衆議院

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第10号 平成23年11月18日(金曜日)

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平成二十三年十一月十八日(金曜日)

    正午開議

 出席委員

   委員長 小平 忠正君

   理事 松野 頼久君 理事 山井 和則君

   理事 笠  浩史君 理事 田名部匡代君

   理事 糸川 正晃君 理事 鷲尾英一郎君

   理事 佐藤  勉君 理事 高木  毅君

   理事 遠藤 乙彦君

      相原 史乃君    太田 和美君

      岡田 康裕君    川内 博史君

      坂口 岳洋君    浜本  宏君

      水野 智彦君    森山 浩行君

      伊東 良孝君    小泉進次郎君

      齋藤  健君    馳   浩君

      穀田 恵二君    服部 良一君

      中島 正純君

    …………………………………

   議長           横路 孝弘君

   副議長          衛藤征士郎君

   事務総長         鬼塚  誠君

    ―――――――――――――

委員の異動

十一月十八日

 辞任         補欠選任

  塩崎 恭久君     馳   浩君

  佐々木憲昭君     穀田 恵二君

同日

 辞任         補欠選任

  馳   浩君     塩崎 恭久君

  穀田 恵二君     佐々木憲昭君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 参議院議長西岡武夫君逝去につき弔詞贈呈の件

 本会議における議案の趣旨説明聴取の件

 派遣委員からの報告聴取

 本日の本会議の議事等に関する件


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     ――――◇―――――

小平委員長 これより会議を開きます。

 まず、参議院議長西岡武夫君逝去につき弔詞贈呈の件についてでありますが、去る五日、参議院議長西岡武夫君が逝去されました。

 ここに謹んで哀悼の意を表します。

 弔詞につきましては、お手元に配付の案文のとおりとし、本日の本会議においてその贈呈を決定するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小平委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

 参議院議長従二位桐花大綬章 西岡武夫君は 多年憲政のために尽力し 特に院議をもってその功労を表彰され 再度国務大臣の重任にあたり 終始議会政治の発展に貢献されました その功績はまことに偉大であります

 衆議院は 君の長逝を哀悼し つつしんで弔詞をささげます

    ―――――――――――――

小平委員長 なお、本会議において、議長が弔詞を朗読される際、議員の方は御起立を願うことになっております。

    ―――――――――――――

小平委員長 次に、趣旨説明を聴取する議案の件についてでありますが、内閣提出の東日本大震災復興特別区域法案は、本日の本会議において趣旨の説明を聴取し、これに対する質疑を行うことに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小平委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 なお、本法律案の趣旨説明は、平野国務大臣が行います。

 本法律案の趣旨説明に対し、民主党・無所属クラブの石原洋三郎君、自由民主党・無所属の会の谷公一君、公明党の高木美智代君、日本共産党の高橋千鶴子君、社会民主党・市民連合の吉泉秀男君から、それぞれ質疑の通告があります。

 質疑時間は、石原洋三郎君、谷公一君、高木美智代君はおのおの十五分以内、高橋千鶴子君は七分以内、吉泉秀男君は五分以内とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小平委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 なお、質疑者の要求大臣は、お手元の印刷物のとおりであります。

    ―――――――――――――

 一、趣旨説明を聴取する議案の件

  東日本大震災復興特別区域法案(内閣提出)

   趣旨説明 国務大臣 平野 達男君

   質疑通告     時間   要求大臣

 石原洋三郎君(民主) 15分以内 平野国務(復興)、文科

 谷  公一君(自民) 15分以内 平野国務(復興、防災)、自見国務(金融)、国交、農水

 高木美智代君(公明) 15分以内 平野国務(復興)、農水、官房

 高橋千鶴子君(共産) 7分以内 平野国務(復興)、厚労、農水

 吉泉 秀男君(社民) 5分以内 平野国務(復興)、農水

    ―――――――――――――

小平委員長 次に、派遣委員からの報告聴取についてでありますが、去る八日から九日までの二日間、東京電力福島原子力発電所事故に係る両議院の議院運営委員会の合同協議会の今後の活動に資する現地実情等調査のため、福島県及び宮城県に委員を派遣いたしましたので、派遣委員から報告を聴取いたします。松野頼久君。

