衆議院

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第1号 平成22年10月19日(火曜日)

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本国会召集日(平成二十二年十月一日)(金曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   委員長 牧  義夫君

   理事 太田 和美君 理事 木村たけつか君

   理事 橋本 博明君 理事 山花 郁夫君

   理事 横光 克彦君 理事 齋藤  健君

   理事 吉野 正芳君 理事 江田 康幸君

      石田 三示君    小沢 鋭仁君

      大谷 信盛君    川越 孝洋君

      工藤 仁美君    櫛渕 万里君

      斎藤やすのり君    田島 一成君

      田名部匡代君    玉置 公良君

      辻元 清美君    森岡洋一郎君

      矢崎 公二君    山崎  誠君

      吉川 政重君    井上 信治君

      近藤三津枝君    田中 和徳君

      福井  照君    古川 禎久君

    ―――――――――――――

十月一日

 牧義夫君委員長辞任につき、その補欠として小沢鋭仁君が議院において、委員長に選任された。

平成二十二年十月十九日(火曜日)

    午前十時四十分開議

 出席委員

   委員長 小沢 鋭仁君

   理事 大谷 信盛君 理事 太田 和美君

   理事 木村たけつか君 理事 田島 一成君

   理事 橋本 博明君 理事 横光 克彦君

   理事 吉川 政重君 理事 齋藤  健君

   理事 田中 和徳君 理事 吉野 正芳君

   理事 江田 康幸君

      相原 史乃君    石田 三示君

      笠原多見子君    川越 孝洋君

      工藤 仁美君    櫛渕 万里君

      近藤 昭一君   斎藤やすのり君

      阪口 直人君    玉置 公良君

      樋高  剛君    森岡洋一郎君

      山崎  誠君    井上 信治君

      近藤三津枝君    福井  照君

      古川 禎久君

    …………………………………

   環境大臣         松本  龍君

   環境副大臣        近藤 昭一君

   環境大臣政務官      樋高  剛君

   環境委員会専門員     高梨 金也君

    ―――――――――――――

委員の異動

十月一日

 辞任         補欠選任

  田名部匡代君     相原 史乃君

  辻元 清美君     岡本 英子君

  牧  義夫君     近藤 昭一君

  矢崎 公二君     阪口 直人君

  山花 郁夫君     樋高  剛君

同月十九日

 辞任         補欠選任

  岡本 英子君     笠原多見子君

同日

 辞任         補欠選任

  笠原多見子君     岡本 英子君

同日

 理事山花郁夫君同月一日委員辞任につき、その補欠として吉川政重君が理事に当選した。

同日

 理事木村たけつか君、橋本博明君及び齋藤健君同日理事辞任につき、その補欠として大谷信盛君、田島一成君及び田中和徳君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

十月一日

 低炭素社会づくり推進基本法案(野田毅君外四名提出、第百七十四回国会衆法第七号)

 気候変動対策推進基本法案(江田康幸君提出、第百七十四回国会衆法第一五号)

 環境影響評価法の一部を改正する法律案(第百七十四回国会内閣提出第五五号、参議院送付)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の辞任及び補欠選任

 国政調査承認要求に関する件


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     ――――◇―――――

小沢委員長 これより会議を開きます。

 この際、一言ごあいさつを申し上げます。

 このたび、環境委員長に就任いたしました小沢鋭仁でございます。

 御承知のとおり、環境問題には、地球温暖化対策、自然共生社会の実現、循環型社会の構築などの課題が山積しておりまして、我々はその解決に向け真摯に取り組まなければなりません。

 また、現在、生物多様性条約COP10が名古屋で開催されておりまして、我が国は議長国として大きな役割を担っております。

 このような状況のもと、当委員会に課せられた使命はまことに重大であります。

 委員長といたしましては、その責務の重大さを十分認識し、委員各位の御指導と御協力を賜りまして、特に公正かつ円満な委員会運営に努めてまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)

     ――――◇―――――

小沢委員長 理事辞任の件についてお諮りいたします。

 理事木村たけつか君、橋本博明君及び齋藤健君から、理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 引き続き、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。

 ただいまの理事辞任による欠員のほか、委員の異動に伴い、現在理事が四名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、理事に

