衆議院

メインへスキップ



第6号 平成20年10月21日(火曜日)

会議録本文へ
平成二十年十月二十一日(火曜日)

    ―――――――――――――

 議事日程 第五号

  平成二十年十月二十一日

    午後一時開議

 第一 国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案(第百六十八回国会、参議院提出)

 第二 テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出)

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 日程第一 国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案(第百六十八回国会、参議院提出)

 日程第二 テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出)


このページのトップに戻る

    午後一時二分開議

議長(河野洋平君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

 日程第一 国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案(第百六十八回国会、参議院提出)

 日程第二 テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出)

議長(河野洋平君) 日程第一、第百六十八回国会、参議院提出、国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案、日程第二、内閣提出、テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案、右両案を一括して議題といたします。

 委員長の報告を求めます。国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員長深谷隆司君。

    ―――――――――――――

 国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案及び同報告書

 テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案及び同報告書

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔深谷隆司君登壇〕

深谷隆司君 ただいま議題となりました国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会における両法律案の審査の経過及び結果を御報告申し上げます。

 まず、第百六十八回国会提出の参議院提出法律案について申し上げます。

 本案は、アフガニスタンの復興の支援を通じて国際的なテロリズムの防止及び根絶のための国際社会の取り組みに寄与しようとするものであります。

 その主な内容は、

 第一に、政府は、治安分野改革支援活動または人道復興支援活動のほか、アフガニスタンの国内における安全及び安定の回復に資するための措置を講ずるものとしております。

 第二に、人道復興支援活動は、抗争停止合意が成立している地域等で実施されるものとし、自衛隊の部隊等が実施する活動は、同活動に限るものとしております。

 第三に、アフガニスタン復興支援活動の実施を命ぜられた自衛隊の部隊等の自衛官は、当該アフガニスタン復興支援活動の実施に対する抵抗を抑止するためにも、一定の要件に従って武器を使用することができるとしております。

 本案は、第百六十八回国会の参議院提出に係るもので、本院において継続審査に付されていたものであります。

 次に、内閣提出の補給支援特別措置法の一部を改正する法律案について申し上げます。

 本案は、補給支援特別措置法に基づき我が国が実施する補給支援活動を引き続き実施し、もって我が国を含む国際社会の平和及び安全の確保に資するため、同法の期限を一年間延長しようとするものであります。

 本案は、去る九月二十九日本院に提出され、十月八日本委員会に付託されました。

 本委員会におきましては、両案について去る十日提案理由の説明を聴取し、十七日質疑に入りました。同日麻生内閣総理大臣に出席を求めて質疑を行い、昨二十日両案に対する質疑を終局いたしました。次いで、討論の後、採決いたしましたところ、参議院提出法律案は賛成少数をもって否決すべきものと決し、内閣提出法律案は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。

 以上、御報告申し上げます。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 両案につき討論の通告があります。順次これを許します。伴野豊君。

    〔伴野豊君登壇〕

伴野豊君 民主党の伴野豊です。

 私は、民主党・無所属クラブを代表し、民主党・新緑風会・日本提出のいわゆるテロ根絶法案について賛成の、政府提出の補給支援特措法改正案について反対のそれぞれの立場から討論をいたします。(拍手)

 まず、本年八月、アフガニスタンでお亡くなりになられたペシャワール会伊藤和也さんの御冥福を心からお祈りし、哀悼の誠をささげます。アフガニスタンの復興と平和のためにその身をささげられた伊藤和也さん、私たちは決してあなたを忘れません。

 民主党は、第百六十八回臨時国会において、政府提出の補給支援特措法案を審査した際、まずは旧テロ特措法に基づいて自衛隊が行ってきた六年間の活動の検証が不可欠であると考え、政府に対し、海上自衛隊が給油を行っている日時、場所、燃料の調達先など、再三再四、情報公開を求めてまいりました。しかし、政府の資料開示は甚だ不十分でありました。活動実態をごまかし、真実を隠ぺいしている疑惑は払拭できず、説明責任は全く果たされませんでした。

 油の転用問題について、政府は、自衛艦が給油した米艦船がイラク作戦に参加することはないと当初説明しておりました。その後、不朽の自由作戦に従事していれば、他の任務を行っていても問題はないとの答弁に変わりました。それゆえ、我が民主党は、テロ特措法違反が行われていた疑惑が一層深まったと判断し、失効したテロ対策特措法に基づく補給支援活動と全く同じ活動に限定している、そして継続する政府提出のいわゆる補給支援特措法案にも反対いたしました。

 指摘された当時も、政府は、我が国が提供した油の転用は生じないと断言いたしましたが、アメリカ国防総省が説明したように、米艦船が複数の任務につくこともある以上、今後も転用が続くとの懸念が残ったままでありました。

 昨日終了した両案についての特別委員会で、その質疑においても、海上自衛隊が補給する対象艦は、テロ対策海上阻止活動の任務を負ってさえいれば、他の任務を負っていても構わないとの政府答弁がありました。しかも、一年ごとにその延長につき国会で審議することによって国会による文民統制が維持されると言いながら、政府は、いずれの艦船に海上自衛隊が補給したかについては一切情報提供を拒否する姿勢を貫いております。

 以上の理由から、民主党は、政府が国民に説明できないような自衛隊の活用を目的とする補給支援特措法は直ちに廃止すべき、そうするものであると考えております。

 アフガニスタンはテロの主戦場と言われています。しかし、これは米国におけるいわゆる同時多発テロ攻撃が発生する以前にはそのような状態にはありませんでした。アメリカが主導し、今なお継続中のOEFと称される不朽の自由作戦が招いた、九・一一テロに続く第二の悲劇ではないでしょうか。

 民主党は、アフガニスタンにおけるテロを根絶していきたいという思いを強く持っており、そのために何が必要かという観点から民主党案を提出いたしました。我が党は、インド洋での給油を含め、OEFによる武力攻撃はテロ根絶のために直接的に何らつながるものではなく、テロの根絶のために真に必要なことはアフガニスタン国内での和平努力と国家の再建支援、そして人道復興支援であると考えます。

