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第9号 平成20年11月6日(木曜日)

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平成二十年十一月六日(木曜日)

    午後零時二分開議

 出席委員

   委員長 小坂 憲次君

   理事 小此木八郎君 理事 今井  宏君

   理事 平沢 勝栄君 理事 渡辺 博道君

   理事 高木  毅君 理事 小野寺五典君

   理事 川端 達夫君 理事 仙谷 由人君

   理事 遠藤 乙彦君

      あかま二郎君    井脇ノブ子君

      大塚 高司君    岡部 英明君

      奥野 信亮君    清水清一朗君

      谷  公一君    藤井 勇治君

      若宮 健嗣君    小川 淳也君

      三日月大造君    伊藤  渉君

      佐々木憲昭君    保坂 展人君

      糸川 正晃君

    …………………………………

   議長           河野 洋平君

   副議長          横路 孝弘君

   事務総長         駒崎 義弘君

    ―――――――――――――

委員の異動

十一月六日

 辞任         補欠選任

  亀岡 偉民君     岡部 英明君

同日

 辞任         補欠選任

  岡部 英明君     亀岡 偉民君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 本日の本会議の議事等に関する件


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     ――――◇―――――

小坂委員長 これより会議を開きます。

 まず、本日の議事日程第一及び第二の両案に対し、自由民主党の吉田六左エ門君、民主党・無所属クラブの松野頼久君、公明党の谷口隆義君、日本共産党の佐々木憲昭君、社会民主党・市民連合の阿部知子君、国民新党・大地・無所属の会の糸川正晃君から、それぞれ討論の通告があります。

 討論時間は、吉田六左エ門君、松野頼久君、谷口隆義君はおのおの十分以内、佐々木憲昭君、阿部知子君、糸川正晃君はおのおの五分以内とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小坂委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

小坂委員長 次に、両案の採決について御協議願います。

 小此木八郎君。

小此木委員 本会議で修正案とともに原案を採決することについての意見を申し上げたいと存じます。

 本日の本会議にかかります金融機能強化法につきまして、原案についても採決すべきとの主張がございまして、これにつきましては、財務金融委員会からも同様の要請が議運の委員長にあったという御報告を先ほどの理事会で伺いました。

 財務金融委員会の意向は理解するところでございますが、最終的に本会議の採決のやり方を決めるのは議院運営委員会であり、従来どおりの採決方法が望ましいという見地から、私の意見を述べたいと存じます。

 確かに、五十年以上前には原案について採決をした例があると承知しております。よりよい採決のあり方、よりよい議会運営を求める中で、現在の本会議では、委員長報告のとおり決するかどうかを採決するという慣行が確立をしていると思います。すなわち、委員長が委員会で尽くされた審査経過と結果を報告し、それに対して賛否を問うというのが、いわば我が国の議会が長い時間をかけて今日までに導いてきたよき慣例であると存じます。

 したがって、私どもは、議会の伝統と慣行を尊重し、本日の採決についても従来どおりのやり方を守っていただくようにお願いをする次第でございます。

 また、もし党として主張があるのであれば、本日は本会議討論が予定されておりまして、ぜひその中で発言をしていただきたいと存じます。

 なお、本日の提案を受けとめ、今後は、議会制度協議会などで、採決のあり方について、このことについては協議をしたいと考えておりますことも申し添えます。

 以上でございます。

小坂委員長 仙谷由人君。

仙谷委員 委員長から御下問のありました金融機能強化特別措置法改正案の採決方法について、民主党の意見を申し上げます。

 財務金融委員会では、野党から修正要求がなされ、これについて現場委員会で理事を筆頭に真摯な協議が行われ、部分的にせよ新たな合意が形成をされました。この新たな合意、すなわち委員会で可決された修正案でありますが、これには民主党の主張も一部反映されておりまして、民主党も修正に賛成をいたしました。

 民主党は、国民に、国会とは議論を尽くし、その上で合意を形成する場であるということを、さらに、それぞれの党の意思をはっきりと御認識いただく、御理解いただくためにも、委員長報告にかかわる修正部分と修正部分を除く原案を別個に採決し、その賛否について明らかにすべきであるというふうに考えております。本法案が国民の税金を投入するという重要な法案であることにかんがみ、修正部分と修正部分を除く原案を別個に賛否を問う形にするのは当然であります。

 また、昨日、財務金融委員会理事会は、採決の方法について、与野党で一致した合意をつくって、その決定を財務金融委員長が議院運営委員長に対して、本会議でも修正部分と修正部分を除く原案を別個に採決すべきである旨、異例の申し入れをいたしました。審議を行った現場委員会の意思を重く受けとめて、旧弊に拘泥せず、採決方法を変革、決定すべきであります。

 以上です。

小坂委員長 遠藤乙彦君。

遠藤(乙)委員 財務金融委員会の意向は理解するわけでありますが、最終的に本会議の採決のやり方を決めるのは議院運営委員会でありまして、従来どおりの採決方法が望ましいという見地から、意見を申し上げたいと思っております。

