したところでございますので、慎重御審議の上、御賛同を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 加えて、今もなお続く風評の払拭に向けて、政府一体となって取り組んでまいります。

 具体的には、科学的根拠に基づいた安全性等の正しい情報について、インターネット、ラジオ等、多くの媒体を活用した効果的な国内外への情報発信や、被災地産品の販路拡大、輸入規制の撤廃に向けた諸外国・地域への働きかけ等を積極的に行ってまいります。

 ALPS処理水については、政府が昨年四月に決定した基本方針及び十二月に策定した行動計画や、復興庁が取りまとめた情報発信等施策パッケージに基づき、政府一丸となって、決して風評被害を生じさせないという強い決意の下、風評対策にしっかりと取り組んでまいります。

 福島の復興再生に向けて、引き続き国が前面に立って取り組んでまいります。

 将来の大規模災害に備えるため、東日本大震災の記憶と教訓を後世へ継承し、今後の防災・減災対策や復興に活用していくことが重要です。

 これまでに蓄積された効果的な復興の手法、取組や民間のノウハウ、多様な主体の連携など、復興に係る知見を取りまとめ、関係機関と共有し、普及、展開することで、被災地内外の防災力向上に努めてまいります。

 震災から十一年となる本年において、復興の司令塔として、現場主義を徹底し、被災者に寄り添いながら、引き続き、福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生なしとの強い決意の下、新型コロナウイルス感染症の影響にも留意しつつ、一日も早い東日本大震災からの復興に全力で取り組んでまいります。

 伊藤委員長を始め理事及び委員各位の御理解と御指導をよろしくお願いを申し上げます。

伊藤委員長 それでは、次に、令和四年度復興庁関係予算の概要につきまして御説明を聴取いたします。復興副大臣冨樫博之君。(西銘国務大臣「委員長、ちょっと間違ってしまいました」と呼ぶ)それでは、冨樫副大臣の前に、西銘大臣、どうぞ。

西銘国務大臣 被災自治体の取組のところを間違って発言いたしましたので。被災自治体を被災者自治体と発言してしまいました。被災自治体に訂正をして、よろしくお願いしたいと思います。済みませんでした。

伊藤委員長 それでは、次の、令和四年度復興庁関係予算の概要について説明を聴取させていただきます。復興副大臣冨樫博之さん。

冨樫副大臣 復興副大臣の冨樫博之です。

 総括業務、地震、津波災害対策からの復興、復興五輪の推進及び海外情報発信に関する事項について担当いたしますとともに、宮城復興局について担当いたします。

 西銘大臣を支えて、被災された多くの皆様が復興に希望を持てるように全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長始め理事、委員の皆様の御理解と御指導を何とぞよろしくお願いを申し上げます。

 それでは、令和四年度復興庁予算について御説明申し上げます。

 復興庁におきましては、第二期復興・創生期間において必要な取組を精力的に進めるため、地震、津波被災地域において、被災者支援など、きめ細かい取組を着実に進めるとともに、原子力災害被災地域では、帰還環境の整備、生活再建など、本格的な復興再生に向けて取り組み、また、これに加えて、福島始め東北が創造的復興を成し遂げるための取組を進めるための予算として、東日本大震災復興特別会計に総額五千七百九十億円を計上しております。

 以下、その主要施策について御説明申し上げます。

 第一に、被災者支援については、避難生活の長期化や恒久住宅への移転に伴う被災者の心身の健康の維持、住宅や生活の再建に向けた相談支援、コミュニティーの形成、生きがいづくり等の心の復興など、生活再建のステージに応じた切れ目のない支援等に必要な経費として、二百七十八億円を計上しております。

 第二に、住宅再建と復興まちづくりについては、住まいと町の復興に向けて、災害公営住宅に関する支援を継続するほか、住民の安全、安心の確保等のために事業を進める必要があることから、災害復旧事業等について支援を継続するために必要な経費として、五百八億円を計上しております。

 第三に、産業、なりわいの再生については、ALPS処理水の処分に伴う対策として、被災県への水産に係る加工、流通、消費対策や、福島県農林水産業の再生、原子力災害被災十二市町村における事業再開支援、避難指示解除区域等における工場等の新増設支援等の取組に必要な経費、三百四十七億円を計上しております。