 カルザイ政権もようやく、戦闘ではテロに勝てないという教訓を得、交渉による和平実現を目指す喜ばしい努力を始めました。民主党案は、アフガニスタンにおいて武装集団が行っている不法な抗争を停止し、その停止を維持する旨のアフガニスタン政府と当該武装集団等との間の合意が形成されるよう支援するほか、アフガニスタン国内における安全及び安定の回復に資するための措置を講ずるとともに、アフガニスタン国民の生活の安定と向上に向けた自主的な努力を支援すること等により、我が国がアフガニスタンの復興の支援を通じて国際的なテロリズムの防止及び根絶のための国際社会の取り組みに寄与し、もって我が国を含む国際社会の平和及び安全の確保に資することを目的とするものであります。

 民主党は、アフガニスタンにおいて、国土の荒廃に加え水不足により干ばつが広まり農地が失われるというような悪化が進む情勢にかんがみ、ただ漠然と給油活動を継続するのではなく、真の和平実現のために、アフガニスタンの安定、復興に向け、民生、人道支援を行うことが日本の役割だと考えております。

 こうしたことを踏まえて、民主党案は、銃をスコップに、油よりも水をとのコンセプトのもと、かんがい、インフラの整備に重点を置いた内容となっております。民主党案は、真のアフガニスタンにおけるテロ撲滅にとり最高、最良の案であると信じております。

 また、民主党案には、「公海上その他の海上における我が国の船舶の主要な航路帯においてテロリストによる攻撃等から航行の安全を確保することの重要性にかんがみ、海上警察の国際間の連携の促進に努めるとともに、航行の安全に関する条約その他の国際約束についての関係諸外国の誠実な履行の確保を働きかける等、公海における航行の自由の確保のための国際社会の取組に積極的かつ主導的に寄与するものとする。」との規定が置かれております。この規定は、頻発する海上テロのほか、我が国の船舶も被害を受けているソマリア沖の海賊行為をも対象としたものであります。

 このように、民主党案は、海上の安全に対する国際協調にも積極的に取り組むことをうたっていることもあり、評価に値します。

 昨日の特別委員会では、海上自衛隊の派遣ありき、インド洋上での補給支援ありきとも思われる与党のかたくなな姿勢により民主党案が否決されたことは、我が国の国益、またアフガニスタンの将来にかんがみて非常に残念なことでありました。先ほどの委員長報告にかかわらず、議員お一人お一人が、政府案と民主党案のいずれの法案が本当に今必要であるのかを改めて自問していただき、良識ある結論をお出しいただけるようお願いいたします。

 最後に、最近、ちまたでは「やりぬく」というポスターが散見されます。何をやり抜きたいのか、さっぱりわかりません。任期満了までやり抜きたいのかなとも思いますが、余り世論調査や支持率などを気になさらず、政治に正統性を取り戻すためにも、一刻も早く解散・総選挙により国民に信を問うていただきたく、絶対に逃げない麻生総理にお願い申し上げ、私の討論を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)

議長(河野洋平君) 木村勉君。

    〔木村勉君登壇〕

木村勉君 私は、自由民主党の木村勉でございます。

 自由民主党を代表して、議題となっております政府提出のテロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案には賛成の立場から、民主党提出の国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案には反対の立場から討論を行います。(拍手)

 平成十三年九月十一日にアメリカで発生した同時多発テロでは、二千九百七十三人もの犠牲者を出し、日本人も二十四名の方々が命を落とされました。この卑劣なテロリズムの行為は、自由と民主主義に対する挑戦であり、テロとの闘いは我が国自身の安全保障の問題であります。

 九・一一テロ以後、国際社会はテロとの闘いに一致団結して取り組んできています。我が国も、テロとの闘いに主体的に取り組むべく、我が国の持てる能力と憲法の範囲内で何ができるかについて真剣に検討し、これまで、旧テロ対策特措法及び補給支援特措法に基づき補給支援活動等を実施してきました。

 この補給支援活動は、テロリストにインド洋を自由に利用させないという意味で極めて重要な海上阻止活動の基盤であり、国連安保理決議第一七七六号等にも示されているとおり、国際社会から高く評価されているものであります。

 例えば、米国やイギリスのみならず、アフガニスタン、パキスタン、フランスといった国々、そして潘基文国連事務総長が、さまざまな機会にこの活動に謝意や評価を表明しています。また、昨年九月には、海上阻止活動参加国等十一カ国の大使が在京パキスタン大使館に集まり、我が国の補給支援活動の継続を期待するとの声明を出しました。

 加えて、インド洋において安定的かつ継続的に補給支援活動を行えるのは、各国の海軍の中でも我が国海上自衛隊のほかわずかであるのであります。

 こうした国際社会の大きな期待にこたえるためには、我が国は補給支援活動を引き続き実施することにより、テロとの闘いにおいて重要な役割を果たし、国際社会からの信頼を確固たるものとすべきであります。

 また、補給支援活動は、結果としてインド洋の海上交通の安全確保に寄与し、石油資源の大部分を中東地域からの海上輸送に依存している我が国の国益にも大きく貢献するものであることも忘れてはなりません。

 何よりも、初めに述べたとおり、テロとの闘いは我が国自身の問題なのです。我が国は、国際社会の平和と安定がなければ繁栄を享受することはできません。だからこそ、みずから積極的にテロとの闘いの一翼を担うことが不可欠であります。テロとの闘いがいまだ道半ばである現在、そして多くの国が犠牲を出しながらもアフガニスタンをテロの温床としないために忍耐強く活動を続けている中、補給支援活動をやめてしまうことは、国際社会の責任ある一員としてなすべきことではありません。

 我が国の国際的責務を果たすべく、この補給支援特措法の一部改正法案を成立させるべきであります。

 一方、民主党から対案として、国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案が出されました。この対案では、自衛隊の部隊等による活動は、「人道復興支援活動に限る」とし、同活動は「抗争停止合意が成立している地域」または「当該人道復興支援活動に対する妨害その他の行為により住民の生命若しくは身体に被害が生じることがないと認められる地域において実施する」とされています。

