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第1号 平成13年2月21日(水曜日)

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本委員は平成十三年一月三十一日(水曜日)議長の指名で、次のとおり選任された。

      池田 行彦君    小島 敏男君

      河野 太郎君    桜田 義孝君

      下地 幹郎君    下村 博文君

      鈴木 宗男君    虎島 和夫君

      中本 太衛君    野田 聖子君

      原田 義昭君    平沢 勝栄君

      水野 賢一君    宮澤 洋一君

      望月 義夫君    安住  淳君

      伊藤 英成君    木下  厚君

      桑原  豊君    首藤 信彦君

      土肥 隆一君    中野 寛成君

      細野 豪志君    前田 雄吉君

      上田  勇君    丸谷 佳織君

      土田 龍司君    赤嶺 政賢君

      東門美津子君    柿澤 弘治君

一月三十一日

 土肥隆一君が議院において、委員長に選任された。

平成十三年二月二十一日(水曜日)

    午後零時十分開議

 出席委員

   委員長 土肥 隆一君

   理事 小島 敏男君 理事 河野 太郎君

   理事 下村 博文君 理事 安住  淳君

   理事 桑原  豊君 理事 上田  勇君

   理事 土田 龍司君

      下地 幹郎君    虎島 和夫君

      中本 太衛君    野田 聖子君

      平沢 勝栄君    水野 賢一君

      宮澤 洋一君    望月 義夫君

      木下  厚君    武正 公一君

      津川 祥吾君    伴野  豊君

      細野 豪志君    丸谷 佳織君

      赤嶺 政賢君    山口 富男君

      東門美津子君    柿澤 弘治君

    …………………………………

   外務大臣         河野 洋平君

   外務副大臣        衛藤征士郎君

   外務副大臣        荒木 清寛君

   外務大臣政務官      望月 義夫君

   外務大臣政務官      丸谷 佳織君

   外務委員会専門員     黒川 祐次君

    ―――――――――――――

委員の異動

二月二十一日

 辞任         補欠選任

  伊藤 英成君     伴野  豊君

  首藤 信彦君     津川 祥吾君

  前田 雄吉君     武正 公一君

  赤嶺 政賢君     山口 富男君

同日

 辞任         補欠選任

  武正 公一君     前田 雄吉君

  津川 祥吾君     首藤 信彦君

  伴野  豊君     伊藤 英成君

  山口 富男君     赤嶺 政賢君

    ―――――――――――――

二月二十一日

      小島 敏男君    河野 太郎君

      下村 博文君    鈴木 宗男君

      安住  淳君    桑原  豊君

      上田  勇君    土田 龍司君

 が理事に当選した。

    ―――――――――――――

二月十九日

 普天間基地・那覇軍港の県内移設の撤回に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第一号)

 同(児玉健次君紹介)(第二号)

 同(山口富男君紹介)(第三号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の互選

 国政調査承認要求に関する件

 国際情勢に関する件




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     ――――◇―――――

土肥委員長 これより会議を開きます。

 このたび、外務委員長の重責を担うこととなりました土肥隆一でございます。この際、一言ごあいさつを申し上げます。

 新しい世紀を迎えた世界の状況を見渡しますと、地域紛争及び民族紛争の頻発、テロの深刻化、急速なグローバリゼーションに伴う経済を取り巻く環境の大幅な変化など、現下の諸問題に着実に取り組む必要性を痛感いたします。

 こうした中、我が国の外交は、我が国の安全と繁栄を確保するとともに、また世界全体にかかわる諸問題を解決することを目指して、積極的かつ創造的な貢献を行っていくことが期待されています。このような使命を担う外務委員会は、常に国民の声に耳を傾けることは当然ながら、国際社会にも注目されていることを意識しつつ、活発な議論に努めなければなりません。

 国会の中でも特に重要な役割を持つ本委員会の委員長に選任されましたことは、光栄であるとともに、その職責の重さを感じております。

 甚だ微力ではありますけれども、委員の皆様方の御指導、御協力をいただきまして、公正かつ円満な委員会運営が行えますよう全力を挙げる所存でございます。

 何とぞよろしくお願い申し上げます。

     ――――◇―――――

土肥委員長 これより理事の互選を行います。

 理事の員数につきましては、議院運営委員会の決定の基準に従いその数を八名とし、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