松野(頼)委員 派遣委員を代表いたしまして、その概要を私から御報告申し上げます。

 まず、報告に当たり、ここに改めまして、今回の大地震、津波、原発事故により、お亡くなりになられた方々の御冥福を心からお祈りいたしますとともに、被災された方々に対しまして衷心よりお見舞いを申し上げます。

 また、震災から八カ月を経過した今もなお、被災者に対する支援や復旧復興活動に従事されている関係各位の御尽力に対しまして、心から敬意と謝意を表させていただきます。

 それでは、委員派遣の概要を御報告申し上げます。

 派遣委員は、民主党・無所属クラブの山井和則君、田名部匡代君、鷲尾英一郎君、太田和美君、自由民主党・無所属の会の佐藤勉君、公明党の遠藤乙彦君、日本共産党の吉井英勝君、社会民主党・市民連合の服部良一君、国民新党・新党日本の中島正純君、そして私、松野頼久の十名であります。

 現地実情調査として、まず、福島県伊達市下小国地区において、除染についての説明を受けました。

 除染を終えた民家と、その際に発生した廃棄物の仮置き場を視察しながら、仁志田昇司伊達市長から、特定避難勧奨地点とされた下小国地区での市民生活の現状や民家の除染方法、除染の結果について、また、今後も市が責任を持って除染を進めていく方針についての説明を受けました。加えて、除染により生じる膨大な廃棄物を速やかに処理するため、国の権限で、広域を対象とした処分場を速やかに増設してほしいとの要望を受けました。

 次に、車中より、計画的避難区域に設定された飯舘村を視察しました。

 村は、雑草が生い茂り、すべての民家のカーテンは閉じられており、外を歩いている人影も全くありませんでした。そのような中で、避難をせずにとどまっている特別養護老人ホームのお年寄りや、交代で自警をする村民の方々の御苦労を考えれば、早期の帰村の実現が最大の課題であることを改めて痛感いたしました。

 次に、二本松市の浪江町仮役場において、馬場有浪江町長等と意見交換をいたしました。

 まず、馬場町長から、町全域の早期の除染を望んでいるが、その手段や期間に対して疑問を抱いていること、東京電力の賠償問題に関して、町民の多くが感じている東電の事故対応及び補償問題に対する不満、だれが被害者でだれが加害者なのかといった思い、SPEEDIの情報が事故直後に公開されず、避難する地域の指示がなかったことで、町民の多くが被曝し、深刻な健康被害が生じているのではないかという不安等についての説明がありました。

 その後、浪江町職員の方々も交えて、浪江町民の厳しい雇用状況、避難で分散した町民のネットワーク維持の努力はしているが、維持が非常に困難であること、町民の健康検査のためのホール・ボディー・カウンターすら満足に入手できない現状、遅々として進まない仮設住宅の改善、避難地域の火葬料に地域間格差が生じることに関しても、高まっている行政に対する不満等について意見交換を行い、国として対応できることは速やかに行ってほしい旨の要望を受けました。

 次に、福島市松川町の飯舘村仮設住宅において、避難生活を送っている村民の方々と意見交換を行いました。

 村民の方々からは、仮設住宅に住んでいるほとんどの住民が七十歳以上であり、かつ過半数がひとり暮らしという超高齢化社会の中で、多くのお年寄りが健康に不安を抱えている現状があるが、他方、着なくなった晴れ着を縫い直してふだん着をつくる作業をお年寄りがともに行うことでお年寄りに生きがいを持たせて元気づけるとともに、村の精神である「までい」の心を若い人たちに伝えていく努力をしていること等のお話を伺いました。そして、何よりも早期の帰村を望んでおり、何とか帰村の道筋をつけてほしいとの要望を受けました。

