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第7号 平成22年4月9日(金曜日)

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平成二十二年四月九日(金曜日)

    午前十時十一分開議

 出席委員

   委員長 樽床 伸二君

   理事 太田 和美君 理事 木村たけつか君

   理事 山花 郁夫君 理事 横光 克彦君

   理事 齋藤  健君 理事 吉野 正芳君

   理事 江田 康幸君

      石田 三示君    川越 孝洋君

      工藤 仁美君    櫛渕 万里君

      小林千代美君   斎藤やすのり君

      田島 一成君    田名部匡代君

      玉置 公良君    村上 史好君

      森岡洋一郎君    矢崎 公二君

      山崎  誠君    吉川 政重君

      小池百合子君    近藤三津枝君

      園田 博之君    古川 禎久君

      山本 公一君    中島 隆利君

    …………………………………

   環境大臣         小沢 鋭仁君

   環境副大臣        田島 一成君

   環境委員会専門員     春日  昇君

    ―――――――――――――

四月七日

 廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第四三号)

同月八日

 危険な気候を回避するための法律制定を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第六五五号)

 同(笠井亮君紹介)(第六五六号)

 同(穀田恵二君紹介)(第六五七号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第六五八号)

 同(志位和夫君紹介)(第六五九号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第六六〇号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第六六一号)

 同(宮本岳志君紹介)(第六六二号)

 同(吉井英勝君紹介)(第六六三号)

 危険な気候を回避するための法律の制定を求めることに関する請願(斎藤やすのり君紹介)(第七三六号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第四三号)


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     ――――◇―――――

樽床委員長 これより会議を開きます。

 内閣提出、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。

 趣旨の説明を聴取いたします。小沢環境大臣。

    ―――――――――――――

 廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

小沢国務大臣 ただいま議題となりました廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。

 廃棄物の処理及び清掃に関する法律につきましては、これまで不適正処理対策を内容とする規制の強化を行ってきたところですが、巧妙かつ悪質な不適正処理は依然として後を絶たず、また、廃棄物処理に対する不信感から廃棄物処理施設の立地が進まないといった悪循環が依然として根強く残っています。一方で、廃棄物の再生利用が進んできているものの、排出抑制や焼却する際の熱回収は不十分な状況にあります。不適正処理の悪循環を早急に断ち切ることにより、廃棄物処理に対する国民の信頼を回復しつつ、長期的な廃棄物の適正処理体制を構築することは、循環型社会づくりを進める上で不可欠です。これらの課題に対処するため、本法律案を提出した次第であります。

 次に、本法律案の主な内容につきまして、御説明申し上げます。

 第一に、廃棄物を排出する事業者による適正な処理を確保するための対策の強化についてであります。

 排出事業者による不適正保管を未然に防止するため、産業廃棄物を排出する事業者は、事業場の外において当該産業廃棄物の保管を行おうとするときは、あらかじめ都道府県知事に届け出なければならないこととしております。また、不法投棄の件数で約七割、量では約九割を占める建設系廃棄物について、事業形態が重層化、複雑化し、処理責任の所在が不明確になっている建設業の実態にかんがみ、元請業者を一元的に排出事業者とすることとしております。

 第二に、廃棄物処理施設の維持管理対策の強化についてであります。

 廃棄物処理施設の適正な維持管理を確保し施設に対する住民の信頼を醸成するため、廃棄物処理施設に対し、都道府県知事の定期検査、及び施設の維持管理情報についてインターネット等による公表を義務づけることとしております。また、許可を取り消された最終処分場について、その許可を取り消された者に対し引き続き維持管理を義務づけるとともに、当該維持管理を行う者及び維持管理の代執行を行った都道府県知事は、その最終処分場に係る維持管理積立金を取り戻すことができることとしております。

 第三に、不法投棄等に対する罰則の強化についてであります。

 不法投棄等の不適正処理の未然防止と被害の拡大防止を図るため、法人の従業員等が不法投棄等を行った場合の法人に対する罰則を三億円以下の罰金に引き上げるとともに、立入検査の対象を土地所有者その他の関係者、車両その他の場所にまで、措置命令の対象を基準に違反した収集運搬、保管にまで、それぞれ拡大することとしております。

 第四に、廃棄物処理業の優良化の推進についてであります。

 産業廃棄物処理業者の優良化を促進するため、その許可の更新期間について、許可を受けた者の事業の実施能力及び実績を勘案したものとすることができることとしております。また、廃棄物処理業等の許可の欠格要件について、廃棄物処理業者等が特に悪質な違反を犯して許可を取り消された場合を除き、その役員が役員を兼務する他の廃棄物処理業者等に許可の取り消しが連鎖しないよう措置することとしております。

 第五に、適正な循環的利用の確保についてであります。

 廃棄物焼却時の熱利用を促進するため、廃棄物の焼却時に一定基準以上の熱回収を行う者についての認定制度を設けることとしております。また、発展途上国では適正処理が困難であるが我が国では処理可能な廃棄物の輸入を可能とするため、輸入をすることができる者に、国内で処理することに相当の理由があると認められる国外廃棄物を委託して処分しようとする者を追加することとしております。

 以上が、本法律案の提案の理由及びその内容の概要であります。

 何とぞ、慎重に御審議の上、速やかに御賛同くださいますようお願いを申し上げます。

 以上です。

樽床委員長 以上で趣旨の説明は終わりました。

 次回は、来る十六日金曜日午前九時三十分理事会、午前九時四十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前十時十六分散会


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