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第4号 平成17年1月28日(金曜日)

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平成十七年一月二十八日(金曜日)

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  平成十七年一月二十八日

    午後五時 本会議

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本日の会議に付した案件

 平成十六年度一般会計補正予算(第1号)

 平成十六年度特別会計補正予算(特第1号)

 平成十六年度政府関係機関補正予算(機第1号)

 平成十六年度分として交付すべき地方交付税の総額の特例に関する法律案(内閣提出)


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    午後五時三十二分開議

議長(河野洋平君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

梶山弘志君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。

 平成十六年度一般会計補正予算(第1号)、平成十六年度特別会計補正予算(特第1号)、平成十六年度政府関係機関補正予算(機第1号)、右三案を一括議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。

議長(河野洋平君) 梶山弘志君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。

    ―――――――――――――

 平成十六年度一般会計補正予算(第1号)

 平成十六年度特別会計補正予算(特第1号)

 平成十六年度政府関係機関補正予算(機第1号)

議長(河野洋平君) 平成十六年度一般会計補正予算(第1号)、平成十六年度特別会計補正予算(特第1号)、平成十六年度政府関係機関補正予算(機第1号)、右三案を一括して議題といたします。

 委員長の報告を求めます。予算委員長甘利明君。

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 平成十六年度一般会計補正予算(第1号)及び同報告書

 平成十六年度特別会計補正予算(特第1号)及び同報告書

 平成十六年度政府関係機関補正予算(機第1号)及び同報告書

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔甘利明君登壇〕

甘利明君 ただいま議題となりました平成十六年度一般会計補正予算(第1号)外二案につきまして、予算委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。

 この補正予算三案は、去る一月二十一日本委員会に付託され、二十六日谷垣財務大臣から提案理由の説明を聴取し、二十七日から質疑に入り、本日質疑を終局し、討論、採決を行ったものであります。

 まず、補正予算三案の概要について申し上げます。

 一般会計予算については、歳出において、災害対策費として一兆三千六百十八億円を計上するとともに、義務的経費の追加、国債整理基金特別会計への繰り入れ、地方交付税交付金等の追加を行う一方、既定経費の節減、予備費の減額を行うこととしております。

 また、歳入において、租税及び印紙収入並びに税外収入の増収を見込むとともに、前年度剰余金の受け入れを行うこととしております。

 この結果、補正後の平成十六年度一般会計予算の総額は、当初予算に対し歳入歳出とも四兆七千六百七十八億円増加して、八十六兆八千七百八十七億円となります。

 特別会計予算については、国債整理基金特別会計、道路整備特別会計など十八特別会計において、所要の補正を行うこととしております。

 政府関係機関予算については、中小企業金融公庫について、所要の補正を行うこととしております。

 次に、質疑について申し上げます。

 質疑は、新潟県中越地震や相次ぐ台風などの災害復旧及び防災対策、スマトラ沖大地震・大津波災害への支援、財政健全化、定率減税の縮減などの財政問題、社会保障制度改革のあり方、三位一体改革、郵政民営化問題、政治献金問題、在日米軍再編問題、詐欺被害対策、NHKの番組改編問題等、国政の各般にわたって熱心な質疑が行われました。

 かくして、本日質疑を終局し、補正予算三案を一括して討論に付しましたところ、自由民主党及び公明党を代表して石井啓一君から、民主党・無所属クラブを代表して佐々木秀典君から、日本共産党を代表して佐々木憲昭君から、社会民主党・市民連合を代表して山本喜代宏君からそれぞれ賛成の意見が述べられました。討論終局後、採決の結果、平成十六年度補正予算三案はいずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、御報告申し上げます。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 三案につき討論の通告があります。順次これを許します。松岡利勝君。

    〔松岡利勝君登壇〕

松岡利勝君 私は、自由民主党を代表して、平成十六年度補正予算三案に対しまして、賛成の討論を行うものであります。(拍手)

 昨年には、観測史上最高の十回の台風の上陸や、新潟県中越地震等の災害により、阪神・淡路大震災以来の多大なる被害が発生いたしました。この災害への対応に万全を期すことは、政府の責任であります。

 以下、本補正予算に賛成する主な理由を申し述べます。

 賛成の第一の理由は、本補正予算は、災害に対して適切な措置がとられていることであります。災害救助等関係経費、災害廃棄物処理事業費、災害復旧等事業費等の公共事業等の追加、災害関連融資関係経費など、十六年発生災害等に対して万全の対応を講じているところであります。

