衆議院

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第34号 平成26年6月20日(金曜日)

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平成二十六年六月二十日(金曜日)

    ―――――――――――――

  平成二十六年六月二十日

    午後一時 本会議

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 環境委員長伊藤信太郎君解任決議案(松原仁君外六名提出)

 環境大臣石原伸晃君不信任決議案(松原仁君外七名提出)

 法務局・更生保護官署・入国管理官署及び少年院施設の増員に関する請願外四百三十八請願

 国家基本政策委員会及び懲罰委員会を除く内閣委員会外十四常任委員会並びに災害対策特別委員会外九特別委員会において、各委員会から申出のあった案件について閉会中審査するの件(議長発議)

 事務総長辞任の件

 事務総長の選挙


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    午後一時二分開議

議長(伊吹文明君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

あべ俊子君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。

 松原仁君外六名提出、環境委員長伊藤信太郎君解任決議案は、提出者の要求のとおり、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。

議長(伊吹文明君) あべ俊子君の動議に御異議はありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(伊吹文明君) 御異議なしと認めます。

    ―――――――――――――

 環境委員長伊藤信太郎君解任決議案(松原仁君外六名提出)

議長(伊吹文明君) 議長宛てに提出されております環境委員長伊藤信太郎君解任決議案を議題といたします。

 提出者の趣旨弁明を許します。吉田泉君。

    ―――――――――――――

 環境委員長伊藤信太郎君解任決議案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔吉田泉君登壇〕

吉田泉君 私は、民主党を代表して、ただいま議題となりました環境委員長伊藤信太郎君解任決議案について、伊藤君は直ちに委員長席からおりなければならない、その強い決意とともに、提出者を代表して、提案の理由を説明いたします。(拍手)

 まず、案文を朗読いたします。

  本院は、環境委員長伊藤信太郎君を解任する。

   右決議する。

 以下、その理由を御説明いたします。

 伊藤君は、本日突然、開催される予定だった環境委員会の一般審議を強引に延期いたしました。

 石原環境大臣が、福島県民、原発被災者の気持ちを踏みにじるような発言、侮辱するような発言をし、参議院では、昨日、集中的に審議が行われました。我々衆議院でもこの件については問いたださなければならないにもかかわらず、予定されていた委員会審議を行わない今回のやり方は、ルール違反であり、かつ不誠実であり、許されません。

 本日の環境委員会で答弁に立つはずの石原環境大臣は、これまでも、福島県第一原発周辺の手抜き除染問題、これが発覚した一月四日、環境省に登庁せず、所在をいまだに明らかにしておりません。

 また、本年三月十七日の参議院環境委員会に十分遅刻した件についても、いまだ十分な説明がなされておりません。

 さらには、昨年八月十一日、福島市で開催された福島復興再生協議会で、中間貯蔵施設整備について、何よりも福島県を初めとする皆様方が福島県のためにみずから行動するという認識をしっかりと持っていただくことが重要、こういう発言をされ、地元から大変大きな反発の声が起こりました。

 中間貯蔵施設整備を福島が苦渋の選択で受け入れた経緯を、何と考えておられるのか。施設設置のおくれの責任を地元自治体に押しつけるような発言は、到底認められるものではありません。

 そして、六月十六日、今回の金目発言であります。

 この発言についても、撤回するしない、撤回しないと言っていたものが、昨日の参議院環境委員会で突然発言を撤回するなど、説明が一貫性を欠いています。

 このような問題について、衆議院でもしっかりと審議を行い、事実解明をしなければならないにもかかわらず、突然、委員会審議をしないという委員長は、まさに、追及逃れ、大臣隠しに加担していると言わざるを得ません。

 国会は、行政をチェックするための機関であります。その任務を放棄している委員長に、委員長たる資格はないと思います。

 以上、委員長の与党側に偏った運営姿勢の批判を申し上げました。

 環境委員長には、与党のための国会ではなく、国民のための国会であるという認識が足りないのではないでしょうか。一旦決めた委員会開催を一方的に延期するということは、横暴きわまりないと言わざるを得ません。このようなことを許せば、民主主義国家とは言えないことになってしまいます。

 ここまで申し上げれば、伊藤委員長がおよそ委員長席に座る人間としてふさわしくないことを十分御理解いただけたものと思います。

 中立性に欠けた伊藤委員長に対する解任決議案を与野党の枠を超えた多数で可決して、民主主義を守るために、議会人としての最低限の良識を示していただきたいとお願いを申し上げまして、私の趣旨の説明とさせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手、発言する者あり)

議長(伊吹文明君) 静粛にしてください。

    ―――――――――――――

議長(伊吹文明君) ただいまの趣旨の弁明に対して討論の通告がありますので、順次これを許します。まず、うえの賢一郎君。

    〔うえの賢一郎君登壇〕

うえの賢一郎君 私は、自由民主党のうえの賢一郎でございます。

 自由民主党を代表いたしまして、ただいま議題となりました伊藤信太郎環境委員長に対する解任決議案につきまして、断固反対の立場から討論を行います。(拍手)

 伊藤委員長は、昨年の十月十五日に委員長に就任して以来、これまでの間、常に中立かつ公正な立場を心がけた委員会運営に努めてまいりました。

 実際に、ほかの委員会が与野党で対立をしている中にあっても、環境委員会はいつも与野党のコンセンサスをもとにしたスムーズな運営を続けてきたところでございます。私も、環境委員会の理事として、このように公平で円滑な委員会運営の一端を担わせていただいていることに誇りを持っております。

 それも、委員長みずから、東日本大震災の被災地である宮城県選出の議員として、復興に与野党の違いはないとの立場から、委員会の開催や質疑時間の配分などについて、野党側の要求に最大限応えようという姿勢を基本に、委員会の運営に誠実かつ真摯に御尽力をされてきたからであります。

 そのことは、昨年の原子力安全基盤機構廃止法や、今国会での放射線発散処罰法及び鳥獣保護法改正案、さらには数日前に成立をいたしました地域自然資産区域法など、野党の皆様から質疑時間の配分あるいは審査日程に何ら不満が出ることもなく可決、成立にまで至っていることで明確に証明されているのではないでしょうか。

 法案審査だけではありません。所信質疑や一般質疑におきましても、委員会開会、質疑時間など、伊藤委員長が野党の皆様からの要求に最大限耳を傾けた運営をしてこられたことは、私たちよりも、むしろ野党の皆様自身がよくわかっていらっしゃることではないでしょうか。

 私には、なぜこのような人格円満かつ公平公正な伊藤委員長が解任されなければならないのか、先ほどの趣旨説明では全く理解できないところでございます。

 理事懇で決められました本日の委員会における一般質疑を延期したという御指摘がございました。しかしながら、昨日参議院において、当委員会の所管大臣であります環境大臣につきまして、野党各党からその任に当たらないと問責決議が出され、状況が一変しております。問責決議が提出された場合、党として大臣を認めないという意思であり、委員会を開会しないのが通常であります。

 しかしながら、伊藤委員長におかれましては、こうした緊迫した状態にありながらもこれを冷静に受けとめ、さらなる与野党協議を促す姿勢を続けてこられました。これは、まさに公正中立であります。

 この件に関する御指摘は、全くいわれがないと言わざるを得ず、さらに、理事会で結論が出る前に委員長解任決議案を出された野党の対応は、その努力を完全に無にするものでございます。

 本国会の施政方針演説におきまして、安倍総理は、責任野党と真摯な政策協議を行っていくことを宣言いたしました。しかし、国会終盤でのこのようなこそくな手段でしか訴えられない野党各党に対し、国民の期待は大きく裏切られる、これは間違いのないことだと思います。

 健全な国会運営を求める良識ある議員の皆様方には、伊藤委員長がやってこられたように、所属会派の枠を超えて、みずからの良心と真っ当な御判断に従った行動をとっていただき、かかる不当な伊藤環境委員長の解任決議案が圧倒的多数で直ちに否決されるべきであると強く申し上げまして、反対討論といたします。(拍手)

議長(伊吹文明君) 次に、生方幸夫君。

    〔生方幸夫君登壇〕

生方幸夫君 民主党の生方幸夫です。

 私は、民主党・無所属クラブを代表して、ただいま議題となりました環境委員長伊藤信太郎君解任決議案に賛成の立場で討論をいたします。(拍手)

 故伊藤宗一郎議長の長男として宮城県加美町に生まれ、宮城県第四区を地盤とする伊藤環境委員長にとって、震災からの復興というのは何よりも重要な課題であると拝察いたします。