 委員会で既に十分な審議が尽くされたわけであり、委員長からその詳細な経過と結果を報告して、本会議として、一体の法案として最終的な意思決定を表示するということが、本会議の最も重要な役割だと考えております。そういったことから、委員長の報告に対して賛否をするということで長年にわたり国会の伝統が確立されてきたわけであり、ぜひこのよき慣例を守るべきではないかというふうに考えております。

 修正案に対する賛否について態度を表明したいということであれば、討論の場で十分それができるわけでありますから、ぜひそのようにお願いしたいと思っておりまして、民主主義のあり方としてやはりそれが望ましいのではないかと考えている次第でございます。

 ただ、財金の問題提起は問題提起として受けとめますので、ぜひ、今後、議会制度協議会の場でこの問題を引き続き検討されることを希望しております。

 以上でございます。

小坂委員長 佐々木憲昭君。

佐々木(憲)委員 昨日の議運理事会では、金融機能強化法改正案について、法案の修正部分を別個に採決する件について、現場の財金理事会の状況を踏まえて判断するとされておりました。私も財務金融委員会の理事会に出席しておりましたが、そこでは、野党とともに自民党、公明党の与党理事が、本会議で分離採決すべきだという態度を表明されました。それを踏まえて、財金の委員長が理事会の与野党の総意として議運委員長に分離採決を要請したものであります。これは極めて重いものであります。

 ところが、本日の議運の理事会では、与党の自民党、公明党が分離採決を否定し、一本化した法案での採決をすべきだという態度をとったのであります。これは議運理事会と財金の理事会の与党側の態度が百八十度違うものでありまして、党内不一致と言われても仕方のないものであります。

 分離採決は過去にも例があって、何ら否定されるべきものではありません。各党の態度がより鮮明に示されるものであって、望ましいと考えます。我が党としては、法案の修正部分、原案ともに反対ではありますが、しかし、採決の方法として分離採決をすることには賛成であります。

 以上です。

小坂委員長 保坂展人君。

保坂委員 本日の金融機能強化法本会議採決について意見を述べます。

 そもそも、財務金融委員会の与野党理事の間で、修正部分と修正部分を除く原案について別々に採決をすべしという合意があったにもかかわらず、本日、本会議において分離採決を認めないという与党の態度は甚だ遺憾であります。

 そもそも、この法案については、与野党の誠実な協議を与党の方は強く要望されてきたのではないでしょうか。修正合意の相なった部分で修正をしたという経緯から見ても、この修正について各党の態度が対外的に明確になることは、国会審議の透明性を高める意味で重要です。

 残念ながら、議運理事会においては、意見が平行線でまとまりませんでしたが、今後、委員長には、誠実かつスピーディーに、各党の意見を入れて、本会議における採決について新たな取り決めを進めることを強く要望します。

 なお、我が党は、修正部分及び原案について反対の態度であります。

 以上です。

小坂委員長 それでは、採決いたします。

 両案の採決につきましては、委員長報告に基づき、従前どおり、決するか否かについて採決するに賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

小坂委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

小坂委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。

駒崎事務総長 日程第一及び第二につきまして、田中財務金融委員長の報告がございます。次いで六人の方々からそれぞれ討論が行われますが、順序は印刷物のとおりであります。採決は二回になります。一回目は日程第一で、修正であり、民主党、共産党、社民党及び国民新党が反対でございます。二回目は日程第二で、共産党が反対でございます。

 本日の議事は、以上でございます。

    ―――――――――――――

 議事日程 第六号

  平成二十年十一月六日

    午後一時開議

 第一 金融機能の強化のための特別措置に関する法律及び金融機関等の組織再編成の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出)

 第二 保険業法の一部を改正する法律案(内閣提出)

    ―――――――――――――

       議事順序

 日程第一 金融機能の強化のための特別措置に関する法律及び金融機関等の組織再編成の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出)(修正)

 日程第二 保険業法の一部を改正する法律案(内閣提出)

  (1)財務金融委員長の報告(日程第一は修正、第二は可決)

             田中 和徳君

  (2)討論通告

   日程第一につき委員長報告に係る修正案に賛成・修正部分を除く原案に反対、日程第二に賛成

             松野 頼久君(民主)

   日程第一及び第二に賛成

            吉田六左エ門君(自民)

   日程第一につき委員長報告に係る修正案に反対・修正部分を除く原案に反対、日程第二に反対

             佐々木憲昭君(共産)

   日程第一及び第二に賛成

             谷口 隆義君(公明)

   日程第一につき委員長報告に係る修正案に反対・修正部分を除く原案に反対、日程第二に賛成

             阿部 知子君(社民)

   日程第一につき委員長報告に係る修正案に反対・修正部分を除く原案に反対、日程第二に賛成

             糸川 正晃君(国民)

  (3)採決

    ―――――――――――――

小坂委員長 それでは、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。

    ―――――――――――――

小坂委員長 次に、次回の本会議及び委員会は、追って公報をもってお知らせいたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時十三分散会


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