衆議院

メインへスキップ



第10号 平成22年11月18日(木曜日)

会議録本文へ
平成二十二年十一月十八日(木曜日)

    午後零時一分開議

 出席委員

   委員長 川端 達夫君

   理事 松野 頼久君 理事 山井 和則君

   理事 高山 智司君 理事 村井 宗明君

   理事 三谷 光男君 理事 横山 北斗君

   理事 菅  義偉君 理事 高木  毅君

   理事 遠藤 乙彦君

      相原 史乃君    緒方林太郎君

      大西 健介君    奥野総一郎君

      小宮山泰子君    小室 寿明君

      斉木 武志君    高井 崇志君

      伊東 良孝君    小泉進次郎君

      齋藤  健君    橘 慶一郎君

      佐々木憲昭君    服部 良一君

      下地 幹郎君

    …………………………………

   議長           横路 孝弘君

   副議長          衛藤征士郎君

   事務総長         鬼塚  誠君

   国立国会図書館長     長尾  真君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 庶務小委員長の報告

 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案起草の件

 国会議員の秘書の給与等に関する法律等の一部を改正する法律案起草の件

 国会職員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律案起草の件

 国会職員法の一部を改正する法律案起草の件

 国会職員の給与等に関する規程等の一部改正の件

 衆議院職員等苦情処理規程の一部改正の件

 国立国会図書館職員苦情処理規程の一部改正の件

 本日の本会議の議事等に関する件


このページのトップに戻る

     ――――◇―――――

川端委員長 これより会議を開きます。

 まず、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部改正の件についてでありますが、庶務小委員長から報告のため発言を求められておりますので、これを許します。松野頼久君。

松野(頼)委員 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部改正の件についてでありますが、庶務小委員長であります私から御報告いたします。

 本案は、人事院勧告に伴う内閣総理大臣等の特別職の職員の給与改定に準じて、議長、副議長及び議員の歳費月額の引き下げ等を行うものであります。

 本案は、本日の庶務小委員会において、賛成多数で小委員会の案として決定したものであります。

 以上、御報告申し上げます。

    ―――――――――――――

 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

川端委員長 この際、庶務小委員長の起草案に対し、遠藤乙彦君から修正案が提出されております。

 提出者から趣旨の説明を求めます。遠藤乙彦君。

    ―――――――――――――

 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

遠藤(乙)委員 ただいま議題となりました国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、公明党の修正案の内容を御説明申し上げます。

 本年八月の人事院勧告に基づき、政府は、勧告どおり、一般職の給与を一・五%引き下げる法案を今国会に提出いたしました。

 ただいま庶務小委員長提案の議員歳費の削減案では、公務員給与引き下げに準拠する形で国会議員の歳費を引き下げることとしております。

 しかしながら、菅総理は、本年九月の民主党代表選挙の公約において、国家公務員人件費の二割削減に向け、人事院勧告を超えた削減を目指すとしており、庶務小委員長案は、この公約をほごにするものと言わざるを得ません。

 政府は、来年の通常国会に国家公務員給与引き下げ法案を改めて提出したいとの意向を示していますが、国家財政がまことに厳しい現実を考えると、国会議員がまず率先してその範を示すことがなければ、公務員に人事院勧告を超える給与削減を求めることはできません。

 したがって、今国会での議員歳費の削減に当たっては、公務員給与削減幅を大幅に超える削減が必要と考え、当面の暫定措置として、一年間、国会議員の歳費を一〇%削減することとしたものであります。

 なお、十二月の期末手当が人事院勧告に準拠して減額調整されることにかんがみ、この一〇%削減は、来年一月から実施することとしております。

 以上が、提案の趣旨及びその内容であります。

 何とぞ、御理解の上、速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。

川端委員長 以上で趣旨の説明は終わりました。

 この際、発言を求められておりますので、順次これを許します。菅義偉君。

菅(義)委員 今の遠藤公明党理事の案に、趣旨に賛同して、私ども賛成いたします。

川端委員長 佐々木憲昭君。

佐々木(憲)委員 国会議員の歳費等の一割引き下げの修正案については、国民及び公務員一般職に痛みを押しつけるということとセットで国会議員も身を削るべきだという主張がありますけれども、我が党は、その立場にくみするものではありません。