 日ごろ、被災者とじかに接し、その苦労を熟知している伊藤委員長にとって、石原環境大臣が発した、最後は金目でしょうという暴言は、一体どのように響いたのでしょうか。

 中間貯蔵施設は、一日も早くつくらなければなりません。しかし、それを受け入れることは、先祖伝来の土地を放棄することにもつながります。被災者は、そんな苦渋の決断をしようとしていました。

 それを、最後は金目でしょうとは、一体何という暴言でしょうか。身内の発言なのでなかなか言いづらいでしょうが、恐らく、伊藤委員長も怒りに燃えているのではないでしょうか。

 しかし、伊藤委員長に申し上げたい。

 伊藤委員長、あなたも石原大臣と同罪です。なぜなら、伊藤委員長御自身も、石原大臣隠しに加担、それどころか、積極的に石原大臣隠しを推し進めているからであります。

 きのうの環境委員会理事懇談会で、与野党は円満に、きょう九時からの委員会を開催し、石原大臣に対し一時間十五分の質疑を行うことを決めました。もちろん、タイムテーブルも通常どおり配付されています。質疑者である民主党の吉田泉理事、後藤祐一委員、日本維新の会の河野正美委員、小熊慎司委員、結いの党の林宙紀委員、そしてみんなの党の中島克仁委員も、それぞれ質問の準備を進め、質問通告も行いました。

 にもかかわらず、与党側は一方的に質疑を取りやめたいと通告、いまだに質疑が行われない状況になっております。与野党が円満に決めた委員会日程を与党側の勝手な都合により一方的に飛ばしてしまう、こんなことがまかり通ってしまっては、今後どうして円満な国会運営ができるでしょうか。

 なぜ与党側が急に石原大臣隠しを行ったのか、その原因は、きのうの参議院環境委員会にあるのではないでしょうか。

 環境委員会は、きのう、石原環境大臣に対する質疑を行いました。その中で石原大臣は、まるで誤解をした方が悪いと言わんばかりに、時に声を荒げ、居直りとも逆切れとも言える不誠実な表情を見せることがありました。恐らく、ほとんどの方は、石原大臣は本当に反省をしているのか、疑問を持ったことでしょう。与党側としては、きょう環境委員会で同じようなことがあればたまらないということで、突然石原大臣隠しに走ったというのが真相ではないでしょうか。

 一昨日、都議会で、みんなの党の塩村あやか議員に対して、自民党議員の議席から、人格を否定するような下劣なセクハラやじが飛んだと報道されております。極めて遺憾な話で、憤りを禁じ得ません。

 石原環境大臣の、最後は金目でしょう発言もそうですが、人格を否定し、尊厳を踏みにじるような暴言が自民党議員から続くというのは、数のおごりとしか言いようがありません。(発言する者あり)

議長(伊吹文明君) 静粛にしてください。

生方幸夫君(続) そして、そのような暴言を吐いた石原大臣をかばい立てするということは、かばい立てする人もまた同罪ということになります。

 以上のとおり、イシハラ信太郎君は、環境委員長として全く不適格であることから、委員長を解任すべきであることを申し上げ、討論を終わります。(拍手、発言する者あり)

議長(伊吹文明君) 静粛にしてください。

 生方君の発言の中で、イシハラ信太郎君とありましたのは、伊藤信太郎君であると思いますので、議長から申し上げておきます。

 次に、河野正美君。

    〔河野正美君登壇〕

河野正美君 日本維新の会の河野正美です。

 私は、日本維新の会を代表いたしまして、ただいま議題となりました環境委員長伊藤信太郎君の解任決議案につきまして、賛成の立場から討論を行います。(拍手)

 昨日、環境委員会理事懇談会において、本日委員会を開催し、閉中審査申し出、石原大臣の発言の後、一般質疑一時間十五分を行うことで円満に了承され、質問通告も済んでおりました。

 しかしながら、突然、本日朝の理事会において、与党理事から一方的に、参議院で石原大臣に対する問責決議案が提出されたことを理由に、質疑を行わない旨の申し出があり、委員長は、これを理由に委員会を開催しようといたしません。

 公正公平な立場にあるべき委員長が、このような一方的な与党の立場に立った委員会運営を行い、言論の府である国会の議論を封殺することは、甚だ遺憾、断じて許すことはできません。

 石原大臣は、今国会、三月十七日の参議院環境委員会を遅刻され、国会審議が乱れる結果を来しておられます。

 さらに、四月二十八日、韓国・大邱で行われた日中韓の三カ国環境大臣会議でも遅刻され、開会が六分おくれたと報道されています。

 遅刻以外に、石原大臣の御発言、当時は自民党幹事長のお立場ではありますが、問題視されたものとして、福島原発第一サティアンであるとか、原発事故後の世の中について、集団ヒステリー状態になるのはわかりますなどがあります。

 また、当時の鉢呂経済産業大臣の、いわゆる死の町や放射能つけちゃうぞといった報道が問題となった際には、万死に値する、やめて済む話ではないと発言されたと報道されています。さらに、この際、オンレコ、オフレコ以前の問題、どんな状態でもそんな話はしてはいけないと言われているようであります。

 今回、官房長官報告後の歩きながらの発言といって、当初は撤回を拒まれておられました。

 これらを踏まえて、衆議院環境委員会において、石原大臣発言の真意をただし、御自身の進退に関するお考えを、福島県民はもとより、日本国民に対して説明する責務があったのではないでしょうか。

 そして、今回の環境委員会は、あくまでも一般質疑であり、参議院の大臣への問責決議案が提出されたことを理由に衆議院環境委員会の一般質疑を中止することは、明らかな誤りであります。委員会開会に際しても、たびたび休憩とし、多くの委員を足どめし、他の委員会にも影響を与えました。

 今回の石原大臣の発言に加えて、このような与党の姿勢は、震災復興に苦しむ福島県民に対して、余りにも誠意を欠くものと言わざるを得ません。

 以上の理由により、伊藤信太郎委員長の解任決議案に賛成し、私の討論を終えます。(拍手、発言する者あり)

議長(伊吹文明君) 静粛にしてください。

 以上をもって討論は終局といたします。

    ―――――――――――――

議長(伊吹文明君) 採決をいたしますので、自席に戻ってください。

 本決議案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(伊吹文明君) 起立少数。したがって、環境委員長伊藤信太郎君解任決議案は否決されました。(拍手)

     ――――◇―――――

あべ俊子君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。

 松原仁君外七名提出、環境大臣石原伸晃君不信任決議案は、提出者の要求のとおり、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。

議長(伊吹文明君) あべ俊子君の動議に御異議はありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(伊吹文明君) 異議なしと認めます。

    ―――――――――――――

 環境大臣石原伸晃君不信任決議案(松原仁君外七名提出)

議長(伊吹文明君) 議長宛てに提出されております環境大臣石原伸晃君不信任決議案を議題といたします。

 提出者の趣旨弁明を許します。辻元清美君。

    ―――――――――――――

 環境大臣石原伸晃君不信任決議案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔辻元清美君登壇〕

辻元清美君 民主党の辻元清美です。

 私は、民主党・無所属クラブ、日本維新の会、みんなの党、結いの党、日本共産党、生活の党、社会民主党・市民連合を代表して、ただいま議題となりました環境大臣石原伸晃君不信任決議案について、提案の理由を説明いたします。(拍手)

 まず、案文を朗読いたします。

  本院は、環境大臣石原伸晃君を信任せず。

   右決議する。

 以下、その理由を説明いたします。

 私は、安倍内閣が誕生したとき、環境大臣に石原伸晃議員が就任すると聞いて、まず、大きな不安を抱きました。

 それは、石原大臣は、自民党幹事長だった二〇一二年に、報道番組で福島第一原発を第一サティアンと呼び、地元の反発を招いていたからです。

 当時、震災からまだ一年半でした。命がけで復旧に向けて作業員が懸命の努力を続けていた福島第一原発をオウム真理教の施設と同一視する感覚に、事故の深刻さを理解していない、この人にとっては他人事なんだ、そして、安全だ、安全だ、安全だと言って原発をつくり続けたのは自民党政権であり、あげくの果てに世界一過酷な事故を起こしたその責任すら自覚していないと、憤りを覚えたからです。

 ところが、安倍総理は、この石原さんを、誰よりも福島の皆さんに寄り添って除染など大きな役割を果たさなければならない環境大臣に任命したのです。

 また、ことしに入り、福島第一原発周辺の手抜き除染が発覚した一月四日に環境省に登庁せず、所在をいまだ明らかにしておりません。都内だとか神奈川だとか、情けない言いわけに当時も終始をいたしました。ここでも、やっぱり他人事だったのです。

