衆議院

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第3号 平成23年9月30日(金曜日)

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平成二十三年九月三十日(金曜日)

    午前十時十分開議

 出席委員

   委員長 村井 宗明君

   理事 市村浩一郎君 理事 大西 孝典君

   理事 梶原 康弘君 理事 古賀 敬章君

   理事 中根 康浩君 理事 長島 忠美君

   理事 古川 禎久君 理事 石田 祝稔君

      石井  章君    打越あかし君

      笠原多見子君    金森  正君

      黒岩 宇洋君    小林 正枝君

      阪口 直人君    柴橋 正直君

      高野  守君    高橋 昭一君

      高邑  勉君    玉置 公良君

      中林美恵子君    橋本  勉君

      細川 律夫君    三村 和也君

      矢崎 公二君    山本 剛正君

      吉川 政重君    江藤  拓君

      小里 泰弘君    加藤 勝信君

      梶山 弘志君    谷  公一君

      林  幹雄君    森山  裕君

      江田 康幸君    高橋千鶴子君

      重野 安正君    柿澤 未途君

    …………………………………

   衆議院調査局第三特別調査室長           仲川 勝裕君

    ―――――――――――――

委員の異動

九月三十日

 辞任         補欠選任

  網屋 信介君     石井  章君

  神山 洋介君     柴橋 正直君

  竹下  亘君     加藤 勝信君

同日

 辞任         補欠選任

  石井  章君     網屋 信介君

  柴橋 正直君     神山 洋介君

  加藤 勝信君     竹下  亘君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 閉会中審査に関する件

 災害対策に関する件

 派遣委員からの報告聴取


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     ――――◇―――――

村井委員長 これより会議を開きます。

 災害対策に関する件について調査を進めます。

 この際、去る二十二日、平成二十三年台風第十二号による被害状況等調査のため、和歌山県及び奈良県に委員派遣を行いましたので、派遣委員を代表いたしまして、私から調査の概要について御報告申し上げます。

 派遣委員は、民主党・無所属クラブの市村浩一郎君、大西孝典君、自由民主党・無所属の会の長島忠美君、公明党の石田祝稔君、日本共産党の高橋千鶴子君、社会民主党・市民連合の重野安正君、みんなの党の柿澤未途君、そして私、村井宗明の八名であります。

 まず、今般の台風第十二号の状況及び被害の概要についてでありますが、平成二十三年八月三十日から九月四日に、西日本から北日本にかけて広い範囲で記録的な大雨となりました。特に、紀伊半島では、降り始めの三十日の十七時からの総降水量が、多いところで千八百ミリを超えました。

 九月二十八日現在、全国で七十一名の方が亡くなられました。特に、和歌山県及び奈良県におきましては、河川の増水、はんらんや土砂災害により五十九名の方が犠牲となり、多数の住家が全壊、浸水したほか、道路、河川等公共土木施設、農地、農業用施設、電気、水道、電話等のライフラインなどに甚大な被害が発生いたしました。

 この災害により、とうとい生命を失われた方々の御冥福を改めてお祈り申し上げますとともに、被災者の皆様に対し衷心よりお見舞いを申し上げます。

 それでは、調査の概要について御報告申し上げます。

 南紀白浜空港に到着後、自衛隊のヘリコプターで上空から和歌山県及び奈良県の被災地を視察いたしました。

 まず、山の斜面が表層ではなく岩盤ごと崩れ落ちる深層崩壊と見られる土砂崩れにより住家が倒壊し、五名の方が亡くなられた和歌山県田辺市の伏菟野地区の被災現場を視察した後、日置川流域にある熊野地区の河道閉塞現場を視察いたしました。斜面が大きく崩壊し、えぐり取られたようになっている山肌と、河道閉塞により形成されたいわゆるせきとめ湖を目の当たりにして、今般の災害のすさまじさを実感いたしました。

 次に、洪水や土砂崩れに見舞われ、二十三名の方が亡くなられた那智勝浦町及び十三名の方が亡くなられた新宮市の被災現場を視察いたしましたが、住家に大きな被害が発生し、押し寄せた濁流や土砂で周辺が茶色に染まっているのが見てとれました。

 次に、熊野川流域を北上し、奈良県に入り、土砂崩れ等により五名の方が亡くなられた十津川村については栗平地区、長殿地区の、四名の方が亡くなられた五條市については大塔町赤谷地区の、また、野迫川村については北股地区の河道閉塞現場及び大塔町宇井地区の土砂崩れ現場を視察いたしました。

 次に、土砂の崩落で寸断され、全面通行どめとなっている川上村迫地区の国道百六十九号線の被災現場を視察いたしました。

 両県において十七カ所の河道閉塞が確認されており、そのうち田辺市熊野地区など五カ所はせきとめ湖の水位が高く、危険な状況であり、さらに、熊野地区及び五條市赤谷地区については、水があふれる越流が確認されました。今後、状況によっては下流域に大きな被害を発生させるおそれもあることから、引き続き厳重な警戒が必要であると強く認識しました。

 また、土砂崩れにより道路が不通となっている箇所も多くあり、住民の方々は不便な生活を強いられており、迅速な復旧復興のためにも早急な対策をとる必要があると痛切に感じました。

 最後に、関西空港において、和歌山県から、被害状況の説明とともに、公共土木施設等の早期復旧、被災者の生活再建に向けた総合的支援等について要望を受け、また、奈良県から、被害状況の説明とともに、土砂ダム対策への支援、激甚災害の指定の活用による応急復旧対策の推進等について要望を受けました。

 以上が調査の概要でありますが、私どもは、この調査を通じまして、住民の的確かつ安全な避難等により被害の発生を防ぐためには、河川の増水、はんらんの予測や情報の確実な伝達、避難誘導を迅速に行うための措置等を含めた総合的な治水対策及び深層崩壊、河道閉塞等に伴う大規模な土砂災害に対する危機管理体制の充実強化が急務であると痛感するとともに、被災地の復旧復興を早急に進めることにより、被災された方々が一日も早くもとの生活に戻れるように、全力を尽くす決意を新たにいたしました。

 終わりに、今回の調査に御協力をいただきました皆様に心から御礼を申し上げ、派遣の報告とさせていただきます。

 この際、お諮りいたします。

 派遣地からの要望事項につきましては、これを本日の委員会議録に参照掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

村井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

    ―――――――――――――

    〔要望事項は本号末尾に掲載〕

     ――――◇―――――

村井委員長 この際、御報告いたします。

 今会期中、本委員会に参考のため送付されました陳情書及び意見書は、お手元に配付いたしておりますとおり、被災者生活再建支援制度の拡充に関する陳情書一件、台風災害対策に関する意見書外六件であります。

     ――――◇―――――

村井委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。

 災害対策に関する件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

村井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 次に、閉会中審査案件が付託になりました場合の諸件についてお諮りいたします。

 まず、閉会中、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣承認申請を行うこととし、派遣の目的、派遣委員、派遣期間、派遣地等所要の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

村井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 次に、閉会中審査におきまして、委員会に参考人の出席を求め、意見を聴取する必要が生じました場合には、その出席を求めることとし、人選及び日時等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

村井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 本日は、これにて散会いたします。

    午前十時十七分散会


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