衆議院

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第2号 平成17年10月18日(火曜日)

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平成十七年十月十八日(火曜日)

    午後二時五十八分開議

 出席委員

   委員長 川内 博史君

   理事 井上 信治君 理事 石崎  岳君

   理事 仲村 正治君 理事 西銘恒三郎君

   理事 金田 誠一君 理事 仲野 博子君

   理事 江田 康幸君

      安次富 修君    飯島 夕雁君

      小渕 優子君    清水清一朗君

      柴山 昌彦君  とかしきなおみ君

      山口 泰明君    吉川 貴盛君

      高木 義明君    三井 辨雄君

      丸谷 佳織君    赤嶺 政賢君

      照屋 寛徳君

    …………………………………

   外務大臣         町村 信孝君

   国務大臣

   (沖縄及び北方対策担当) 小池百合子君

   内閣府副大臣       七条  明君

   外務副大臣        逢沢 一郎君

   外務副大臣        谷川 秀善君

   内閣府大臣政務官     西銘順志郎君

   外務大臣政務官      小野寺五典君

   外務大臣政務官      河井 克行君

   外務大臣政務官      福島啓史郎君

   衆議院調査局第一特別調査室長           田中 啓史君

    ―――――――――――――

委員の異動

十月十八日

 辞任         補欠選任

  玉沢徳一郎君     柴山 昌彦君

同日

 辞任         補欠選任

  柴山 昌彦君     玉沢徳一郎君


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     ――――◇―――――

川内委員長 これより会議を開きます。

 この際、小池沖縄及び北方対策担当大臣及び町村外務大臣から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。小池沖縄及び北方対策担当大臣。

小池国務大臣 沖縄及び北方対策を担当する内閣府特命担当大臣の小池百合子でございます。

 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 まず、沖縄政策について申し上げます。

 沖縄の振興に関しては、昭和四十七年の本土への復帰以来、沖縄の振興開発のための諸施策を積極的に講じてまいりました。こうした取り組みを通じて、施設整備面を中心に次第に本土との格差が縮小するなど、着実に成果を上げてきたところであります。また、観光や情報通信産業の振興においても、一定の成果を上げております。

 しかしながら、今日なお沖縄の社会経済は、県民所得の低さや失業率の高さに示されるように厳しい状況にあり、産業の振興や雇用の創出など、自立型経済の構築に向けた一層の取り組みが重要であると認識しています。

 今後、沖縄の新たなる発展に向けて、十年間の期限の半ばを迎えつつある沖縄振興特別措置法や沖縄振興計画に沿って、社会資本整備に加え、観光、情報通信、農林水産業等の各種産業の一層の振興、それを支える人材の育成や科学技術の振興などに、沖縄県や市町村と一体となって取り組んでまいります。

 沖縄の離島が持つ自然や伝統文化の魅力は、他の地域には見られないすばらしいものがあります。私自身も、大臣に就任しましてから十二の離島を訪問し、実情をつぶさに見てまいりました。離島活性化については、有識者による会合、美ら島ブランド委員会を立ち上げるなど、その取り組みを積極的に進めているところです。今後とも、沖縄における離島がそれぞれの魅力を存分に生かし、自信を持ってオンリーワンの輝きを放てるよう、地元の取り組みを支援してまいります。

 また、沖縄の自然環境は、世界的に見ても非常に貴重であり、責任を持って守り育てていくべき財産であると同時に、沖縄振興において貴重な資源となるものです。その保全と活用には十分に配慮し、環境と経済の統合に努めてまいります。

 沖縄科学技術大学院大学設立構想については、これまでも関係省や世界的に著名な科学者と一体となって本構想の推進に取り組んできたところです。

 こうした中、本年九月、本構想の推進主体となる独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構を設立いたしました。理事長にはノーベル賞学者であるシドニー・ブレナー氏に御就任いただいております。引き続き、本構想の実現に向け、機構の活動の支援などに努めてまいります。