土肥委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、委員長は

      小島 敏男君    河野 太郎君

      下村 博文君    鈴木 宗男君

      安住  淳君    桑原  豊君

      上田  勇君    土田 龍司君

を理事に指名いたします。

     ――――◇―――――

土肥委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 国際情勢に関する事項について研究調査し、我が国外交政策の樹立に資するため、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中国政調査を行うため、議長に対し、承認を求めることにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

土肥委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

土肥委員長 この際、河野外務大臣、衛藤外務副大臣、荒木外務副大臣、望月外務大臣政務官及び丸谷外務大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。外務大臣河野洋平君。

河野国務大臣 外務大臣の河野でございます。土肥委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げます。

 まず、今回の公金横領疑惑について申し上げます。

 私は、この問題につきまして、外務省の責任を痛感いたしておりまして、委員各位を初め国民の皆様に改めて心からおわびを申し上げます。事件の真相究明のため、外務省としては事件の捜査に全面的に協力するとともに、荒木副大臣を委員長とした調査委員会による内部調査も継続しているところであります。

 また、このような事案の再発防止を念頭に置きまして、外務省機能を抜本的に改革するための具体的方策につきまして、自由な意見交換を通じて提言をまとめていただくべく、民間有識者により構成される外務省機能改革会議を発足させまして、本朝その第一回会合を開きました。この会議におきましては、衛藤副大臣を常時同席させまして、会議参加者の方々の御議論をしっかりと拝聴させたいと考えております。

 こうした取り組みを通じまして、外交に対します国民の皆様方の信頼を回復してまいりたいと存じております。

 十日にハワイで発生をいたしましたアメリカ原子力潜水艦グリーンビルとえひめ丸の衝突事故につきましては、先般、船体が発見されましたが、依然として乗組員九名の方が行方不明となっており、引き続き捜索救助活動が行われています。

 我が国は、これまでアメリカ側に対し、遺憾な事故として抗議の意を伝え、捜索救助活動の継続を求めております。また、船体引き揚げにつきましては、あらゆる手段を尽くすよう要請をしているところであります。これに対しまして米側は、遺憾及び謝罪の意を表明し、捜索救助に全力を尽くすとともに、事故の原因につき調査中であります。

 政府としては、先般、衛藤副大臣をワシントン及びハワイに派遣し、また、桜田政務官を事故発生以来ハワイに派遣しておりますが、引き続き、捜索救助活動、一刻も早い原因究明、再発防止を求めていく考えであります。

 我が国外交に課題が山積している状況においてこそ、日々の外交をしっかりと展開しなければなりません。先般、外交演説にて申し上げましたとおり、我が国の近隣諸国との強い信頼関係を築くことが我が国外交の第一の柱と考えております。このためには、我が国外交の基軸であります日米関係の維持強化に努めていくことが重要であります。

 私は、先般、訪米をいたしまして、パウエル国務長官、ライス大統領補佐官と会談を行ってまいりましたが、今後とも、日米同盟関係の強化に積極的なブッシュ新政権との間で、あらゆる問題について十分な政策対話を行っていくことが重要と考えます。さらに、沖縄県の方々が背負っておられる多大な御負担を軽減していくため、引き続き誠心誠意努力してまいる所存であります。

 最近になり国際社会との接触を急速に深めている北朝鮮との関係につきましては、韓米両国と緊密に連携し、北東アジアの平和と安定に資する形で日朝国交正常化交渉に粘り強く取り組むことが重要と考えます。日朝間のさまざまな人道問題、安全保障問題については、対話を進める中で解決に向けて全力を傾けてまいります。

 ロシアにつきましては、三月二十五日にイルクーツクにて日ロ首脳会談を行うことが決定をいたしましたが、引き続きさまざまな分野で関係を強化しつつ、これまでの一貫した方針に基づき、平和条約締結に向けて努力してまいります。

