衆議院

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第7号 平成13年10月18日(木曜日)

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平成十三年十月十八日(木曜日)

    正午開議

 出席委員

   委員長 藤井 孝男君

   理事 大野 功統君 理事 佐田玄一郎君

   理事 坂本 剛二君 理事 浅野 勝人君

   理事 小此木八郎君 理事 高木 義明君

   理事 上田 清司君 理事 長浜 博行君

   理事 東  順治君

      梶山 弘志君    上川 陽子君

      七条  明君    福井  照君

      松島みどり君    松宮  勲君

      大石 尚子君    手塚 仁雄君

      松野 頼久君    三井 辨雄君

      河合 正智君    石原健太郎君

      児玉 健次君    保坂 展人君

      小池百合子君

    …………………………………

   議長           綿貫 民輔君

   副議長          渡部 恒三君

   事務総長         谷  福丸君

    ―――――――――――――

委員の異動

十月十八日

 辞任         補欠選任

  漆原 良夫君     河合 正智君

同日

 辞任         補欠選任

  河合 正智君     漆原 良夫君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 議員相沢英之君、同原田昇左右君、同中西績介君、同谷洋一君、同津島雄二君、同池田行彦君、同中野寛成君、同鹿野道彦君及び同中村喜四郎君永年在職表彰の件

 本会議における議案の趣旨説明聴取の件

 本日の本会議の議事等に関する件




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     ――――◇―――――

藤井委員長 これより会議を開きます。

 まず、永年在職議員の表彰の件についてでありますが、議員相沢英之君、原田昇左右君、中西績介君、谷洋一君、津島雄二君、池田行彦君、中野寛成君、鹿野道彦君及び中村喜四郎君は、今月でそれぞれ在職二十五年に達せられましたので、先例により、院議をもって表彰することになります。

 この際、発言を求められておりますので、順次これを許します。大野功統君。

大野(功)委員 中村議員の問題でございますけれども、中村議員は上告中であり、係争中は無罪の推定を受けるのが原則であります。係争中だから延期すべきであるという議論がありましたけれども、これは三権分立の立場からも問題がある、このように思います。

 永年在職表彰は、二十五年という在職年数に着目して判断してきているものでございます。表彰するかどうかは、主観的な判断ではなくて、二十五年に達すれば行うべきものであり、本人がみずから辞退しない限りは表彰を行うべきであると考えております。

 また、この件につきましては、議運の委員長から各党の意見を本人に伝えているわけでございます。それをもって終了すべきという議論があったことを申し添えておきます。

 以上でございます。

藤井委員長 高木義明君。

高木(義)委員 この件につきまして、委員長の御努力に敬意を表します。

 永年勤続は、二十五年在職ということをもって表彰されるものでありますけれども、私どもは、平成十三年五月十八日の議運委員会におきまして、民主党・無所属クラブ、自由党、日本共産党、社会民主党・市民連合が共同して議員辞職勧告決議案を提出いたしました。一審、二審とも実刑判決を受けてのことでございます。みずから進んで政治的道義的な責任を明らかにするような勧告でありました。こういう経過もございます。

 係争中でございますけれども、将来、判決次第では、衆議院、本院の権威が傷つけられるおそれもなきにしもありません。この時期は適切ではない、このように思っております。

藤井委員長 東順治君。

東(順)委員 ただいま出ております中村喜四郎議員のことにつきましては、かつて辞職勧告決議案というものが出ましたときに、我が党は、御本人みずから辞職すべきである、このように主張いたしましたが、辞職されませんでした。これはまことに残念でございました。

 そして、今度また、二十五年の永年表彰、その対象者であるということになりまして、我が党は、これまた、係争中であり、そういう方が院の表彰というものを受けるべきではない、御自身が辞退すべきである、このように議運の理事会でも主張をさせていただいて、委員長にはまことに御苦労をおかけして、御本人にその旨も伝えていただきました。その上で、御本人の意思で辞退すべきであるということをお伝えしていただいたのですけれども、御本人はなおかつこれを受けるということでございます。まことに残念でございます。

