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第51号 平成14年7月16日(火曜日)

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平成十四年七月十六日(火曜日)
    午後零時二分開議
 出席委員
   委員長 鳩山 邦夫君
   理事 大野 功統君 理事 小坂 憲次君
   理事 米田 建三君 理事 小此木八郎君
   理事 馳   浩君 理事 高木 義明君
   理事 上田 清司君 理事 長浜 博行君
   理事 東  順治君
      伊藤信太郎君    上川 陽子君
      桜田 義孝君    林 省之介君
      福井  照君    三ッ林隆志君
      大石 尚子君    金子善次郎君
      手塚 仁雄君    三井 辨雄君
      丸谷 佳織君    都築  譲君
      児玉 健次君    日森 文尋君
      小池百合子君
    …………………………………
   議長           綿貫 民輔君
   副議長          渡部 恒三君
   事務総長         谷  福丸君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 本会議における議案の趣旨説明聴取の件
 本日の本会議の議事等に関する件


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     ――――◇―――――
鳩山委員長 これより会議を開きます。
 まず、本日災害対策特別委員会から提出された東南海・南海地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法案について、委員長から緊急上程の申し出があります。
 右法律案は、本日の本会議において緊急上程するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
鳩山委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
    ―――――――――――――
鳩山委員長 次に、趣旨説明を聴取する議案の件について御協議願います。
 大野功統君。
大野(功)委員 動議を提出いたします。
 古賀誠君外九名提出の有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案は、本会議において趣旨説明を聴取しないこととし、議長において委員会に付託されることを望みます。
鳩山委員長 高木義明君。
高木(義)委員 ただいま議題になりました有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案についてでございますが、私どもは、有明海の環境保全についてはとても重要なことだと認識をいたしております。そういう意味で、この法案審議手続におきましても、与野党の合意を踏むということが適切であろうと思っております。
 五月二十八日に、自民党、公明党、保守党三党の議員提案として国会に提出をされておりまして、私どもとしましても真摯にこの問題を受けとめておりますが、何せ有明海にかかわる問題は大変多岐にわたっておりまして、調査、協議すべき論点がまことに多いわけであります。
 したがって、私どもとして検討の結果、本日、七月十六日でありますが、我が党としても対案を国会に提出したところであります。
 したがって、この対案も含めて、委員会現場等々で調整するべきことはまだ多いと思っておりますので、本日付託することは適切ではない、もっと時間をかけていくべきだと思います。
 本日の付託については反対をいたします。
鳩山委員長 都築譲君。
都築委員 私ども自由党も、今日の国政の課題の中で環境問題が占める大きな比重といったものを真剣に考えたときに、ぜひ本会議でその趣旨を聴取すべきものであるというふうに考えておる法案でございました。しかも、政策担当者の間では、実は、提案された法案の中に入っていない総量規制の問題等について歩み寄りが見られるような、そういった非公式の協議が進む中で、こうして議運委員会の場で強行的に採決し、付託を決定することは、当事者間の円滑な協議を逆に妨げるものになるのではないか、そしてまた、国民のこういった重要な課題についての目をそらすことになるのではないか、そんなことを危惧するわけでございまして、反対をいたしたいと思います。
 以上です。
鳩山委員長 児玉健次君。
児玉委員 共産党の児玉健次です。
 今問題になっている有明海、八代海の再生に関する特別措置法、これは議員立法です。議員立法について必要で十分な審議を尽くすことの重要性は論をまちません。農林水産委員会で、どのようにそれを扱うかということについて今協議をされているわけですから、そういうとき、数の力でこれを委員会付託することについては同意できません。
 この際、私は一言したいわけですが、五月九日に、野党四党は、政治資金規正法等の一部を改正する法律案を提出しております。これは、公共事業を受注した企業からは一年間政治献金を受け取らないという、今、政治と金をめぐって最も重要な課題が出てきているとき、非常に重要な法案です。さらに、住民基本台帳法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、これも野党四党が七月十二日に提出しています。
 こういった議員立法については、与野党の合意によって委員会に付託すべきであって、その努力をすることなく、力で委員会付託することには賛成いたしません。
鳩山委員長 日森文尋君。
日森委員 社民党の日森文尋でございます。
 私どもも、委員会への付託については反対です。
 有明海、八代海の再生の問題については、極めて重要な問題であり、さらに時間をかけて資料をもとに具体的な検討を進めていかなければならない課題だと思っています。同時に、そうした不十分なままで委員会に付託をするというのは、極めてバランスを欠いた、議運として感心できないやり方ではないかというふうに思っています。
 先ほど児玉先生もおっしゃいましたけれども、今度の国会は政治と金の問題が大きな問題になりました。そういう意味では、この国会の会期中に、野党四党が提出をした政治資金規正法改正案等も真摯に議論をして、この問題について国民に見えるように決着をつけていくということが重要な課題の一つであったと思うのです。そうしたものについてはふたをして、いわばこの再生法だけを強引に数の力で委員会に付託をするというやり方については納得できないということを申し上げて、反対の意見といたします。
鳩山委員長 小坂憲次君。
小坂委員 自由民主党の小坂憲次でございます。
 本法案につきまして限定して申し上げたいと存じます。
 法案の委員会付託及び趣旨説明要求につきましては、与野党が担当者を通じまして、議院運営委員会理事会の場を通じて鋭意協議を重ねてきたところであります。とりわけ本法案につきましては、五月二十八日提出以来、委員会の現場に付託することにつき、折を見て協議を重ねてまいりました。
 延長国会となりました今日、会期末も迫っている中で、農水委員会の現場において、今国会において法案成立を図るためにはぎりぎりの局面に来ております。このことにつきまして野党の皆さんの御了解を得るべく、たびたび協議を重ね、また法案の内容について野党それぞれの委員の皆様にも説明に回り、それなりの努力を重ねてまいりました。しかるに、今日この時点に至りまして委員会への付託がなされないということは、すなわち、今国会における成立が図れない可能性が非常に強まってまいります。
 議院運営委員会としては、現場における当事者の協議を円滑に進めてもらうために、本法案を趣旨説明要求から外し、現場の理事間において、農水委員会の現場において、野党の議員提出法案もあわせて円満な審議を進めてもらう環境づくりのために、この時点において付託すべき、このように考え、お願いをする次第であります。
鳩山委員長 それでは、大野功統君の動議に賛成の諸君の挙手を求めます。
    〔賛成者挙手〕
鳩山委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。
    ―――――――――――――
鳩山委員長 次に、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。
    ―――――――――――――
鳩山委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、来る十八日木曜日午後一時から開会することといたします。
 また、同日午前十一時理事会、正午から委員会を開会いたします。
 本日は、これにて散会いたします。
    午後零時十分散会


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