 しかし、テロリスト等が自衛隊の活動を妨害すべく攻撃を行ってくるような場合に、周囲の住民に対しても、その攻撃により何らかの被害が生ずる可能性を排除することはできません。現在のアフガニスタンの情勢にかんがみれば、このような形で住民に被害が生ずることがないと認められる地域を同国内に特定することは極めて困難であります。

 また、同法案では、海上阻止活動への参加の検討には、国連総会決議または安保理決議が必要であるとしていますが、同活動の実施のためには、国際法や憲法との関係で国連総会決議または安保理決議が必要というわけでは全くなく、我が国の補給支援活動のために新たな国連決議は必要ないと考えているものであります。

 したがって、この法案の考えのもとで、責任を持って実際に自衛隊を派遣するとの判断をすることはできないと考えております。

 このように、民主党の対案は、アフガニスタンの現実を踏まえた対応とは言えないものとなっております。他方、民主党の対案には今後の重要な検討課題として議論すべき内容も含まれているものと考えており、今後、こうした点については、民主党とも緊密に協議し、自衛隊の海外派遣に係る恒久法の制定につなげていくべきであると考えているのであります。

 海上自衛隊の派遣を継続することによって、引き続きインド洋に我が国のプレゼンスを維持するとともに、断固としてテロとの闘いに取り組む我が国の強い意思をいま一度明らかにすべきであります。

 以上をもちまして、我が国による補給支援活動が来年も引き続き実施されることを期待し、テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案について賛成の立場から、民主党提出の国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案には反対の立場からの討論を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)

議長(河野洋平君) 赤嶺政賢君。

    〔赤嶺政賢君登壇〕

赤嶺政賢君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の新テロ特措法延長法案に反対、民主党の対案に反対の立場から討論を行います。(拍手)

 政府は、二〇〇一年以降、九・一一テロに対してアメリカが始めた報復戦争を支援してきました。自衛隊をインド洋に派遣し、アフガニスタンへの空爆を行う米軍艦船などに給油支援を行ってきたのであります。このような活動が憲法九条に真っ向から反することは明白です。自衛隊は直ちに撤退すべきであり、法律の延長は断じて認められません。

 現在の法律は、一年前、この国会で大問題になりました。昨年の参議院選挙の審判を受け、安倍内閣は政権を投げ出し、自衛隊はインド洋から撤退したのであります。ところが、福田内閣は、あくまで自衛隊派遣に固執し、参議院が否決した法律を衆議院の三分の二の多数で再可決し、押し通したのであります。

 今回、与党と民主党の合意で、本会議での趣旨説明、質疑を省略し、特別委員会での質疑もわずか二日で打ち切り、昨日採決されました。解散をめぐる駆け引きで憲法九条に係る重要法案の審議をないがしろにするなど到底許されません。

 今アフガニスタンで必要なことは、これまでのやり方を根本から転換し、軍事から政治への切りかえを行うことです。

 アメリカによる報復戦争開始から七年、アフガニスタン情勢は年々悪化し、今最悪の状態に陥っています。国連事務総長は、ことし九月、治安情勢は著しく悪化し、八月の治安事件数はタリバン政権崩壊以降最多と報告しています。国際人権団体も、米軍の空爆による犠牲者が急増し、アフガン国民の反発を招いていると指摘しています。米軍の掃討作戦が新たな憎しみと暴力を生み、さらなる情勢悪化を招く悪循環に陥っているのです。

 戦争でテロはなくせない、このことは、今やはっきりしました。

 アフガニスタンのカルザイ大統領はタリバンとの政治的和解を呼びかけ、交渉が始まっています。イギリス軍の現地司令官が、軍事的な勝利は不可能として、政治的解決を求め、当のアメリカでさえ戦略の大幅な見直しを余儀なくされているのです。国連の現地特別代表は、今必要なのは軍の増派ではなく政治の増派だと強調しています。

 麻生首相は、各国が軍を増派するときに、日本だけが撤退する選択肢はないと言いますが、これは国際社会の変化を全く見ないものです。アメリカ言いなりの派兵継続はやめるべきです。ましてや、アメリカの要求に応じてアフガン戦費負担を検討するなど、もってのほかと言わなければなりません。

 政府は、九〇年代以降、憲法九条を真っ向から踏みにじって、アメリカとともに海外で戦争できる体制づくりを進めてきました。とりわけ、九・一一テロ以降、インド洋や戦地イラクに自衛隊を派兵し、ブッシュ政権の先制攻撃戦略につき従って、日米軍事同盟を地球的規模に拡大強化してまいりました。

 今や、こうした日米同盟強化路線の行き詰まりと破綻は明白です。その根本的転換こそ求められているのであります。自衛隊の海外派兵恒久法づくりを企て、憲法をじゅうりんするなど言語道断であります。

 最後に、民主党の対案は、アフガン本土への自衛隊派遣、恒久法の早期整備を盛り込むなど、憲法違反は明白です。

 以上、反対討論を終わります。(拍手)

議長(河野洋平君) 佐藤茂樹君。

    〔佐藤茂樹君登壇〕

佐藤茂樹君 公明党の佐藤茂樹でございます。

 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました政府提出のテロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案に賛成、これに対する民主党提出の国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案に反対の立場から討論を行います。(拍手)

 七年前にアメリカで起きた同時多発テロ事件では、日本人二十四人を含む二千九百七十三人ものとうとい人命が一瞬にして奪われました。そして、現在も多くの罪のない一般市民を巻き込む無差別テロが世界各地で頻発しており、テロが国際社会の平和と安定に対する深刻な脅威であることは明白です。

 今も国際社会は一致団結し、引き続きテロとの闘いに立ち向かっております。そのテロとの闘いの中核は、アフガニスタンを再びテロの温床にしないための取り組みであり、同国におけるテロとの闘いには四十カ国以上が部隊を派遣、最近では約一万人以上の要員が増派されるなど、各国は取り組みを強化して、とうとい犠牲を出しながらも忍耐強く活動を続けています。