      大谷 信盛君    田島 一成君

      吉川 政重君 及び 田中 和徳君

を指名いたします。

     ――――◇―――――

小沢委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 環境の基本施策に関する事項

 地球温暖化の防止及び低炭素社会の構築に関する事項

 循環型社会の形成に関する事項

 自然環境の保護及び生物多様性の確保に関する事項

 公害の防止及び健康被害の救済に関する事項

 公害紛争の処理に関する事項

以上の各事項につきまして、その実情を調査し、対策を樹立するため、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。

 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

小沢委員長 次に、環境大臣松本龍君、環境副大臣近藤昭一君及び環境大臣政務官樋高剛君より、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。松本環境大臣。

松本国務大臣 おはようございます。

 環境大臣を拝命いたしました松本龍でございます。

 第百七十六回国会における衆議院環境委員会の御審議に先立ち、環境行政に対する私の考えを申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いしたいと存じます。

 私は、以前、地球は先祖から受け継いだものではなく未来の子供たちから預かっているものであるというアメリカ先住民の言葉を聞いたことがあります。私は、今の大人が子供たちのために何ができるかを第一に考えて、環境大臣の職務を務める所存です。

 また、環境保全の視点を大胆に社会経済活動に織り込むことを通じて二十一世紀型の経済成長を実現するという考え方に立って、国益を保ちながら、地球益、人類益の実現も図ってまいります。

 まず、目の前の最重要課題は、きのうから愛知県名古屋市で始まった生物多様性条約第十回締約国会議、COP10、いわゆる国連地球生き物会議です。

 生物多様性については、生物多様性条約事務局が公表した地球規模生物多様性概況第三版において、このまま生物多様性の損失が続くと歯どめがきかなくなるおそれがあると指摘しているように、深刻な危機に直面しています。

 COP10では、世界各国が現下の深刻な生物多様性の状況を認識し、自然との共生という大きな目標に向けた機運をしっかりつくることが重要です。私は、議長として、COP10の成功に向けて最大限努力していく所存です。

 また、会議の成果を具体化する政策も実現してまいります。生物多様性の分野における国際貢献として、生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットホームの設立支援や、二次的自然環境の持続可能な利用に貢献するSATOYAMAイニシアチブを推進します。

 国内における生物多様性保全対策としては、生物多様性保全活動の促進等のための法案を今国会に提出しました。本法案の御審議をお願いしたいと考えています。また、国立公園など保護地域の拡大、野生鳥獣の管理の充実、希少な野生動植物の保護や外来種対策、動物愛護も推進します。

 地球温暖化については、IPCC第四次評価報告書において、世界平均気温の上昇のほとんどは人為起源の温室効果ガス濃度の増加によってもたらされた可能性が非常に高いとされているように、まさに待ったなしの喫緊の課題となっています。

 まずは、地球温暖化対策の第一歩として、京都議定書に定める二〇一二年までの六%削減目標を確実に達成する決意です。

 また、今国会に、すべての地球温暖化対策の基礎となる地球温暖化対策基本法案を提出しており、御審議をお願いしたいと考えています。

 我が国は、すべての主要国による公平かつ実効性のある国際的枠組みの構築及び意欲的な目標の合意を前提に、温室効果ガス排出量を二〇二〇年までに二五%削減し、さらに二〇五〇年までに八〇%削減する目標を表明しています。これらの中長期目標の達成に向け、ロードマップについては、国民各界各層の御意見を伺いつつ精査を行うとともに、削減努力をした者が報われる社会基盤の整備を進めます。

 その具体的な施策として、国内排出量取引制度については、先進的な技術開発や投資を促しつつ、公平で透明な排出削減の取り組みを求める制度の設計を進めてまいります。また、地球温暖化対策のための税については、来年度の実施に向けて、税制調査会を中心として議論を深めてまいります。

 国際交渉に関しては、次期枠組みの採択実現に向け、気候変動枠組み条約第十六回締約国会議、COP16における交渉に尽力するとともに、我が国の企業の国際貢献が評価される仕組みの構築に努めます。

 菅総理は、今国会の所信表明演説において、菅内閣の重要政策課題は経済成長であると表明されました。環境省では、持続可能な社会づくりに向けたさまざまな取り組みを積極的に実施することにより、グリーンイノベーションの促進、世界に先駆けた物やサービスの提供等を実現してまいります。このような取り組みを通じて、雇用を確保し、経済成長を牽引していく考えです。