 ただし、厳しい今日の経済情勢のもとでの国民感情を考慮して、この案に賛成いたします。

川端委員長 採決いたします。

 まず、遠藤乙彦君提出の修正案について採決いたします。

 本修正案に賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

川端委員長 挙手少数。よって、本修正案は否決されました。

 次に、庶務小委員長から報告のありました起草案を委員会の成案と決定するに賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

川端委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。

 次に、ただいま決定いたしました成案を委員会提出の法律案とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川端委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

川端委員長 次に、国会議員の秘書の給与等に関する法律等の一部改正の件、国会職員の育児休業等に関する法律の一部改正の件、国会職員法の一部改正の件、国会職員の給与等に関する規程等の一部改正の件、衆議院職員等苦情処理規程の一部改正の件、国立国会図書館職員苦情処理規程の一部改正の件についてでありますが、順次事務総長の説明を求めます。

鬼塚事務総長 国会議員の秘書の給与等に関する法律等の一部改正の件外五件につきまして御説明申し上げます。

 まず、国会議員の秘書の給与等に関する法律等の一部改正の件は、政府職員の給与改定に準じて、国会議員の秘書の給料月額及び勤勉手当の支給割合の引き下げ等を行おうとするものであります。

 次に、国会職員の育児休業等に関する法律の一部改正の件は、政府職員の改正に準じて、非常勤の国会職員について育児休業及び育児時間を取得することができるようにしようとするものであります。

 次に、国会職員法の一部改正の件は、能力、実績による人事管理を行うため、国会職員についても、政府職員に準じて、新たな人事評価制度を導入しようとするものであります。

 次に、国会職員の給与等に関する規程等の一部改正の件は、政府職員の給与改定に準じて、国会職員の給料月額の引き下げ等を行うほか、人事評価制度の導入に係る所要の改正を行おうとするものであります。

 次に、衆議院職員等苦情処理規程の一部改正の件は、国会職員法の改正に伴い、衆議院職員等の苦情処理の対象となる不利益処分の範囲に降給を追加しようとするものであります。

 次に、便宜、私から御説明させていただきますが、国立国会図書館職員苦情処理規程の一部改正の件は、衆議院職員等と同様に、国立国会図書館職員の苦情処理の対象となる不利益処分の範囲に降給を追加しようとするものであります。

 よろしく御承認のほどお願い申し上げます。

    ―――――――――――――

 国会議員の秘書の給与等に関する法律等の一部を改正する法律案

 国会職員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律案

 国会職員法の一部を改正する法律案

 国会職員の給与等に関する規程等の一部を改正する規程案

 衆議院職員等苦情処理規程の一部を改正する規程案

 国立国会図書館職員苦情処理規程の一部を改正する規程案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

川端委員長 それでは、まず、国会議員の秘書の給与等に関する法律等の一部改正の件につきましては、お手元に配付の案を委員会の成案と決定し、これを委員会提出の法律案とするに賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

川端委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。

 次に、国会職員の育児休業等に関する法律の一部改正の件につきましては、お手元に配付の案を委員会の成案と決定し、これを委員会提出の法律案とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川端委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 次に、国会職員法の一部改正の件につきましては、お手元に配付の案を委員会の成案と決定し、これを委員会提出の法律案とするに賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

川端委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。

 次に、国会職員の給与等に関する規程等の一部改正の件につきましては、お手元に配付の案のとおり決定すべきものと議長に答申するに賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

川端委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。

 次に、衆議院職員等苦情処理規程の一部改正の件につきましては、お手元に配付の案のとおり決定すべきものと議長に答申するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川端委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 次に、国立国会図書館職員苦情処理規程の一部改正の件につきましては、お手元に配付の案のとおり決定すべきものと議長に答申するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川端委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

川端委員長 次に、ただいま本委員会提出とするに決定いたしました国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案、国会議員の秘書の給与等に関する法律等の一部を改正する法律案、国会職員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律案、国会職員法の一部を改正する法律案の各法律案は、本日の本会議において緊急上程するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川端委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