 我が国もこれまで、旧テロ対策特措法及び補給支援特措法を速やかに制定し、テロとの闘いに主体的に取り組んでまいりました。

 日本から遠く離れたインド洋で、各国が行うテロ対策海上阻止活動を下支えする補給支援活動は、国際社会の責任ある一員として、我が国が現時点でなし得る安全で現実的なテロとの闘いへの取り組みであると考えます。

 海上阻止活動により、テロリストの資金源となる麻薬の大量押収や、テロリストの移動や武器の流出の阻止など、国際テロの抑止に効果を上げるだけでなく、結果として、輸入原油の約九割を中東地域に依存する我が国にとって、海上交通路の安全確保にもつながり、さらに海賊対策にも寄与しています。

 昨年十一月一日、旧テロ対策特措法の失効に伴い、海上自衛隊は一たん撤退いたしました。その際、国際社会がこぞって残念との反応を示し、再開への期待が表明されました。まさに、補給支援活動が諸外国から高い評価を得た国際貢献策であることの証左であると考えます。

 また、我が国は、補給支援活動とともに、ODA等を通じた人道復興支援に車の両輪として取り組んでまいりました。これまでに総額計十四・五億ドル、約千六百億円の支援を実施し、今後、六月に表明した六百億円の支援も着実に実施される予定になっております。

 特に、我が国が支援した治安の改善では、旧国軍兵士を対象とするDDRは、六万三千三百八十人を武装解除し、二〇〇六年六月に終了しました。非合法武装集団を対象とするDIAGについても、ことし九月時点で三百六十三の非合法武装集団を解体、七万七千百九十一の武器が政府の管理下に置かれるなど、着実に成果を上げております。

 各国の取り組みもあり、アフガニスタン復興支援は着実に進んでおります。教育では、二〇〇一年に就学人数は百万人以下でしたが、二〇〇七年には五百七十万人以上にふえております。特に、女性の就学率は、〇%だったのが、現在三五%と大幅に増加しております。

 難民帰還についても、五百万人以上の難民が主にイラン、パキスタンなどから帰還し、経済も二〇〇三年から二〇〇七年のGDP成長率は年平均約一〇%の着実な経済成長を遂げております。

 引き続き、アフガニスタンをテロと麻薬の温床にしないとの決意で、ODA等を通じた人道復興支援と自衛隊の補給支援活動に車の両輪として取り組むことが、現在のアフガニスタンの状況のもとで我が国として現時点でとり得る最も有効かつ現実的な選択肢であると考え、政府案に賛成いたします。

 次に、民主党案について主な問題点を指摘させていただきます。

 まず、インド洋での補給支援活動が憲法違反と述べられている小沢一郎民主党代表の見解と、旧テロ対策特措法及び現行の補給支援特措法の法律の枠組み自体は憲法違反ではないと判断される法案提出者の見解が全く異なることが、テロ・イラク特別委員会の審議で明らかになりました。憲法解釈や外交安全保障政策という国の基本に関する問題に関して、党内不一致であいまいな状態の中で出されてきた法案であるということを指摘せざるを得ません。

 次に、法案の内容については、民主党案では、アフガニスタンで人道復興支援活動を実施する地域を、「抗争停止合意が成立している地域」または「住民の生命若しくは身体に被害が生じることがないと認められる地域」としていますが、テロリストのアルカイダやタリバンとの抗争停止合意が成立する地域や住民への被害が生じない地域を今のアフガニスタン国内に見出すことなどできないことは、ほかならぬ法案提出者御自身が特別委員会の答弁で認めておられます。ゆえに、民主党案では、結局、今のアフガニスタンでは人道復興支援活動ができないということになり、極めて非現実的な内容になっています。民主党は、現在、実施不可能な法案を提出したと言わざるを得ません。

 また、民主党案では自衛隊の武器使用基準を拡大していますが、今後、憲法解釈を含め慎重に議論されるべき重要課題であると考えます。

 以上、民主党案の問題点を指摘し、反対を表明します。

 国際テロとの闘いは、国際社会が連帯し取り組む長期的な取り組みであり、アフガニスタンの復興も道半ばであります。我が党が標榜する行動する平和主義の観点からも、アフガニスタンに対して、引き続き、補給支援活動とODAを通じた人道復興支援を車の両輪として取り組むことが、我が国が行うことができる現時点における現実的な取り組みであると申し上げ、私の討論といたします。(拍手)

議長(河野洋平君) 阿部知子君。

    〔阿部知子君登壇〕

阿部知子君 社会民主党の阿部知子です。

 私は、社会民主党・市民連合を代表し、内閣提出のテロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案及び民主党提案の国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案に対して反対の討論を行います。(拍手)

 まず最初に申し上げたいのは、何よりアフガニスタンの、そして世界の現状をしっかりと見て、何をなすべきか、そしてまたなさざるべきかを十分に審議すべきであるということです。

 昨日の毎日新聞によれば、この間急増する自爆テロの実行犯のうち約六割が身体に障害を持つ者であったという事実がカブール大学から報告されています。そして、彼らの大半が、近年とみに激しさを増した米国並びにNATO軍の空爆の犠牲者であります。アフガニスタン問題の戦争による解決の展望は全く見えません。それどころか、空爆と自爆テロという憎悪の連鎖が多数の無辜の民を殺し続けているのです。

 加えて、パキスタン初め中東の情勢も極めて不安定となりました。不朽の自由作戦は、七年余を経た現在も、ビンラディンやオマル師の所在すら知れないまま、タリバンの勢力も復活し、治安はますます悪化、人道復興支援すらままなりません。日本からの給油は、テロ対策と言いつつも間違いなくこの武力攻撃を後方支援してきたことは明らかです。

 そもそも、今回、本改正案を審査する前提も全く整っておりません。昨年、法案の審査に際し表面化した、燃料のイラク戦への転用疑惑、防衛利権や商社問題などさまざまな不祥事は、何ら解明されていないのです。

