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第1号 平成21年3月11日(水曜日)

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本国会召集日(平成二十一年一月五日)(月曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   委員長 河野 太郎君

   理事 小野寺五典君 理事 松島みどり君

   理事 松浪健四郎君 理事 三原 朝彦君

   理事 山中あき子君 理事 近藤 昭一君

   理事 武正 公一君

      逢沢 一郎君    猪口 邦子君

      小野 次郎君    木原  稔君

      篠田 陽介君    柴山 昌彦君

      鈴木 馨祐君    中山 泰秀君

      西村 康稔君    原田 義昭君

      御法川信英君    山内 康一君

      山口 泰明君    篠原  孝君

      田中眞紀子君    鉢呂 吉雄君

      松原  仁君    山岡 賢次君

      伊藤  渉君    丸谷 佳織君

      笠井  亮君    照屋 寛徳君

平成二十一年三月十一日(水曜日)

    午前九時三十二分開議

 出席委員

   委員長 河野 太郎君

   理事 小野寺五典君 理事 松島みどり君

   理事 三原 朝彦君 理事 山中あき子君

   理事 近藤 昭一君 理事 武正 公一君

   理事 伊藤  渉君

      逢沢 一郎君    猪口 邦子君

      小野 次郎君    木原  稔君

      杉田 元司君    鈴木 馨祐君

      中山 泰秀君    西村 康稔君

      橋本  岳君    原田 義昭君

      御法川信英君    安井潤一郎君

      山内 康一君    池田 元久君

      篠原  孝君    田中眞紀子君

      鉢呂 吉雄君    松原  仁君

      丸谷 佳織君    笠井  亮君

      辻元 清美君

    …………………………………

   外務大臣         中曽根弘文君

   外務副大臣        伊藤信太郎君

   外務大臣政務官      西村 康稔君

   外務大臣政務官      御法川信英君

   外務委員会専門員     清野 裕三君

    ―――――――――――――

委員の異動

一月五日

 辞任         補欠選任

  山岡 賢次君     野田 佳彦君

  照屋 寛徳君     辻元 清美君

同日

 辞任         補欠選任

  野田 佳彦君     池田 元久君

同月十四日

 辞任         補欠選任

  辻元 清美君     保坂 展人君

同日

 辞任         補欠選任

  保坂 展人君     辻元 清美君

三月十一日

 辞任         補欠選任

  篠田 陽介君     安井潤一郎君

  柴山 昌彦君     杉田 元司君

  山口 泰明君     橋本  岳君

同日

 辞任         補欠選任

  杉田 元司君     柴山 昌彦君

  橋本  岳君     山口 泰明君

  安井潤一郎君     篠田 陽介君

同日

 理事上田勇君平成二十年十二月二十六日委員辞任につき、その補欠として伊藤渉君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

一月五日

 刑事に関する共助に関する日本国と中華人民共和国香港特別行政区との間の協定の締結について承認を求めるの件(第百七十回国会条約第一号)

 投資の自由化、促進及び保護に関する日本国とウズベキスタン共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件(第百七十回国会条約第二号)

 航空業務に関する日本国とサウジアラビア王国との間の協定の締結について承認を求めるの件(第百七十回国会条約第三号)

同月二十六日

 核兵器の廃絶に関する請願(吉井英勝君紹介)(第三一号)

二月十八日

 七・一八沖縄県議会決議を尊重し、辺野古新基地建設の断念を求めることに関する請願

 (小川淳也君紹介)(第三七七号)

 同(菅野哲雄君紹介)(第三七八号)

 同(辻元清美君紹介)(第三七九号)

 同(横光克彦君紹介)(第三八〇号)

 同(佐々木隆博君紹介)(第四一六号)

 同(細川律夫君紹介)(第四一七号)

 同(阿部知子君紹介)(第四三九号)

 同(近藤昭一君紹介)(第四四〇号)

 同(赤嶺政賢君紹介)(第四六三号)

 同(石井郁子君紹介)(第四六四号)

 同(笠井亮君紹介)(第四六五号)

 同(穀田恵二君紹介)(第四六六号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第四六七号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第四六八号)

 同(仙谷由人君紹介)(第四六九号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第四七〇号)

 同(照屋寛徳君紹介)(第四七一号)

 同(日森文尋君紹介)(第四七二号)