 松川町からの移動の車中においては、柳澤光美原子力災害現地対策本部長から状況説明を受けました。

 その中では、福島第一原発の状況が安定しているとの見解が示され、放射性物質の流出を防ぐ設備が整いつつあること、避難民の一時帰宅も順調に行われていること、避難準備区域の解除のめどが立ってきたこと等、原発関係者や警察、自衛隊等のたゆまぬ努力により事故収束に向けた成果が上がっている一方で、風評被害があらゆる分野に広がっていること等の報告を受けました。

 次に、宮城県松島町から女川町までの移動中に、車中から、東松島市及び石巻市の沿岸地域の現状を視察しました。

 震災から八カ月たった今もなお、全壊した民家が連なり、また、瓦れきや廃車が巨大な山のように積まれている状況を目の当たりにし、まだまだ復旧作業の道半ばであるとの印象を受けました。

 なお、車中においては、稲田幸三内閣官房東日本大震災復興対策本部宮城現地対策本部事務局次長から、震災による宮城県の被害状況全般の概要についての説明を受けました。

 次いで、宮城県女川町役場において、安住宣孝女川町長等と意見交換をいたしました。

 まず、安住町長から、町の復興には防波堤の新設と護岸工事が前提条件になるのだが、それらがいまだに着手できない問題、二重ローンの問題から事業の再開を断念せざるを得ない水産業者の状況、仮設住宅に居住する多くの高齢者の芳しくない健康状態等の説明を受け、また、今回の震災において女川原発は辛うじて事故を免れたが、今後の原発のあり方について、原発を抱える自治体として一刻も早く国の基本的な方針を示してもらいたいこと、現行制度では復興に経費と時間がかかり過ぎてしまうため、復興特区の創設を急いでほしいこと、被災地の復興には全国民の理解が必要であるから、特に、国民を代表する国会議員には、東北の復興が成功したことを世界に示すことが将来的に重要であることを理解してほしいこと等の要望を受けました。

 また、女川町商工会、魚市場買受人協同組合、株式会社女川魚市場の各代表者を交えて、復興施策についての行政の対応が非常に遅く、また、手続も煩雑で、通常の事務手続と何ら変わりなく、被災地の現実と行政の制度が合致していないことに対する不満、市町村レベルの地方自治体にまで十分に回ってこない復興資金、水産業の町として復興するにも、防波堤、護岸工事が進まない以上、冷蔵庫一つ設置する場所が決まらない現状等について意見交換を行い、速やかな国の対応を求める要望を受けました。

 今回の現地実情調査では、福島県においては、福島第一原発事故からの復旧には非常に多くの困難を伴い、特に除染に関する問題は、技術的課題にとどまらず、行政の制度にも多くの問題点が存在すること、現状のままでは除染が長期間にわたるであろうということを痛感いたしました。

 また、宮城県においては、津波被害からの復旧はいまだ途上であり、復興資金の配分が速やかに行われ、沿岸部の新たな町づくりを国としても全力で援助していく必要性を実感いたしました。

 また、現在、両県において厳しい避難生活を送っている高齢者及び被曝をしたおそれのある妊婦、子供たちの健康状況についての徹底的な調査、検証の重要性も改めて認識いたしました。

 最後に、今回の非常に有意義であった調査に当たり、御多忙の中、御協力をいただきました関係者の皆様に心から御礼を申し上げ、派遣の報告とさせていただきます。

    ―――――――――――――

小平委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。

鬼塚事務総長 まず最初に、議長から、参議院議長西岡武夫先生逝去につき弔詞贈呈の件についてお諮りをいたします。

 次に、東日本大震災復興特別区域法案につきまして、平野国務大臣から趣旨の説明がございます。これに対しまして、五人の方々からそれぞれ質疑が行われます。

 本日の議事は、以上でございます。

小平委員長 それでは、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。

    ―――――――――――――

小平委員長 次に、次回の本会議及び委員会は、追って公報をもってお知らせいたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時十一分散会


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