 そして、本年三月の国賓行事欠席。

 さらに、三月十七日の参議院環境委員会に遅刻。大渋滞でおくれてしまったということでしたが、後で、渋滞は発生していなかったということも明らかになり、当初の説明を撤回いたしました。このときも、大臣としての自覚がないと大批判を浴びたことを、皆さんはまさかお忘れではないと思います。

 さらに、原子力規制委員会委員選定ルールの撤廃問題も、大きな問題です。

 原子力規制委員会は、民主党、自民党、公明党で協議を重ね、法案を成立させたものであります。

 当時、自民党は、推進側と規制側の遮断を強く主張され、ノーリターンルールの強化、規制委員会の委員の人選ルールなどを自民党と一緒に決めました。その中には、就任前直近三年間に原子力事業者の役員についていた者や同一原子力事業者等から一定額以上の報酬等を受け取った者は、欠格要件とされておりました。

 ところが、石原大臣は、大臣になった途端、このルールを一方的に撤廃する考えを示したのです。政権に復帰した途端に、推進側と規制側の厳格な線引きをやめると言い始めたのです。これでは、石原大臣は原子力村を復活させるのに手をかしていると言われても仕方がないんじゃないでしょうか。

 そして出てきたのが、金目発言です。

 石原大臣は、六月十六日に、中間貯蔵施設をめぐり難航している福島県との交渉について、最後は金目でしょうと発言しました。びっくりされた方、多いと思いますよ。これが政府の本音だったのでしょうか。

 福島の佐藤知事も、住民の皆さんのふるさとを思う気持ちを踏みにじる発言だと批判され、双葉町の町長さんからも、金が目当てだと誤解を招くなどと、今、各方面から批判が出ております。

 当初は、何を言ったか正確に覚えていないと述べ、撤回を否定いたしました。批判が高まるや、昨日、撤回しないとしていた発言を、撤回すると。いまだ迷走が続いております。

 福島に出向いての謝罪については、国会会期中でございますので自由になる時間はございませんと言いながら、衆議院の環境委員会は開いていないんですよ。すぐに福島に謝罪にまず行くべきです。なぜすぐに行かないのか。

 実は、石原大臣は、中間貯蔵施設の住民説明会に一度も出席していないのです。住民の気持ちを全く理解しようとすらしていないと言われても仕方がないのではないでしょうか。

 一回も行っていないんですよ。それでどうやって寄り添うことができるんですか。厳しい批判を浴び、そして、腹を割って、膝を合わせて被災者の皆さんと、しっかりとその気持ちを受けとめ、話し合うのが、大臣の責任じゃないでしょうか。

 これら多くの発言や、事故を反省しない政策の遂行などにより、福島の方々、原発事故被災者の方々の心を傷つけたばかりか、福島は世界に注目されております、世界に対しても恥ずかしいことではないでしょうか。

 これは、福島第一原発が、コントロール下にある、健康問題には将来も全く問題ないとした安倍総理の発言と相通じるものがあると私は考えます。風評被害でいまだ苦しみ、帰還できない住民の焦り、健康不安を持つ方々の苦しみを本当に理解しているとは言えません。

 これだけの失態を重ねた以上、安倍総理は大臣の罷免をすべきであると思います。

 それとも、安倍総理は、集団的自衛権の行使の問題で頭がいっぱいで、福島のことは後回しでもよいとまさかお考えでないと思いたいと思いますが、いかがでしょうか。そうであるならば、まず罷免をして、福島の復興に力を向けるべきだと思います。

 今国会の会期は、あさっての二十二日までです。ここで一言申し上げたいと思います。

 私たちは、立法府に身を置く者です。今、安倍総理は、先ほど申し上げました、集団的自衛権の行使容認の閣議決定に突き進もうとしています。それは、この歴史の積み重ね、特に自民党政権が積み重ねてきた憲法解釈を、国会での説明もなく、国民の声を聞くこともなく、与党だけの密室で今も協議を続けていらっしゃいますけれども、この場での説明もなく閣議決定をしていいとお考えなんでしょうか。

 なぜこれを申し上げるかといえば、石原大臣の今回の発言、これも大問題ですが、きょうは、最後の国会、最終日になる可能性があるわけですよ。

 安倍総理は、この集団的自衛権の行使を、憲法解釈を変えようとすることを、この場で一度でも立法府の皆さんに説明をしたんでしょうか。

 このような状況で国会を閉じ、その後、与党だけの協議で閣議決定することは、おやめになった方がいい。よく考えていただきたいと思います。これは、与党、野党、憲法改正に賛成、反対、関係ございません。政治にかかわる者の矜持の問題です。歴史に恥じます。

 さて、安倍総理、あなたの今なすべきことは、国会無視、国民不在で集団的自衛権の閣議決定に自己中で突っ込むのではなく、石原大臣を罷免して、福島第一原発の事故処理と福島の皆さんに寄り添った復興こそ、まず今なすべきことではないでしょうか。

 今回の金目発言で、中間貯蔵施設の稼働は間違いなくおくれます。福島の復興もおくれます。

 福島の復興なくして日本の復興なしと言うのであれば、石原環境大臣の罷免なくして復興なしとここで最後に申し上げ、終わります。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(伊吹文明君) ただいまの趣旨弁明に対して討論の通告がありますので、順次これを行います。まず、田中和徳君。

    〔田中和徳君登壇〕

田中和徳君 自由民主党の田中和徳です。

 私は、自由民主党を代表し、ただいま議題となりました石原伸晃環境大臣に対する不信任決議案に対し、断固反対の立場から討論を行います。(拍手)

 石原環境大臣は、これまでの政治生活において、時には閣僚として、また、自由民主党においても、政調会長や幹事長などの重責を担ってこられました。

 平成二十四年十二月の第二次安倍政権の発足以降は、環境大臣として、その豊富な政治経験を生かしながら、環境行政の推進、発展のため、全身全霊を傾けられ、その責務を全うしてきたのであります。

 石原大臣は、強い使命感と強力なリーダーシップを持って、この一年半余り、我が国の環境行政を牽引してこられました。

 とりわけ、被災地の復興については、安倍政権の最重要課題であるという政権の方針を着実に遂行するため、災害廃棄物の処理や除染の推進など、これにかかわるさまざまな難しい課題に真摯に向き合い、被災地の方々に心を寄り添わせながら、先頭に立って獅子奮迅の活躍をされております。

 石原大臣が、東日本大震災の被災復旧復興を何よりも重要に捉えておられるのは、大臣が、就任の翌日、早々に福島県を訪問し、地元の首長と面会されたこと、それ以降も何度も何度も福島県を訪れ、福島再生復興に向けて精力的に対話を続けてこられたこと、環境省職員が被災地を訪れ復興のための各種取り組みの支援を行う環境省ふくしま復興サポーターを立ち上げ、みずからこれを先導されてきたことからも、明らかではありませんか。

 具体的には、除染作業については、実際に現地を訪ね、加速化に全力で取り組んでこられ、福島県田村市や楢葉町など、一部では除染作業の工程を終えた市町村も出始めております。

 また、除染作業の進捗に伴い発生する土壌や放射性物質に汚染された廃棄物を、最終処分するまでの間、安全に保管管理するための施設、いわゆる中間貯蔵施設については、その整備が不可欠なものであります。

 そのため、環境省においては、安全対策や環境保全対策の確保を図るための検討を進めるとともに、昨年十二月には、受け入れの要請、三月の、地元の意向を踏まえた大熊、双葉の二町集約への回答、五月の、住民説明会に先立つ法制化等の方針の提示など、その節目節目で、石原大臣みずからが先頭に立って地元調整を進めております。

 このような石原大臣の着実な取り組みこそが、地元の皆様の理解を得るための説明会を各地で開催することに結びついたのであります。

 地元の方々の心に寄り添い、その声に耳を傾けながら、きめ細やかな対応をとるよう常に気を配られている石原大臣の姿勢には、頭の下がる思いであります。

 野党が不信任決議案の根拠としている先日の発言については、地元の方、被災者の方の誤解を招くものであるという点については、確かに配慮が足りなかった点もあったかもしれません。

 石原大臣には大いに反省を促したいと考えておりますが、御本人は、既に本件発言について、その真意は、決してお金で解決するという意図で申し上げたものではないと御説明をされておるとともに、謝罪し、撤回し、国会会期終了後、速やかに福島の地元を訪問し、直接おわび申し上げるとおっしゃっておられます。

 これまで述べたように、石原大臣は、東日本大震災以降、より困難かつ重大な課題が山積し、国民からの注目と期待を集める環境大臣としての職責をしっかりと果たされてきており、今回の件も、その糧として、全力で職責を全うする決意であると承知をしております。