 自衛隊という組織そのものの危機、すなわち、イージス艦「あたご」による漁船転覆、隊内のいじめ、自殺等の続発、防衛調達のあり方や情報漏えい等、対処すべき問題が山積しているのではないでしょうか。

 とりわけ、「あたご」事故への対処、江田島の第一術科学校での三等海曹の死亡事件を見ても、その非公開性、隠ぺい体質も含めて、自衛隊そのものの中に人命尊重、人権意識が極めて希薄と言わざるを得ない実態が明らかになりました。平和憲法を守り、人間の安全保障を構築しようとする我が国にとって極めて危機的な状況です。

 今回の法案審査では、これらをきちんと検証する視点は全く見られず、給油された燃料の使途も、交換公文で海上阻止活動支援が約束されればそれ以外の作戦への流用も排除されないままではありませんか。

 ブッシュ政権の力の政策によって安易に軍事力に依存する風潮が世界に蔓延し、日本もひたすらにそれに追随しています。本改正案は、さきのテロ対策特措法同様、みずからの平和外交努力を放棄し、まず自衛隊派兵ありきの内容であり、インド洋での給油はこれ以上継続すべきではありません。このたび我が国が国連非常任理事国入りを果たしたのならば、なおさら、今最も求められているタリバンをも含めた和平のテーブルづくりにこそ我が国は汗をかくべきです。

 なお、民主党提案の国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案は、人間の安全保障の理念を取り入れるなど政府案と比べて評価できる点も多々ありますが、停戦合意を前提としつつも、自衛隊の地上部隊を派遣し、武器使用基準を緩和するなど、軍事と人道復興支援の境界をあいまいにするものであり、残念ながら反対せざるを得ません。

 最後に、アフガニスタンの地で、二〇〇〇年からの大干ばつでひび割れた大地を緑にすべく、渾身の努力のさなかに亡くなられたペシャワール会伊藤和也さんの死を悼み、そして無駄にすることなく、テロの根絶のために日本が果たすべき役割、平和国家としての理念に即した役割をいま一度原点に立ち返って実践すべきことを申し上げて、私からの反対討論といたします。(拍手)

議長(河野洋平君) これにて討論は終局いたしました。

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) これより採決に入ります。

 まず、日程第一、第百六十八回国会、参議院提出、国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案につき採決いたします。

 本案の委員長の報告は否決であります。この際、原案について採決いたします。

 この採決は記名投票をもって行います。

 本案を原案のとおり可決するに賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。

 氏名点呼を命じます。

    〔参事氏名を点呼〕

    〔各員投票〕

議長(河野洋平君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。――議場開鎖。

 投票を計算させます。

    〔参事投票を計算〕

議長(河野洋平君) 投票の結果を事務総長から報告させます。

    〔事務総長報告〕

 投票総数 四百七十

  可とする者(白票)       百二十一

  否とする者(青票)      三百四十九

議長(河野洋平君) 右の結果、第百六十八回国会、参議院提出、国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案は否決されました。

