衆議院

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第40号 平成20年6月6日(金曜日)

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平成二十年六月六日(金曜日)

    午後零時一分開議

 出席委員

   委員長 笹川  堯君

   理事 小此木八郎君 理事 根本  匠君

   理事 吉田六左エ門君 理事 竹下  亘君

   理事 三ッ林隆志君 理事 金子 恭之君

   理事 川端 達夫君 理事 石田 祝稔君

      奥野 信亮君    亀岡 偉民君

      清水清一朗君  とかしきなおみ君

      原田 憲治君    藤井 勇治君

      御法川信英君    盛山 正仁君

      若宮 健嗣君    小川 淳也君

      三日月大造君    谷口 和史君

      佐々木憲昭君    菅野 哲雄君

      糸川 正晃君

    …………………………………

   議長           河野 洋平君

   副議長          横路 孝弘君

   事務総長         駒崎 義弘君

    ―――――――――――――

委員の異動

六月六日

 辞任         補欠選任

  あかま二郎君     盛山 正仁君

  井脇ノブ子君     原田 憲治君

  大塚 高司君     とかしきなおみ君

  保坂 展人君     菅野 哲雄君

同日

 辞任         補欠選任

  とかしきなおみ君   大塚 高司君

  原田 憲治君     井脇ノブ子君

  盛山 正仁君     あかま二郎君

  菅野 哲雄君     保坂 展人君

    ―――――――――――――

六月六日

 衆議院憲法審査会早期開会に関する請願(河本三郎君紹介)(第四一五八号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 国家公務員等任命につき同意を求めるの件

 アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議案(笹川堯君外十二名提出)及び国民読書年に関する決議案(笹川堯君外十二名提出)の取扱いに関する件

 本日の本会議の議事等に関する件


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     ――――◇―――――

笹川委員長 これより会議を開きます。

 まず、国家公務員等任命につき同意を求めるの件についてでありますが、情報公開・個人情報保護審査会委員、再就職等監視委員会委員長及び同委員、預金保険機構理事長及び同理事、日本放送協会経営委員会委員、中央更生保護審査会委員長及び同委員、労働保険審査会委員、土地鑑定委員会委員、運輸安全委員会委員に、お手元の印刷物にあります諸君を任命するについて、内閣から本院の同意を求めてまいっております。

    ―――――――――――――

 一、国家公務員等任命につき同意を求めるの件

  情報公開・個人情報保護審査会委員

   西田 美昭君 鬼頭季郎君九、三〇任期満了につきその後任

   園  マリ君 九、三〇任期満了につき再任

   藤原 静雄君 九、三〇任期満了につき再任

  再就職等監視委員会委員長及び同委員

   委員長 相良 朋紀君

   委 員 内海 房子君

       久保田泰雄君

      久保庭啓一郎君

       森田  朗君

  預金保険機構理事長及び同理事

   理事長 永田 俊一君 六、二三任期満了につき再任

   理 事 新堀 敏彦君 長島裕君六、二五任期満了につきその後任

  日本放送協会経営委員会委員

   篠崎 悦子君 菅原明子君二、四辞職につきその後任

  中央更生保護審査会委員長及び同委員

   委員長 原田 和徳君 松浦恂君六、二六任期満了につきその後任

   委 員 戸田 信久君 原田和徳君の後任

  労働保険審査会委員

   神尾真知子君 中島芙美子君六、三〇任期満了につきその後任

  土地鑑定委員会委員

   鎌田  薫君 七、四任期満了につき再任

   光多 長温君 亀本和彦君七、四任期満了につきその後任

   緒方 瑞穂君 七、四任期満了につき再任

   白田 佳子君 七、四任期満了につき再任

   井出多加子君 瀬古美喜君七、四任期満了につきその後任

   石橋  勲君 中島康典君七、四任期満了につきその後任

   都築 武保君 増田修造君七、四任期満了につきその後任

  運輸安全委員会委員

   山本 哲也君

   横山 鐵男君

   根本 美奈君

    ―――――――――――――

笹川委員長 この際、発言を求められておりますので、順次これを許します。小川淳也君。

小川(淳)委員 ただいま議題となりました国家公務員等任命につき同意を求めるの件について、意見を申し述べます。

 民主党は、一貫して官僚の天下り根絶を訴えてまいりました。昨年成立をいたしました官民人材交流センター、私ども天下りバンクと呼んでおりますが、この設置自体が天下りを温存するものとして反対をしてまいりました。今回の再就職等監視委員会でございますが、これが発足しなければ、直ちに各省庁のあっせんによる再就職はできなくなるものと理解をしております。