 今回のような発言があれば鬼の首をとったように不信任決議案を出す野党諸君の姿勢は、まことに理不尽であり、このような不信任決議案に対しては断固反対であることを訴え、私の反対討論を終わります。(拍手)

議長(伊吹文明君) それでは、次に、後藤祐一君。

    〔後藤祐一君登壇〕

後藤祐一君 民主党の後藤祐一でございます。

 私は、民主党・無所属クラブを代表して、石原大臣に対する不信任決議案に賛成の立場で討論を行います。(拍手)

 まず、本日の衆議院環境委員会において予定されていた一般質疑において、石原環境大臣に対する質疑を野党が要請していたにもかかわらず、与党がこれを拒否し、質疑ができませんでした。石原大臣の、国民、とりわけ福島県民に対する説明責任を与党は余りに軽視しているということに、強く抗議するものであります。

 石原大臣の、最後は金目発言については、福島県民、とりわけ大熊、双葉両町民の思いを踏みにじるものであり、全ての前提である信頼関係を破壊してしまった点で、これだけで環境大臣たる資格がないことは、既にこれまで多くの皆様の御指摘のとおりであります。

 昨日の参議院環境委員会において、最後は金目でしょうとの発言の真意を、石原大臣はこう言っています。最後は予算をしっかりと確保してさまざまな要求にしっかりとお応えするという意味、このように大臣は答弁されておられますが、品位がないため撤回した金目でしょうという部分だけではなく、最後はという部分も、大変問題ではないでしょうか。

 つまり、予算措置を講じるということは、地元の御理解を賜る一つの方法にすぎません。順番として最後という言い方が、結局は、最後はお金で決着をつけるという大臣の考えがにじみ出ているのではありませんか。

 最後は予算をしっかりと確保してとのその最後はという部分、これについても、きのうの答弁を撤回することを要求します。ぜひ本日中に撤回していただきたい。

 石原大臣、中間貯蔵施設について、福島県知事や町長あるいは議長を初めとする政治家の皆様、こういった方に対してはお話を伺っているようです。しかしながら、先ほど来何人かの方が御指摘しているように、五月三十一日から六月十五日まで十六カ所で開かれた中間貯蔵施設に関する住民説明会には、一度も出席しておりません。東京でやったものもあるんです。

 また、住民説明会だけではなく、これは環境省の事務方に確認したんですが、中間貯蔵施設に関する大熊、双葉両町の一般の町民の皆様方から意見を聞く場というのは一度もなかった、このように確認をさせていただいております。

 両町民に対しどのように御理解を賜っていくかということを真剣に考える大臣であれば、まず、みずから両町民の、住民の声を聞こうとするものではありませんか、大臣。国会閉会後に福島におわびに行くと大臣言っておりましたけれども、両町の一般町民から意見を丁寧に伺うべきではありませんか。きょうの朝も記者会見でこのような話がありましたが、はっきりとしたお答えはなかったようです。

 そして、今回の金目発言以外にも、これまで石原大臣は実に多くの問題を起こしてきております。

 先ほども指摘がありましたが、三月十七日の参議院環境委員会に遅刻し、官房長官から厳重注意を受けた、これに加えて、遅刻の理由として釈明した事故による渋滞というものが、実際には起きていなかった、こんな問題もありました。

 さらに、本日環境委員会で私が追及することを予定していた部分を少し申し上げたいと思います。

 石原大臣は、南の島々が大変お好きなようでございます。この一年ほどの間に、公費での出張で三度ほど行っておられます。

 そのうち、昨年六月二十九日から三十日の沖縄出張では、昨年の七月四日といえば、参議院選挙の告示日であります。ここにおられる皆様も、暑い中で選挙の応援をされていたときじゃないでしょうか。大臣なら、全国に応援演説に行っているのが当たり前の時期ではないでしょうか。その時期に、沖縄県の座間味というダイビングのメッカでダイビングをしておられます。これはインターネット上で大臣の写真があって……(発言する者あり)ちょっと静かにしていただきたいと思いますが、この大臣の写真の解説に、県警機動隊の潜水隊も四人、私たちの周りを取り囲むように潜っていた、このような解説もございました。

 そして、きょうの朝の大臣の記者会見でこの点を問われ、石原大臣はこのように言っています。どの程度サンゴ礁が回復しているのか、潜ってこの目で実感して確かめたと。

 日曜日とはいえ、この出張の本来の目的であったサンゴ礁保全に関する国際会議はこの日曜日まで、まだ行われている最中だったわけであります。いかがなものでしょうか。

 さらに、石原大臣は、大臣室で昼間からお酒をお飲みになっておられるとのうわさがあります。これは真実ですか。まさか本会議や委員会に酒気帯びで来たりしておりませんか。(発言する者あり)

議長(伊吹文明君) 静粛にしてください。静粛にしてください。

後藤祐一君(続) このようなことを、その真実を確認するために委員会で大臣に質問する機会が必要だったことを、ぜひ御理解をいただきたいと思います。

 石原大臣の問題行動は、枚挙にいとまがありません。

 二〇一二年二月には、胃瘻患者のことを、人間に寄生しているエイリアンが人間を食べて生きているみたいだと発言しました。

 二〇一二年九月の自民党総裁選さなかのテレビ番組では……(発言する者あり)ちょっと静かにしていただけますか、ここ、自民党の皆様に大事なところなので。尖閣諸島について、テレビキャスターから、中国側が攻め込んでくるのではと問われ、石原大臣は、攻めてこない、誰も住んでいないんだからと断言されましたが、まさに尖閣諸島を念頭に置いたケースを議論している今、与党の皆さん、どう感じますか。

 同じく二〇一二年には、六月と九月の二回、二回ですよ皆さん、テレビ番組で福島第一サティアンと発言しております。

 このような発言をする方を、福島第一原発からの復興が最大の任務と言ってよい環境大臣に任命すること自体が、大きな誤りであります。安倍総理の任命責任も極めて大であります。

 安倍総理、この夏にも内閣改造があると言われておりますが、仮に石原大臣を改造までそのままにしておくということは、石原大臣の今回の発言にお怒りになっている福島県民に対する信頼関係がどんどん壊れていくことを意味します。また、その時間分だけ、中間貯蔵施設にかかわるあらゆることがおくれていくことになりかねません。その遅延責任は、むしろ安倍総理がとることになるんですよ。そのことをよく自覚した上で、石原大臣の罷免を御決断いただきたいと存じます。

 以上のように、石原大臣の余りに多くの問題発言、とりわけ今回の金目発言は、ついうっかりではなく、国民目線からほど遠い、上から目線の、本音がにじみ出たものばかりであります。特に、国民の生活環境への悪影響を防ぐことを任務とする環境大臣として、国民目線が欠けているのは致命的であり、環境大臣を務める資格はありません。

 我々野党に対し石原大臣を一、二時間隠すことはできるかもしれませんが、福島県民の怒りから石原大臣を一、二カ月隠すことはできません。

 最後に、二〇一一年九月、就任直後の鉢呂経済産業大臣の言葉に対し、当時自民党幹事長であった石原氏が述べた、万死に値するとの言葉をそのままお返しし、不信任決議案に対する賛成討論とさせていただきます。(拍手、発言する者あり)

議長(伊吹文明君) ちょっと静かにするように。

 次に、竹内譲君。

    〔竹内譲君登壇〕

竹内譲君 公明党の竹内譲です。

 私は、公明党を代表して、ただいま議題となりました環境大臣石原伸晃君不信任決議案について、反対の立場から討論をいたします。(拍手)

 この場をおかりして、改めて、この震災で犠牲となられた方々の御冥福をお祈り申し上げたいと思います。そして、今なお避難生活を余儀なくされている方々に、心からお見舞いを申し上げます。

 今国会の最大のテーマは好循環実現国会であり、与党の使命は、これまで停滞していた景気、経済の回復、デフレ脱却、持続可能な社会保障制度の構築、そして何よりも、東日本大震災からの復興加速でありました。

 私たち公明党は、東日本大震災が発生して以来、今日まで、震災で犠牲となられた方々、避難生活を余儀なくされている方々のために最大限の努力をしてまいりました。

 思えば、震災が発生したときは民主党政権であり、我々は野党の立場でありました。当時、迷走した東京電力福島原子力発電所事故の対応、困惑する住民の避難対応などで遅々として進まぬ復旧復興に、歯がゆい思いをいたした次第であります。

 しかしながら、震災直後は、震災からの復興を加速させるために、与野党の立場を超えて、震災の復旧復興に関する政府への提言や申し入れを行い、放射性物質汚染対処促進法、賠償金仮払い法、廃棄物処理特措法などの数多くの震災関連法案の成立に尽力してまいりました。