    ―――――――――――――

国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案を可とする議員の氏名

安住   淳君   赤松  広隆君   池田  元久君   石川  知裕君

石関  貴史君   泉   健太君   市村 浩一郎君   岩國  哲人君

内山   晃君   枝野  幸男君   小川  淳也君   小沢  一郎君

小沢  鋭仁君   大串  博志君   大島   敦君   大畠  章宏君

太田  和美君   逢坂  誠二君   岡田  克也君   岡本  充功君

奥村  展三君   加藤  公一君   金田  誠一君   川内  博史君

川端  達夫君   菅   直人君   吉良  州司君   黄川田  徹君

菊田 真紀子君   北神  圭朗君   楠田  大蔵君   玄葉 光一郎君

小平  忠正君   小宮山 泰子君   小宮山 洋子君   古賀  一成君

後藤   斎君   郡   和子君   近藤  昭一君   近藤  洋介君

佐々木 隆博君   笹木  竜三君   階    猛君   篠原   孝君

下条  みつ君   神風  英男君   末松  義規君   鈴木  克昌君

仙谷  由人君   園田  康博君   田島  一成君   田嶋   要君

田名部 匡代君   田中 眞紀子君   田村  謙治君   高井  美穂君

高木  義明君   高山  智司君   武正  公一君   津村  啓介君

寺田   学君   土肥  隆一君   中井   洽君   中川  正春君

仲野  博子君   長島  昭久君   長妻   昭君   長安   豊君

西村 智奈美君   野田  佳彦君   羽田   孜君   鉢呂  吉雄君

鳩山 由紀夫君   原口  一博君   伴野   豊君   平岡  秀夫君

平野  博文君   福田  昭夫君   藤井  裕久君   藤村   修君

古川  元久君   古本 伸一郎君   細川  律夫君   細野  豪志君

馬淵  澄夫君   前原  誠司君   牧   義夫君   松木  謙公君

松野  頼久君   松原   仁君   松本  大輔君   松本  剛明君

松本   龍君   三日月 大造君   三谷  光男君   三井  辨雄君

村井  宗明君   森本  哲生君   山岡  賢次君   山口   壯君

山田  正彦君   山井  和則君   柚木  道義君   横光  克彦君

横山  北斗君   吉田   泉君   笠   浩史君   和田  隆志君

鷲尾 英一郎君   渡辺   周君   渡部  恒三君   糸川  正晃君

亀井  静香君   亀井  久興君   下地  幹郎君   鈴木  宗男君

綿貫  民輔君   江田  憲司君   滝    実君   前田  雄吉君

横路  孝弘君

否とする議員の氏名

あかま 二郎君   安次富  修君   安倍  晋三君   阿部  俊子君

逢沢  一郎君   愛知  和男君   赤池  誠章君   赤城  徳彦君

赤澤  亮正君   秋葉  賢也君   麻生  太郎君   甘利   明君

新井  悦二君   井澤  京子君   井上  喜一君   井上  信治君

井脇 ノブ子君   伊藤  公介君   伊藤 信太郎君   伊藤  忠彦君

伊藤  達也君   伊吹  文明君   飯島  夕雁君   石崎   岳君

石田  真敏君   石破   茂君   石原  伸晃君   石原  宏高君

稲田  朋美君   稲葉  大和君   猪口  邦子君   今井   宏君

今津   寛君   今村  雅弘君   岩屋   毅君   宇野   治君

上野 賢一郎君   浮島  敏男君   臼井 日出男君   江崎  鐵磨君

江崎 洋一郎君   江渡  聡徳君   江藤   拓君   衛藤 征士郎君

遠藤  武彦君   遠藤  利明君   遠藤  宣彦君   小川  友一君

小此木 八郎君   小里  泰弘君   小野  次郎君   小野  晋也君

小野寺 五典君   小渕  優子君   尾身  幸次君   越智  隆雄君

近江屋 信広君   大島  理森君   大塚  高司君   大塚   拓君

大野  松茂君   大野  功統君   大前  繁雄君   大村  秀章君

太田  誠一君   岡下  信子君   岡部  英明君   岡本  芳郎君

奥野  信亮君   加藤  勝信君   嘉数  知賢君   海部  俊樹君

鍵田 忠兵衛君   梶山  弘志君   片山 さつき君   金子  一義君

金子 善次郎君   金子  恭之君   上川  陽子君   亀井 善太郎君

亀岡  偉民君   鴨下  一郎君   川崎  二郎君   川条  志嘉君

河井  克行君   河村  建夫君   瓦    力君   木原  誠二君

木原   稔君   木村  太郎君   木村  隆秀君   木村   勉君

木村  義雄君   岸田  文雄君   北川  知克君   北村  茂男君

北村  誠吾君   久間  章生君   倉田  雅年君   小池 百合子君

小泉 純一郎君   小坂  憲次君   小島  敏男君   小杉   隆君

木挽   司君   古賀   誠君   後藤  茂之君   後藤田 正純君

河野  太郎君   河本  三郎君   高村  正彦君   近藤 三津枝君

近藤  基彦君   佐田 玄一郎君   佐藤  剛男君   佐藤   勉君

佐藤 ゆかり君   佐藤   錬君   斉藤 斗志二君   坂井   学君

坂本  剛二君   坂本  哲志君   桜井  郁三君   櫻田  義孝君

笹川   堯君   清水 鴻一郎君   清水 清一朗君   塩崎  恭久君

塩谷   立君   七条   明君   実川  幸夫君   篠田  陽介君

柴山  昌彦君   島村  宜伸君   下村  博文君   新藤  義孝君

