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第5号 平成22年11月2日(火曜日)

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平成二十二年十一月二日(火曜日)

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 議事日程 第五号

  平成二十二年十一月二日

    午後一時開議

 一 国務大臣の演説

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本日の会議に付した案件

 野田財務大臣の財政についての演説


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    午後一時二分開議

議長(横路孝弘君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

 国務大臣の演説

議長(横路孝弘君) 財務大臣から財政について発言を求められております。これを許します。財務大臣野田佳彦君。

    〔国務大臣野田佳彦君登壇〕

国務大臣(野田佳彦君) さきに決定されました円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策を受けて、今般、平成二十二年度補正予算を提出することとなりました。その御審議をお願いするに当たり、補正予算の大要について御説明いたします。

 まず、最近の経済情勢と緊急総合経済対策について申し述べます。

 我が国経済は、アジアを中心とした外需等により持ち直してきたものの、このところ足踏み状態となっております。また、失業率が若年層を中心に依然として高水準で推移しているなど、雇用情勢も厳しい状況にございます。

 先行きについては、海外経済の改善や各種の政策効果などを背景に景気が持ち直していくことが期待される一方で、海外景気の下振れ懸念や為替レートの変動などにより、景気がさらに下押しされるリスクが存在しております。

 こうした経済情勢を踏まえ、デフレ脱却と景気の自律的回復に向けた道筋を確かなものとしていくために、平成二十三年度までの政策展開を定めた、新成長戦略実現に向けた三段構えの経済対策を九月十日に閣議決定し、そのステップツーとして、十月八日に、円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策を閣議決定いたしました。

 緊急総合経済対策においては、「雇用・人材育成」、「新成長戦略の推進・加速」、「子育て、医療・介護・福祉等」、「地域活性化、社会資本整備、中小企業対策等」及び財源を使わない景気対策として「規制・制度改革」を五つの柱と位置づけ、経済の活性化や国民生活の安定、安心に真に役立つ施策を実施することにしております。

 「雇用・人材育成」においては、新卒者就活応援プログラムの実施や重点分野雇用創造事業の拡充、緊急人材育成支援事業の延長などを行います。

 「新成長戦略の推進・加速」においては、天然資源確保を含むグリーンイノベーションの推進、最先端の研究開発の推進を含む科学・技術・情報通信立国戦略の推進などに取り組みます。

 「子育て、医療・介護・福祉等」においては、保育サービス等の基盤の整備と児童虐待の防止、地域医療の再生と医療機関の機能強化や疾病対策の推進、介護サービスの充実などを行います。

 「地域活性化、社会資本整備、中小企業対策等」においては、耐震化等による安心、安全な居住・生活環境の整備や、地域の目線に立った支援の拡充、地域経済の元気復活に資するインフラ整備などに取り組むこととしております。

 さらに、「規制・制度改革」においては、既定事項を着実に実施していくとともに、新成長戦略に掲げられた戦略分野を中心に、新たな取り組みを行うこととしております。

 こうした切れ目のない迅速な政策対応によって、デフレ脱却と経済の好循環を確かなものとしてまいります。

 次に、今般提出いたしました平成二十二年度補正予算の大要について御説明いたします。

 まず、歳出面においては、緊急総合経済対策関連として、「雇用・人材育成」について三千百九十九億円、「新成長戦略の推進・加速」について三千三百六十九億円、「子育て、医療・介護・福祉等」について一兆千二百三十九億円、「地域活性化、社会資本整備、中小企業対策等」について三兆七百六億円、合計四兆八千五百十三億円を計上しております。このほか、既定経費について一兆四千三百十三億円の減額等を行うこととしております。

 他方、歳入面においては、税収について、税収の土台増分を基本として、足元の課税実績を織り込んで二兆二千四百七十億円の増収を見込むとともに、前年度の決算上の剰余金の二兆二千五億円を計上するほか、税外収入の減額を見込んでおります。

 この結果、平成二十二年度一般会計補正後予算の総額は、一般会計当初予算に対し歳入歳出とも四兆四千二百九十二億円増加し、九十六兆七千二百八十四億円となります。

 以上の一般会計補正に関連して、特別会計予算等についても所要の補正を行うこととしております。

 また、財政投融資計画については、本対策を実施するため、この補正予算において産業投資二百四十億円を追加することとしております。

 以上、平成二十二年度補正予算の大要について御説明いたしました。

 現下の厳しい経済情勢に対応し、景気回復を確実にするためには、本補正予算の一刻も早い成立が必要であります。

 何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同いただきますようにお願いを申し上げます。(拍手)

     ――――◇―――――

小宮山泰子君 国務大臣の演説に対する質疑は延期し、来る四日午後一時から本会議を開きこれを行うこととし、本日はこれにて散会されることを望みます。

議長(横路孝弘君) 小宮山泰子さんの動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(横路孝弘君) 御異議なしと認めます。よって、動議のとおり決まりました。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後一時九分散会

     ――――◇―――――

 出席国務大臣

       内閣総理大臣  菅  直人君

       総務大臣     片山 善博君

       法務大臣     柳田  稔君

       外務大臣     前原 誠司君

       財務大臣     野田 佳彦君

       文部科学大臣  高木 義明君

       厚生労働大臣  細川 律夫君

       農林水産大臣  鹿野 道彦君

       経済産業大臣  大畠 章宏君

       国土交通大臣  馬淵 澄夫君

       環境大臣     松本  龍君

       防衛大臣     北澤 俊美君

       国務大臣     岡崎トミ子君

       国務大臣     海江田万里君

       国務大臣     玄葉光一郎君

       国務大臣     自見庄三郎君

       国務大臣     仙谷 由人君

       国務大臣     蓮   舫君

     ――――◇―――――

 昨一日は、会議を開くに至らなかったので、ここに議事日程を掲載する。

 議事日程 第四号

  平成二十二年十一月一日(月曜日)

    午後三時開議

 一 国務大臣の演説


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