衆議院

メインへスキップ



第2号 平成21年11月12日(木曜日)

会議録本文へ
平成二十一年十一月十二日(木曜日)

    午前十一時開議

 出席委員

   委員長 山本 公一君

   理事 杉本かずみ君 理事 玉城デニー君

   理事 福嶋健一郎君 理事 松木けんこう君

   理事 向山 好一君 理事 伊東 良孝君

   理事 佐田玄一郎君 理事 稲津  久君

      石川 知裕君    石関 貴史君

      小林 興起君    瑞慶覧長敏君

      高野  守君    土肥 隆一君

      仲野 博子君    鉢呂 吉雄君

      山岡 達丸君    若泉 征三君

      井上 信治君    北村 茂男君

      宮腰 光寛君    赤嶺 政賢君

      照屋 寛徳君    下地 幹郎君

    …………………………………

   外務大臣         岡田 克也君

   国務大臣

   (沖縄及び北方対策担当) 前原 誠司君

   内閣府副大臣       大島  敦君

   外務副大臣        武正 公一君

   外務副大臣        福山 哲郎君

   内閣府大臣政務官     泉  健太君

   外務大臣政務官      吉良 州司君

   外務大臣政務官      西村智奈美君

   衆議院調査局第一特別調査室長           湯澤  勉君


このページのトップに戻る

     ――――◇―――――

山本委員長 これより会議を開きます。

 この際、前原沖縄及び北方対策担当大臣及び岡田外務大臣から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。前原沖縄及び北方対策担当大臣。

前原国務大臣 沖縄及び北方対策を担当する内閣府特命担当大臣の前原誠司でございます。

 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 まず、沖縄政策について申し上げます。

 昭和四十七年の本土復帰以来、振興開発のための諸施策を積極的に講じてきた結果、社会資本整備面を中心に次第に本土との格差は縮小し、また、観光や情報通信産業の振興等においても一定の成果を上げておりますが、今日なお沖縄の社会経済は、全国に比べて低い県民所得や高い失業率に示されるように厳しい状況にあります。

 こうした中で、沖縄振興計画に基づき、沖縄県が進める各般の意欲的な取り組みとも連携協力しながら、沖縄の魅力、優位性を生かし、各種産業の一層の振興、人材育成、雇用の安定、重点的、戦略的な社会資本整備など自立型経済の構築に全力を尽くしてまいります。

 リーディング産業である観光業につきましては、国際観光地としてのおきなわブランドの確立など、通年型、滞在型の良質な観光・リゾート地の形成を進めることにより、さらなる振興を図ってまいる所存です。なお、年間入域観光客数は七年連続で最高を更新しましたが、昨今の景気後退の影響を注視する必要があると考えております。

 情報通信産業につきましては、沖縄IT津梁パークが一部供用を開始したところですが、今後は同施設を活用するとともに、高度人材の育成を図ることなどにより、さらなる高度化と集積を目指してまいります。

 沖縄科学技術大学院大学につきましては、独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構において、先行的研究事業を拡充するとともに、恩納村キャンパスの研究施設の整備を進めております。さらに、さきの国会で成立した沖縄科学技術大学院大学学園法に基づき、設立委員による設置認可申請等の準備を進めてまいります。この大学院大学は、将来、民間企業等の集積と一体となった知的クラスターの形成を図る上での核となるものであり、平成二十四年度までの開学を目指して取り組んでまいります。

 県土の均衡ある発展を図る観点から、沖縄の離島につきましては、それぞれの島の持つ魅力を生かした取り組みや離島間の連携による活性化の取り組みの支援を進めるとともに、医療など島の基礎的な生活条件の整備等を行ってまいります。北部地域につきましては、引き続き、産業の振興や生活環境、定住条件の整備等を行ってまいります。

 また、沖縄県における不発弾等対策につきましては、重要な課題と認識し、対策の一層の加速化を図りつつ、着実に取り組みを進めてまいる所存です。

 なお、現行沖縄振興計画の期間が残り二カ年余りとなることを受け、これまでの沖縄振興特別措置法等に基づく施策の総合的な点検を行い、今後の沖縄振興のあり方について検討を進めてまいります。

 沖縄における米軍の存在は、我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定に貢献する一方、在日米軍施設・区域の約七五%が沖縄に集中しており、基地の存在に起因する事件、事故を含め、県民の皆様に大きな御負担をおかけしております。

 この基地負担を軽減すべく、その整理、統合、縮小に向けて取り組むことが重要であり、普天間飛行場の移設、返還も含め、地元の皆様の思いをしっかりと受けとめながら、沖縄を担当する大臣として、沖縄との橋渡し役を務めたいと考えております。基地の跡地対策などにつきましても、地元の要望を踏まえながら着実に推進してまいります。

 次に、北方領土問題について申し上げます。

 私は、先日根室管内を訪問し、元島民の方々や地元関係者のお話を伺うとともに、納沙布岬及び洋上から北方領土を間近に見て、生まれ故郷を追われた方々の御労苦や望郷の念の深さを痛感し、北方領土問題の解決に向けて決意を新たにいたしました。

