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第11号 平成16年4月9日(金曜日)

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平成十六年四月九日(金曜日)

    午前九時四十四分開議

 出席委員

   委員長 米澤  隆君

   理事 岩永 峯一君 理事 谷本 龍哉君

   理事 中谷  元君 理事 渡辺 博道君

   理事 末松 義規君 理事 武正 公一君

   理事 増子 輝彦君 理事 丸谷 佳織君

      遠藤 武彦君    小野寺五典君

      河井 克行君    木村  勉君

      高村 正彦君    鈴木 淳司君

      田中 和徳君    土屋 品子君

      西銘恒三郎君    松宮  勲君

      宮下 一郎君    阿久津幸彦君

      加藤 尚彦君    今野  東君

      田中眞紀子君    中野  譲君

      前原 誠司君    松原  仁君

      漆原 良夫君    赤嶺 政賢君

      東門美津子君

    …………………………………

   外務大臣         川口 順子君

   外務副大臣        阿部 正俊君

   外務大臣政務官      田中 和徳君

   外務大臣政務官      松宮  勲君

   外務委員会専門員     原   聰君

    ―――――――――――――

四月五日

 投資の自由化、促進及び保護に関する日本国とベトナム社会主義共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件(条約第二号)

 国際原子力機関憲章第十四条の改正の受諾について承認を求めるの件(条約第六号)

 全権委員会議(千九百九十四年京都及び千九百九十八年ミネアポリス)において改正された国際電気通信連合憲章(千九百九十二年ジュネーブ)を改正する文書(全権委員会議(二千二年マラケシュ)において採択された改正)及び全権委員会議(千九百九十四年京都及び千九百九十八年ミネアポリス)において改正された国際電気通信連合条約(千九百九十二年ジュネーブ)を改正する文書(全権委員会議(二千二年マラケシュ)において採択された改正)の締結について承認を求めるの件(条約第七号)

 東南アジアにおける友好協力条約の締結について承認を求めるの件(条約第一五号)

 欧州復興開発銀行を設立する協定の改正の受諾について承認を求めるの件(条約第一六号)

同日

 核兵器廃絶条約の締結に関する請願(河井克行君紹介)(第一三〇六号)

 同(斉藤鉄夫君紹介)(第一三一四号)

は本委員会に付託された。


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     ――――◇―――――

米澤委員長 これより会議を開きます。

 イラクで発生しました日本人人質事件について政府から発言を求められておりますので、これを許します。外務大臣川口順子君。

川口国務大臣 昨八日夕刻、イラクにおいて三人の邦人が人質になったことを示す映像が存在するとの情報が外務省に入りました。この第一報を受けまして、外務省では、十八時三十分に対策本部を立ち上げました。関係在外公館等と連絡をとり、情報収集に努めた結果、中東の衛星テレビのアルジャジーラが昨日午後九時に、これは日本時間でございますけれども、この映像を放映するということがわかりました。

 アルジャジーラが入手した映像には、パスポート等の人定事項に関する情報も含まれておりました。映像に映った三人の邦人は、今井紀明さん、郡山総一郎さん、高遠菜穂子さんである可能性があったため、二十一時にアルジャジーラに映像が放映される前に御家族と連絡をいたしました。また、三人を拘束したグループは、サラヤ・アル・ムジャヒディンと名乗っている模様でございます。

 外務省といたしましては、三人の安否に関する正確な事実関係を確認するため、情報収集に全力を挙げているところであります。現在までに確認されているところでは、今井さんと高遠さんにつきましては、両氏が六日の二十三時ごろに、これは現地時間でございますが、アンマンのホテルを出発し、ヨルダンからイラクに入国されたことが確認をされています。また、郡山さんについては、両氏とともにイラクに入国をしたものと思われます。

 現時点までに犯行グループからの接触はなく、犯行グループの目的は確認できませんが、テープとともにアルジャジーラに送付されたアラビア語のステートメントでは、日本人三人を拘束したとして、三日以内の自衛隊のイラクからの引き揚げを要求する内容であると承知をいたしております。

 仮に無辜の民間人が人質にとられていることが事実とすれば、許しがたいことであり、強い憤りを感じます。政府としては、直ちに三人の方々を解放することを求めるとともに、解放のために全力を挙げて取り組む所存でございます。関係国政府との間で、情報提供を含む緊密な連携をとっているところであります。また、ヨルダンにおいて指揮をとるために、逢沢外務副大臣が、本日午後一時、成田空港を立って、現地に向かう予定でございます。

 今回の事件発生を受けて、再発防止のために、イラクに滞在をしているプレス関係者を含む邦人に対しては、イラクに退避勧告が発出されていることにつきまして再度注意を促しまして、可能な限り早急にイラク国外に退避するよう改めて強く勧告をする渡航情報を発出したところでございます。

 我が国は、イラク人への統治権限の移譲を円滑に推進させるためにも、今こそ国際社会がイラク人に対する支援を強化することが重要であるとの認識に立ち、国際社会の責任ある一員として、イラクの復興支援を進めてきました。

 自衛隊は、国際協調のもとで、イラクの人々のために人道復興支援を行っており、こうした活動を引き続き実施していくことは、イラクの人々と国際社会の平和と安全のために必要であると考えられます。この点については、イラクの人々のさらなる理解が得られるように努力をしてまいりたいと存じます。

 ありがとうございました。よろしくお願い申し上げます。

米澤委員長 この際、事態の打開のために政府は全力を挙げて頑張っていただきますことをお願いします。

 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前九時四十八分散会


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