衆議院

メインへスキップ



第2号 平成16年10月29日(金曜日)

会議録本文へ
平成十六年十月二十九日(金曜日)

    午前十一時三十分開議

 出席委員

   委員長 荒井  聰君

   理事 石崎  岳君 理事 北村 直人君

   理事 小西  理君 理事 西銘恒三郎君

   理事 今野  東君 理事 武山百合子君

   理事 中津川博郷君 理事 白保 台一君

      井上 信治君    後藤 茂之君

      坂本 哲志君    中西 一善君

      宮路 和明君    金田 誠一君

      仲野 博子君    鳩山由紀夫君

      若泉 征三君    丸谷 佳織君

      赤嶺 政賢君    東門美津子君

    …………………………………

   外務大臣         町村 信孝君

   国務大臣

   (沖縄及び北方対策担当) 小池百合子君

   内閣府副大臣       七条  明君

   外務副大臣        逢沢 一郎君

   内閣府大臣政務官     西銘順志郎君

   外務大臣政務官      小野寺五典君

   外務大臣政務官      河井 克行君

   外務大臣政務官      福島啓史郎君

   衆議院調査局第一特別調査室長           田中 啓史君

    ―――――――――――――

委員の異動

十月二十九日

 辞任         補欠選任

  山下 貴史君     中西 一善君

同日

 辞任         補欠選任

  中西 一善君     山下 貴史君


このページのトップに戻る

     ――――◇―――――

荒井委員長 これより会議を開きます。

 この際、小池沖縄及び北方対策担当大臣及び町村外務大臣から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。小池沖縄及び北方対策担当大臣。

小池国務大臣 皆様、おはようございます。

 沖縄及び北方対策を担当する内閣府特命担当大臣の小池百合子でございます。沖縄及び北方問題という国政上重要な課題を担当する大臣に就任し、身の引き締まる思いをいたしております。

 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 私は、就任後直ちに沖縄を訪問し、先般の米軍ヘリの墜落事故現場を視察いたしました。事故現場の生々しい傷跡を間近に見て、一歩間違えれば大惨事につながりかねない大変遺憾な事故であることを改めて実感いたしました。また、各界の方々のお話も伺い、沖縄の振興と基地負担の軽減の必要性を再認識いたしました。

 沖縄の振興に関しましては、昭和四十七年の本土への復帰以来、三次にわたる沖縄振興開発計画を策定、総額七兆円の国費を投入し、沖縄の振興開発のための諸施策を積極的に講じてまいりました。こうした取り組みを通じて、施設整備面を中心に次第に本土との格差が縮小するなど、着実に成果を上げてきたところであります。

 しかしながら、今日なお沖縄の社会経済は、県民所得の低さや失業率の高さに示されるように厳しい状況にあり、産業の振興や雇用の創出など、自立型経済の構築に向けた一層の取り組みが重要であると認識をいたしております。

 今後、沖縄の新たなる発展に向けて、沖縄振興特別措置法や沖縄振興計画に沿って、観光、情報通信、農林水産業等の各種産業の一層の振興、それを支える人材の育成や科学技術の振興などに、沖縄県や市町村と一体となって取り組んでまいります。

 また、厳しい環境にある沖縄の離島については、離島それぞれの特色を生かし、その振興が図られるよう、地元の取り組みを支援してまいりたいと考えております。

 さらに、沖縄の美しい自然環境は、沖縄振興においても貴重な資源となるものであり、その保全と活用に十分に配慮し、環境と経済の統合に努めてまいります。

 沖縄科学技術大学院大学設立構想につきましては、沖縄の地理的優位性や地域特性を生かした、今後の沖縄振興の目玉となる大変重要なプロジェクトであり、沖縄振興計画でも重要な柱として位置づけられております。

 本構想の推進に当たっては、これまで、関係閣僚による会合やボード・オブ・ガバナーズ会合を適時開催するなどして、関係省や世界的に著名な科学者たちと一体となって取り組んできております。