 北方四島の帰属の問題を解決して日ロ平和条約を締結するという我が国の一貫した基本方針のもと、この問題が一日も早く解決されるよう、北方領土返還運動を支える多くの関係団体等と連携し、返還に向けた環境整備に取り組み、外交交渉を後押ししてまいります。

 このため、ビザなし交流等の推進を通じた北方四島住民との相互理解の増進、次代を担う青少年に対する北方領土教育や後継者育成等を中心とした国民世論の一層の啓発、及び元島民の方々への援護措置の充実に努めてまいります。

 山本公一委員長を初め理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

山本委員長 次に、岡田外務大臣。

岡田国務大臣 外務大臣の岡田克也です。

 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、謹んでごあいさつ申し上げます。

 まず、沖縄に関する事項について述べます。

 日米同盟は我が国外交の基盤であり、特に、日米安保体制はその中核をなしています。アジア太平洋地域の安全保障環境は不安定、不確実な状況にあり、在沖米軍を含む在日米軍の抑止力は、我が国の安全保障にとって不可欠です。

 一方、沖縄に在日米軍の施設及び区域が集中していることにより、沖縄県の方々に多大な負担をおかけしていることは十分に認識しております。このような沖縄の施設及び区域の問題については、安全保障上の必要性を踏まえつつ、沖縄県の負担を少しでも軽減するとの観点から取り組んでまいります。

 特に、普天間飛行場の移設の問題については、現在、現行案に至った経緯を真剣に検証中です。現行案に係る日米間の合意の重要性は十分に認識しており、これら現行案に係る検証結果や安全保障上の観点を踏まえつつ、沖縄の方々の思いをしっかりと受けとめながら、できるだけ早期に結論を得たいと考えています。

 次に、日ロ関係及び北方領土問題について述べます。

 ロシアとは、アジア太平洋地域において、この地域の安定と繁栄のために貢献できるような関係を構築していきます。

 他方、戦後六十年以上を経ていまだなお北方領土問題が解決できていない現状をまことに遺憾に思いますし、高齢化している元島民の方々の気持ちを察しますと、これ以上の猶予はもはや許されません。

 私としても、北方領土問題を最終的に解決して平和条約を締結すべく精力的に取り組んでいく考えであり、そのために、今後、具体的進展を図るべく、強い意思を持ってロシア側との交渉を行っていく所存です。

 これらの諸問題に取り組むに際し、山本委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますようお願い申し上げ、私のごあいさつとさせていただきます。(拍手)

山本委員長 次に、大島内閣府副大臣、武正外務副大臣、福山外務副大臣、泉内閣府大臣政務官、吉良外務大臣政務官及び西村外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。大島内閣府副大臣。

大島副大臣 内閣府副大臣の大島敦でございます。

 沖縄の本土復帰後三十七年余りが経過いたしましたが、沖縄の新たな発展の基礎を築いていくためには、産業の振興や雇用の創出など、解決を要する課題があります。また、北方領土問題を一日も早く解決させることは全国民の悲願であります。

 前原大臣の御指導のもと、沖縄政策及び北方領土問題の解決促進に全力を傾注してまいりたいと考えております。

 山本委員長を初め理事、委員の皆様の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

山本委員長 次に、武正外務副大臣。

武正副大臣 外務副大臣の武正公一でございます。

 本委員会において扱われる沖縄及び北方四島に関連する問題は、我が国の外交にとって極めて重要な問題であります。

 外務副大臣として、岡田外務大臣をしっかりと補佐し、沖縄及び北方問題に全力で取り組んでいく決意でございます。

 山本委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。(拍手)

山本委員長 次に、福山外務副大臣。

福山副大臣 外務副大臣の福山哲郎でございます。

 本委員会においては、我が国の外交にとって極めて重要な沖縄及び北方四島に関連する問題を扱うこととなります。

 岡田外務大臣を補佐し、外務副大臣としての職責を全うするべく、全身全霊で取り組んでまいります。

 山本委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

山本委員長 次に、泉内閣府大臣政務官。

泉大臣政務官 内閣府大臣政務官の泉健太でございます。

 前原大臣、大島副大臣の御指導のもと、沖縄政策及び我が国固有の領土である北方領土問題の解決に全力で取り組んでまいります。

 山本公一委員長を初め理事、委員の皆様の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

山本委員長 次に、吉良外務大臣政務官。

吉良大臣政務官 外務大臣政務官を仰せつかりました吉良州司でございます。

 沖縄北方問題の解決に全力を尽くしてまいる所存でございます。

 山本委員長を初め理事の皆様、そして委員の皆様の御指導をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

山本委員長 次に、西村外務大臣政務官。

西村大臣政務官 外務大臣政務官の西村智奈美でございます。

 本委員会において議論されます沖縄及び北方問題、この解決のために、私も岡田外務大臣を補佐し、全力で任に当たってまいりたいと考えております。

 山本委員長を初め理事、そして委員の皆様の御指導を何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)

山本委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前十一時十二分散会


このページのトップに戻る
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.