 賛成の第二の理由は、本補正予算は、財政規律の確保の面から見ても評価できることであります。小泉内閣は、改革なくして成長なしの方針のもと、デフレの克服と経済の活性化を目指し、各般の構造改革に取り組み、我が国経済は民間主導で回復してきました。その結果、本補正予算では四年ぶりに税収の増額補正を行うほか、平成十五年度補正予算に引き続き、国債を増発せずに編成を行っております。また、公債の償還財源に充てるため、財政法に基づき十五年度の決算上の剰余金の二分の一に相当する額を国債整理基金特別会計へ繰り入れるために必要な経費等を計上いたしております。

 以上、補正予算三案に賛成する主な理由を申し述べました。

 政府におかれましては、本補正予算成立後、引き続き災害への対応に全力を傾注されることを強く要請して、私の賛成討論を終わります。(拍手)

議長(河野洋平君) 佐々木秀典君。

    〔佐々木秀典君登壇〕

佐々木秀典君 私は、民主党・無所属クラブを代表して、平成十六年度補正予算案等三案に対し、賛成の立場で討論いたします。(拍手)

 昨年来、国の内外で大規模な災害が続発しております。ここに、亡くなられた方々とその御遺族に対し深く哀悼の意を表しますとともに、被災者の方々に心からお見舞い申し上げます。

 民主党は、昨年秋の臨時国会において、速やかに災害対策の補正予算を編成するよう求めました。しかし、残念ながら、小泉内閣の対応は遅過ぎると言わざるを得ません。小泉総理には猛省を促したいと考えます。

 また、災害対策の補正予算と言いながら、本補正予算案で、災害対策費は全体の三分の一であるという点も大きな問題であると考えます。しかも、その災害対策費にしても、被災者が最も求め、本当に優先すべきは住宅再建支援なのに、それが決定的に欠けているというのが実情であります。

 災害という個人の努力では防ぎ得ない不測の事態により、物心ともに甚大な被害をこうむった被災者に対し、個人財産の回復に税金を使うのは妥当でないとする旧来の役人の論理をいまだに振りかざすのでは、一体何のための政治かと言わざるを得ません。野党三党提出の被災者生活再建支援法改正案を早期に成立させるべきであることを強く申し上げます。(拍手)

 さらには、例えば刑務所増設予算のように、本来本予算で講ぜられるべきであり、災害対策とは関係のない公共事業や経費が含まれていることも問題であります。また、生活保護費負担金が二千億円も含まれていることは、まさに小泉内閣の経済失政が経済の二極化をもたらしていることのあらわれであります。既定経費の節減にしても、そのほとんどが、金利が見込みよりも低かったことによる国債費の減額分であり、実際に何かを節減したというわけではありません。

 以上のように、本補正予算案には多くの問題がありますが、既に、厳しい寒さと豪雪の中、不自由な生活を余儀なくされている中越を初め多くの被災者の方々と、被災地、地方自治体の切実な願いを思い、本補正予算案に賛成することといたします。

 以上、討論を終わります。(拍手)

議長(河野洋平君) 漆原良夫君。

    〔漆原良夫君登壇〕

漆原良夫君 公明党の漆原良夫でございます。

 私は、公明党を代表して、ただいま議題となりました平成十六年度補正予算案に賛成の討論をさせていただきます。(拍手)

 本日、新潟県中越地震の復興支援策を含む本補正予算案に賛成の討論をできますことは、震災発生当初から救援活動に奔走してきました地元議員の一人として、私にとっては最大の栄誉であります。本当に皆さんありがとうございました。(拍手)

 新潟県中越地震は、地震発生より三カ月がたちました。その間、被災地は、自治体職員の不眠不休の努力のほか、多くの国民の皆様の善意と勇気に支えられてまいりましたこと、あわせて御礼を申し上げたいと思います。

 殊に、若いボランティアの皆さんの活躍にはすばらしいものがありました。オートバイ隊、交通不通になった山道をオートバイに食料を積んで被災者の方に届けておられます。泥んこ瓦れき隊、半倒壊の家屋に入り、必死に泥や瓦れきを屋外に排出しておりました。さらに、若い女性の皆さんが避難場所で御高齢の方々の話し相手になって、被災者の皆様にもようやく笑顔が戻ったという報告も聞いております。

 また、九十二時間ぶりに救出された皆川優太ちゃん。レスキュー隊員に抱えられた優太ちゃんの姿。生きていて本当によかった、そう思います。命のとうとさ、その感動は、今でも忘れることはできません。(拍手)