 第四に、原子力災害からの復興再生については、特定復興再生拠点区域外への帰還、居住に向けた避難指示解除の取組を進めていくため、意向確認支援等の実施や、避難指示解除がされた区域での生活再開に必要な帰還環境の整備、帰還困難区域の特定復興再生拠点の整備等を実施するとともに、中間貯蔵施設の整備等を着実に推進するほか、風評払拭及び放射線に関するリスクコミュニケーションの取組の強化に必要な経費として、四千四百五十二億円を計上しております。

 第五に、創造的復興については、単に震災前の状態に戻すのではなく、創造的復興を実現するため、以上の取組に加えて、福島国際研究教育機構の設立準備、福島イノベーション・コースト構想の推進、高付加価値産地の形成等に係る取組に必要な経費として、百五十七億円を計上しております。

 なお、東日本大震災復興特別会計においては、復興庁予算に加え、震災復興特別交付税交付金など、二千六百二十三億円を計上しており、全体では八千四百十三億円を計上しております。

 以上、令和四年度の復興庁予算の概要について御説明申し上げました。

 何とぞよろしくお願いをいたします。

伊藤委員長 以上で説明は終わりました。

 引き続き、副大臣並びに大臣政務官より挨拶を聴取したいと存じます。まず、新妻復興副大臣。

新妻副大臣 復興副大臣の新妻秀規でございます。

 福島を中心とした原子力災害からの復興及び再生に関する事項並びに福島復興局に関する事項を担当いたします。

 西銘大臣を支え、被災された多くの方々が復興に希望を持てるよう、全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長を始め理事、委員各位の御理解と御指導を何とぞよろしくお願い申し上げます。

伊藤委員長 続きまして、渡辺復興副大臣。

渡辺副大臣 復興副大臣の渡辺猛之でございます。

 地震、津波災害からの復興に関する事項を担当させていただきます。

 西銘大臣をしっかりお支えし、冨樫、新妻両副大臣、政務官の皆様方とともに真の復興の実現に向けて誠心誠意努めてまいりますので、伊藤委員長、理事、委員の先生方の格段の御指導を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。

伊藤委員長 続きまして、宗清復興大臣政務官。

宗清大臣政務官 復興大臣政務官の宗清皇一でございます。

 総括業務及び地震、津波災害からの復興に関する事項を担当させていただきますとともに、岩手復興局に関する事項を担当させていただきます。

 関係副大臣、大臣政務官とともに西銘大臣を支えて、被災地の復興が着実に進むよう、全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長を始め理事、委員各位の御指導と御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

伊藤委員長 続きまして、高橋復興大臣政務官。

高橋大臣政務官 復興大臣政務官の高橋はるみでございます。

 福島を中心とした原子力災害からの復興及び再生に関する事項に係る文部科学省との連絡調整に関する事項を担当いたします。

 関係副大臣、大臣政務官とともに西銘大臣をお支えし、被災地の復興が着実に進むよう、全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願いを申し上げます。

伊藤委員長 続きまして、岩田復興大臣政務官。

岩田大臣政務官 復興大臣政務官の岩田和親です。

 福島を中心とした原子力災害からの復興及び再生に関する事項に係る経済産業省との連絡調整に関する事項を担当いたします。

 関係副大臣、大臣政務官と連携を密にしながら西銘大臣をお支えをし、被災地の復興が更に前に進んでいくために全力を尽くす決意です。

 伊藤委員長を始め理事、委員の皆様の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

伊藤委員長 続きまして、泉田復興大臣政務官。

泉田大臣政務官 復興大臣政務官の泉田裕彦でございます。

 福島を中心とした原子力災害からの復興及び再生に関する事項に係る国土交通省との連絡調整に関する事項を担当をいたします。

 関係副大臣、大臣政務官とともに西銘大臣をお支えをし、被災地の復興が着実に進むよう、全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長を始め理事そして委員の皆様方の御指導と御協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。

伊藤委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会をいたします。

    午後零時三十一分散会


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