 今後は、大学設置までの間に沖縄の研究基盤の整備等を行う法人を来年度中に設立するなど大学院大学の開学に向け一層の条件整備を進めたいと考えております。

 また、現在実施しております先行的事業である研究事業等をさらに充実させ、大学の施設整備を進めるなど、引き続き努力をしてまいります。

 基地負担の軽減についてでありますが、沖縄における米軍の存在は、我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定に貢献する一方で、在日米軍施設・区域の七五%が沖縄に集中しており、県民の皆様に大きな御負担をおかけしていることも事実であります。このようなことから、普天間飛行場の一日も早い移設、返還を含め、米軍施設・区域の整理、統合、縮小に向け、沖縄に関する特別行動委員会、SACO最終報告の着実な実施を図ることといたしております。私といたしましては、県民の皆様の御負担を軽減できるよう、誠心誠意取り組んでまいる所存であります。

 次に、北方領土問題について申し述べます。

 我が国固有の領土である北方領土が、戦後六十年近くを経た今もなおロシアの不法な占拠のもとに置かれていることは、まことに遺憾であります。

 来年は日露通好条約署名百五十周年の節目の年であり、来年初めにはプーチン大統領の来日が予定をされています。そのような中で、本年九月には、小泉総理が海上からとしては初めてみずから北方領土を視察し、元島民などの方々と直接率直な対話を行いました。

 これは、今後の外交交渉を進める上でも、また国内世論を高める上でも大変意義深いものであったと考えます。

 北方四島の帰属の問題を解決して、日ロ平和条約を締結し、両国間に真の相互理解に基づく安定した関係を確立することは、我が国の一貫した基本方針であります。

 この問題が一日も早く解決されるよう、外交交渉を成功に導くためには、北方四島の返還を目指す国民の世論を結集し、すそ野が広い国民運動を展開していくことが重要であります。

 私といたしましては、多くの民間団体や地方団体などと緊密に連携し、全国民的な返還要求運動を推進してまいります。また、北方領土に関する広報啓発活動を積極的に展開し、とりわけ次代を担う青少年への啓発を重点的に進めてまいります。

 また、元島民の方々に対する援護措置の推進、北方四島との交流の充実強化及び元島民とその家族の方々によるいわゆる自由訪問等の着実な実施にも努めてまいる所存であります。

 沖縄対策及び北方領土問題に関しまして、荒井委員長を初めとする理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力をお願い申し上げまして、私のあいさつとさせていただきます。

 どうぞ皆様よろしくお願いいたします。(拍手)

荒井委員長 次に、町村外務大臣。

町村国務大臣 今般、外務大臣を拝命いたしました町村信孝でございます。

 荒井委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げます。本委員会で取り扱われます沖縄の問題を含む日米同盟及び北方領土問題はいずれも、外務大臣への就任に当たり、小泉総理から、しっかり取り組むよう指示があった分野であり、私としても全力で取り組んでまいります。

 まず、沖縄に関する事項について申し述べます。

 私は、アジア太平洋地域に依然として不安定性と不確実性が存在する中で、日米安保体制とこれに基づく米軍の存在が同地域の平和と安定にとり、今後とも不可欠であると考えます。一方で、私はさきに沖縄を訪問しましたが、沖縄に在日米軍施設及び区域が集中していることにより、沖縄県の方々に多大な負担をおかけしていることを改めて強く認識いたしました。このような負担を軽減していくため、沖縄に関する特別行動委員会最終報告の着実な実施に取り組むとともに、在日米軍の兵力構成見直し協議を通じて、沖縄の過重な負担が軽減できるよう努力していく所存です。

 普天間飛行場の移設、返還問題では、周辺住民の方々の不安を一日も早く解消するため、引き続き、平成十一年の閣議決定に従い、沖縄県等の地元地方公共団体と十分協議しながら、全力で取り組んでいく考えです。

 八月の米軍ヘリ墜落事故は、極めて遺憾な事故でした。事故原因の究明と再発防止措置の徹底を図るとともに現場での当局間の協力の改善等、政府一体となって引き続き取り組みを進めてまいります。