 十月二十五日、二十六日、我が党の神崎代表はいち早く新潟入りをしまして、新潟県庁で県知事と面会し、被害状況や要望を聞くとともに、避難所を訪問して、多くの被害者の皆様を激励されていました。

 また、十一月二十八日、私は、冬柴幹事長とともに、政治家として初めて被災地の山古志村に入り、現地を視察させていただきました。

 山が動き、大地は裂け、家が倒壊し、道路は寸断といった状況でありまして、震災前は美しい風景を織りなした棚田には亀裂が走り、ことしは作付ができるかどうか、大変心配な状況であります。

 山古志村の長島村長の話が印象的でありました。村民は水没した集落に歩いて一時間以上かけて自宅を見に行っています、家屋が倒壊しても、九割を超える人々が帰村を希望するほど村への思い入れが深いのですということでありました。

 冬柴幹事長はこの村長さんに対して、これほどの被害から立ち直るには国の支援が必要であり、可能な限りの支援をすると述べて、住民生活の再建や二次災害の防止に全力で取り組むことを約束して帰ってまいりました。

 本補正予算案では、災害復旧、被災者の生活・生業支援、救助活動経費として合計で一兆三千六百十八億円を計上しております。新潟県中越地震に対する災害対策費としては約三千億円に達している。こうした補正の計上が現地の復旧復興を大きく後押しすることとなると考えております。

 さらに、本補正予算案では、復旧だけではなくて、災害防止に向けて緊急に対応すべき事業などの経費も計上しております。被災者の生活再建やボランティア支援などのきめ細かい対策も含まれております。

 私どもは、政府・与党一体となって、本補正予算案並びに平成十七年度本予算の早期成立を図るとともに、災害対策、被災者支援に総力を挙げて取り組んでまいる決意でございます。

 以上、本補正予算案に賛成する理由を述べさせていただきました。私は、ぜひとも速やかに本補正予算案を成立させるべきであると考えております。

 以上をもって、賛成討論とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

議長(河野洋平君) これにて討論は終局いたしました。

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 三案を一括して採決いたします。

 三案の委員長の報告はいずれも可決であります。三案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、三案とも委員長報告のとおり可決いたしました。(拍手)

     ――――◇―――――

梶山弘志君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。

 内閣提出、平成十六年度分として交付すべき地方交付税の総額の特例に関する法律案を議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。

議長(河野洋平君) 梶山弘志君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。

    ―――――――――――――

 平成十六年度分として交付すべき地方交付税の総額の特例に関する法律案(内閣提出)

議長(河野洋平君) 平成十六年度分として交付すべき地方交付税の総額の特例に関する法律案を議題といたします。

 委員長の報告を求めます。総務委員長実川幸夫君。

    ―――――――――――――

 平成十六年度分として交付すべき地方交付税の総額の特例に関する法律案及び同報告書

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔実川幸夫君登壇〕

実川幸夫君 ただいま議題となりました平成十六年度分として交付すべき地方交付税の総額の特例に関する法律案につきまして、総務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。

 本案は、平成十六年度の補正予算により増額された同年度分の地方交付税の額について、当該額の一部を平成十七年度分として交付すべき地方交付税の総額に加算して交付することができることとするものであります。

 本案は、去る一月二十六日本委員会に付託され、本日麻生総務大臣から提案理由の説明を聴取した後、質疑を行い、採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、御報告申し上げます。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 採決いたします。

 本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(河野洋平君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。

     ――――◇―――――

議長(河野洋平君) 本日は、これにて散会いたします。

    午後五時五十二分散会

     ――――◇―――――

 出席国務大臣

       内閣総理大臣 小泉純一郎君

       総務大臣   麻生 太郎君

       法務大臣   南野知惠子君

       外務大臣   町村 信孝君

       財務大臣   谷垣 禎一君

       文部科学大臣 中山 成彬君

       厚生労働大臣 尾辻 秀久君

       農林水産大臣 島村 宜伸君

       経済産業大臣 中川 昭一君

       国土交通大臣 北側 一雄君

       環境大臣   小池百合子君

       国務大臣   伊藤 達也君

       国務大臣   大野 功統君

       国務大臣   竹中 平蔵君

       国務大臣   棚橋 泰文君

       国務大臣   細田 博之君

       国務大臣   村上誠一郎君

       国務大臣   村田 吉隆君


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