川端委員長 次に……

菅(義)委員 ちょっと、委員長、よろしいですか。

川端委員長 はい。

菅(義)委員 できれば、今のこの議運を休憩していただきたいという提案をさせていただきたいと思います。

 さらに、本会議も延期をしていただきたいという提案をさせていただきたい。

川端委員長 開会をですか。

菅(義)委員 はい。

松野(頼)委員 ちょっとその理由がわからないので、一応、公報も立て、全部合意事項でありますので、やはり、このまま続行していただきたいというふうに思います。

菅(義)委員 私は、そのことを強く要請したいと思います。

川端委員長 御提案でありますが、この運び自体は、理事会で決定した運びでやっておりまして、理由が定かでない状況でありますので。

 それ以上の御理由はなくてでございましょうか。

菅(義)委員 参議院の予算委員会の答弁などを見て、私どもの国対で、延期する必要があるんじゃないかという判断の中で、今、要請をさせていただきました。

松野(頼)委員 これは別の院の話でありますので、ここはあくまで衆議院でありまして、衆議院本会議は予定どおり開会していただきますよう、よろしくお願いいたします。

高木(毅)委員 本委員会、非常に重いものであるということは重々承知をいたしておりますけれども、私どもからぜひそういうような提案をさせていただいておりますので、一度休憩をしていただいて、改めて、筆頭理事間等で協議をしていただいて、再開していただくことを望みます。

松野(頼)委員 今も申し上げましたように、今の理由であれば、参議院は参議院、衆議院は衆議院、独立性の中で委員会運営、議会運営をしているものでありますので、参議院の答弁が納得できないからという理由で衆議院本会議をとめることは考えられないことでありますので、ぜひ続行していただきたいと思います。

高木(毅)委員 その趣旨はよく理解できるのでありますが、私どものそういった要望でございますので、ここは一たん休憩していただいて、例えばベル調整というようなことでおさまるかもしれませんし、一度、筆頭間、必要があれば理事会等で協議していただくことをお願いいたします。

松野(頼)委員 信頼関係の中で、衆議院は衆議院の中で誠実な対応をしている中で、きょうの本会議立てに至っているわけでございます。

 それが、参議院の答弁が納得できないから衆議院の本会議をとめろというのは全く納得できないものでございますので、ぜひ予定どおり開会をしていただきますことを、よろしくお願いいたします。

菅(義)委員 参議院の答弁、参議院の方も含めて、総体的判断として、私ども、党として休憩を提案させていただく、そういうことです。

高木(毅)委員 ハウスが違うという話でありますけれども、しかし、私はまだ十分にその理由は把握いたしておりませんが、私どもがこれだけのことを申し上げるということは、必ずしも参議院の問題だけではなくて、我が院にも関連することでこういったようなことをお願いしているんだと私は推測いたします。

 ぜひ、一たん休憩をしていただいて、筆頭間、まずやっていただきたい、そのことをお願い申し上げます。

松野(頼)委員 ですから、この衆議院という本院の中で、何か手続に瑕疵があったとか、委員会を続行できない、また、本会議を延期するという理由があるならば、それを述べていただければありがたいと思いますが、今の理由であれば、院の独立性の問題に大きく影響するような問題でありますので、これをとめろ、本会議を延期しろというのは、とても納得できない話でございます。ぜひよろしくお願いいたします。

川端委員長 委員長の判断といたしましては、ここに至るまで極めて円満、正常にやってまいりました。そういう中で突然の申し出でありましたので、重いものではありますが、理由が明確でないということでありますし、時間は経過をいたしましたが、約束どおり、しかし、時間が経過いたしましたので、ベル調整はするとして、本日の本会議は、午後零時二十分予鈴、零時三十分開会といたしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。

    ―――――――――――――

川端委員長 次に、次回の本会議及び委員会は、追って公報をもってお知らせいたします。

 なお、来る二十二日月曜日午後六時から理事会を開会いたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時十四分散会


このページのトップに戻る
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.