 同(吉井英勝君紹介)(第四七三号)

同月二十五日

 七・一八沖縄県議会決議を尊重し、辺野古新基地建設の断念を求めることに関する請願

 (重野安正君紹介)(第五一七号)

 同(金田誠一君紹介)(第五四二号)

 同(川内博史君紹介)(第五六一号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第六一八号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の補欠選任

 国政調査承認要求に関する件

 国際情勢に関する件


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     ――――◇―――――

河野委員長 これより会議を開きます。

 まず、理事の補欠選任についてお諮りいたします。

 委員の異動に伴い、現在理事が一名欠員となっております。この際、その補欠選任を行いたいと思いますが、先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

河野委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、理事に伊藤渉君を指名いたします。

     ――――◇―――――

河野委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 国際情勢に関する事項について、本会期中国政に関する調査を行うため、衆議院規則第九十四条の規定により、議長に対し、承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

河野委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

河野委員長 次に、国際情勢に関する件について調査を進めます。

 外務大臣から国際情勢に関して説明を聴取いたします。外務大臣中曽根弘文君。

中曽根国務大臣 外務委員会の開催に当たり、ごあいさつを申し上げますとともに、主な国際情勢について報告をいたします。

 外交の目的は、我が国の国益、すなわち我が国の安全と繁栄及び国民の生命財産の確保にあります。そのためには世界の平和と繁栄が不可欠であり、我が国は、国際社会をリードする積極的、主体的な外交を展開してまいります。

 まず、米国とは、先月訪日いたしましたクリントン国務長官と外相会談を行い、続いて麻生総理が訪米をし、オバマ大統領と首脳会談を行いました。日米同盟の一層の強化に努めるとともに、アジア太平洋地域やグローバルな諸課題にともに積極的に取り組みます。また、抑止力の維持と地元の負担軽減を図るべく、在日米軍再編を着実に実施いたします。一月に私も沖縄を訪問いたしましたが、その沖縄に駐留する海兵隊のグアム移転に関し、本国会に提出した協定につき御審議の上、速やかに御承認いただきますようお願いいたします。

 次に、中国とは、個別の懸案に適切に対処しつつ、戦略的互恵関係の構築を引き続き推進し、国民間の相互信頼を深め、アジアと世界の平和と安定にともに貢献してまいります。先日の訪中に際し、ヨウケツチ外交部長とこうした考えで一致したところであります。

 また、同じく先月私も訪問いたしました韓国とは、国際社会に貢献する未来志向の成熟したパートナーシップ関係の構築に向け、引き続き協力してまいります。

 北朝鮮については、日朝平壌宣言にのっとり、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して日朝国交正常化を実現すべく取り組みます。なかんずく早期に、六者会合において検証の具体的枠組みに合意し、また、北朝鮮による拉致問題の調査の全面的なやり直しが開始されるよう、真剣に取り組みます。それと並行して、北朝鮮が地域の平和と安定を損なう行動を慎むよう、引き続き強く要求していきます。

 続いて、ロシアとは、先月麻生総理がサハリンで日ロ首脳会談を行ったところですが、アジア太平洋地域における重要なパートナーとしての関係を構築するため、北方領土問題の最終的解決に向けて交渉を進めるとともに、幅広い分野で協力を進めます。

 さらに、ASEAN各国、インドや豪州とも、多様な分野で関係を発展させていくとともに、五月の太平洋・島サミットを通じ、太平洋島嶼国との関係を強化いたします。

 また、欧州諸国を初め基本的価値を共有する国々と連携を強化してまいります。

 次に、我が国の外交が直面する主要な課題について述べます。

 第一に、金融経済危機の克服のため、ロンドンにおける第二回金融・世界経済首脳会合等を通じ、各国と協調し、積極的に取り組んでいきます。また、保護主義の圧力に屈せず、WTOや経済連携協定の交渉に取り組みます。さらに、アジアが開かれた成長センターとして世界経済に貢献すべく、東アジア首脳会議等の枠組みを活用し、アジア諸国とともに取り組みます。

 次に、気候変動問題については、すべての主要経済国が責任ある形で参加する実効性のある枠組み構築に向け、リーダーシップを発揮してまいります。また、途上国の温室効果ガス排出削減などに積極的に協力をいたします。