菅   義偉君   菅原  一秀君   杉浦  正健君   杉田  元司君

杉村  太蔵君   鈴木  馨祐君   鈴木  俊一君   鈴木  淳司君

鈴木  恒夫君   関   芳弘君   薗浦 健太郎君   園田  博之君

田中  和徳君   田中  良生君   田野瀬良太郎君   田村  憲久君

平   将明君   高市  早苗君   高木   毅君   高鳥  修一君

竹下   亘君   竹本  直一君   武田  良太君   武部   勤君

棚橋  泰文君   谷   公一君   谷垣  禎一君   谷川  弥一君

谷畑   孝君   谷本  龍哉君   玉沢 徳一郎君   中馬  弘毅君

津島  雄二君   土屋  品子君   土屋  正忠君   寺田   稔君

とかしきなおみ君   戸井田とおる君   渡海 紀三朗君   土井   亨君

土井  真樹君   徳田   毅君   冨岡   勉君   中川  昭一君

中川  秀直君   中川  泰宏君   中谷   元君   中根  一幸君

中野   清君   中野  正志君   中森 ふくよ君   中山  太郎君

中山  泰秀君   仲村  正治君   永岡  桂子君   長崎 幸太郎君

長島  忠美君   長勢  甚遠君   並木  正芳君   二階  俊博君

丹羽  秀樹君   丹羽  雄哉君   西川  京子君   西川  公也君

西野 あきら君   西村  明宏君   西銘 恒三郎君   西本  勝子君

額賀 福志郎君   根本   匠君   野田  聖子君   野田   毅君

葉梨  康弘君   萩生田 光一君   萩山  教嚴君   萩原  誠司君

橋本   岳君   馳    浩君   鳩山  邦夫君   浜田  靖一君

早川  忠孝君   林    潤君   林   幹雄君   林田   彪君

原田  憲治君   原田  令嗣君   原田  義昭君   平井 たくや君

平口   洋君   平沢  勝栄君   平田  耕一君   広津  素子君

深谷  隆司君   福井   照君   福岡  資麿君   福田  峰之君

福田  康夫君   藤井  勇治君   藤野 真紀子君   二田  孝治君

船田   元君   古川  禎久君   古屋  圭司君   保利  耕輔君

細田  博之君   堀内  光雄君   馬渡  龍治君   牧原  秀樹君

増原  義剛君   町村  信孝君   松島 みどり君   松浪 健四郎君

松浪  健太君   松野  博一君   松本   純君   松本  文明君

松本  洋平君   三ッ林 隆志君   三ッ矢 憲生君   三原  朝彦君

御法川 信英君   水野  賢一君   宮腰  光寛君   宮澤  洋一君

宮路  和明君   宮下  一郎君   武藤  容治君   村上 誠一郎君

村田  吉隆君   望月  義夫君   茂木  敏充君   盛山  正仁君

森   英介君   森   喜朗君   森山   裕君   森山  眞弓君

やまぎわ大志郎君   矢野  隆司君   谷津  義男君   安井 潤一郎君

保岡  興治君   柳澤  伯夫君   柳本  卓治君   山内  康一君

山口  俊一君   山口  泰明君   山崎   拓君   山中  あき子君

山本  明彦君   山本  公一君   山本  幸三君   山本   拓君

山本ともひろ君   山本  有二君   与謝野  馨君   吉川  貴盛君

吉田六左エ門君   吉野  正芳君   若宮  健嗣君   渡辺  具能君

渡辺  博道君   渡辺  喜美君   渡部   篤君   赤羽  一嘉君

赤松  正雄君   井上  義久君   伊藤   渉君   池坊  保子君

石井  啓一君   石田  祝稔君   上田   勇君   漆原  良夫君

江田  康幸君   遠藤  乙彦君   大口  善徳君   太田  昭宏君

神崎  武法君   北側  一雄君   佐藤  茂樹君   斉藤  鉄夫君

坂口   力君   田端  正広君   高木 美智代君   高木  陽介君

谷口  和史君   谷口  隆義君   富田  茂之君   西   博義君

東   順治君   福島   豊君   冬柴  鐵三君   古屋  範子君

桝屋  敬悟君   丸谷  佳織君   赤嶺  政賢君   石井  郁子君

笠井   亮君   穀田  恵二君   佐々木 憲昭君   志位  和夫君

塩川  鉄也君   高橋 千鶴子君   吉井  英勝君   阿部  知子君

菅野  哲雄君   重野  安正君   辻元  清美君   照屋  寛徳君

日森  文尋君   保坂  展人君   中村 喜四郎君   西村  真悟君

平沼  赳夫君

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 次に、日程第二、内閣提出、テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案につき採決いたします。

 この採決は記名投票をもって行います。

 本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。

 氏名点呼を命じます。

    〔参事氏名を点呼〕

    〔各員投票〕

議長(河野洋平君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。――議場開鎖。

 投票を計算させます。

    〔参事投票を計算〕

議長(河野洋平君) 投票の結果を事務総長から報告させます。

    〔事務総長報告〕

 投票総数 四百七十一

  可とする者(白票)      三百三十四

  否とする者(青票)       百三十七

議長(河野洋平君) 右の結果、内閣提出、テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案は委員長報告のとおり可決いたしました。(拍手)