 以上です。

藤井委員長 石原健太郎君。

石原(健)委員 中村喜四郎君永年表彰への意見表明。

 建設談合疑惑をめぐり、業界大手の幹部から依頼を受け、刑事告発を断念するよう公正取引委員会に働きかけ、謝礼に現金一千万円を受け取ったあっせん収賄罪で起訴された中村喜四郎君の事件は、業界と政治家が癒着して、業者の利益のために官僚に働きかけ、見返りに金や票を政治家が受け取るという政官業の利益誘導政治の典型であります。

 中村喜四郎君に対し、東京高裁は懲役一年六カ月の実刑判決を下しました。その段階で中村喜四郎君が議員を辞職されるものと思っておりましたが、そのような動きがありません。

 国会議員の身分は大変重いので、辞職勧告決議等はせずに本人の意思に任せるべきとの考え方もあるようであります。確かに、国会議員の身分は大変重い。しかし、そうであればあるほど、みずからを厳しく律しなければならないと思います。

 今回、中村喜四郎君が永年表彰を受けることについて、強い遺憾の意を表明するものであります。

藤井委員長 児玉健次君。

児玉委員 日本共産党の児玉健次です。

 中村喜四郎君の永年表彰について意見を述べます。

 このことについて、私たち議院運営委員会理事会の厳しい意見を本人にお伝えくださった藤井委員長の御苦労を多といたします。

 今、国政の場に金権腐敗の行為を持ち込むことに対して、国民の怒りが集中しています。中村君の行ったことは、まさしく国政の場に金権腐敗を持ち込むものでした。

 きょうの表彰文の一節に次のように書いてあります。「常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた」、私は、中村君はこれには当たらないと思います。

 そういう立場から、中村君を表彰すべきでないと考えますし、そして、最も好ましくは、中村君は表彰を辞退すべきであったと考えています。

 以上です。

藤井委員長 保坂展人君。

保坂委員 中村喜四郎議員の永年在職表彰について意見を申し述べたいと思います。

 今日、政治倫理、わけても議会の自浄作用とは何かということを考えさせられる、本日、残念な事態となりました。

 海外の議会を見ると、議員の不祥事並びに汚職の容疑で捜査あるいは逮捕、公判請求そして判決、こういう期間ずっと議会にあり続けるという例はほとんどございません。これらの議員の扱いは、議会内の調査に基づいて、司法手続をまつまでもなく結論を得ているのが世界の流れです。

 中村議員の本日の表彰は、日本の国会に自浄作用が働いていないことを示すことであり、本来はあってはならない極めて残念な事態である、このように意見を申し述べたいと思います。

藤井委員長 それでは、右九名の方々の表彰文は、前例に従って作成したお手元に配付の案文のとおりとし、表彰決議は、本日の本会議の冒頭において行うことに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

藤井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

 議員相沢英之君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    …………………………………

 議員原田昇左右君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    …………………………………

 議員中西績介君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    …………………………………

 議員谷洋一君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    …………………………………

 議員津島雄二君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    …………………………………

 議員池田行彦君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    …………………………………

 議員中野寛成君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    …………………………………

 議員鹿野道彦君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    …………………………………

 議員中村喜四郎君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    ―――――――――――――

藤井委員長 なお、本会議における表彰次第につきましては、まず議長発議をもって表彰決議を行い、次に議長が表彰文を順次朗読されます。次いで、表彰を受けられた方々に登壇願った後、代表して相沢英之君から謝辞が述べられます。

 他の方々の謝辞につきましては、会議録に掲載することになっております。

 また、記念といたしまして、表彰を受けられた議員の肖像画を院内に掲げるとともに、別に小型の肖像画を贈呈することになっております。

    ―――――――――――――

藤井委員長 次に、本日の議事日程第一に対し、民主党・無所属クラブの玄葉光一郎君外一名から修正案が提出されております。

 右修正案の趣旨弁明は、提出者の玄葉光一郎君が行います。

    ―――――――――――――

藤井委員長 次に、本日の議事日程第一ないし第三の各案並びに議事日程第一に対する修正案に対し、自由民主党の亀井善之君、民主党・無所属クラブの渡辺周君、自由党の山田正彦君、日本共産党の赤嶺政賢君、社会民主党・市民連合の山口わか子君から、それぞれ討論の通告があります。