 一昨年、自公連立政権が発足したときも、震災からの復興加速は、連立政権合意の中での最優先課題、一番初めに掲げた項目でもあります。

 現在も、被災地を訪れ、仮設住宅にお住まいの方々の率直な声を伺い、国政に反映するため、最大限努力をしているところであります。

 今後も、全国会議員の共通の認識として、この震災からの復興加速に総力を挙げて取り組んでまいりたいと決意をしております。

 その中で、六月十六日、石原環境大臣が東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染廃棄物を保管する国の中間貯蔵施設の建設をめぐり、候補地の福島県側と難航する交渉について、最後は金目でしょうと発言したことは、石原環境大臣本人が認めているとおり、品位を欠き、誤解を招くものであります。

 この発言を聞いた福島県民の皆様のお気持ちはいかばかりか。住民の気持ちをないがしろにする発言であり、本意ではないとはいえ、石原大臣には猛省を促したいと思います。

 この発言をめぐり、双葉町の伊澤町長は、本当に困る発言だ、補償や賠償など、金が目当てだと誤解を招くとおっしゃっております。また、大熊町の渡辺町長は、中間貯蔵施設は、住民が先祖代々の土地やお墓を手放すことになるもので、お金だけで解決できるものではない、それでも必要だからと協力しようという住民もいる中、その気持ちを踏みにじる軽はずみな発言だと指摘されており、福島県民の声を代弁するものです。

 石原環境大臣は、発言後、金銭で解決できる問題ではないと釈明されました。また、十九日の参院環境委員会で、品位を欠く発言で誤解を招いた、おわびして撤回したいと、謝罪した上で、発言を撤回しています。また、石原大臣は福島県に直接訪問し、謝罪されるとも伺っております。当然のことと考えます。

 一方で、石原環境大臣は、平成二十四年末に環境大臣に就任されてから約一年半、その職務に真摯に取り組んでこられました。石原大臣は、福島復興の所管大臣の一人として、福島の地元の方々、被災された方々との対話を重視しつつ、福島の復興再生に向けて取り組んできたのも事実であります。

 除染の加速化や中間貯蔵施設の整備といった被災地復興のために必要な取り組みを推し進めるため、現地福島にみずから数多く足を運び、福島県知事や被災地の市、町の首長との面会を重ね、地元の理解を得るために奔走されてきました。

 さらに、昨年四月には、環境省ふくしま復興サポーターの取り組みを開始され、大臣みずから福島の再生、復興についての講演や住民の方々との対話を行われるとともに、数多くの環境省職員をふくしま復興サポーターとして現地に派遣し、福島復興に向けた地道な現地の取り組みをサポートしており、大臣が先頭に立って、環境省一丸となって現地とのコミュニケーションの積み重ねに腐心されてきました。サッカーを通して福島の子供たちを元気にする取り組みなど、地元でも評価されています。

 今回の石原大臣の発言は、地元の方々のお気持ちを思うと、確かに、配慮に欠ける残念なものでありました。

 石原大臣は、一人の人間として、改めて、被災地の皆様の苦悩に思いをいたし、今回の件について十分に反省いただくとともに、これまでの取り組みや御本人の環境行政に対する熱意に鑑み、引き続き、環境大臣として、直面する課題に真摯に向き合い、さらなる御努力をお願いしたい。その際、一層気を引き締めて、被災地の方々や福島の復旧復興に向けて心を尽くし、職務に邁進されることを期待するものであります。

 最後になりますが、私たち公明党は、東日本大震災からの早期復興再生並びに東京電力福島原子力発電所事故の早期収束に全力で取り組んでいく決意を述べ、私の反対討論を終わります。(拍手)

議長(伊吹文明君) 次に、百瀬智之君。

    〔百瀬智之君登壇〕

百瀬智之君 日本維新の会の百瀬智之です。

 私は、我が党を代表いたしまして、ただいま議題となりました不信任決議案に賛成の立場で討論を行います。(拍手)

 石原大臣は、今週、福島第一原発事故に伴う中間貯蔵施設の建設をめぐり、最後は金目でしょうと発言しました。この発言をめぐって、大臣は、釈明と陳謝に追われ、直後には、正確な発言を覚えていない、正式な会見での発言ではないとかたくなに撤回を拒んでいましたが、先般は、品位を欠く表現で、不快な思いをされた方には心からおわびし、撤回したいなどと発言。朝令暮改の混乱は、昨今の環境行政に対する信頼を失墜させました。

 福島県知事が、この発言に対し、住民の皆さんのふるさとを思う気持ちを踏みにじり、まことに遺憾だと表明し、同県議会も全会派一致して抗議文を提出していることは皆様御承知のとおりでありますが、言うまでもなく、福島県民が今求めているのは、金目ではなく、放射能をこれっぽっちも気にしなくてよかった日々であり、子供や孫と笑って暮らせる生活であることを思うと、このたびの発言と対応は、一国民として、痛惜の念にたえません。

 信頼なくして復興なし。

 石原大臣は、過去において複数回、公共の電波を使って、福島第一原発のことを福島第一サティアンと発言しました。本来は、この時点で復興の任務をつかさどる大臣に向かないことが明らかでありますが、大臣就任以後も、ことし三月十七日の参議院環境委員会に遅刻し、あわせて不誠実な理由説明をして国民を欺いたことで、既にイエローカードを提示されているお立場であります。

 今回の発言は、日ごろの本音がかいま見えるものとして、著しく福島県民の信頼を損ね、二度目のイエローカードで退場を促された大臣が幾ら今後も職責を全うしたいと言っても、それはもはや国民の胸には響きません。石原大臣が今のポストに居座り続けること自体、中間貯蔵施設の議論を前に進めることに際しての障害となります。

 中間貯蔵施設に関する説明会は、これまで福島県内外で十六回にわたり開催されましたが、政務三役の出席は一度もありませんでした。この異常事態を脇に置きながら、失言による謝罪のために福島に足を運ぶことになるとは何とも皮肉な結果であり、このままでは、震災復興どころか、復興事業の停滞と政治不信にますますの拍車をかけることとなります。

 課題が山積する復興事業ですから、いち早く国民が納得する形で責任をとり、新しい体制のもとに復興事業と環境行政が強力に推進されることが望まれます。

 潔い、そして速やかな金目大臣の退陣を求め、私の討論といたします。(拍手)

議長(伊吹文明君) 次に、中島克仁君。

    〔中島克仁君登壇〕

中島克仁君 みんなの党の中島克仁です。

 私は、みんなの党を代表いたしまして、ただいま議題となりました石原環境大臣不信任決議案に賛成の立場で討論を行います。(拍手)

 東日本大震災から三年余りが経過をいたしました。いまだに多くの方々が避難生活を強いられております。そして、福島第一原発事故により放射性物質に汚染された地域の方々は、除染を一刻も早く終え帰還できる日を待ち望んでおられます。

 石原環境大臣に本当に住民に寄り添う気持ちがあるのであれば、どのような状況であろうとも、最後は金目などという、被災地の心を踏みにじり、逆なでするような言葉が出てくることはないはずです。

 これは、福島第一原発の事故により、ふるさとを追われ、再び戻れないかもしれないという不安の中にありながら、中間貯蔵施設の建設に向き合わなければならない住民を侮辱するものであり、決して見過ごすことはできません。

 地元の与党の議員の皆さんも、苦々しく思っている状況ではないでしょうか。

 私は医師であり、患者さんと命にかかわる場面に数多く携わってまいりました。私がもし、患者さんの信頼をなくすような発言をし、信頼関係を失ったら、即、主治医は交代です。これは当然のことです。こちらの申し開き、意地など関係ないのです。

 大臣が、きのうから繰り返し、私の発言が品位を欠き、誤解を招く表現であったのでおわびをしたいと言っても、一度失った信頼、取り戻せることと、そうでないことがあるのです。

 大臣は、誠心誠意説明し、陳謝すれば、また信頼関係は築けるとお考えなのでしょうか。

 いや、そもそも、信頼関係があったのかどうかも疑問です。

 中間貯蔵施設についての計十六回の住民説明会には、石原大臣は一度も出席していないどころか、副大臣、政務官も一度も出席しておりません。

 さらに、福島原発第一サティアン発言、手抜き除染報道の日の未登庁など、膨大な量の汚染土を一体どこが引き受けるのか、三十年以内の県外処分も、当てもないまま約束しますを繰り返す国に対して、信頼感があったとは到底思えません。

 しかし、国に頼るしかない福島の皆さんは、一縷の望みをかけていたのです。それを、最後は金目という発言が、一縷の望み、希望をかけていた福島の方々の心を踏みにじったのです。