 したがいまして、我が党としては、対象となる人物がいかなる人物であれ、これに同意をすることはできませんことを申し上げたいと思います。

 その他の案件について、二点指摘をさせていただきます。

 まず、日本銀行副総裁候補が今回提示されなかった点について、内閣の責任を問いたいと思います。そもそも、三月の際、任期切れ直前に総裁、副総裁両候補をお示しになられました。これが空席となれば大変重大な事態だという大きな宣伝がその際ございました。しかし、現実に空席となって数カ月。この間、この問題を放置しておられるこの姿勢に対して反省を促したいと思います。

 最後に、中央更生保護審査会について、恩赦制度は司法の延長線上にあるものではなく、確定した刑罰を行政判断によって消滅させる制度でございます。したがって、この審査会に裁判所や法務省、司法関係の出身者が委員の大半を占めているという現在の構成には問題があるのではないかと考えます。今後は、かつてのように、国民各界から広く人材を登用すべきことを申し上げ、意見表明とさせていただきます。

笹川委員長 佐々木憲昭君。

佐々木(憲)委員 国会同意人事について、意見を述べます。

 まず、再就職等監視委員会委員任命の件であります。

 再就職等監視委員会は、昨年の公務員法改正による天下り規制の事実上の自由化とワンセットで設置されたものであり、天下り容認システムともいうべきものであります。

 同委員会は、天下りの新たな機関である官民人材交流センターが本格始動するまでの移行期間の三年の間は、政府も廃止すべしとした省庁による天下りあっせんを承認する機能が与えられています。そもそも、こうした天下りあっせん自体、認められません。

 したがって、再就職等監視委員会の設置自体に問題があり、委員の任命に同意することはできません。

 次に、預金保険機構の理事長についてであります。政府が理事長に永田氏を提案するのは、これで三度目であります。永田氏は、大蔵省時代に、住専処理、破綻信組処理などに血税を投入してきた経緯があります。我が党はこれまでも主張してきましたが、預保の理事長を財務省・金融庁OBの天下りポストとして固定化してはなりません。今回も、不同意とさせていただきます。

 新設される運輸安全委員会は、現行の航空・鉄道事故調査委員会と海難審判庁を改組統合し、航空、鉄道、船舶事故の原因究明と再発防止を図る目的で設置されるものであります。事故原因究明のための十分な体制を確保すること、また、海難審判においては、長年にわたって公開審理と補佐人制度が重要な役割を果たしてきており、こうした制度は引き継ぎ、必要な体制をとるべきことを指摘しておきます。提案されている三氏とも海難事故の専門家であり、是とするものです。

 他の同意人事については、特に問題もないので賛成とします。

 以上で、意見表明を終わります。

笹川委員長 菅野哲雄君。

菅野委員 内閣から提示された国会同意人事について、社民党・市民連合を代表して意見表明をします。

 再就職等監視委員会は、公務員の再就職あっせんを一元化する官民人材交流センター、いわゆる新人材バンクとともに十月に設立されます。事前規制と人事院の関与がなくなると、新人材バンクを通したということで、天下りにお墨つきを与えることになりかねず、天下りを続けることが前提の、まさに天下りバンクと言わざるを得ません。それを動かすための監視委員会を認めれば天下りを容認することにつながり、国民の求める天下り禁止、政官業癒着根絶に反することになります。個々の委員候補者への評価ではなく、新人材バンクを前提とした再就職等監視委員会の仕組み自体が必要ないとの認識から、不同意とします。

 預金保険機構理事長については、天下りを認めない立場から不同意です。

 最後に、中央更生保護審査会委員長及び委員については、我が国の刑罰の執行に係る重要な救済制度である恩赦の番人であるにもかかわらず、同委員会が機能不全に陥っていることをこれ以上座視することはできません。確定死刑囚の最後の恩赦は昭和二十七年、また、拘禁中の無期懲役受刑者に対しての恩赦は昭和三十四年と、この半世紀の長きにわたって恩赦の壁は厚く、長期受刑者についての適用はありません。恩赦制度が現状のままでは、制度あって機能せずの状態になります。