 討論時間は、おのおの十分以内とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

藤井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

藤井委員長 次に、趣旨説明を聴取する議案の件についてでありますが、内閣提出の司法制度改革推進法案は、本日の本会議において趣旨の説明を聴取し、これに対する質疑を行うことに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

藤井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 なお、右法律案の趣旨説明は、森山法務大臣が行います。

 右の趣旨説明に対し、民主党・無所属クラブの佐々木秀典君、社会民主党・市民連合の保坂展人君から、それぞれ質疑の通告があります。

 質疑時間は、おのおの十五分以内とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

藤井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 なお、質疑者の要求大臣は、お手元の印刷物のとおりであります。

    ―――――――――――――

 一、趣旨説明を聴取する議案の件

  司法制度改革推進法案(内閣提出)

   趣旨説明 法務大臣 森山 眞弓君

   質疑通告

    官房、法務    佐々木秀典君(民主)

    法務、官房    保坂 展人君(社民)

    ―――――――――――――

藤井委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。

谷事務総長 まず最初に、相沢英之さん外八名の方々に対する表彰の決議を行います。次いで表彰を受けられました議員を代表して、相沢さんから謝辞が述べられます。

 次に、日程第一ないし第三につき、加藤国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員長の報告がございます。次いで日程第一に対する修正案について、提出者の玄葉光一郎さんから趣旨弁明がございます。次いで五人の方々からそれぞれ討論が行われますが、順序は印刷物のとおりであります。次いで採決に入りますが、採決は四回になります。一回目は日程第一に対する修正案について採決いたします。自民党、公明党、自由党、共産党、社会民主党、保守党及び21世紀クラブが反対でございます。二回目は日程第一について採決いたします。民主党、自由党、共産党及び社会民主党が反対でございます。三回目は日程第二について採決いたします。自由党、共産党及び社会民主党が反対でございます。四回目は日程第三について採決いたします。社会民主党が反対でございます。

 次に、日程第四につき、山口財務金融委員長の報告がございまして、共産党が反対でございます。

 次に、司法制度改革推進法案につきまして、森山法務大臣から趣旨の説明がございます。これに対しまして、二人の方々からそれぞれ質疑が行われます。

 本日の議事は、以上でございます。

    ―――――――――――――

 議事日程 第四号

  平成十三年十月十八日

    午後一時開議

 第一 平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法案(内閣提出)

 第二 自衛隊法の一部を改正する法律案(内閣提出)

 第三 海上保安庁法の一部を改正する法律案(内閣提出)

 第四 銀行法等の一部を改正する法律案(第百五十一回国会、内閣提出)

    ―――――――――――――

       議 事 順 序

 日程第一 平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法案(内閣提出)(修正)

 日程第二 自衛隊法の一部を改正する法律案(内閣提出)

 日程第三 海上保安庁法の一部を改正する法律案(内閣提出)

  一、国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員長の報告

             加藤 紘一君

  二、日程第一に対する修正案(玄葉光一郎君外一名提出)

     修正案趣旨弁明 玄葉光一郎君(民主)

  三、討論

   修正案に反対、日程第一ないし第三に賛成

             亀井 善之君(自民)

   修正案に賛成、日程第一に反対、日程第二及び第三に賛成

             渡辺  周君(民主)

   修正案に反対、日程第一及び第二に反対、日程第三に賛成

             山田 正彦君(自由)

   修正案に反対、日程第一及び第二に反対、日程第三に賛成

             赤嶺 政賢君(共産)

   修正案に反対、日程第一ないし第三に反対

             山口わか子君(社民)

  四、採決

   1 日程第一に対する修正案

        反対 自民、公明、自由、共産、社民、保守、21クラブ

   2 日程第一

        反対 民主、自由、共産、社民

   3 日程第二

           反対 自由、共産、社民

   4 日程第三

                 反対 社民

    ―――――――――――――

藤井委員長 それでは、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。

    ―――――――――――――

藤井委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、明十九日金曜日午後一時から開会することといたします。

 また、同日午前十一時理事会、正午から委員会を開会いたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時十二分散会




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