 福島の方々のみならず、国民の皆さん、今回の発言、まさかあの大臣がではなく、やっぱり石原大臣なら言ってもおかしくないと思っています。

 大臣は、東日本大震災から三年目を迎えた本年三月十一日の記者会見で、環境省に関連する除染、あるいは中間貯蔵施設、これらの復興に向けた仕事も道半ばです、道のりは平たんではありませんが、一日も早い復興に向けて取り組んでいきたいと話をされております。

 その言葉自体に偽りがないのなら、福島の復興を本気で願うのなら、まずやるべきことは、大臣がおやめになることであり、新たな大臣のもとで一刻も早く信頼回復に努めるべきです。

 この発言は、大臣一人の問題ではありません。

 東日本大震災からの復興を最重要課題に掲げている安倍政権の閣僚から、しかも、一番の担当者である環境大臣からこのような発言が飛び出すこと自体、内閣が一致して復興に取り組んでいるとは到底思えません。

 福島を思う気持ちが本当にあるのなら、復興を第一に考えるのであれば、今すぐ石原大臣がみずから決断するべきだということを申し伝え、私の賛成討論を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)

議長(伊吹文明君) 次に、林宙紀君。

    〔林宙紀君登壇〕

林宙紀君 私は、結いの党を代表し、また、東日本大震災の被災地を地元とする議員として、ただいま議題となりました環境大臣不信任決議案につきまして、賛成の立場から討論を行います。(拍手)

 東日本大震災から三年と三カ月を経たものの、被災した地域ではいまだに課題が山積している状況は、皆様御存じのとおりです。私も、宮城県出身の一人の人間といたしまして、ふるさとのため、私自身、今以上にできることがもっともっとあるはずだと常に意識しながら活動をしているつもりです。

 一方で、東北以外の地域に赴けば、大震災に対する意識が風化してきていることを実感する場面も多く、非常に悔しい思いをすることも少なくありません。

 今回の環境大臣の、最後は金目でしょうという発言は、復興第一を標榜しているはずの現政府においてこそその意識の風化が広がっていることのあらわれととられても、おかしくはありません。

 今回の発言の影響は、福島県だけにはとどまりません。宮城県を初め、指定廃棄物最終処分場の建設の是非が問われている栃木、千葉、群馬、茨城、この各県にも、金さえ払えば文句はないんだろうと、そう言っている印象を与えたことにもなったんじゃないでしょうか。

 ただでさえ難しさを増しているこの交渉を、軽率な発言で大きく傷つけてしまった。その関係は、簡単には修復できません。

 原発事故の影響に苦しむその人々が本当に欲しいのは、お金ではないんですよ、大臣。放射線など一切気にすることなく、子供が外で遊び、大地からの恵みを収穫して食べ、笑顔にあふれた生活を送る、それこそが、本当に取り戻したい、欲しいものなんです。

 それが完全には取り戻すことができないであろう、そういった側面も否定できないからこそ、お金による補償、こういった手段も考えざるを得ないという、そういう政府の立場もあるでしょう。しかし、それは、本当に心から申しわけない、そういう気持ちとともに提示されるべきものであって、その気持ちがあったなら、金目でしょうという表現にはなるはずがないんです。

 さらに、過去の言動につきましては触れるつもりもありませんが、今回のこの発言、その真意はともかくとして、そのような表現で傷ついた人々が多くいらっしゃったというこの事実をもって、私は、原発事故の影響に対応してこの最前線で活躍するべき環境大臣という役職に、今後、同じ方を引き続き認めるわけにはいきません。

 あわせて、総理大臣初め政府の皆様におかれましては、今後、二度と被災地の人々の気持ちを踏みにじるような言動は厳に慎んでいただき、また、語らずとも復興第一であるということが伝わってくる、率先してそのように行動をしていただくよう強く要望いたしまして、私の賛成討論といたします。(拍手)

議長(伊吹文明君) 次に、宮本岳志君。

    〔宮本岳志君登壇〕

宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、石原伸晃環境大臣不信任決議案に賛成の討論を行います。(拍手)

 東電福島原発事故から三年三カ月余り、今なお十三万人を超える人たちが避難生活を余儀なくされています。この間、被災地の皆さんがどれほど苦しんできたか。石原環境大臣の、最後は金目でしょうとの心ない発言は、こうした被災者の苦悩や不安を歯牙にもかけない、許しがたい姿勢をあらわにしたものであります。

 福島県議会は、石原氏に対して、直ちに抗議文を送りました。多くの住民は生まれ育ったふるさとの将来への不安に苦しんでいる、環境大臣の発言は、住民の尊厳を踏みにじるもので、到底容認できない、このように憤りを込めて告発しています。佐藤雄平福島県知事も、住民のふるさとへの気持ちを全く顧みない発言だと、厳しく批判いたしました。

 石原氏がどれほど言いわけしようと、被災地の皆さんの尊厳を傷つけた事実は消せるものではなく、環境大臣の資格はありません。安倍首相が石原環境大臣を直ちに罷免すべきは、当然ではありませんか。

 しかしながら、首相は、何ら責任ある対応をとろうとせず、そのそぶりさえ示しておりません。したがって、石原環境大臣は不信任とするしかないのであります。

 不信任に賛成する理由は、暴言問題だけにとどまりません。

 安倍内閣の閣僚として、国民の暮らしと平和を脅かす数々の悪政の暴走を加速させてきた責任は、極めて重大であります。

 再稼働を前提として原発利用を恒久化するエネルギー基本計画の閣議決定は、原発事故で苦しむ福島県民を初め、多くの国民への挑戦です。

 安倍内閣は、社会保障のためなどといって消費税増税を強行しました。しかし、今国会では、医療介護法案の強行に示されるように、社会保障費の充実どころか、大幅削減の大改悪に乗り出しております。しかも、消費税増税と社会保障削減で生み出した財源を、法人税の大幅削減など大企業奉仕の財源に充てようとしているのは、言語道断だと言わなければなりません。

 教育をめぐっても、安倍内閣は、教育再生などという看板を掲げ、教育委員会を国と首長の支配下に置く地教行法改悪を強行しました。また、大学をめぐっては、教授会から審議権を取り上げ、学長独裁を許し、大学を政府、財界言いなりの機関に変える、大学自治破壊法ともいうべき学教法、国立大学法人法の改悪を強行しようとしています。

 これらはまさに、侵略戦争美化の愛国心教育や異常な競争主義を教育に持ち込むとともに、海外で戦争する国へ、戦争する人づくり、戦争する大学づくりへと、教育を変質させるものにほかなりません。

 そして、いよいよ重大なことに、安倍内閣は、閣議決定による憲法解釈変更によって集団的自衛権を行使できるようにするなどというクーデターのごときやり方で、憲法九条をなきものにしようとしています。このようなやり方で日本を海外で戦争をする国にするなどということは、断じて許されないのであります。

 日増しに高まる国民の反対の声を受けて、今国会中の閣議決定などは断念せざるを得なくなりました。しかし、今国会中にやってはならないことは、国会が終わろうが、七月に入ろうが、やってはならないのであります。

 日本共産党は、党創立以来九十二年の歴史をかけて命がけで戦争反対を貫いてきた党として、クーデターのごときやり方で憲法九条をなきものにしようとする企てを断じて許さない決意を表明するものであります。

 我が党は、広範な国民と共同し、我が国を危うくする安倍内閣の暴走を食いとめるために全力を尽くすことを表明し、賛成討論といたします。(拍手)

議長(伊吹文明君) それでは、畑浩治君。

    〔畑浩治君登壇〕

畑浩治君 生活の党の畑浩治です。

 私は、生活の党を代表してとともに、被災地の議員として、石原環境大臣の不信任決議案に対して賛成の立場から討論を行います。(拍手)

 私は、今、復興の風化をとても危惧しています。決まらない中間貯蔵施設の場所、荒れ果てたまま草ぼうぼうになっている、津波で被害を受けた町の跡、仮設住宅暮らしで疲れ切っている被災者の方々。被災地に来れば、残念ながら、復興が実感できない理由がわかると思います。

 全国会議員が、このような被災地の状況にいま一度思いをはせていただきたいと思います。被災地では、復興が安倍内閣の最重要課題といいながら、残念ながら、置き去りにされているような気持ちになっています。東京と被災地の感覚は大いに違います。

 このような中、石原大臣が、除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設建設をめぐり、最後は金でしょうと言ったことは、私はとても悲しい気持ちになりました。被災地の議員として、この発言に、ばかにされているような思いがしました。被災地に寄り添っていると言いながら本音はそうだったのかと、怒りを通り越して、悲しくなる思いです。