 基地負担の軽減については、沖縄における米軍の存在が、我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定に貢献する一方で、在日米軍施設・区域の七五%が沖縄に集中しており、県民の皆様に大きな御負担をおかけしていることも事実です。このようなことから、普天間飛行場の一日も早い移設、返還を含め、米軍施設・区域の整理、統合、縮小に向け、沖縄に関する特別行動委員会、SACO最終報告の着実な実施を図ることとしております。さらに、現在米国と協議を進めている在日米軍の兵力構成見直しにおいても、沖縄の負担軽減が図られることが重要であると考えています。私といたしましては、県民の皆様の御負担を軽減できるよう、誠心誠意取り組んでまいる所存であります。

 次に、北方領土問題について申し上げます。

 私は、昨年十一月に根室管内を訪問し、また本年七月には国後島、択捉島を、北方四島交流事業、いわゆるビザなし交流事業の訪問団の一員として訪問し、現地の人々との交流や意見交換を行ってまいりました。そして、現地の代表者らと会い、北方四島の帰属の問題を解決して日ロ平和条約を締結し、両国間に真の相互理解に基づく安定した関係を確立するとの我が国の基本的立場を改めて伝えてまいりました。

 もとより、元島民の皆様、地元関係者の方々が生まれ故郷を追われた御労苦や四島返還を望む切実な願いについては痛感いたしているところであり、早期の北方領土問題の解決に向けて、さらなる決意をより強くした次第であります。

 本年十一月には、プーチン大統領の来日が予定されています。

 この問題が一日も早く解決されるよう、外交交渉を成功に導くためには、北方四島の返還を目指す国民の世論を結集し、すそ野が広い国民運動を展開していくことが重要です。

 私といたしましては、引き続き、全国民的な返還要求運動を推進してまいります。また、北方領土に関する広報啓発活動を積極的に展開し、とりわけ次代を担う青少年及び元島民の後継世代への啓発を重点的に進めてまいります。

 さらに、元島民の方々に対する援護措置や北方四島との交流及び元島民とその家族の方々によるいわゆる自由訪問等の着実な実施にも努めてまいります。

 沖縄政策及び北方領土問題に関しまして、委員長を初め理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)

川内委員長 次に、町村外務大臣。

町村国務大臣 外務大臣の町村信孝でございます。

 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、川内博史委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつし、所信を申し述べます。

 まず、沖縄に関する事項について述べます。

 私は、アジア太平洋地域に依然として不安定性と不確実性が存在する中で、日米安保体制とこれに基づく米軍の存在が同地域の平和と安定にとり、今後とも不可欠であると考えます。一方で、沖縄に在日米軍施設及び区域が集中していることにより、沖縄県の方々に多大な負担をおかけしていることは十分認識しております。

 そのような認識のもと、現在、在日米軍の兵力構成見直しにおいて、在日米軍の抑止力維持と沖縄県を初めとする地元の負担軽減の観点から、普天間飛行場の移設、返還問題を含め、種々の具体的なアイデアについて検討してきております。できるだけ早く中間的な取りまとめを行うことを目指して、政府一体となって米側と協議を進めてまいります。

 次に、日ロ関係及び北方領土問題について述べます。

 本年は、得撫島と択捉島との間に平和裏に日ロ間の国境が画定された日露通好条約調印から百五十周年に当たります。日ロ間においては、戦後六十年を経た今日に至っても、北方領土問題をめぐって双方の主張がいまだ平行線をたどっており、この現状を打破することが必要です。

 日ロ両国の立場には依然として大きな隔たりがありますが、一月十四日の日ロ外相会談において、両国の立場の隔たりを埋めるため真剣な話し合いを行っていくことで意見が一致しております。その後も、累次の首脳会談や外相会談を初め、あらゆるレベルでロシア側との間で領土問題に関する真剣な議論を続けてきております。