 次に、日ロ関係、北方領土問題について申し述べます。

 日ロ間の最大の課題である平和条約問題については、我が国は、北方四島の帰属問題を解決して平和条約を早期に締結するという一貫した方針のもと、精力的に交渉を重ねてきています。来年は日露修好百五十周年という歴史的に重要な節目の年であり、その来年初めのプーチン大統領の訪日に向け、平和条約交渉を具体的かつ実質的に前進させるべく、引き続き粘り強く取り組んでいく考えです。

 同時に、平和条約交渉の促進に資するものとして、日ロ行動計画の着実な実施を、国際分野での協力、経済分野の協力を含む幅広い分野で日ロ関係を全体として発展させていく考えであります。

 これらの諸問題に取り組むに際し、荒井委員長を初め本委員会の皆様方の御指導と御協力をいただけますようよろしくお願い申し上げ、私のごあいさつとさせていただきます。

 どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)

荒井委員長 次に、七条内閣府副大臣、逢沢外務副大臣、西銘内閣府大臣政務官、河井外務大臣政務官、小野寺外務大臣政務官及び福島外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。七条内閣府副大臣。

七条副大臣 このたび沖縄及び北方対策を担当する内閣府の副大臣を拝命いたしました七条明でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。

 沖縄は本土復帰後三十年余を経過いたしましたが、沖縄の新たな発展の基礎を築いていくためには、産業振興の問題あるいは雇用創出の問題など解決を要する多くの課題があります。また、北方領土問題を一日も早く解決することは全国民の悲願でもあろうかと思っております。

 小池大臣の指導のもとで、沖縄の一層の発展及び北方領土問題の解決促進に全力を傾注してまいりたいと考えております。

 荒井委員長を初め理事、委員の皆さん方の御指導、御鞭撻を賜り、どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。(拍手)

荒井委員長 次に、逢沢外務副大臣。

逢沢副大臣 再度、外務副大臣を拝命いたしました逢沢一郎です。どうぞよろしくお願いいたします。

 本委員会では、我が国の外交にとりまして極めて重要な沖縄そして北方四島の問題を取り扱うことになります。与えられた職責が全うできますように、全力を尽くして頑張ってまいります。

 荒井委員長初め委員各位の御指導と御鞭撻、心からお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

荒井委員長 次に、西銘内閣府大臣政務官。

西銘大臣政務官 沖縄及び北方問題を担当いたします内閣府の大臣政務官を拝命いたしました西銘順志郎でございます。

 小池大臣、七条副大臣のもと、一生懸命全力でこの仕事に頑張ってまいりたいというふうに考えております。

 委員長初め先生方の御指導、御鞭撻、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

荒井委員長 次に、河井外務大臣政務官。

河井大臣政務官 おはようございます。

 外務大臣政務官に就任いたしました河井克行です。八年前の初当選の際にこちらの委員会に所属をさせていただいておりました。

 沖縄県民の悲願そして北方領土元島民の皆様の悲願におこたえするべく、町村外交チームの一員として全力を尽くす所存です。

 荒井委員長様初め理事の皆様、そして委員の皆様の御指導を心からお願いいたします。ありがとうございます。(拍手)

荒井委員長 次に、小野寺外務大臣政務官。

小野寺大臣政務官 このたび外務大臣政務官に就任しました小野寺五典と申します。

 私は、国連改革、安全保障、そして国際交流を担当させていただきます。なお、三政務官の中では、私が本委員会を担当させていただきます。

 沖縄及び北方のために一生懸命頑張ってまいりますので、荒井委員長初め委員の皆様の御指導をよろしくお願いいたします。(拍手)

荒井委員長 次に、福島外務大臣政務官。

福島大臣政務官 今般、外務大臣政務官に就任いたしました福島啓史郎であります。

 我が国外交にとりまして重要な課題であります沖縄北方問題の解決に向けて、全力を傾注してまいりたいと思っております。

 町村大臣の御指示のもと、また荒井委員長初め皆さん方の御指導、御鞭撻を仰ぎながら、職責を全うしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。(拍手)

荒井委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前十一時四十三分散会


このページのトップに戻る
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.