 被災地は、お金が欲しいのではありません。福島の人たちは、お金が欲しいのではありません。もとの生活が欲しいだけなのです。放射能を気にしないもとどおりの生活と、ふるさとを取り戻すことが欲しいのです。

 中間貯蔵施設についても、お金をもらっても本当は欲しいわけではない、しかし、除染した汚染土をどこかで保管しなければ、福島全体そして東北全体の復興が進まない、そういう苦しい判断なのだと思います。石原大臣は、そのような思いに心底から心を寄せてきたと言えるのでしょうか。

 石原大臣は、現地で十六回行われた住民説明会に一度も出席していないのではないですか。説明会でそのような現地の悲痛な思いを直接聞いていれば、とてもそのような発言は出ないはずです。

 石原大臣は、二〇一一年九月には、当時の鉢呂経産大臣の発言に対して、万死に値すると言っておられました。石原大臣は、そのことを振り返って、どのようにお感じになっているんでしょうか。私は、今回の発言の方が万死に値すると思います。

 石原大臣がどんなに釈明しても、最終的に発言を撤回しようとも、大臣の奥底の心が見えてしまい、被災地との信頼関係を失った状況では、中間貯蔵施設の交渉を含めた復興を加速するのは、私は無理だと思います。

 しかし、私は、石原大臣を批判するのは本意ではありません。私の本意は復興の加速です。被災地の信頼を得て復興を円滑に進めるためにこそ、石原大臣にお引き取りいただくべきだと考えます。

 そのような思いを申し上げて、私の不信任決議案に対する賛成討論といたします。(拍手)

議長(伊吹文明君) 以上をもって討論は終結といたします。

    ―――――――――――――

議長(伊吹文明君) 採決をいたしますが、この採決は記名投票をもって行います。

 本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。

 議場を閉鎖させます。

 氏名点呼を命じます。

    〔参事氏名を点呼〕

    〔各員投票〕

議長(伊吹文明君) 投票漏れはありませんか。投票漏れはありませんね。

 投票漏れなしと認めます。

 投票箱を閉鎖いたします。開票。

 議場を開鎖させます。

 投票を計算させます。

    〔参事投票を計算〕

議長(伊吹文明君) それでは、投票結果を事務総長より報告をさせます。

    〔事務総長報告〕

 投票総数 四百六十八

  可とする者(白票)       百四十二

  否とする者(青票)      三百二十六

議長(伊吹文明君) 以上の結果、環境大臣石原伸晃君不信任決議案は否決されました。(拍手)