 日本には恩赦法の専門家はいません。恩赦制度の抜本的改革につながる人選を求め、政府に再考を促すため、不同意といたします。

 以上です。

笹川委員長 それでは、本件は、本日の本会議において議題とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

笹川委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

笹川委員長 次に、決議案の取扱いに関する件についてでありますが、昨五日、笹川堯君外十二名から、自由民主党、民主党・無所属クラブ、公明党、日本共産党、社会民主党・市民連合、国民新党・そうぞう・無所属の会の六会派共同提案によるアイヌ民族を先住民族とすることを求める決議案及び笹川堯君外十二名から、自由民主党、民主党・無所属クラブ、公明党、日本共産党、社会民主党・市民連合、国民新党・そうぞう・無所属の会の六会派共同提案による国民読書年に関する決議案が、それぞれ提出されました。

 両決議案は、本日の本会議において議題とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

笹川委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 なお、両決議案の趣旨弁明は、提出者の私、笹川堯が行います。

 なお、アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議に対しまして、内閣を代表して、町村国務大臣から、また、国民読書年に関する決議に対しまして、内閣を代表して、渡海文部科学大臣から、それぞれ発言があります。

    ―――――――――――――

笹川委員長 次に、本日文部科学委員会から提出された地震防災対策特別措置法の一部を改正する法律案、厚生労働委員会から提出されたハンセン病問題の解決の促進に関する法律案、青少年問題に関する特別委員会から提出される予定の青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案の各法律案について、それぞれ委員長から緊急上程の申し出があります。

 各法律案は、本日の本会議において緊急上程するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

笹川委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

笹川委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。

駒崎事務総長 まず最初に、国家公務員等任命につき同意を求めるの件についてお諮りをいたします。採決は四回になりますが、順序は印刷物のとおりであります。

 次に、動議により、アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議案及び国民読書年に関する決議案の両案を一括して上程いたします。提出者を代表して笹川堯さんが趣旨弁明をされます。採決は二回になります。一回目はアイヌ民族を先住民族とすることを求める決議案で、全会一致であります。二回目は国民読書年に関する決議案で、全会一致であります。採決の後、町村国務大臣及び渡海文部科学大臣の発言がございます。

 次に、日程第一は委員長提出の議案でありますので、議長から委員会の審査を省略することをお諮りいたします。次いで渡辺総務委員長の趣旨弁明がございまして、全会一致であります。

 次に、動議により、文部科学委員会の法律案を緊急上程いたします。佐藤文部科学委員長の趣旨弁明がございまして、全会一致であります。

 次に、厚生労働委員会の法律案を緊急上程いたします。茂木厚生労働委員長の趣旨弁明がございまして、全会一致であります。

 次に、青少年問題に関する特別委員会の法律案を緊急上程いたします。玄葉青少年問題に関する特別委員長の趣旨弁明がございまして、全会一致であります。

 本日の議事は、以上でございます。

    ―――――――――――――

       採決順序

 1(全会一致)

  情報公開・個人情報保護審査会委員

      西田 美昭君    園  マリ君

      藤原 静雄君

  預金保険機構理事

                新堀 敏彦君

  日本放送協会経営委員会委員

                篠崎 悦子君

  労働保険審査会委員

                神尾真知子君

  土地鑑定委員会委員

      鎌田  薫君    光多 長温君

      緒方 瑞穂君    白田 佳子君

      井出多加子君    石橋  勲君

      都築 武保君

  運輸安全委員会委員

      山本 哲也君    横山 鐵男君

      根本 美奈君

 2(反対 民主、共産、社民、国民)

  再就職等監視委員会委員長及び同委員

   委員長 相良 朋紀君

   委 員 内海 房子君   久保田泰雄君

      久保庭啓一郎君   森田  朗君

 3(反対 共産、社民)

  預金保険機構理事長

                永田 俊一君

 4(反対 社民)

  中央更生保護審査会委員長及び同委員

            委員長 原田 和徳君

            委 員 戸田 信久君

    ―――――――――――――

 議事日程 第二十五号

  平成二十年六月六日

    午後一時開議

 第一 携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律の一部を改正する法律案(総務委員長提出)

    ―――――――――――――

笹川委員長 それでは、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。

    ―――――――――――――

笹川委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、来る十日火曜日午後一時から開会することといたします。

 また、同日午前十一時理事会、正午から委員会を開会いたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時十一分散会


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