 同時に、これからの国際社会では、各民族、宗教、文明が蓄えてきた英知や遺産を調和させて活用していくことが重要であります。そのためにも、私は、文化外交を展開し、異なる文明の間の対話を促進してまいりたいと考えております。

 このような外交を展開するに当たり、土肥委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御鞭撻を引き続き賜りたく、委員の皆様の御協力を改めてお願いを申し上げ、私のごあいさつとさせていただきます。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

土肥委員長 次に、外務副大臣衛藤征士郎君。

衛藤副大臣 先般、外務総括政務次官から引き続き外務副大臣に就任いたしました衛藤征士郎でございます。土肥委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げます。

 河野大臣からも申し上げましたが、今回の公金横領疑惑につきましては、委員各位を初め国民の皆様に改めて心からおわびを申し上げます。私自身は、本日、第一回の会議が開催されました外務省機能改革会議に常時出席をいたしまして会議参加者の議論を直接に伺い、このような事案の再発防止を念頭に置きまして、外務省の機能の抜本的な改革に向けて全力で取り組んでまいります。

 また、原子力潜水艦グリーンビルとえひめ丸の衝突事故につきましては、先般、私自身米国を訪問し、ワシントンにおいてはラムズフェルド米国防長官及びラーソン国務長官代行等々に、またハワイにおきましてはブレア太平洋軍司令官等に対しまして、捜索救助の継続を申し入れ、引き揚げについてあらゆる手段を尽くすよう要請し、あわせて原因究明及び再発防止を強く申し入れてまいりました。

 山積する我が国外交の諸課題に取り組むに当たり、私は、河野外務大臣を補佐し、外務副大臣としての職務を全うするため、引き続き全身全霊で取り組んでまいります。

 土肥委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますようお願い申し上げ、就任のごあいさつとさせていただきます。

土肥委員長 次に、外務副大臣荒木清寛君。

荒木副大臣 先日、外務総括政務次官から引き続き外務副大臣に就任いたしました荒木清寛でございます。土肥委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げます。

 まず、今回の公金横領疑惑につき、委員各位を初め国民の皆様に心からおわびを申し上げます。先ほど河野外務大臣から申し上げたとおり、外務省調査委員会については、私自身が委員長となる形で改組し調査を継続しており、今後とも国民の皆様の信頼を回復するため全力で努力してまいる考えです。

 国際社会には依然として不安定、不透明な要素が存在しております。これらの課題に取り組むに当たり、私は、河野外務大臣を補佐し、外務副大臣としての職責を全うするため、引き続き全力を尽くしてまいる考えです。

 土肥委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただけますようよろしくお願い申し上げ、就任のごあいさつとさせていただきます。

土肥委員長 次に、外務大臣政務官望月義夫君。

望月大臣政務官 このたび、外務大臣政務官に就任いたしました望月義夫でございます。土肥委員長を初め委員の皆様方にごあいさつを申し上げます。

 河野外務大臣御指導のもと、誠心誠意努力する覚悟でございます。委員長並びに委員各位の皆様方の御指導そしてまた御協力をよろしくお願いいたしまして、ごあいさつにかえさせていただきます。どうもありがとうございました。

土肥委員長 次に、外務大臣政務官丸谷佳織君。

丸谷大臣政務官 同じく外務大臣政務官を拝命いたしました丸谷佳織と申します。

 河野外務大臣のもと、緊急かつ重要な外交課題に果敢に挑戦してまいるとともに、誠実な外交を心がけてまいりたいというふうに思っておりますので、土肥委員長を初めとしまして本委員会の委員の皆様の御指導と御鞭撻を心よりお願い申し上げます。ありがとうございます。

     ――――◇―――――

土肥委員長 次に、国際情勢に関する件について調査を進めます。

 平成十三年度外務省関係予算について、その概要説明を聴取いたします。外務副大臣衛藤征士郎君。

衛藤副大臣 平成十三年度外務省予算重点事項を御説明いたします。

 平成十三年度一般会計予算におきまして、外務省予算は七千六百三十三億九千万円が計上されております。これを前年度予算と比較いたしますと、一・四%の減となっておりますが、九州・沖縄サミット関係経費等の特殊要因を除くと実質的には増となっております。