 さらに、国際的な軍縮、不拡散体制の維持強化に引き続き取り組みます。

 さて、今、世界では、テロリズム撲滅に向けた国際的な努力が続いています。その中で、我が国は、海上自衛隊によるインド洋上の補給支援活動や、アフガニスタンに対する幅広い支援を実施しており、今後も同国支援の取り組みを一層強化いたします。また、アフガニスタンとパキスタンを含む地域を一体としてとらえ、パキスタンにおけるテロ対策や経済改革の取り組みを支援いたします。この関連で、我が国は、四月中旬にパキスタン支援国会合を本邦で開催すべく調整中であります。

 海賊対策がまさに火急の課題となっていることは御承知のとおりです。新たな海賊対処法案の国会提出の準備を進めるとともに、当面の応急措置として、自衛隊が海上警備行動によってソマリア沖の海賊に対処するための準備を進めております。

 我が国は、本年より国連安全保障理事会の一員です。これまで述べたような課題への対処において積極的、建設的な役割を果たすとともに、我が国の常任理事国入りを含む安保理改革の早期実現を目指します。

 特に、重要な外交手段であるODAを積極的に活用し、アフリカを含む途上国の安定と発展や地球規模の課題の解決に貢献することは、我が国の国益にかなうものであり、戦略的な国際協力の実施に一層努めます。

 最後に、山積する外交課題に適切に対処するため、外交実施体制の抜本的強化が不可欠であることを強調し、私からの報告とさせていただきます。

 河野委員長を初め委員各位の御支援と御協力を心からお願いを申し上げます。(拍手)

河野委員長 以上で説明は終わりました。

 次に、平成二十一年度外務省関係予算について、その概要説明を聴取いたします。外務副大臣伊藤信太郎君。

伊藤副大臣 平成二十一年度外務省所管予算案について概要を説明いたします。

 平成二十一年度一般会計予算において、外務省は六千六百九十九億六千六百五十万円を計上しています。これを前年度と比較いたしますと、一・四%の減額となっております。また、ODA予算は、外務省所管分として、対前年度比一・〇%の減額の四千三百六十三億二千百二十五万円となっております。

 外交は、中長期の観点を踏まえ、国益を確保することを目的とするものです。我が国の国益、すなわち我が国の安全と繁栄及び我が国国民の生命財産の確保は、世界の平和と繁栄の実現なくしてはあり得ません。このような考え方に基づき、平成二十一年度については、以下の三つの柱から成る重点外交政策を踏まえて予算案を作成させていただきました。

 第一の柱は、オール・ジャパンの総力を結集した機動的外交であります。

 まず、クールアース・パートナーシップその他の環境・気候変動問題への取り組み、対アフリカODAの倍増等、昨年議長国を務めたG8北海道洞爺湖サミットと第四回アフリカ開発会議、TICAD4の成果を着実にフォローアップし、ODAの戦略的拡充と国際競争力をつけるための援助効率のさらなる向上に向けた取り組みを強化していきます。また、経済上の国益の確保、増進、タイミングをとらえた機動的外交、海外の邦人や日本人社会の安全、安心の実現、知的交流の抜本的強化についても積極的に取り組んでまいります。

 第二の柱は、平和協力国家として、国際社会の平和と発展への一層の貢献であります。

 我が国の安全及び国際社会の平和と発展に向け、アフガニスタンの安定と復興のための支援、国際平和協力活動への協力や平和構築分野の人材育成に取り組みます。また、日米同盟とアジア近隣諸国との関係の強化や領土問題等諸懸案の解決に取り組みます。さらに、国連等における積極的貢献、軍縮、不拡散、原子力の平和利用及び科学技術分野での国際協力についても積極的に推進します。

 第三の柱は、外交力の基盤強化であります。

 我が国が国際社会の諸問題に機動的かつ的確に対応し、国益を踏まえた力強い外交を展開するため、外交実施体制の強化を中心とする総合的な外交力の強化を図ります。特に、定員、機構については、合理化の努力を一層進めると同時に、必要な人員、体制を整えるべく、定員百名の純増及び五大使館の新設を図ります。また、我が国のメッセージを戦略的に発信するための体制の強化や情報収集・分析機能の強化、情報防護のための基盤整備を推進していきます。

 以上が、平成二十一年度外務省所管予算案の概要でございます。

河野委員長 以上で説明は終わりました。

 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前九時四十三分散会


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