    ―――――――――――――

松原仁君外七名提出環境大臣石原伸晃君不信任決議案を可とする議員の氏名

安住   淳君   荒井   聰君   泉   健太君   生方  幸夫君

枝野  幸男君   小川  淳也君   大串  博志君   大島   敦君

大西  健介君   大畠  章宏君   岡田  克也君   奥野 総一郎君

海江田 万里君   川端  達夫君   菅   直人君   黄川田  徹君

菊田 真紀子君   岸本  周平君   玄葉 光一郎君   後藤   斎君

後藤  祐一君   郡   和子君   近藤  昭一君   近藤  洋介君

階    猛君   篠原   孝君   田嶋   要君   高木  義明君

武正  公一君   玉木 雄一郎君   津村  啓介君   辻元  清美君

寺島  義幸君   中川  正春君   中根  康浩君   長島  昭久君

長妻   昭君   野田  佳彦君   原口  一博君   福田  昭夫君

古川  元久君   古本 伸一郎君   細野  豪志君   馬淵  澄夫君

前原  誠司君   松原   仁君   松本  剛明君   山井  和則君

柚木  道義君   横路  孝弘君   吉田   泉君   笠   浩史君

若井  康彦君   鷲尾 英一郎君   渡辺   周君   足立  康史君

井上  英孝君   伊東  信久君   石関  貴史君   今井  雅人君

岩永  裕貴君   上西 小百合君   上野 ひろし君   浦野  靖人君

遠藤   敬君   小熊  慎司君   小沢  鋭仁君   河野  正美君

木下  智彦君   坂元  大輔君   坂本 祐之輔君   阪口  直人君

桜内  文城君   清水 鴻一郎君   椎木   保君   重徳  和彦君

新原  秀人君   杉田  水脈君   鈴木   望君   鈴木  義弘君

園田  博之君   高橋  みほ君   谷畑   孝君   中田   宏君

中丸   啓君   中山  成彬君   西岡   新君   西田   譲君

西野  弘一君   馬場  伸幸君   平沼  赳夫君   藤井  孝男君

松田   学君   松浪  健太君   松野  頼久君   丸山  穂高君

三木  圭恵君   三宅   博君   宮沢  隆仁君   村岡  敏英君

村上  政俊君   百瀬  智之君   山田   宏君   山之内  毅君

浅尾 慶一郎君   大熊  利昭君   柏倉  祐司君   佐藤  正夫君

杉本 かずみ君   中島  克仁君   三谷  英弘君   山内  康一君

青柳 陽一郎君   井坂  信彦君   井出  庸生君   江田  憲司君

柿沢  未途君   小池  政就君   椎名   毅君   畠中  光成君

林   宙紀君   赤嶺  政賢君   笠井   亮君   穀田  恵二君

佐々木 憲昭君   志位  和夫君   塩川  鉄也君   高橋 千鶴子君

宮本  岳志君   青木   愛君   小沢  一郎君   小宮山 泰子君

鈴木  克昌君   玉城 デニー君   畑   浩治君   村上  史好君

照屋  寛徳君   吉川   元君   阿部  寿一君   阿部  知子君

赤松  広隆君   鈴木  貴子君

否とする議員の氏名

あかま 二郎君   あべ  俊子君   安倍  晋三君   逢沢  一郎君

青山  周平君   赤枝  恒雄君   赤澤  亮正君   秋葉  賢也君

秋元   司君   秋本  真利君   麻生  太郎君   穴見  陽一君

甘利   明君   安藤   裕君   井野  俊郎君   井林  辰憲君

井上  信治君   井上  貴博君   伊東  良孝君   伊藤 信太郎君

伊藤  忠彦君   伊藤  達也君   池田  道孝君   池田  佳隆君

石川  昭政君   石崎   徹君   石田  真敏君   石破   茂君

石原  宏高君   泉原  保二君   稲田  朋美君   今枝 宗一郎君

今津   寛君   今村  雅弘君   岩田  和親君   岩屋   毅君

うえの賢一郎君   上杉  光弘君   江崎  鐵磨君   江渡  聡徳君

江藤   拓君   衛藤 征士郎君   遠藤  利明君   小倉  將信君

小此木 八郎君   小里  泰弘君   小田原  潔君   小野寺 五典君

小渕  優子君   越智  隆雄君   大岡  敏孝君   大久保 三代君

大串  正樹君   大島  理森君   大塚  高司君   大塚   拓君

大西  英男君   大野 敬太郎君   大見   正君   奥野  信亮君

鬼木   誠君   加藤  勝信君   加藤  寛治君   梶山  弘志君

勝沼  栄明君   勝俣  孝明君   門   博文君   門山  宏哲君

金子  一義君   金子 万寿夫君   金子  恵美君   金子  恭之君

金田  勝年君   上川  陽子君   神山  佐市君   亀岡  偉民君

鴨下  一郎君   川崎  二郎君   川田   隆君   河井  克行君

河村  建夫君   神田  憲次君   菅家  一郎君   菅野 さちこ君

木内   均君   木原  誠二君   木原   稔君   木村  太郎君

城内   実君   黄川田 仁志君   岸   信夫君   岸田  文雄君

北川  知克君   北村  茂男君   北村  誠吾君   工藤  彰三君

熊田  裕通君   小池 百合子君   小泉 進次郎君   小島  敏文君

小林  茂樹君   小林  鷹之君   小林  史明君   小松   裕君

古賀   篤君   後藤  茂之君   後藤田 正純君   河野  太郎君

高村  正彦君   國場 幸之助君   今野  智博君   左藤   章君

佐々木  紀君   佐田 玄一郎君   佐藤   勉君   齋藤   健君

斎藤  洋明君   坂井   学君   坂本  剛二君   坂本  哲志君

桜井   宏君   櫻田  義孝君   笹川  博義君   清水  誠一君

塩崎  恭久君   塩谷   立君   柴山  昌彦君   島田  佳和君

下村  博文君   白石   徹君   白須賀 貴樹君   新開  裕司君

新谷  正義君   新藤  義孝君   末吉  光徳君   菅   義偉君

菅原  一秀君   助田  重義君   鈴木  馨祐君   鈴木  俊一君

鈴木  淳司君   鈴木  憲和君   瀬戸  隆一君   関   芳弘君

薗浦 健太郎君   田所  嘉徳君   田中  和徳君   田中  英之君

田中  良生君   田野瀬 太道君   田畑   毅君   田畑  裕明君

田村  憲久君   平   将明君   高市  早苗君   高木   毅君

高木  宏壽君   高鳥  修一君   高橋 ひなこ君   竹下   亘君

竹本  直一君   武井  俊輔君   武田  良太君   武部   新君

橘  慶一郎君   棚橋  泰文君   谷   公一君   谷垣  禎一君

谷川  弥一君   津島   淳君   辻   清人君   土屋  正忠君

寺田   稔君   とかしきなおみ君   土井   亨君   冨樫  博之君

渡海 紀三朗君   東郷  哲也君   冨岡   勉君   豊田 真由子君

中川  俊直君   中川  郁子君   中谷  真一君   中根  一幸君

中村  裕之君   中山  展宏君   中山  泰秀君   永岡  桂子君

永山  文雄君   長坂  康正君   長島  忠美君   二階  俊博君

丹羽  秀樹君   丹羽  雄哉君   西川  京子君   西川  公也君

西村  明宏君   西村  康稔君   西銘 恒三郎君   額賀 福志郎君

根本   匠君   根本  幸典君   野田  聖子君   野田   毅君

野中   厚君   葉梨  康弘君   萩生田 光一君   橋本   岳君

橋本  英教君   馳    浩君   鳩山  邦夫君   浜田  靖一君

林   幹雄君   林田   彪君   原田  憲治君   原田  義昭君

比嘉 奈津美君   平井 たくや君   平口   洋君   平沢  勝栄君

ふくだ 峰之君   福井   照君   福田  達夫君   福山   守君

藤井 比早之君   藤丸   敏君   藤原   崇君   船田   元君

船橋  利実君   古川  禎久君   古屋  圭司君   保利  耕輔君

星野  剛士君   細田  健一君   細田  博之君   堀井   学君

堀内  詔子君   前田  一男君   牧島 かれん君   牧原  秀樹君

町村  信孝君   松島 みどり君   松野  博一君   松本   純君

松本  文明君   松本  洋平君   三ッ林 裕巳君   三ッ矢 憲生君

三原  朝彦君   御法川 信英君   宮内  秀樹君   宮川  典子君

宮腰  光寛君   宮崎  謙介君   宮崎  政久君   宮澤  博行君

宮路  和明君   宮下  一郎君   武藤  貴也君   武藤  容治君

務台  俊介君   村井  英樹君   村上 誠一郎君   望月  義夫君

茂木  敏充君   盛山  正仁君   森   英介君   森山   裕君

八木  哲也君   保岡  興治君   簗   和生君   山際 大志郎君

山口  俊一君   山口  泰明君   山下  貴司君   山田  賢司君

山田  美樹君   山本  公一君   山本  幸三君   山本   拓君

山本ともひろ君   山本  有二君   湯川  一行君   吉川  貴盛君

吉川   赳君   義家  弘介君   若宮  健嗣君   渡辺  孝一君

渡辺  博道君   今村  洋史君   赤羽  一嘉君   井上  義久君

伊佐  進一君   伊藤   渉君   石井  啓一君   石田  祝稔君

稲津   久君   上田   勇君   浮島  智子君   漆原  良夫君

江田  康幸君   太田  昭宏君   岡本  三成君   北側  一雄君

國重   徹君   輿水  恵一君   佐藤  茂樹君   佐藤  英道君

斉藤  鉄夫君   高木 美智代君   高木  陽介君   竹内   譲君

遠山  清彦君   富田  茂之君   中野  洋昌君   浜地  雅一君

濱村   進君   樋口  尚也君   古屋  範子君   桝屋  敬悟君

小泉  龍司君   中村 喜四郎君   長崎 幸太郎君   西村  眞悟君

野間   健君   山口   壯君

     ――――◇―――――

あべ俊子君 請願上程に関する緊急動議を提出いたします。

 本日委員会の審査を終了した法務局・更生保護官署・入国管理官署及び少年院施設の増員に関する請願外四百三十八請願を一括議題とし、その審議を進められることを望みます。

    ―――――――――――――

    〔請願の件名は本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

議長(伊吹文明君) ただいまのあべ俊子君の動議に御異議はありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(伊吹文明君) 異議なしと認めます。

    ―――――――――――――

 法務局・更生保護官署・入国管理官署及び少年院施設の増員に関する請願外四百三十八請願

議長(伊吹文明君) 法務局・更生保護官署・入国管理官署及び少年院施設の増員に関する請願外四百三十八請願を一括して議題といたします。

    ―――――――――――――

    〔報告書は会議録追録(二)に掲載〕

    ―――――――――――――

議長(伊吹文明君) 各請願は委員長の報告を省略して採択するに御異議はありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(伊吹文明君) 御異議なしと認めます。したがって、そのとおり決しました。

     ――――◇―――――

 委員会の閉会中審査に関する件

議長(伊吹文明君) お諮りをいたします。

 国家基本政策委員会及び懲罰委員会を除く内閣委員会外十四常任委員会並びに災害対策特別委員会外九特別委員会から、閉会中審査をいたしたいとの申し出があります。

    ―――――――――――――

    〔閉会中審査案件は本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

議長(伊吹文明君) 各委員会から申し出のあった案件中、まず、内閣委員会から申し出の道州制への移行のための改革基本法案、特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案、総務委員会から申し出の地方公務員の政治的中立性の確保のための地方公務員法等の一部を改正する法律案、法務委員会から申し出の公衆等脅迫目的の犯罪行為のための資金の提供等の処罰に関する法律の一部を改正する法律案、議院運営委員会から申し出の地方自治法及び国会法の一部を改正する法律案、任命に当たり両議院の同意を要する国家公務員等の範囲の適正化等のための関係法律の整備に関する法律案、政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会から申し出の第百八十三回国会、海江田万里君外六名提出、公職選挙法及び衆議院議員選挙区画定審議会設置法の一部を改正する法律案、第百八十三回国会、園田博之君外十一名提出、公職選挙法及び衆議院議員選挙区画定審議会設置法の一部を改正する法律案は、各委員会において閉会中審査をするに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(伊吹文明君) 起立多数。したがって、そのとおり決まりました。

 次に、内閣委員会から申し出の行政改革の総合的かつ集中的な実行に関する法律案、行政機関の保有する情報の公開に関する法律等の一部を改正する法律案、特別安全保障秘密の適正な管理に関する法律案、情報適正管理委員会設置法案、国家安全保障上重要な土地等に係る取引等の規制等に関する法律案、総合的な行財政改革を推進するための基盤の整備に関する法律案、経済社会改革の推進に関する法律案、総務委員会から申し出の地方公務員法等の一部を改正する法律案、地方公務員の労働関係に関する法律案、厚生労働委員会から申し出の世代間格差を是正するための公的年金制度及び医療保険制度の改革の推進に関する法律案は、各委員会において閉会中審査をするに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(伊吹文明君) 起立多数。したがって、そのとおり決まりました。

 次に、議院運営委員会から申し出の国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案は、同委員会において閉会中審査をするに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(伊吹文明君) 起立多数。したがって、そのとおり決まりました。

 次に、ただいま閉会中審査をすることに決まりました案件を除く他の案件について、各委員会において申し出のとおり閉会中審査をするに御異議はありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(伊吹文明君) 御異議なしと認めます。したがって、そのとおり決まりました。

     ――――◇―――――

 事務総長辞任の件

議長(伊吹文明君) お諮りをいたします。

 先ほど席をかわりました事務総長鬼塚誠君から、事務総長を辞任いたしたいとの申し出があります。これを許可するに御異議はありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(伊吹文明君) 異議なしと認めます。よって、許可することに決まりました。

     ――――◇―――――

 事務総長の選挙

議長(伊吹文明君) つきましては、これより事務総長の選挙を行います。

あべ俊子君 事務総長の選挙は、その手続を省略して、議長において指名されることを望みます。

議長(伊吹文明君) あべ俊子君の動議に御異議はありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(伊吹文明君) 御異議なしと認めます。したがって、動議のとおり決しました。

 議長は、新たな事務総長に向大野新治君を指名いたします。

    〔拍手〕

     ――――◇―――――

議長(伊吹文明君) それでは、この後参議院の審議が続きますので、本会は、暫時休憩といたします。

    午後二時五十一分休憩

     ――――◇―――――

    〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕

     ――――◇―――――

 出席国務大臣

       環境大臣  石原 伸晃君


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