 新世紀を迎えた今日、国際社会は依然として社会的公正の確保、紛争、環境、貧困、社会的弱者への対応といった諸問題を解決するに至っておらず、引き続き国際社会が一致協力して対応することが必要であります。こうした課題を前に、二十一世紀において、我が国が国際社会において名誉ある地位を占めるとともに、また国際社会の期待にこたえるためにも、その国際的地位、影響力にふさわしい積極的で創造性豊かな役割を果たしていく責任があります。このような観点から、我が国外交に課せられた使命は極めて重大であると言わざるを得ません。

 この使命を果たすため、平成十三年度においては、厳しい財政事情のもとではありますが、外交施策の充実強化及び外交実施体制の強化の二点を最重点事項として、予算の効率的配分を図っております。

 まず、外交施策の充実強化に関する予算について御説明いたします。

 外交施策の充実強化の四つの柱は、国際社会全体の二十一世紀の課題、アジア太平洋外交のさらなる推進、ODAにおける一層の改革推進、そして国際文化交流の推進であります。

 国際社会全体の二十一世紀の課題につきましては、IT革命への対応、人間個人に着目した人間の安全保障の推進、紛争予防や軍縮・不拡散への取り組みを通じた世界の安定に向けての貢献等、総額七百八十五億七千百万円を計上しております。

 次に、アジア太平洋外交のさらなる推進でありますが、大きな動きを見せている朝鮮半島情勢を受け、KEDOへの拠出金、日韓文化交流や朝鮮半島信頼醸成対話のための経費、及び、対ロシア政策の推進として、北方四島住民との交流、北方領土復帰対策を推進し、平和条約締結に向けた日ロ両国民の相互理解を促進するための経費等に総額四十三億三千九百万円を計上いたしました。

 また、ODAにおける一層の改革推進でありますが、平成十三年度政府開発援助(ODA)につきましては、一般会計予算におきまして、政府全体で対前年度比三・〇%減の一兆百五十二億円を計上しております。外務省のODA予算について見ますと、対前年度比〇・七%減の五千五百六十五億円となっております。このうち無償資金協力予算は対前年度比一・五%減の二千三百七十億円を計上しておりますが、その内訳は、経済開発等援助費が二千五十四億円、食糧増産等援助費が三百十六億円であります。また、我が国技術協力の中核たる国際協力事業団につきましては、対前年度比〇・一%減の千七百九十億円を計上しております。このようなODA予算のもとに、十三年度におきましては、NGO等との連携強化を通じた国民参加型ODAの推進、評価、人材育成等を通じた実施体制の強化に努めてまいる所存であります。

 さらに、国際文化交流の推進でありますが、留学生の受け入れにかかわる諸施策の充実、海外における日本語教育に対する支援の継続・拡大等の留学生・日本語教育の支援強化に七十三億二千六百万円を計上しております。

 次に、外交実施体制の強化に関する予算について御説明いたします。

 まず、外務省の定員につきましては、危機管理・安全体制の強化を中心として、本省及び在外公館合計で七十三名の増員を図り、平成十三年度末の外務省予算定員を合計五千三百二十九名といたしております。

 また、機構面では、アフリカ審議官の振りかえ設置、在スロバキア大使館の新設等を予定しております。

 次に、在外公館の機能強化につきましては、在外公館の危機管理体制の強化、海外邦人の安全と福利の向上のために八十四億二千七百万円を計上しております。

 最後に、外交政策決定の基盤となる情勢判断に不可欠な情報通信及び連絡網の整備に要する経費として百二十六億九千二百万円を計上しております。

 以上が、外務省の平成十三年度予算重点事項の概要であります。

 何とぞよろしくお願いをいたします。

土肥委員長 以上で説明は終わりました。

 次回は、来る二十八日水曜日午前九時五十分理事会、午前十時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後零時二十八分散会




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