 具体的には、民生部門での温暖化対策を促すため、低炭素機器等を対象としたエコリースを促進する事業や、家庭のエネルギー利用状況を診断し、具体的な削減行動に結びつける事業を展開したいと考えています。また、再生可能エネルギーなど、地球温暖化対策技術の開発導入を促進します。

 我が国のすぐれた環境保全技術を活用して、アジアにおける持続可能な社会づくりに貢献すると同時に、日本企業がアジアの環境市場にこたえられるよう促していくことも必要です。このため、我が国の静脈産業や水ビジネスのアジアへの海外展開を積極的に支援します。

 私は、大量生産、大量消費、大量廃棄を基本とする社会のあり方に対して、昔から非常に懸念を持っていました。また、大量流通という社会の現状についても問題意識を持ってきました。私は、このような社会から脱却し、地産地消など地域における物やエネルギーの循環を基本とし、環境負荷の少ない持続可能な地域づくりや町づくりを進めることが必要だと考えます。

 このための具体的な施策として、新しい低炭素社会基盤の集中整備を行っていきたいと考えています。また、すぐれた自然観光資源を保護しながら活用するエコツーリズムを通じて地域の活性化を図る事業を展開していきたいと考えています。

 資源効率が高く、環境負荷の少ない循環型社会の構築に向けた取り組みも必要です。このため、優良な静脈産業事業者の支援や、小型家電からのレアアースを含むレアメタルの回収を初めとするリサイクルの充実等により、廃棄物のスリーRを推進するとともに、廃棄物処理施設で発生する熱の利用等を進めます。また、引き続き不法投棄対策や浄化槽の整備等を推進します。

 人を大切にし、命を守ることは、環境行政の基本的な使命です。私は、この考えを堅持し、安全、安心な生活を実現するための取り組みを引き続き着実に実行します。

 まず、公害健康被害対策にしっかりと取り組んでまいります。特に水俣病については、水俣病被害者救済特措法に基づく救済や和解協議に万全を期すと同時に、水俣病発生地域の人々が安心して暮らしていけるよう、福祉の充実や町づくりに向けて取り組みます。あわせて、水俣病経験国として、国際的な水銀汚染の防止のため、水俣条約の実現を目指して国際的な議論をリードします。

 大気環境や水環境の保全に関しては、微小粒子状物質に関する総合的な対策の推進や、地下水汚染の未然防止対策のあり方の検討、コベネフィットアプローチの途上国での推進に取り組みます。

 また、子供たちの健康を守るため、世界各国と協調して長期的かつ大規模な疫学調査を実施するとともに、包括的な化学物質対策の強化を推進します。

 このほか、早い段階でさまざまな事業を環境の側面から考えることができる制度の創設などを盛り込んだ、環境影響評価法の一部を改正する法律案をさきの通常国会に提出しています。今国会においても、引き続き御審議をお願いしたいと考えています。

 以上、当面の取り組みの一端を申し上げました。

 私は、一九九二年、リオデジャネイロで開催された国連環境開発会議で、セバン・スズキさんという十二歳の少女が、未来に生きる子供たちのために、そして死に絶えようとしている無数の動物のために、会議に参加する大人たちに対して、どうやって直すのかわからないものを壊し続けるのはもうやめてくださいという言葉を投げかけたことに深く感銘を受けました。私も、未来に生きる子供たちのために、大きな使命感と責任感を持って環境大臣の職務に全力を尽くしてまいります。

 委員各位におかれましては、環境行政の一層の推進のため、今後とも御支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

小沢委員長 次に、近藤環境副大臣。

近藤副大臣 環境副大臣を拝命いたしました近藤昭一でございます。

 松本環境大臣のもとに、環境副大臣としての責任を十分に果たしていくために、精いっぱい環境行政に努めていく所存でございます。小沢委員長を初め各委員の御協力、御指導をよろしくお願いいたします。

 ありがとうございます。(拍手)

小沢委員長 次に、樋高環境大臣政務官。

樋高大臣政務官 おはようございます。

 環境大臣政務官を拝命いたしました樋高剛でございます。

 松本大臣、近藤副大臣を補佐しながら、環境行政に全力で取り組んでまいりたいと思います。小沢委員長を初め環境委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう、何とぞよろしくお願いいたします。

 ありがとうございました。(拍手)

小沢委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前十時五十四分散会


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