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第5号 平成23年7月28日(木曜日)

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平成二十三年七月二十八日(木曜日)

    午後零時四十三分開議

 出席委員

   委員長 北村 誠吾君

   理事 小林 興起君 理事 佐々木隆博君

   理事 瑞慶覧長敏君 理事 玉城デニー君

   理事 仲野 博子君 理事 秋葉 賢也君

   理事 伊東 良孝君 理事 遠山 清彦君

      浅野 貴博君    石原洋三郎君

      大泉ひろこ君    柴橋 正直君

      杉本かずみ君    橋本 博明君

      福嶋健一郎君    山岡 達丸君

      若井 康彦君    井上 信治君

      岸田 文雄君    橘 慶一郎君

      赤嶺 政賢君    照屋 寛徳君

    …………………………………

   衆議院調査局第一特別調査室長           金子 穰治君

    ―――――――――――――

委員の異動

七月二十八日

 辞任         補欠選任

  石関 貴史君     柴橋 正直君

  木内 孝胤君     橋本 博明君

  宮腰 光寛君     橘 慶一郎君

同日

 辞任         補欠選任

  柴橋 正直君     石関 貴史君

  橋本 博明君     木内 孝胤君

  橘 慶一郎君     宮腰 光寛君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 参考人出頭要求に関する件

 沖縄及び北方問題に関する件

 派遣委員からの報告聴取


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     ――――◇―――――

北村委員長 これより会議を開きます。

 沖縄及び北方問題に関する件について調査を進めます。

 この際、去る六月二十六日及び二十七日の両日、北方問題等に関する実情調査のため、北海道に委員派遣を行いましたので、派遣委員を代表して、私から調査の概要を御報告申し上げます。

 派遣委員は、民主党・無所属クラブの小林興起君、佐々木隆博君、瑞慶覧長敏君、玉城デニー君、仲野博子君、自由民主党・無所属の会の秋葉賢也君、井上信治君、公明党の遠山清彦君、日本共産党の赤嶺政賢君、社会民主党・市民連合の照屋寛徳君、そして私、北村誠吾の十一名であります。

 また、自由民主党・無所属の会の伊東良孝君が現地参加されました。

 北方領土は、旧ソ連に不法占拠されてから六十六年が経過しましたが、いまだ領土返還交渉に進展はなく、最近では、むしろ不当な領有を正当化するロシア側の動きさえ見られます。

 昨年、メドベージェフ大統領は、ソ連時代も含め歴代最高指導者として初めて北方領土を訪問し、これ以降、閣僚、政府要人による北方領土への視察が相次いで行われています。

 今回の委員派遣におきましては、このような状況を踏まえ、元島民、関係団体、地元行政機関からの意見聴取、北方館等の関係施設及び上空からの北方領土の視察を行ってまいりました。

 それでは、調査の概要について申し上げます。

 初日は、中標津空港から納沙布岬へ向かう車中にて、北海道、内閣府、外務省及び国土交通省より、根室管内の概況及び北方領土問題への取り組みについての説明を聴取しました。

 納沙布岬では、北方領土問題啓発施設である北方館及び望郷の家を視察し、当日は天気にも恵まれ、岬から三・七キロ先の貝殻島をはっきりと見ることができました。しかし、この指呼の間には、これまで越えられなかった日ロ交渉という目に見えない高い壁があり、日ロを遠く隔てているという現実にも思いをはせざるを得ませんでした。

 次いで、北方四島交流センターにおいて、元島民、関係団体から北方領土の返還促進等に関する要望を受け、その後、意見交換を行いました。

 当委員会側から、最近のロシア側の北方領土問題における強硬な態度に対する思い、教科書における北方領土についての記述内容に対する所見等について伺いました。

 また、元島民の方々からは、元島民の旧漁業権等の権益の保護、総理大臣による北方領土視察を実現してほしいとの要望等が述べられました。

 次いで、北海道及び北方領土隣接地域一市四町の行政機関関係者から要望を受け、その後、意見交換を行いました。

 この場では、当委員会側から、地元が要望する北方四島との経済交流について、その具体的な構想、経済交流に対する北海道の所見をお聞きし、地元からは経済交流の実現に向けた思いが示されました。

 また、日本人がロシアのビザを取得して北方領土に渡航する事案が続いたことに対し、それを規制する政府の政策のあり方に対する地元の考え等について伺いました。

 二日目は、海上保安庁から第一管区海上保安本部の業務について説明を聴取した後、千歳航空基地所属の航空機「おおわし」により、上空から北方領土を視察いたしました。

 今回の委員派遣では、いまだ北方領土が返還されず、そのために苦しみを抱える方々の思い、進展が見られない現実への悲憤、そして隣接市町村における閉塞感を改めて肌で感じるとともに、北方領土を間近に見ることで、日本固有の領土である北方領土の一日も早い返還実現の必要性を再認識した次第であります。

 委員会としましては、今回の委員派遣で寄せられた地元関係者からの要望を当委員会の場に反映させ、一層議論を深めてまいりたいと思います。

 最後に、今般の委員派遣に際し御協力いただいた北海道を初めとする関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 以上、御報告いたします。

 お諮りいたします。

 委員派遣の詳細な報告書につきましては、これを本日の会議録に参照掲載することに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

北村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

    ―――――――――――――

    〔報告書は本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

北村委員長 次に、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。

 来る八月三日水曜日、北方問題に関する件調査のため、根室市長長谷川俊輔君、羅臼町長脇紀美夫君、社団法人千島歯舞諸島居住者連盟理事長小泉敏夫君、千島歯舞諸島居住者連盟根室管内青年部連絡協議会会長舘下雅志君及び沖縄問題に関する件調査のため、沖縄県知事仲井眞弘多君、社団法人沖縄県経営者協会会長知念榮治君、琉球大学国際沖縄研究所所長我部政明君、沖縄大学非常勤講師山内優子君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

北村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 次回は、来る八月三日水曜日午後零時五十分理事会、午後一時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後零時五十一分散会


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