    ―――――――――――――

テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案を可とする議員の氏名

あかま 二郎君   安次富  修君   安倍  晋三君   阿部  俊子君

逢沢  一郎君   愛知  和男君   赤池  誠章君   赤城  徳彦君

赤澤  亮正君   秋葉  賢也君   麻生  太郎君   甘利   明君

新井  悦二君   井澤  京子君   井上  喜一君   井上  信治君

井脇 ノブ子君   伊藤  公介君   伊藤 信太郎君   伊藤  忠彦君

伊藤  達也君   伊吹  文明君   飯島  夕雁君   石崎   岳君

石田  真敏君   石破   茂君   石原  伸晃君   石原  宏高君

稲田  朋美君   稲葉  大和君   猪口  邦子君   今井   宏君

今津   寛君   今村  雅弘君   岩屋   毅君   宇野   治君

上野 賢一郎君   浮島  敏男君   臼井 日出男君   江崎  鐵磨君

江崎 洋一郎君   江渡  聡徳君   江藤   拓君   衛藤 征士郎君

遠藤  武彦君   遠藤  利明君   遠藤  宣彦君   小川  友一君

小此木 八郎君   小里  泰弘君   小野  次郎君   小野  晋也君

小野寺 五典君   小渕  優子君   尾身  幸次君   越智  隆雄君

近江屋 信広君   大島  理森君   大塚  高司君   大塚   拓君

大野  松茂君   大野  功統君   大前  繁雄君   大村  秀章君

太田  誠一君   岡下  信子君   岡部  英明君   岡本  芳郎君

奥野  信亮君   加藤  勝信君   加藤  紘一君   嘉数  知賢君

海部  俊樹君   鍵田 忠兵衛君   梶山  弘志君   片山 さつき君

金子  一義君   金子 善次郎君   金子  恭之君   上川  陽子君

亀井 善太郎君   亀岡  偉民君   鴨下  一郎君   川崎  二郎君

川条  志嘉君   河井  克行君   河村  建夫君   瓦    力君

木原  誠二君   木原   稔君   木村  太郎君   木村  隆秀君

木村   勉君   木村  義雄君   岸田  文雄君   北川  知克君

北村  茂男君   北村  誠吾君   久間  章生君   倉田  雅年君

小池 百合子君   小泉 純一郎君   小坂  憲次君   小島  敏男君

小杉   隆君   木挽   司君   古賀   誠君   後藤  茂之君

後藤田 正純君   河野  太郎君   河本  三郎君   高村  正彦君

近藤 三津枝君   近藤  基彦君   佐田 玄一郎君   佐藤  剛男君

佐藤   勉君   佐藤 ゆかり君   佐藤   錬君   斉藤 斗志二君

坂井   学君   坂本  剛二君   坂本  哲志君   桜井  郁三君

櫻田  義孝君   笹川   堯君   清水 鴻一郎君   清水 清一朗君

塩崎  恭久君   塩谷   立君   七条   明君   実川  幸夫君

篠田  陽介君   柴山  昌彦君   島村  宜伸君   下村  博文君

新藤  義孝君   菅   義偉君   菅原  一秀君   杉浦  正健君

杉田  元司君   杉村  太蔵君   鈴木  馨祐君   鈴木  俊一君

鈴木  淳司君   鈴木  恒夫君   関   芳弘君   薗浦 健太郎君

園田  博之君   田中  和徳君   田中  良生君   田野瀬良太郎君

田村  憲久君   平   将明君   高市  早苗君   高木   毅君

高鳥  修一君   竹下   亘君   竹本  直一君   武田  良太君

武部   勤君   棚橋  泰文君   谷   公一君   谷垣  禎一君

谷川  弥一君   谷畑   孝君   谷本  龍哉君   玉沢 徳一郎君

中馬  弘毅君   津島  雄二君   土屋  品子君   土屋  正忠君

寺田   稔君   とかしきなおみ君   戸井田とおる君   渡海 紀三朗君

土井   亨君   土井  真樹君   徳田   毅君   冨岡   勉君

中川  昭一君   中川  秀直君   中川  泰宏君   中谷   元君

中根  一幸君   中野   清君   中野  正志君   中森 ふくよ君

中山  太郎君   中山  泰秀君   仲村  正治君   永岡  桂子君

長崎 幸太郎君   長島  忠美君   長勢  甚遠君   並木  正芳君

二階  俊博君   丹羽  秀樹君   丹羽  雄哉君   西川  京子君

西川  公也君   西野 あきら君   西村  明宏君   西銘 恒三郎君

西本  勝子君   額賀 福志郎君   根本   匠君   野田  聖子君

野田   毅君   葉梨  康弘君   萩生田 光一君   萩山  教嚴君

萩原  誠司君   橋本   岳君   馳    浩君   鳩山  邦夫君

浜田  靖一君   早川  忠孝君   林    潤君   林   幹雄君

林田   彪君   原田  憲治君   原田  令嗣君   原田  義昭君

平井 たくや君   平口   洋君   平沢  勝栄君   平田  耕一君

広津  素子君   深谷  隆司君   福井   照君   福岡  資麿君

福田  峰之君   福田  康夫君   藤井  勇治君   藤野 真紀子君

二田  孝治君   船田   元君   古川  禎久君   古屋  圭司君

保利  耕輔君   細田  博之君   堀内  光雄君   馬渡  龍治君

牧原  秀樹君   増原  義剛君   町村  信孝君   松島 みどり君

松浪 健四郎君   松浪  健太君   松野  博一君   松本   純君

松本  文明君   松本  洋平君   三ッ林 隆志君   三ッ矢 憲生君

三原  朝彦君   御法川 信英君   水野  賢一君   宮腰  光寛君

宮澤  洋一君   宮路  和明君   宮下  一郎君   武藤  容治君

村上 誠一郎君   村田  吉隆君   望月  義夫君   茂木  敏充君

盛山  正仁君   森   英介君   森   喜朗君   森山   裕君

森山  眞弓君   やまぎわ大志郎君   矢野  隆司君   谷津  義男君

安井 潤一郎君   保岡  興治君   柳澤  伯夫君   柳本  卓治君

山内  康一君   山口  俊一君   山口  泰明君   山崎   拓君

山中  あき子君   山本  明彦君   山本  公一君   山本  幸三君

山本   拓君   山本ともひろ君   山本  有二君   与謝野  馨君

吉川  貴盛君   吉田六左エ門君   吉野  正芳君   若宮  健嗣君

渡辺  具能君   渡辺  博道君   渡辺  喜美君   渡部   篤君

赤羽  一嘉君   赤松  正雄君   井上  義久君   伊藤   渉君

池坊  保子君   石井  啓一君   石田  祝稔君   上田   勇君

漆原  良夫君   江田  康幸君   遠藤  乙彦君   大口  善徳君

太田  昭宏君   神崎  武法君   北側  一雄君   佐藤  茂樹君

斉藤  鉄夫君   坂口   力君   田端  正広君   高木 美智代君

高木  陽介君   谷口  和史君   谷口  隆義君   富田  茂之君

西   博義君   東   順治君   福島   豊君   冬柴  鐵三君

古屋  範子君   桝屋  敬悟君   丸谷  佳織君   中村 喜四郎君

西村  真悟君   平沼  赳夫君

否とする議員の氏名

安住   淳君   赤松  広隆君   池田  元久君   石川  知裕君

石関  貴史君   泉   健太君   市村 浩一郎君   岩國  哲人君

内山   晃君   枝野  幸男君   小川  淳也君   小沢  一郎君

小沢  鋭仁君   大串  博志君   大島   敦君   大畠  章宏君

太田  和美君   逢坂  誠二君   岡田  克也君   岡本  充功君

奥村  展三君   加藤  公一君   金田  誠一君   川内  博史君

川端  達夫君   菅   直人君   吉良  州司君   黄川田  徹君

菊田 真紀子君   北神  圭朗君   楠田  大蔵君   玄葉 光一郎君

小平  忠正君   小宮山 泰子君   小宮山 洋子君   古賀  一成君

後藤   斎君   郡   和子君   近藤  昭一君   近藤  洋介君

佐々木 隆博君   笹木  竜三君   階    猛君   篠原   孝君

下条  みつ君   神風  英男君   末松  義規君   鈴木  克昌君

仙谷  由人君   園田  康博君   田島  一成君   田嶋   要君

田名部 匡代君   田中 眞紀子君   田村  謙治君   高井  美穂君

高木  義明君   高山  智司君   武正  公一君   津村  啓介君

筒井  信隆君   寺田   学君   土肥  隆一君   中井   洽君

中川  正春君   仲野  博子君   長島  昭久君   長妻   昭君

長安   豊君   西村 智奈美君   野田  佳彦君   羽田   孜君

鉢呂  吉雄君   鳩山 由紀夫君   原口  一博君   伴野   豊君

平岡  秀夫君   平野  博文君   福田  昭夫君   藤井  裕久君

藤村   修君   古川  元久君   古本 伸一郎君   細川  律夫君

細野  豪志君   馬淵  澄夫君   前原  誠司君   牧   義夫君

松木  謙公君   松野  頼久君   松原   仁君   松本  大輔君

松本  剛明君   松本   龍君   三日月 大造君   三谷  光男君

三井  辨雄君   村井  宗明君   森本  哲生君   山岡  賢次君

山口   壯君   山田  正彦君   山井  和則君   柚木  道義君

横光  克彦君   横山  北斗君   吉田   泉君   笠   浩史君

和田  隆志君   鷲尾 英一郎君   渡辺   周君   渡部  恒三君

赤嶺  政賢君   石井  郁子君   笠井   亮君   穀田  恵二君

佐々木 憲昭君   志位  和夫君   塩川  鉄也君   高橋 千鶴子君

吉井  英勝君   阿部  知子君   菅野  哲雄君   重野  安正君

辻元  清美君   照屋  寛徳君   日森  文尋君   保坂  展人君

糸川  正晃君   亀井  静香君   亀井  久興君   下地  幹郎君

綿貫  民輔君   江田  憲司君   滝    実君   前田  雄吉君

横路  孝弘君

     ――――◇―――――

議長(河野洋平君) 本日は、これにて散会いたします。

    午後二時二十二分散会

     ――――◇―――――

 出席国務大臣

       国務大臣  河村 建夫君


このページのトップに戻る
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.