 引き続き、四島の帰属の問題を解決して平和条約を早期に締結するという一貫した方針のもと、精力的に交渉を進めるとともに、幅広い分野で両国間の協力を進め、十一月二十日からのプーチン大統領の訪日及びその後の交渉につなげていきたいと考えています。

 これらの諸問題に取り組むに際し、川内委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信といたします。

 どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

川内委員長 次に、七条内閣府副大臣、逢沢外務副大臣、谷川外務副大臣、西銘内閣府大臣政務官、河井外務大臣政務官、小野寺外務大臣政務官及び福島外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。七条内閣府副大臣。

七条副大臣 今御紹介を賜りました七条明でございます。引き続き、沖縄及び北方対策を担当する内閣府の副大臣を拝命いたしました。どうかよろしくお願い申し上げます。

 沖縄は本土復帰後三十年余を経過いたしましたが、沖縄の新たな発展の基礎を築いていくためには、産業の振興の問題、雇用創出の問題など、解決を要する多くの課題が山積いたしております。また、北方領土問題を一日も早く解決させることは全国民の悲願であります。

 小池大臣の指導のもと、沖縄の一層の発展及び北方領土問題の解決促進に全力を傾注してまいりたいと考えておりますので、川内委員長を初め理事、委員の皆さん方の御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願いを申し上げて、ごあいさつにかえさせていただきます。(拍手)

川内委員長 次に、逢沢外務副大臣。

逢沢副大臣 外務副大臣の逢沢一郎です。

 川内委員長初め委員各位に一言ごあいさつを申し上げます。

 本委員会におきましては、我が国の外交に極めて重要な沖縄及び北方四島に関する問題を扱うことになります。町村外務大臣を補佐し、外務副大臣としての職責を全うするため、全力を尽くしてまいります。

 川内委員長初め本委員会の先生方の御指導と御協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

川内委員長 次に、谷川外務副大臣。

谷川副大臣 今般、再度、外務副大臣を仰せつかりました谷川秀善でございます。

 もとより微力ではございますが、町村大臣を補佐し、積極的な外交を進め、沖縄及び北方領土問題に関する問題につきましても頑張ってまいりたいというふうに考えております。

 川内委員長初め理事、委員の皆さん方の御指導、御鞭撻を心よりお願い申し上げ、一言ごあいさつといたします。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)

川内委員長 次に、西銘内閣府大臣政務官。

西銘大臣政務官 引き続き、沖縄及び北方対策を担当する内閣府の大臣政務官を拝命いたしました西銘順志郎でございます。

 小池大臣、七条副大臣の御指導のもと、全力で頑張ってまいります。

 委員長初め先生方の御指導、よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

川内委員長 次に、河井外務大臣政務官。

河井大臣政務官 外務大臣政務官の河井克行です。

 国民の皆様の期待、そしてこの地域の、地元の皆様の願い、しっかりとおこたえするべく、町村大臣の指導のもと、全力を尽くす所存でございます。

 川内博史委員長様を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

川内委員長 次に、小野寺外務大臣政務官。

小野寺大臣政務官 再度、外務大臣政務官を拝命しました小野寺五典です。

 外務大臣政務官としての職責を果たすため、町村大臣の指導のもと、沖縄及び北方問題に対して全力を尽くす決意でございます。

 なお、三人の大臣政務官の中では、私は本委員会を担当することになっております。

 川内委員長を初め委員会の皆さんの絶大なる御指導をよろしくお願いいたします。ありがとうございます。(拍手)

川内委員長 次に、福島外務大臣政務官。

福島大臣政務官 外務大臣政務官を再度拝命いたしました福島啓史郎でございます。

 外務大臣政務官として、沖縄北方問題の解決の前進に向けて全力を尽くしてまいりたいと思っております。

 川内委員長初め皆さん方の御指導、御鞭撻をよろしくお願いしたいと思います。(拍手)

川内委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後三時十一分散会


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